車の委託販売とは?メリットや費用(手数料)相場について

売却
  • 更新日:2025/08/28

車を手放す方法には、ディーラーによる下取りや中古車買取、オークションなどさまざまな方法がありますが、その中で近年注目を集めつつあるのが委託販売です。委託販売では相場より高値で販売できるチャンスがある一方、従来の売却方法にはない注意点もあるため、仕組みや流れ、を理解しておくことが大切です。

この記事では、車の委託販売について、メリット・デメリットをはじめ他の売却方法との違いや費用相場、実際の手順まで詳しく解説します。

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クルマの委託販売とは?

車の委託販売とは、委託販売店に売りたい車を預け、代わりに販売を進めてもらう車の売却方法です。

オーナー自身が直接買い手を探すのではなく、専門ショップのネットワークや広告力を活用して購入希望者を募るのが特徴といえます。販売店は広告掲載や問い合わせ対応、価格交渉、契約手続きまでを一括して担当し、成約後に手数料を差し引いた売却代金をオーナーへ支払う流れです。

なお、成約に至らなかった場合は、委託期間満了後に車両が返却される、あるいは価格や販売戦略を見直すといった対応が取られるのが一般的です。

クルマの委託販売のメリット・デメリット

車を委託販売で売却する場合には、他の方法にはないメリットがある一方で、注意しておきたい点も存在します。メリットとデメリットを理解することで、自分の状況に合った売却方法かどうかを見極めやすくなるでしょう。

クルマの委託販売のメリット

まず、委託販売のメリットから見ていきましょう。

希望額で出品できる

委託販売の大きな魅力として、希望額で出品できる点が挙げられます。売れるかどうかは別の問題にはなりますが、高額販売にチャレンジすることができる点は大きなメリットといえるでしょう。

一般的な車の売却方法である買取りの場合、相場基準の査定額が優先され、売却価格を自分でコントロールするのは難しいのが実情です。そのため、「この金額で売りたい」という希望がある場合に委託販売は適しています。

特に輸入車やスポーツカー、限定モデルといった車は、相場以上の価格で評価してくれる購入者が現れることもあり、高額売却を狙う価値があります。プレミアがつく可能性があるこだわりの車を高く売りたい、といったケースにも適した方法といえるでしょう。

ショップについている顧客にアプローチできる

委託販売店は、それぞれ特定の車種や顧客層に強みを持っているケースも少なくありません。例えば、世界的人気が高いトヨタの本格オフローダー「ランドクルーザー」を専門的に扱うショップで出品すれば、すでにランドクルーザーの購入意欲が高い顧客層に直接届き、希望価格で成約する可能性が高まります。

このように、一般広告では届きにくい層へ効率よくアプローチできるのは委託販売の強みです。加えて、委託販売店の信頼性が販売の後押しになるため、個人で出品するよりも安心して購入を検討してもらいやすくなる、というメリットがある点も無視できないポイントです。

個人間売買より安心・安全

個人間売買の場合、価格交渉から名義変更、入金確認までを自分で行う必要があり、専門知識がないまま進めると契約書や各種手続きの不備・漏れが起こりやすくなります。さらに買い手側の支払い遅延や名義変更の放置といった問題も重なり、トラブルに発展するリスクも否定できません。

一方委託販売なら購入希望者との交渉や契約はすべて委託販売店が仲介するため、こうしたリスクを避けやすく、安心して売却を進められます。車の売買の経験がない方でも、専門家に任せることでリスクを避けて安心・安全な取引が可能です。

乗りながら出品できる

委託販売店によっては、車をあらかじめ預かるのではなく、成約後に引き渡しとする方式を取っている場合もあります。そのため、売却が決定するまでは手元に車を置いて乗り続ける、ということも可能です。

通勤や子どもの送迎など、日常の移動手段を確保しつつ売却に取り組めるのは、委託販売ならではの柔軟さといえるでしょう。

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クルマの委託販売のデメリット(注意点)

デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

確実に売れると限らない

委託販売なら車を希望額で出品することが可能ではあるものの、必ず売れるとは限りません。相場とかけ離れた価格設定では長期在庫化することもあり、値下げを余儀なくされる例もあります。

特にモデルチェンジ前後や市場の変動が大きい時期は、売り時を逃すリスクがあるため注意が必要です。「高く売りたい」と「早く売りたい」は両立しにくいことを理解したうえで利用する必要があるといえるでしょう。

売却まで時間がかかる

原則として委託販売は希望額で出品し、購入希望者が現れるまで待つ方式です。数日~数週間程度で比較的早く成約する場合もあれば、数ヵ月かかることもあります。そのため、即日現金化できる買取と比べると、資金化までのスピードで劣る面があることは否めません。

売れるまでは車検費用や保険料、税金などの維持費もかかるため、コスト面での負担についても考慮しておく必要があります。特に高額車両では維持費も大きいため、注意するべきといえるでしょう。

委託販売業者が少ない(選択肢が少ない)

中古車市場では買取が主流で、委託販売を扱う業者は限られるのが現状です。全国対応の業者も存在しますが数は多くなく、地域によっては選択肢が少ないこともあります。

また手数料やサービス内容に違いがあるため、条件をよく確認しないと想定外の費用がかかることになりかねません。販売手数料のほかに別途登録費用や保証料がかかるケースもあるため、事前によく確認することが大切です。

委託販売とその他売却方法との違い

車の売却方法は大きく分けて「買取」「オークション」「個人売買」、そして「委託販売」の4つがあり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。

ここでは、それぞれの売却方法と委託販売との違いを見ていきましょう。

中古車買取との違い

最も一般的な車の売却方法といえるのが、中古車買取です。中古車買取の場合買取店と直接売買取引をする形であるため、スピーディーに売却を進められます。早急に売却したい場合や、資金がすぐに必要な人にとっては便利な方法といえるでしょう。

一方で、提示される金額は市場相場を基準とした査定額に収まりやすく、希望額で売却できるケースは稀、と言っても過言ではありません。その点委託販売は希望額を設定できる自由度があり、高額売却のチャンスがあります。

ただし売却成立までに時間がかかることも少なくないため、「スピード重視なら買取」「価格重視なら委託販売」と考えるといいかもしれません。

オークションとの違い

オークションは、短期間で多数の入札者に車を公開できるのが魅力です。状態の良い車や希少なモデルであれば、相場を上回る価格で落札されることもあり、売り手にとっては高値を狙えるチャンスになります。しかし、入札されなければ売れ残る可能性があるほか、落札価格が思ったほど伸びないリスクも否定できません。また、出品料や落札手数料が別途発生するため、手取りが想定より減ることもあります。

対して委託販売はあらかじめ希望額を設定して出品するため、希望額以上の高値が付くことはありません。その一方で希望額を下回ることなく交渉を進められる安心感がある点が、オークションとは異なります。

またオークションは売れなければそこで終了してしまうのに対し、委託販売は販売店が時間をかけて顧客にアプローチし続けるため、継続的に成約のチャンスを得られるのも強みです。

個人売買との違い

個人売買は、業者を介さないため仲介コストや手数料が発生せず、余分な経費をかけずに済むのが特徴です。その分、中古車買取やオークションといった業者を通す方法よりも、手取り額が多く残りやすいといえるでしょう。ただし、買い手探しを自力で行う必要があることに加え、価格交渉から契約、名義変更や入金確認まですべてを自分で対応しなければならず、非常に手間がかかります。

また、入金遅延や契約不備、名義変更がなされないといったトラブルが起こりやすいのは先述のとおりです。その点委託販売は手数料こそ発生しますが、ショップに任せることでこれらのリスクを回避でき、安全性が高い売却方法といえます。

クルマの委託販売の手数料相場

以下の表は、車の委託販売ができる主な業者の手数料の相場をまとめたものです。

カーショップ 手数料
cars ・車両本体価格100万円未満:成約金額の7%
・車両本体価格100万円以下:一律7万円
カババ マッチング手数料:一律38,500円
ユーカーパック個人売買サービス ・車両本体価格100万円未満:4万円
・車両本体価格100~600万円未満:4%
・車両本体価格600万円以上:24万円
レイラカーズ 車両販売価格の5%または98,000円(いずれか選択)
※このほかに広告掲載料やSNSプロモーション費用が別途発生するケースあり
URBAN GARAGE ・車両本体価格250万円以下:25万円
・車両本体価格250~500万円:7~10%
・車両本体価格500~1,000万円:5~7%
・車両本体価格1,000万円以上:2~5%

車の委託販売の手数料は、店舗によって大きく異なります。車の販売価格に応じて金額が異なるケースが多く、販売価格が高いほど手数料率は抑えられる傾向があります。

また、広告掲載やSNSへの掲載に別途料金が発生するショップもあるため、販売手数料のほかにどのような費用が発生する可能性があるのかも、併せて確認しておくといいでしょう。

クルマ委託販売の流れ

ここでは、車の委託販売の一般的な流れを紹介します。

申し込み

まずは委託販売店を決め、相談・申し込みをしましょう。車検証や整備記録簿、身分証明書などの必要書類の提示が求められるのが一般的です。店舗によってはインターネットから仮申し込みを行い、後日店舗での面談に進むケースもあります。

申し込み時点で、ある程度の販売希望額と売却希望時期の目安を決めておくと、その後の流れがスムーズになるためおすすめです。

ヒアリング

車両のスペックや状態、走行距離、修復歴、改造の有無、オプション装備、希望額などについて詳細な確認が行われます。委託販売店は市場相場や過去の成約実績を参考に出品価格のアドバイスをしてくれるケースが多く、当初の希望価格とのバランスを見ながら現実的な価格設定にできるようサポートしてくれます。

出品

ヒアリング結果をもとに、店舗展示場や自社サイト、中古車情報サイト、SNSなどに車両が出品されます。写真撮影や広告文の作成、出品作業は委託販売店が行うため、ヒアリングで条件が決定した後オーナーは販売店にすべて任せ、成約を待つことになります。

売却活動(委託販売店側)

出品後、委託販売店は既存の顧客リストやネットワークを活用し、売却活動を行います。問い合わせ対応や、場合によっては試乗の手配などもすべて販売店が担当します。

オーナーは販売店から適宜進捗報告を受け、必要に応じて価格調整を検討します。数週間以内に反応があるケースがある一方で長期化することもあるため、動きがない場合の維持費の負担も考慮しておくといいでしょう。

購入希望者との商談(委託販売店側)

購入希望者が現れた場合、価格や条件交渉を委託販売店が代行します。ただし最終決定はオーナーに委ねられるため、納得する形での売却が可能です。

高額車両やプレミアがつくような希少モデルのケースでは、価格交渉に加えて保証条件、整備記録の提示、追加パーツやオプション評価といった細部まで論点になることが多い傾向があります。そのため、販売店側の専門知識や業界経験が交渉成立を左右する要因にもなります。

成約

委託販売における成約は一度の契約で完了するのではなく、二段階に分かれます。

まず購入希望者との間で受け渡し方法や支払い条件を確認し、同意が得られれば成約が成立します。委託販売店によってはこの時点で手付金の支払いを求め、入金をもって正式な成約とする場合もあります。

その後、委託者と販売業者の間で手数料や必要書類の引き渡し方法などを取り決め、契約を確定します。こうして販売条件が固まり、次の「引き渡し・入金」の段階へと進みます。

車の引き渡し・入金

成約後は、車両の引き渡しに向けた手続きが進みます。車に乗りながら出品している場合は、車に加えて車検証や整備記録簿、リサイクル券、取扱説明書などを揃え、委託販売店に提出します。ただし、出品時点で車両を預けている場合は準備を改めて行う必要はありません。

販売店は購入者からの入金確認後、名義変更手続きを行ったうえで、車の最終チェックや必要書類をそろえるなどの準備を行い、購入者に納車します。

なお、ローン残債がある車両は金融機関との精算を経て所有権を移す手続きが必要ですが、これも販売店が代行してくれるケースがほとんどです。納車後は、手数料や残債を差し引いた金額が旧オーナーに振り込まれます。これをもって委託販売の取引は完了です。

クルマの委託販売に向いている人

車の委託販売において、特にメリットを実感しやすいのはどのような人でしょうか。

輸入車・嗜好性の高いクルマを売ろうとしている人

輸入車やスポーツカー、希少モデルなどは、一般的な買取査定では評価が十分に反映されにくい傾向があります。付加価値がある個体であっても、一般的な査定額にとどまるケースも少なくありません。

対して委託販売では、希望額で出品できることに加え特定の車を探している熱心な購入希望者にリーチできるため、プレミア価格で売却できる可能性があります。

高額売却にチャレンジしたい人

相場よりも高値での売却を狙いたい場合、買取よりも希望額で出品できる委託販売が向いています。例えば一般的な中古車市場の相場が200万円の車でも、ボディカラーやオプション装備、また状態によっては220万円で成約できるケースもあります。

買取りよりも時間はかかるため、短期で売りたい人には不向きかもしれませんが、価格重視でじっくり売りたい人にはおすすめできる方法です。

乗りながら売却活動を進めたい人

ショップによっては、成約まで車に乗り続けることが可能なため、売れるまでは車を使い続けたい、という人にとっても良い選択肢となるでしょう。

車を使用しつつ売却を進められるため、急いで代替車を探す必要がなく、計画的に乗り換えを進められます。特に1台しか所有していない家庭や、次の車をオーダーして納車を待っている人にとってはメリットが多い方法といえます。

売却についてアドバイスをもらいたい人

委託販売では専門スタッフの助言を受けられるため、車の売却経験がなくても無理なく安心して売却を進められます。

スタッフが価格設定などのアドバイスをくれることに加え、広告戦略、書類手続きまで代行してくれるため、自分だけで個人売買を進めるより安心感があります。特に「修復歴の伝え方」「値下げ交渉への対応」など、経験がものをいう場面でプロの助言を受けられるのは大きな安心材料といえるでしょう。

クルマの委託販売はcars MARKETにお任せください!

もし現在こだわりのクルマをお持ちで、納得いく形で売却を行いたいなら、ぜひ当社のcars MARKETにお任せください。

当社は輸入車やプレミアカーなど、ワンランク上のクルマの扱いを得意としており、そしてcars MARKETは全国のカーショップも加盟するプラットフォームです。

平均制約額は、当初下取り等でもらっていた見積もりの+30万円以上になることもかなり多く、制約価格には多くのお客様にご満足いただいています。

また、乗りながら出品できるため、他の売却活動と並行して進められることもメリットです。

大切なマイカーが、納得いく形で売却できるよう、エージェントが尽力いたします。

少しでも気になる方は、ぜひお気軽にご連絡ください。サービス説明から、出品プランまで、丁寧にご説明いたします。

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まとめ

車の委託販売には買取やオークションといったほかの売却方法とは異なるメリット・デメリットがあるため、特徴を把握して自身に適しているかどうかを判断することが大切です。

委託販売は相場よりも高く売りたい方や、売れるまでは車に乗り続けたい方にとってメリットが大きいため、買取りやオークションだけではなく委託販売も視野に入れて売却方法を検討することをおすすめします。

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著者情報

春宮 悠

自動車の世界に魅了され、ユニークな視点から様々な情報を発信中。愛車のランドローバー・ディフェンダーは、冒険心を刺激し、毎回新たな発見をもたらしてくれる相棒です。
美しい風景や人との出会いから得たインスピレーションをもとに、日常のドライブを特別な時間に変えるヒントやクルマを通じて広がる世界など、カーライフの新たな魅力をお伝えします。
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