カーリースは購入に代わる新しい車の入手方法として、近年注目を集めています。しかし、インターネットを検索してみると「後悔」「失敗」などという言葉が散見され、不安に思うこともあるかもしれません。
そこで、カーリースの後悔につながる可能性のあるポイントや、利用者の失敗談をご紹介します。さらに、後悔しないためにできる対策についても見ていきましょう。
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カーリースでは何に後悔することが多い?
一般的にカーリースでは、以下が注意するポイントで、後悔につながりやすいといわれています。
- 中途解約ができないこと
- 最後に車を返却する必要があること
- 残価精算の仕組みを理解せずに契約してしまったこと
- カスタマイズができないこと
- 走行距離制限があること
- 想定より車を使わなかったこと
それぞれ詳しく見ていきましょう。
中途解約ができないこと
一般的に、カーリースは中途解約ができません。リース車両が事故で全損する、盗難に遭うなどで使用できなくなった場合はその時点でリース契約は強制的に終了となりますが、強制終了の場合は違約金の支払いが発生します。
カーリースの月額料金は総額を契約月数で割って算出されるため、長期の契約になるほど月々の負担は抑えられます。一方で契約期間が長いと縛られる期間も長くなるので、月額料金とのバランスを見つつ、無理のない契約期間を設定することが大切です。
最後に車を返却する必要があること
新車リースは7年や9年など、ある程度長期にわたるのが一般的です。長く乗った車には愛着がわき、手放しがたいと感じる方もいるでしょう。できるだけその車に長く乗りたいと考えたとき、車の返却が前提であるカーリースを選択したことを後悔するかもしれません。
また、中古車市場で人気があるリセールバリューの高いモデルの場合、それなりに長く乗っていても最後に売却する、という選択肢があります。乗り換え時に高い査定額が期待できるため、その車を手放して得たお金を次の車の購入資金に充てることが可能です。返却が前提のカーリースでは、それができないことが後悔につながる可能性もあります。
ただ、それほどのリセールバリューが期待できないモデルなどは、カーリースがお得になるケースもあるため、乗りたい車のリセールバリューをあらかじめ調べておくといいでしょう。
残価精算の仕組みを理解せずに契約してしまったこと
カーリースの契約方式は、オープンエンドとクローズドエンドの2種類に大きく分けられます。
オープンエンドは、残価(契約満了時のリース車両の想定査定額)を設定し、残価を契約者に開示する契約方式です。契約者が残価額を決めることも可能で、残価額を高く設定するほど月額料金は抑えられます。
契約満了時には残価精算があり、リース車両の実際の査定額が残価を下回った場合は差額の支払いが求められますが、逆に査定額が残価を上回った場合はキャッシュバックが受けられるケースもあります。
対してクローズドエンドは、残価の設定はあるものの、契約者に残価額を開示しない契約方式です。月額料金はオープンエンドと比較すると高額になる傾向がありますが、契約満了時の残価精算がありません。そのため残価精算で大きな支払いが発生するリスクがなく、最初から最後まで定額で利用できます。
契約方式の違いを理解していないと、最後に「こんなはずではなかった」と後悔することになりかねません。
カーリースの利用を検討する際には残価と契約方式について理解し、それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、月額料金を優先するか、契約満了時の残価精算リスクをなくすか、を判断できるようにしておきましょう。
走行距離制限があること
カーリースでは契約時に残価を設定し、その残価を維持するためにある程度車の使用に制限が設けられるのが一般的です。
走行距離は車の価値に大きく影響するため、カーリースでは通常走行距離制限が設けられます。どの程度の距離であるのかはカーリース会社やプランによって異なりますが、上限を超えて走行した場合は超過距離に応じた追加金の支払いが求められます。
そのためカーリースでは自身がどのような車の使い方をして、どの程度の走行距離が必要かを把握しておくことが大切です。
カスタマイズができないこと
一般的なカーリースでは、契約満了時に車を原状回復して返却する必要があります。そのため車の価値が下がる、または車を購入したときの状態に戻せないカスタマイズはできません。
ただし、純正オプションによるカスタマイズは可能なケースがあります。また、汎用品であってもカップホルダーやナビの装着など、簡単に原状回復が可能なカスタマイズは認められるケースもありますが、どの程度まで認められるのかはカーリース会社によって判断が異なります。
そのため、カスタマイズをしたい場合は自己判断せず、カーリース会社に確認してから実施するようにしましょう。なお、近年増えている契約満了時に車がもらえるタイプのカーリースならリース車両の原状回復義務がないので、車検に通る範囲でのカスタマイズが可能です。
想定より車を使わなかったこと
カーリースを利用して後悔したポイントのひとつとして、「想定より車を使わなかったこと」も挙げられます。
カーリースでは、車の使用頻度に関係なく月々の固定費が発生します。まったく車を使用しない月があっても、所定の月額料金を支払わなければなりません。車の使用頻度が低い場合、コストパフォーマンスが悪く感じられることもあるでしょう。
公共交通機関が充実している環境にいるため、たまのレジャー用途でしか車を使用しないような場合、長期間にわたるリース料金が負担になり後悔することも。
もし車の利用頻度が少ないと感じるのであれば、他の選択肢としてカーシェアリングや一括で支払える程度の安価な中古車の購入を検討するのも良いでしょう。カーシェアリングなら、数時間など必要な時だけ車を使うことができ、使用頻度に応じてコストを抑えられます。
また、安価な中古車であれば初期費用はかかるものの、リースのように長期間固定費が発生することもなく、自由に車を使用できます。
幅広い選択肢を視野に入れつつ自身に適した車の使い方を選ぶことで、後悔のないカーライフの実現につながるのではないでしょうか。
経験者から学ぶカーリースの失敗談
カーリースの利用経験がある方の失敗談から、後悔しないための対策を見ていきましょう。
契約期間を長くし過ぎた(中途解約ができない)
カーリースのよくある失敗談のひとつが、中途解約ができずに困った、というものです。失敗を防ぐには中途解約できないことを前提に、月額料金のみで判断せず家族構成の変化や子供の成長などを視野に入れて契約期間を決めましょう。
数ヵ月単位など頻繁に転勤がある方や、近い将来海外に赴任する可能性がある方などは、特に慎重になる必要があります。
リセールバリューのある車なので購入にすれば良かった
カーリースでは、原則として車は返却する必要があります。長年月額料金を支払っても自分のものにはならず、売却や譲渡もできません。中古車市場での需要があり、ある程度のリセールバリューが見込めるモデルであれば購入した方がお得だった、と後悔する可能性も否定できません。
ただ、カーリースには初期費用なしで新車が手に入るという、購入にはないメリットがあります。また、現在は新車の納期遅延が常態化しており、希望の車がなかなか手に入らないことも少なくありません。
ただし人気モデルの場合、「即納車」などの名目で何台かリース用車両を抱えているカーリース会社もあるので、希望モデルが手に入りにくい場合はそういったカーリースの利用も選択肢のひとつとなるでしょう。
安易にオープンエンドにしてしまった
カーリースにおける残価精算は、トラブルのもとになりがちです。ただし、カーリースの仕組みや契約方式の違いを理解しておくことで、この失敗談のような事態は防げます。
契約時には、そのカーリースがどちらの契約方式を採用しているかを必ず確認しておきましょう。また、疑問があれば質問をして、契約前に疑問点や不安点を解消しておくことも後悔しないための重要ポイントといえます。
カスタマイズに興味が出始めた
カーリースで使用する車両は、カスタマイズ不可であるケースがほとんどです。エンジンやサスペンションに手を入れたい、パネルを一部切り取ってパーツを装着したいなど、原状回復できないカスタマイズはできません。
大がかりなカスタマイズをしたい、またする可能性がある場合は購入が向いています。カーリースであれば、契約満了時のリース車両の返却義務がない「車をもらえる」リースがいいでしょう。
不安な点がある場合は気軽にスタッフに相談を
カーリースでは中途解約や、契約を締結してからのプラン内容の変更などはできないので、あらかじめカーリースの仕組みや契約方式について理解しておく必要があります。
あとから「こうした方が良かった」と思っても取り返しがつかないケースも多々あるので、希望や疑問があれば、契約する前にスタッフに相談して解決しておきましょう。多くのカーリース会社が契約前からプランや車選びになどについて相談できる窓口を設けています。
しっかりと話を聞き、カーリースについて理解し納得してから契約することをおすすめします。
まとめ
カーリースには後悔につながる注意点がありますが、初期費用がいらない、月々定額の料金で新車に乗れるなど、無視できないメリットも多くあります。
カーリースについて、また自身の車の乗り方や希望について正しく理解し、幅広い視野を持って賢く利用できる方法をよく検討することが満足度の高いカーライフを手に入れるポイントといえるのではないでしょうか。