カーライフ
お客様がカーリースを選ぶ理由と今話題のカーリース会社を解説
投稿日:2021/06/23更新日:2021/07/16
現在、カーリースは注目を集め、保有台数も伸びている傾向にあり、カーリース業界はこれからさらに盛り上がると予想されています。
この状況で「自社ではカーリースを取り扱ってないから」と言って、無視をしてはいけません。車を購入するのか、それともカーリースを選択するのかというお客様の判断をサポートすることも、お客様のカーライフをサポートすることに繋がるのです。
また、その上で自社の商品(車販)を選んでもらうためには、お客様にとって明確なメリットを提示できることが大切です。
カーリースの特徴を知っておくことは、お客様のカーライフサポートをするのに役立つだけでなく、自社のメリットを再確認することにも役立つはずです。
そのために、カーリースの魅力や注意点、現在どのようなカーリース会社があるのかを押さえておきましょう。
お客様がカーリースに魅力を感じるポイント
まずは、お客様がカーリースのどのような点に魅力を感じているのかを見ていきましょう。
■頭金0円で新車に乗れる
カーリースは残価設定方式で月々の支払額を決定するため、頭金を支払わず新車に乗ることができます。
残価設定方式とは、数年後の下取り価格を全体の料金から差し引き、リース希望期間の月数で分割して支払う方式のことです。
カーローンで車を購入すると、ほとんどのケースで頭金が発生するためある程度の資金が必要になります。その点、頭金ゼロで新車に乗れるカーリースは、お客様にとって魅力の一つです。
■車の維持費が月額に含まれている
お客様がカーリースに魅力を感じるポイントとして、下記のような車の維持費が月額に含まれていることが挙げられます。
1.税金
自動車税(種別割)や自動車重量税、環境性能割などの各種税金が含まれていることが多い傾向にあります。
2.保険料
カーリースの場合は月額費用の中に自賠責保険も含まれています。
3.車検時の整備費用
カーリース会社のプランにもよりますが、車検時の整備費用が組み込まれている場合もあります。また、車検に必要な消耗品費用を負担してくれるカーリース会社もあります。
■月々の支払いが定額
カーリースは月々の支払いが定額であるため、お客様にとって安心です。
さらには各種税金や保険料が組み込まれており、思いがけない突然の出費がほとんどありません。カーローンのようなボーナス払いが発生しないカーリース会社もあるなど、月額費用にばらつきがなく利用料金が安定しています。
カーリースを検討しているお客様に伝えておくべき注意点
カーリースにはいくつかの注意点があります。たとえば、契約しても車の所有者にならない、リース期間終了後は返却が前提などです。それら注意点をくわしく解説します。
■走行距離が制限されることがある
契約するカーリース会社によって異なりますが、月間の走行距離が制限されることがあります。月間の走行距離は500〜2,000kmが一般的であり、契約月数の合計走行距離を超過した場合には契約満了時に追加料金を支払わなければなりません。
お客様によっては走行距離の制限を知らないこともあるため、事前に参考としてお伝えしましょう。
■途中解約ができない
カーリースは途中解約ができません。基本的に月額費用がリース期間の月数によって定められているためです。
車を返却すれば契約解除になると、勘違いしているお客様もいるため注意が必要です。
どうしても途中解約したい場合は、未払い分の金額を解約金として支払わなければなりません。
■事故により車が返却できない場合は残価分の精算が必要
全損事故などにより車が返却できない場合、違約金が必要となることがあります。その際には下記のような追加費用が発生します。
・残り期間分のリース料
・契約時に設定した車の残価
・事務手数料
・解約手数料
追加費用はかからないと勘違いしているお客様もいるため、カーリースを検討している場合お客様にはお伝えしましょう。
カーリースをおすすめできない人の特徴
カーリースにはたくさんの魅力があるものの、おすすめできない人がいるのも事実です。下記の特徴に当てはまっているお客様には注意喚起をしていきましょう。
■小さい子どもがいる家庭
小さい子供がいる家庭にはカーリースをおすすめできません。なぜなら、カーリースは車内をキレイに保つ必要があるためです。
小さい子どもがいる場合、車内が汚れる可能性が高くなります。また、子どもの成長に合わせて車を乗り換えるのが一般的です。そのため、契約期間が明確に決まっているカーリースはおすすめできないのです。
■長距離の移動をする人
長距離移動をするお客様にもカーリースはおすすめできません。カーリースは契約終了時に車の価値を担保するため、走行距離の制限を設けることがあります。
その走行距離制限を設けているからこそ、月額費用を抑えてカーリースを利用できるのです。
また、長距離移動をしなくとも、通勤で毎日車を使用する場合などは、毎日の通勤距離と休日の車の利用頻度を考え走行距離制限に引っかからないかを計算するなども必要です。
■運転に慣れていない人
カーリースで利用している車の所有権はカーリース会社にあります。そのため運転に慣れておらず、車を傷つけてしまう人にはカーリースをおすすめできません。
もし、カーリースの車を傷つけてしまった際には、基本的に自費での修理が必要です。また修理の回数や車の状態によって、契約期間終了時に追加料金が発生することもあります。
現在のカーリース会社をまとめて紹介
最後に、現在のカーリース会社をまとめて紹介します。人気のカーリース会社には必ず魅力あるため、しっかり押さえておきましょう。
※2021年(令和3年)6月1日時点。各社ホームページ記載の内容を編集して掲載
◇もろコミ カーコンリース
・基本情報
月額料金 | 7,920円〜 |
リースできる期間 | 7年、9年 |
取扱車種 | 国内メーカーの全車種 |
新車・中古車 | 新車、輸入中古車 |
支払い方法 | 毎月定額制、ボーナス月加算選択可 |
金額に含まれるもの | 登録諸費用、車検代、自動車税、自賠責保険 |
「カーコンビニ倶楽部」が展開するカーリース。7年、9年の長期リースプランを選択可能で、契約終了2年前から乗り換えや返却ができます。「もろコミ」の名前のとおり、登録諸費用や車検代がすべてコミコミの利用料金です。
◇フラット7
・基本情報
月額料金 | 8,800円〜 |
リースできる期間 | 7年間 |
取扱車種 | 国産全メーカー、全車種、全グレード(お問い合わせ) |
新車・中古車 | 新車 |
支払い方法 | 毎月定額制、ボーナス月加算選択可 |
金額に含まれるもの | 車検代2回分、自動車税、自賠責保険、オイル交換13回分、フロアマット、ドアバイザー |
7年分の車検代、自動車税、基本維持費が月額費用に含まれています。カーナビ、ドラレコ、ETCなどの単品オプションも充実。リース満了後は「乗り換え」「継続」「買取」「返却」から自由に選択できるのも魅力の1つです。
◇MOTAカーリース
・基本情報
月額料金 | 5,830円〜 |
リースできる期間 | 5年、7年、11年 |
取扱車種 | 国内メーカーの全車種 |
新車・中古車 | 新車 |
支払い方法 | 毎月定額制、ボーナス月加算選択可 |
金額に含まれるもの | オプション代、環境性能割、新車登録時手数料、自動車税(期間分)、重量税(期間分)、自賠責保険料(期間分)、消費税 |
契約期間は11年まで選択できます。とはいえ、契約終了まで乗り換えや途中解約できないため注意が必要です。
メンテナンスパックでは24ヶ月間の車検整備サービスを受けられ、プレミアムメンテナンスパックはブレーキオイル、タイヤ、バッテリー、ブレーキ、パットなどの交換ができます。
◇ORIXカーリース
・基本情報
月額料金 | 11,000円〜 |
リースできる期間 | 5年、7年、9年 |
取扱車種 | 国内メーカーの全車種 |
新車・中古車 | 新車、中古車 |
支払い方法 | 毎月定額制 |
金額に含まれるもの | 車検代、自動車税、自賠責保険、オイル交換費用 |
「ORIXカーリース」では中古車を取り扱っているため、予算に合わせたカーリースが可能です。5年、7年、9年の3つのプランから選択でき、それぞれのプランにオイル交換や車検の無料クーポンがついてきます。契約開始から2年経過すると乗り換えができます。
◇ニコニコマイカーリース 定額ニコノリパック
・基本情報
月額料金 | 11,000円〜 |
リースできる期間 | 5年、9年 |
取扱車種 | 国内メーカーの全車種 |
新車・中古車 | 新車 |
支払い方法 | 毎月定額制、ボーナス月加算選択可 |
金額に含まれるもの | 登録費用、車検代、自動車税、自賠責保険、メンテナンス費用 |
日本マーケティングリサーチ機構の2020年3月期サイトイメージ調査にて「おすすめのカーリース会社」「価格が納得できるカーリース」「サービス(プラン)が充実しているカーリース」でNo.1を獲得しました。
スピード納車ができる車も多数あり、365日対応のコールセンターが設置されています。
◇おトクにマイカー 定額カルモくん
・基本情報
月額料金 | 11,700円〜 |
リースできる期間 | 1年〜11年 |
取扱車種 | 国内メーカーの軽自動車〜ワゴン車まで |
新車・中古車 | 新車、中古車 |
支払い方法 | 毎月定額制 |
金額に含まれるもの | 自賠責保険料、各種税金、仲介手数料、お客様サポート料、登録費用、その他諸費用 |
3つのメンテナンスプランが用意されているため、お客様に合ったプランを選択できます。オンライン上で契約を完結させることが可能です。また、カスタマーサポートチームが車選びのサポートを行ってくれます。
◇らく楽リース オートフラット
・基本情報
月額料金 | 13,750円〜 |
リースできる期間 | 3年〜7年 |
取扱車種 | 国内メーカーの軽自動車〜ワゴン車、軽トラック |
新車・中古車 | 新車 |
支払い方法 | 毎月定額制 |
金額に含まれるもの | 税金、登録諸費用 |
オートフラット取扱サービスステーションでの相談ができます。(全国1,200ヶ所。2021年3月時点)出光カードの決済ではガソリンがお得になるという特典つきです。「フルメンテプラン」「マイメンテプラン」が用意されています。
◇SOMPOで乗ーる
・基本情報
月額料金 | 15,500円〜 |
リースできる期間 | 3年、5年、7年 |
取扱車種 | 国内メーカーの全車種、輸入車の全車種(一部取扱のない車種あり) |
新車・中古車 | 新車 |
支払い方法 | 毎月定額制 |
金額に含まれるもの | 税金、メンテナンス費、車検(3年目、5年目) |
「いつでも乗ーるプラン」と「たまに乗ーるプラン」の2つが用意されているので、車の利用スタイルに合わせて利用できます。車を使わないときはカーシェアリングの「Anyca」を活用して維持費の軽減が可能です。
◇コスモMyカーリース
・基本情報
新車、中古車月額料金 | 21,670円〜 |
リースできる期間 | 3年、5年、7年 |
取扱車種 | 国内メーカーの軽自動車〜ワゴン車まで |
新車・中古車 | 新車、中古車 |
支払い方法 | 毎月定額制 |
金額に含まれるもの | 車検代、自動車税、自賠責保険など |
フルメンテナンスの「ゴールドパック」、リーズナブルに抑えた「シルバーパック」、費用を最小限に抑えた「ホワイトパック」があります。
「コスモMyカーリース」を契約していれば、ガソリン代がメンテナンスパックに応じて値引きされます。また、介護や福祉車両もリースで利用できるのも魅力の1つです。
◇KINTO ONE
・基本情報
新車、中古車月額料金 | 14,630円〜 |
リースできる期間 | 3年、5年、7年 |
取扱車種 | トヨタ、レクサス |
新車・中古車 | 新車 |
支払い方法 | 毎月定額制、ボーナス月加算選択可 |
金額に含まれるもの | 税金、手数料、メンテナンス費、代車、保険、車検 |
途中で乗り換え可能な「のりかえGO」プランがあるため、定期的に車種を変更できます。さらに、レクサスLXを除いた全車種が「サポカー補助金」の対象になっています。
まとめ
カーリース会社は年々増えており、それぞれの会社がお客様のニーズに合わせた価値提供を行っています。
会社ごとに特徴や強みがあるため、月額の金額面だけでは適正な判断ができません。「金額がお得だから」という理由だけでカーリースを検討しているお客様に対して、適切なアドバイスをしなければ、結果としてお客様のためにならない場合があります。
お客様のライフスタイルをしっかり見極め、お客様にとってベストな選択に導くこと。それもお客様のカーライフをサポートすることの一つです。