車を購入して保有しているときには、ある時期になると必ず車検を受けないといけません。車検費用の内訳を見ると、含まれているのが自賠責保険です。なぜ車検に含まれる費用なのか?車種によって保険料が違うのはなぜか?などと疑問に思う人もいるでしょう。
車検と自賠責保険は別の制度でありながら、セットで更新する仕組みになっています。そして自賠責保険料は、普通車・軽自動車・バイクなど車種ごとに金額が異なります。
この記事では、車検と自賠責保険の関係をわかりやすく解説しながら、車種別の保険料や、車検費用を安くするポイントまで整理していきます。これから車検を控えている人も、車検費用の内訳を知りたい人も、参考にしてください。
車検と自賠責保険の関係とは?
自賠責保険の正式名称は自動車損害賠償責任保険であり、自動車損害賠償保障法によって、自動車を購入した人は加入が義務付けられています。補償は対人のみであり、対物は対象外です。そして、被害者のみへの賠償を補償します。
自賠責保険で加入期間は1カ月以上からとなっており、最長で37カ月です。新車を購入した場合は最初の車検までの3年である36カ月間または、37カ月間で加入します。中古車を購入した場合は、車検までの2年である24カ月間、または25カ月間で加入するのが普通です。また、仮ナンバー取得で、1カ月だけ加入のようなケースもあります。
自動車に関する保険は、任意保険もあります。こちらは、対物も補償対象であり、加入期間は任意で決められます。加入せずとも運転でき、任意保険への加入は必須ではありません。補償範囲を広げるときに加入します。
車検の正式名称は自動車検査登録制度であり、道路運送車両法によって自動車の所有車が受けないといけない検査です。自賠責保険とは適用となる法律が違いますが、車検時に加入することで加入漏れを防ぎ、そして、自動車の保有者が法律を守っているか確認します。
そのため、基本的には車検は自賠責保険に加入していないと、車検通過とはなりません。車検前に切れている場合は、その時点で加入が必要です。もちろん、未加入となっている状態での運転は違法とされています。
自賠責保険の保険料は全国一律ではなく、車種と加入月数、地域によって保険料が変わります。車検で加入することが多く、普通車や軽自動車では「24か月契約」が主流です。契約期間が長いほど総額は高くなりますが、1か月あたりで見ると割安になる傾向があります。
車種別保険料
自賠責保険料は、主に以下のような区分で設定されています。
- 普通自動車(自家用乗用自動車)
- 軽自動車(検査対象車)
- 小型二輪
- 原付(125cc以下)
- 事業用車両
普通自動車と軽自動車では、軽自動車のほうが少し干保険料が安く設定されています。これは、事故リスクや損害統計データなどをもとに、車種区分ごとに料率が算出されているためです。
軽自動車の保険料
軽自動車での契約期間ごとの保険料は以下のとおりです。
| 37カ月 | 36カ月 | 25カ月 | 24カ月 | 13カ月 | 12カ月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 軽自動車 | 24,010円 | 23,520円 | 18,040円 | 17,540円 | 11,950円 | 11,440円 |
普通車の保険料
普通自動車(普通車)での契約期間ごとの保険料は以下のとおりです。
| 37カ月 | 36カ月 | 25カ月 | 24カ月 | 13カ月 | 12カ月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 普通自動車 | 24,190円 | 23,690円 | 18,160円 | 17,650円 | 12,010円 | 11,500円 |
軽自動車も普通自動車も24カ月で加入する人が多いですが、新車購入時は36カ月または37カ月で加入します。契約期間が長いほど総額は上がりますが、月割りで見ると割安になります。
保険料差分の要因
自賠責保険の保険料は、主に契約期間と地域によって金額が変わります。ちなみに、自賠責保険は法律で義務付けられている加入必須の保険であり、どのような場合も割引はありません。ただし、任意保険とセットで加入すると、任意保険の保険料が割引になる保険商品があります。
契約期間と地域で、どのように保険料が変わるか見てみましょう。
A.契約期間による違い
契約期間が長いほど総支払額は高くなりますが、1か月あたりの保険料は割安になります。例えば、12か月契約よりも24か月契約のほうが、1か月あたりの単価は安くいです。これは事務コストや制度設計上の考え方によるものです。
そのため、通常は車検期間に合わせた契約を行うのが普通であり、車検まで3カ月ごとに契約するような人はほぼいません。これは、自賠責保険が2カ月や3カ月での契約を、通常は行っていないというのもあります。
ただし、廃車予定前や名義変更前など、一時的に車を使う場合は、短期での契約が可能です。新車または中古車を購入して、車検まで乗る予定のときは、36カ月や24カ月などで契約します。
B.本土と沖縄・離島の違い
保険料は、車を使用する本拠場所がどこかでも変わります。本拠とは車検証に記載の場所です。実際に車を使用する場所と本拠場所は一致しないケースがあります。
地域の区分は以下の4つです。
- 本土:北海道、本州、四国、九州
- 本土離島:本土の離島
- 沖縄本島:沖縄本島
- 沖縄離島:沖縄の離島
橋やトンネルで本土とつながっていない島が離島です。沖縄や離島は、事故発生率・医療費水準・損害統計データなどの地域差を反映して、保険料が本土と異なる場合があります。差額数万円と、本土のほうが高いです。
そして、本土・本土離島・沖縄本島・沖縄離島の順で保険料は安くなっていきます。離島での保険料が安いのは、島には鉄道が走っておらず自動車に頼らないといけないというのが1つの理由になっています。
ちなみに、例えば神奈川県にある江ノ島は島と名前が付きますが、本土と橋で繋がっているので離島ではなく本土と区分されます。または、淡路島も橋で繋がっていますが、125cc以下のオートバイは通行禁止となっているので、普通自動車や軽自動車は本土、一部のバイクは離島という区分です。
自賠責保険証明書を紛失した場合、車検は受けられる?
自賠責保険証明書が手元にない場合は、そのままでは車検は受けられません。
自賠責保険は、自動車の運転で加入必須となっている保険です。その保険に加入していることを証明するのが自賠責保険証明書であり、車検では証明書番号を記入するので必要な書類となります。証明書を紛失した場合は、すぐに再発行して取得しましょう。
もしも、車検まで再発行が間に合わないときには、新規で自賠責保険に加入して車検を受けます。二重加入となりますが、違法ではありません。25カ月の期間で加入すると、車検期間をカバーできます。
その後は、保険契約期間終了の早い方の自賠責保険を解約しておきましょう。契約期間
終了期間が同一の場合は、どちらかを選んで解約できます。保険会社のサイトや書類での解約が可能です。もちろん、契約期間が残っていた分の保険料は返金されます。
まとめ
自賠責保険は自動車を運転するときに加入必須の保険です。通常は25カ月や37カ月などでの期間で加入します。保険料は加入期間はもちろん、車種や地域で変わります。また、車検でも証明書番号を記入するので、証明書が必要です。
自賠責保険証明書を紛失した場合は、再発行して取り寄せて車検にのぞみましょう。再発行が間に合わない場合は、新規で自賠責保険に加入し、すでに加入の保険とどちらかを後で解約しておきます。



