カーリースの審査はブラックリストでも通る?信用情報確認はあるのか?

購入
  • 更新日:2024/09/26
  • 231

カーリースは初期費用をかけずに車を持つことができるサービスであるため、金銭的に余裕のない方にも人気のサービスです。

とはいえ、カーリースには審査があり、ブラックリスト状態だと審査でどう扱われるのか、疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。

結論、カーリースの審査でも信用情報は見られるため、金融事故履歴がないことにこしたことはないです。しかしながらキャッシングやローンと異なり、信用情報だけで足切りされるとは必ずしも言い切れない面もあります。

この記事では、ブラックリストの方でもカーリースを利用できるかどうか解説します。

ブラックリストでもカーリースの審査に通るのか?

まずはブラックリスト状態の方がカーリースの審査に通るのかを解説します。

現実的には審査に通らないケースが多い

ローンやクレジットカードを利用して、金融事故を起こすとブラックリストに掲載されます。金融事故とはローンでの長期遅延や繰り返しの延滞、債務整理などです。

ブラックリストに掲載されると、カードローンや住宅ローンなどのローンの審査にはほぼ確実に通らないので、新たに借入することはできません。また新しくクレジットカードを作ることもできないです。
これは月々の支払いが滞るおそれがあると判断されるからです。

カーリースの利用料も、月々の分割で支払う形となっており、ブラックリストの方は月々の支払いが滞る可能性があるので、リース審査には通らないことが多いです。

金融審査ではないため「絶対に通らない」とも言い切れない

しかしながら、ブラックリストだからといってカーリースにも絶対通らないとは言い切れません。

というのも、カーリースはリース会社ごとに審査元が違い、信販会社のほかに、自社で審査を行うところもあるからです。

銀行や信販会社は、利用申込者の信用情報を確認して、ブラックリストになっているかどうかを確認します。さらに先述の通り、信用情報に金融事故履歴が載っているかどうかの比重は大きく、金融事故履歴があるとほぼ確実に審査に通りません。

しかし、自社審査のカーリースであれば、あくまで信用情報は審査項目の一つとして構えているところもあり、たとえ金融事故履歴が載っていたとしても、現在の支払い能力が問題ないと判断されれば審査に通ることもあります。

ただし、審査なしで利用可能なカーリースはありません。リースを使うならば、審査に通りやすいところで利用するのが良いでしょう。この記事では、審査に通りやすいカーリースの特徴も記載していますので、そちらもご覧ください。

カーリースの審査で見られるポイント

カーリースの審査で見られるポイントは、以下の通りです。

  • 信用情報
  • 年収
  • 属性(職業、勤務形態など)
  • 年齢
  • 資産状況

信用情報

リース会社によっては、審査で信用情報yを確認します。

信用情報とは、カードローンやクレジットカードなど、過去に借入を行った履歴が載っている情報です。いつ申込みをして借入したか、返済は滞りなく行ったか、債務整理を行ったかなどの情報が掲載されています。

この信用情報に金融事故の履歴が残っている場合、支払い能力の面で不安視されるため、カーリースの利用は断られる可能性は高くなるでしょう。

ただし、信用情報を審査項目でどれぐらい重視するかは、カーリース会社ごとに違います。総合的に判断して支払い可能とされれば、ブラックリストに入っている人でも審査に通過することもあります。

また、金融事故の履歴は一生残るわけではなく、一定期間経過すると消えるのが通常です(※どのくらいの期間掲載が続くのかは、金融事故の種類や信用情報機関により異なりますので、ここでは割愛させていただきます)。

「キャッシングやローンの完済から5年以上経っている」「債務整理をしてから7年以上経過している」などの場合は、金融事故の履歴が消えている可能性もあり、この場合は審査に影響しないことも十分考えられます。

年収

リースを利用するならば、リース利用料を毎月支払えるだけの収入がなければいけません。そのため、利用申込者の収入状況は確認されます。

ただし、審査項目は年収以外にもあるので、年収が低くてもカーリースを利用できるかもしれません。また、年収が低い人は、カーリース利用時に連帯保証人が必要なケースもあります。

審査を通ることを考えると、最低でも年収200万円以上は欲しいところです。もちろん、月額利用の高くなる車やプランを選ぶ場合は、それに見合った年収が必要になります。

属性(職業、勤務形態など)

長期にわたって車の代金を毎月支払うために、安定した雇用形態の方が審査に通りやすいです。具体的には正社員や公務員であれば安心できますが、逆にアルバイトやフリーター、自営業などだと審査で不利になることが一般的です。

また、職業も審査で考慮される部分であり、大手企業や有名な会社などに勤めていると審査で問題になることは少ないでしょう。

さらに、勤続年数も加味される部分です。転職を繰り返して、転職後間もない人は、審査で引っ掛かる可能性があります。勤務期間が短いと、大手企業に勤めていたとしても、すぐ辞めるリスクがあるためです。よって、審査を通過するためには1年以上同じ会社で継続して勤務していたほうが良いとされています。

逆に言えば、非正規の人でも、勤続年数が長かったり、十分な年収を確保できている場合、審査に通る可能性があります。

このように、属性は様々な面が総合的に見られる部分でもあります。

年齢

カーリースの多くは年齢制限を設けています。支払い能力や運転能力を加味して、18〜75歳程度までとしています。年齢は審査項目ではなく、申込み資格となっています。そのため、18〜75歳まででないと、カーリースの利用はできません。

また、カーリースには契約満了の時期があります。たとえ75歳以下であっても、契約満了時が75歳を超えるようならば、カーリースの契約を断られます。

20歳以下の人であれば、カーリースの契約時には連帯保証人が必要となる場合が多いです。

資産状況

資産状況も、カーリースの審査で見られる場合があります。リース代金の支払い能力を判断する上で加味される部分であり、資産とは持ち家や自動車などです。資産を持っていれば、カーリースの審査で有利に働きます。

ただし、賃貸物件に住んでいる場合や資産のない人が、審査で不利になることはありません。資産があるかどうかは、そこまで心配する必要はないでしょう。

ブラックでも審査通過のチャンスがあるカーリースの特徴

ブラックリストの人がカーリースを利用したいならば、審査通過しやすいリース会社で申込みしないといけません。

どのような点を考慮して、申込先のリース会社を選べばいいかは次を見るといいでしょう。

  • 自社審査を行なっている
  • 中古車リースがある
  • 7年以上の長期プランを用意している

自社審査を行なっている

まずは自社審査を行なっているかどうかです。

信販会社が審査を行うカーリースだと、信用情報の比重は大きく、金融事故の履歴がある場合は審査に通ることはかなり難しいと考えられます。

一方、自社審査を行っているカーリースであれば、信用情報にどれくらいの比重を置いているかはまちまちです。

リース契約の申込みをする前に、申込み先のカーリースはどの会社が審査を行うか調べるといいでしょう。独自で行うとなっていれば、自社審査である可能性が高いです。

審査元に信販会社名が記載されていると、審査を行うのは信販会社です。カーリースのホームページの申込みの流れやよくある質問のページに、どの会社が審査を行うか記載されています。

中古車リースがある

リース総額が低くなれば、毎月の支払額が下がるために、支払不能となる可能性が少なくなります。そのため、ブラックリストの人でもカーリースを利用できる可能性があります。例えば中古車を扱うリース会社を探してみましょう。

新車をリースするよりも、中古車をリースしたほうが、リース総額は少ないです。月々の支払いの負担が重くならないように、中古車でも自分の支払い能力にあった車種をリースしましょう。

ミニバンやセダンよりも、軽自動車を選ぶというのも1つの方法です。

7年以上の長期プランを用意している

カーリースの月々の支払額は、総額を契約年数で割って算出します。そのため、リースの契約年数が長いほど、月々の支払額が下がり、年収のハードルが低くなり、カーリースの審査に通る可能性が高まります。申込時には、7年以上の長期契約プランを用意しているカーリースを探しましょう。

カーリースは、1ヶ月単位で契約できる場合や、1~3年の契約となる場合が多いです。しかし、中には7年や11年と長期にわたって契約できるカーリースもあります。そのような、長期契約できるカーリースを探すと良いでしょう。

できるだけ審査に通りやすくするためにできる工夫

ブラックリストに掲載されている人が、カーリースを利用するならば、審査に通りやすくしてから申込みしましょう。

どのような点に注意すればいいのかは、以下の通りです。

  • 月額費用が安くなるプラン設計を行う
  • 連帯保証人をたてる

月額費用が安くなるプラン設計を行う

月々の支払金額は、安くなるほど審査のハードルは下がります。そのため、カーリース申込時には月額料金ができるだけ安くなるようにしましょう。

以下の要素によって、月額料金が高くなるか安くなるか決まります。

  • 契約期間
  • 車種
  • 選ぶグレード
  • 頭金

契約期間は、先に説明の通り期間が長くなるほど月額料金は下がります。車種はミニバンやセダンよりも、軽自動車の方が月額料金が安くなります。軽自動車の方が車両価格が安いためです。月額料金を下がるためには、一番低いグレードを選ぶようにしましょう。基本的な装備のみが備わっているグレードになる場合が多いですが、日頃運転するには問題ありません。

リース会社によっては、頭金ありのプランを選べる場合があるので、可能な限り頭金を用意しておけば、その後の支払総額が下がり、カーリースの月額料金が安くなります。ただし、頭金は生活を圧迫しない程度の金額にしましょう。生活を削ってまで頭金を用意すると、後でリース料金支払不能となる可能性があります。

さらにオプションも月額料金を左右する要素です。ブラックリストの人は、オプションはつけずに、申し込むようにしましょう。ただし、車両保険のような常識的に加入必須のオプションは、加入しておくようにしましょう。

連帯保証人をたてる

もしも、自社審査のカーリースで審査落ちしたとしても、連帯保証人をたてれば審査に通る可能性があります。

可能ならば、親や親族などの身内が連帯保証人になるほうが良いです。身内だとブラックリスト入りした上で、カーリースを利用することを理解してくれるでしょう。

安定した収入があり、過去に金融事故を起こしていないことが、連帯保証人になれる条件です。年金受給者や自営業の人は、連帯保証人になれない可能性が高いです。

また、連帯保証人をたてても、カーリースの審査に落ちる場合があることは留意しておきましょう。

どうしてもすぐにクルマが必要な場合は?

対策を行ってカーリースの利用申込をしたとしても、審査に落ちるケースはあります。

カーリースの審査に落ちたブラックリストの人で、どうしても車が必要となれば、以下の方法を検討してみてはいかがでしょうか。

  • 激安中古車を購入する
  • カーシェアを利用する

激安中古車を購入する

激安中古車を購入するというのは、1つの方法です。リース料金を支払えるだけのお金があれば、安い中古車ならば購入できるでしょう。

中古車によっては、支払総額が10万円以下の車もあります。このような価格の中古車を探してみましょう。

ただし、激安中古車は安いなりの理由があります。購入するときは、販売店まで足を運んで、実際に車の状態を確かめてから買うかどうか決めます。可能ならば実際に試乗して、車の状態を確かめます。特にエンジンや電装品に不具合がないかは確かめておいたほうが良いです。

実際に試乗してみて、異音が発生しているようであれば、車のどこかに不具合が出ている証拠であるために、他の車を探すようにします。ちなみに、中古車でも諸経費が発生し保険や税金の費用がかかります。

カーシェアを利用する

カーシェア審査に落ちたならば、カーシェアを利用するという方法もあります。登録している会員同士で、カーシェア会社の車を利用できるのがカーシェアです。

利用したいカーシェアの車が見つかれば、最初に会員登録を行います。

カーシェア会社によって違いますが、最短10分や15分から利用できるので、少しの時間車を使いたいときに便利なサービスです。もちろん、長い時間の利用も可能です。

利用頻度が高くなると使用料金が増えるので、短い期間で利用するときに使うと良いでしょう。カーシェアは、月に数回の買い物や、数時間のドライブで使うのに適しています。2日以上利用できないので、長時間の利用ならばレンタカーを借りることになります。

また、カーシェア利用時には簡単な審査があります。そして、支払いは基本的にクレジットカードです。そのため、クレジットカードを持っていないと利用できません。

まとめ

信用情報には金融事故を起こしたと記録が一定期間残ります。カーリースの審査でも信用情報を確認するので、通常ブラックリストの人は審査に通りません。

しかし、自社審査を行うカーリースであれば、信用情報にそれほど大きな比重を置いていないカーリース会社もあるので、審査に通る人もいます。ブラックリストの人が利用するならば、自社審査しているカーリースで申込みしましょう。

グレードの低い車種を選ぶ、できるだけ契約期間を長くするなど行えば、審査のハードルが下がり、カーリースを利用できる確率が上がります。

もしも、カーリースを利用できないならば、安い中古車を買う、カーシェアを利用するというような方法もあります。

この記事をシェア

カテゴリー内記事Related articles

cars Enjoy! Smart Life
carsはSDGsに取り組んでいます

Sustainable Development Goals
ページトップへ