電気自動車にかかる電気代の目安は?節約する方法について

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  • 更新日:2024/11/15
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電気自動車の普及が進む中で、気になるのがその充電にかかる電気代です。

この記事では自宅で充電する際の料金や、充電に影響を与える要素、そして電力会社のお得なプランについて、詳しく解説します。

電気自動車を検討中の方はぜひ参考にしてください。

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電気自動車の家庭充電にかかる料金は?

まずは、自宅で電気自動車を充電する場合の電気代について見ていきましょう。

日産・リーフを家庭で充電する場合、1回の充電にかかる電気代は約1,000円程度、年間で約10,000km走行した場合のランニングコストは約50,000円程度が目安です。

ただし、地域や電力会社の料金プラン、充電方法などによって異なるため、参考程度にとどめておくとよいでしょう。

家で充電する場合の料金目安

家庭で充電する場合、1回の充電にかかる電気代を計算してみましょう。ここでは、日産・リーフのバッテリー容量40kWhモデルを例にとります。

電気代は、1kWhあたりの充電料金に、車のバッテリー容量を掛けあわせることで算出できます。

【1kWhあたり25円の場合】40kWh × 25円/kWh = 1,000円
【1kWhあたり32円の場合】40kWh × 32円/kWh = 1,280円

1kWhあたりの電気代は、充電する時間帯やプラン、電力会社によって異なりますが、税込みで大体25円〜32円程度です。上記の例ではそれぞれの場合で計算していますので、参考にしてください。

月間の料金

次に、月間の電気代を計算してみましょう。充電費用シミュレーターの基準値「6㎞/kWh」を用いて、1,000km走行する場合の電気代を計算します。

1kWh=25円の場合:1,000km ÷ 6㎞/kWh × 25円/kWh = 約4,166円
1kWh=32円の場合:1,000km ÷ 6㎞/kWh × 32円/kWh = 約5,333円

計算方法は前述のとおりですが、1kWhあたりの電気代や電費は電力会社や充電時間帯によって異なるため、実際にはこれらの金額よりも高くなる場合があります。

年間の料金

さらに、年間の電気代を計算してみましょう。前述の内容を基準に年間で10,000km走行する場合、電気代はこの走行距離を電費の基準値「6㎞/kWh」で割り、単価を掛け合わせることで算出できます。

【1kWh=25円の場合】10,000km÷6㎞/kWh×25円/kWh=約41,666円
【1kWh=32円の場合】10,000km÷6㎞/kWh×32円/kWh=約53,333円

家での充電において価格に影響する要素について

電気自動車の家充電において、料金を決定づける要素は様々あります。例えば、電力会社との契約プランや充電する時間帯などが挙げられます。

これらの変動要素をうまく活用すれば、前述の試算で使った1kWh=25円および32円という料金単価を、より安く抑えることができるかもしれません。

家充電の料金を左右する要素について解説し、お得に充電できる方法についても探っていきます。

電力会社との契約プラン

1つ目の要素は、電力会社との契約プランです。自宅の充電機器を使用して電気自動車を充電した場合、電気代は契約した電力会社の料金プランに応じて変動します。

電力会社は、消費者のニーズに応じて様々なプランを用意しています。家庭の電力需要に応じたプランを選択することで、電気自動車の使用にかかるコストを含めた総費用を節約できます。

充電する時間帯

2つ目の要素は、充電する時間帯です。電力会社によっては、時間帯によって料金が変わる料金プランがあります。

通常、電力需要が多い時間帯は料金が高くなりますが、深夜や早朝などの時間帯には安いプランを提供するところもあります。家庭用充電器を使用する場合は、充電を行う時間帯を選択することで、より安く充電することができます。

また、時間帯によっては電力会社から割引を受けることもできますので、契約内容を確認してみることをおすすめします。

電力会社のプラン選択で電気代を節約する方法

それでは、電力会社が用意するプランはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、東京電力エナジーパートナーのプランを例に、自宅充電の料金目安を解説します。

同社では、主に「プレミアム」「スタンダード」「夜トク」の3つの契約プランを提供しています。それぞれのプランについて詳しく説明していきましょう。

プレミアム

「プレミアム」は、一定の使用量までは定額で、それ以上は従量料金となるプランです。これは電力自由化が始まってから提供されるようになった自由料金のプランです。

「プレミアムS」というプランは、一般家庭向けに提供されています。このプランでは、使用量が400kWhまでは定額で、それ以降は1kWhあたりの従量課金となっています。電気を多く使う家庭や事業所向けには、「プレミアムL」がおすすめです。

スタンダード

「スタンダード」は、一人暮らしからファミリーまで幅広い層に向けた料金プランです。時間帯を気にせずに電気を使用できるため、多様なライフスタイルに適合します。

「スタンダードS」は、一般家庭向けのプランで、電力使用量に応じて「〜120kWh」「121kWh〜300kWh」「301kWh〜」の3つの料金区分が設定されています。

電力使用量が多いほど単価が高くなるため、多くの電気を使用する家庭や事業所には、「スタンダードL」が適しています。

夜トク

3つ目の「夜トク」は、夜間の電気使用量が多い人におすすめのプランで、夜間の電気使用量の割合が高くなるほどお得になります。家を留守にしたり、家電をタイマー予約で夜間に使用するなど、夜の時間帯の電気使用量が多い人に適しています。

夜トクには、「夜トク8」と「夜トク12」の2つのプランが用意されています。

「夜トク8」:午後11時から翌午前7時までの電力量料金が割安になります。
「夜トク12」:午後9時から翌午前9時までの電力量料金が割安になります。

夜トク8は割引時間帯が短いですが、料金単価は夜トク12よりも安く設定されています。

電気自動車オーナー向けのお得なプランも

電力会社によっては、電気自動車オーナー向けのお得なプランが提供されています。

例えば、出光興産が運営する新電力「idemitsuでんき」は、電気自動車特典付きのプランを提供しています。「カーオプション(EVコース)」というこのプランは、電気自動車と充電器を保有している人を対象に、月々の電気代が一律で「200円」割引されます。年間で考えると2,400円の割引額になり、これは半月の走行距離500km分に相当します。

また、idemitsuでんきのプランは大手電力会社よりも料金単価が安く設定されているため、乗り換えるだけで電気代を節約できます。

まとめ

今回の記事では、自宅で電気自動車を充電する際の電気代とその変動要素、そしてお得に充電できる電力会社のプランについて解説しました。

年間の走行距離が10,000kmの場合、自宅で充電すると約50,000円前後の電気代がかかりますが、電力会社の契約プランや利用する時間帯によって料金が変動するため、この要素を活用して節約しましょう。

また、電気自動車を保有している場合、電力会社によってはお得なプランが提供されているので、こうしたプランを利用して電気代を削減することもできます。

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