ホンダ N－BOXは軽スーパーハイトワゴンの代名詞ともいえる存在で、軽自動車の域を超える居住空間の広さや利便性の高さ、またホンダらしい安定した走りに定評があるモデルです。

2011年12月に初代モデルが登場、2023年12月にはシリーズ累計販売台数250万台を達成するなど、今やホンダを代表する1台となりました。現行型は2023年10月にデビューした3代目で、N-BOXのアイデンティティといえる広々とした室内空間や走りの良さはそのままに、コネクテッド技術を採用するなど使い勝手の良さに磨きをかけています。

N-BOXのエクステリア（外観）

N-BOXにはノーマルモデルとカスタム、そしてアウトドアに担うスタイルのJOYの3つのスタイルがラインナップされており、エクステリアデザインはそれぞれ個性が異なります。

ノーマルタイプはシンプルで上質をテーマに、幅広い層に受け入れられる比較的オーソドックスな親しみやすいスタイルです。一方、カスタムモデルでは力強い直線的なデザインを採用し、大型フロントグリルやシャープなLEDヘッドライトがスポーティーで洗練された印象を与えます。

また、JOYでは専用フロントグリルやブラックアクセントを採用し、自然の中でも映えるアウトドア志向のデザインが特徴です。

さらに、ノーマルタイプにはドアミラーやドアハンドルなどにオフホワイトをあしらい、温かみのある雰囲気を演出した「ファッションスタイル」、カスタムにはベルリナブラック塗装+切削仕上げのアルミホイールを装着、さらに随所にダーククロームメッキをあしらって精悍さを強めた「コーディネートスタイル」の設定もあり、多彩な選択肢が用意されています。

 N-BOXの室内空間

N-BOXは、ホンダ独自のパッケージング技術「センタータンクレイアウト」によって、軽自動車最大級の室内空間を実現しています。車内は大人4人が快適に過ごせるゆとりある広さを持ち、後席では足を組めるほどのスペースが確保されています。

元々室内の広さに定評のあるモデルですが、現行型では2.0Lミニバン並みの前後乗員間距離を確保していることは特筆ポイントといえるでしょう。室内高も1，400mmを確保しているため、小さな子供であれば立ったままで着替えが可能です。

また、多彩なシートアレンジが可能で、後席を倒して荷室を拡大したり、低床設計を活かして高さのある荷物も積載できたりなど、日常生活からアウトドアまで幅広い用途に対応します。アレンジしだいでは27インチの大人サイズの自転車も楽に積み込めるため、送迎などでも活躍してくれるでしょう。

N-BOXの安全性

ホンダ自慢の安全運転支援システム「Honda SENSING」は、全車に標準装備です。現行型のN-BOXでは、広い水平画角のフロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを備えた最新の検知システムを採用し、これまで以上に幅広いシーンでの衝突回避支援を実現しました。

衝突軽減ブレーキ（CMBS）や誤発進抑制機能といった基本的な先進安全支援機能に加え、車線維持支援システム（LKAS）や渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール（ACC）など、高速道路でドライバーの運転負荷を減らして安全運転に貢献する運転支援技術も充実しています。

また、現行型から新たに採用された先進安全技術としては近距離衝突軽減ブレーキ、急アクセル抑制機能が挙げられます。

近距離衝突軽減ブレーキは、駐車場などでの低速取り回し時に障害物と衝突のおそれがあればブレーキの制御を行って衝突回避または衝突被害の軽減をサポートする機能です。

急アクセル抑制機能は、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いをシステムが検知した場合に加速を抑制してくれます。

N-BOXの楽しさ

N-BOXは日常使いからレジャーまで、多彩な楽しみ方ができるクルマです。ホンダのファミリー向けのミニバン「ステップワゴン」同等のアイポイントの高さを確保し視界の良さとスムーズなハンドリングを実現しているため、街中だけでなく高速道路でも快適に運転できるでしょう。コーナリング性能を高める「アジャイルハンドリングアシスト」などの採用によって安定した走りを実現し、スーパーハイトワゴンにありがちなふらつきを感じにくいのもポイントです。

また、2024年9月にラインナップに追加されたJOYは、アウトドアニーズに対応するモデルです。後席をダイブダウンするだけでテラスのような空間を作り出す「ふらっとテラス」が特徴で、バックドアを開けて自然を感じながら足を伸ばしてくつろげます。

さらに撥水加工が施されたチェック柄のファブリックシートを標準装備しているため、汚れを気にすることなく安心してティータイムや軽食などを楽しむこともでき、ファミリーでのピクニックなどでも活躍してくれるでしょう。

さらに、新世代コネクテッド技術「Honda CONNECT」を、ホンダの軽自動車シリーズである「N」シリーズで初めて採用したこともポイントです。リモート操作で乗車前にエアコンをONにしておいたり、ドアロックができたりするなどより便利に利用できるほか、車内Wi-Fiや緊急時にボタンひとつで専任にオペレーターと接続できサポートが受けられる機能などがあり、利便性はもちろん、安心感も高めてくれます。

N-BOXは単なる移動手段としてだけでなく、自分らしいライフスタイルを楽しむためのパートナーとして生活に寄り添ってくれる1台といえるでしょう。