自動車納税証明書が必要な時とは?再発行する方法を解説

カーライフ
  • 更新日:2025/01/06
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車を所有していると、毎年の自動車税を支払う義務が生じます。この税金をきちんと納めた証拠として発行されるのが「自動車税納税証明書」です。

ところが、いざこの証明書が必要になった時に「そもそも自動車税納税証明書って何?」「手元にない場合はどうすればいいの?」などと、不安になる方もいるでしょう。

この記事では、自動車税納税証明書がどんな書類なのか、そして手元にない場合の対処法や必要なシーンについて詳しく解説します。

自動車税納税証明書とは

自動車税納税証明書とは、毎年支払う自動車税を納めたという事実を証明する書類のことです。通常、自動車税を支払った際に発行されるもので、車検を受ける時や車を手放す際、あるいはその他の手続きにおいて必要となります。

毎年、地方自治体から送られてくる納付書を使って、金融機関やコンビニなどで自動車税を支払います。その際、領収印が押された納付書は、そのまま納税証明書となります。

この証明書は「納税を完了した」という証明になるため、大切に保管しておかなければなりません。特に車検時には、この証明書がないと自動車税を滞納していないことを確認できず、車検が通りませんので、毎年の納税後は確実に保管しておきましょう。

納税証明書が手元にない

手元に証明書がない場合は、必要に応じて請求手続きを行います。

近年では、キャッシュレス決済などを用いてオンラインで納税する人も増えていますが、その場合は紙の納税証明書が発行されないため注意が必要です。

「手元に納税証明書がない!」と焦らず、所定の手続きをしましょう。

納税証明書を発行する方法

もし自動車税納税証明書を紛失してしまった場合や、オンラインでの支払いで証明書が発行されていない場合でも、再発行することが可能です。再発行の手続きは、各自治体の窓口や郵送で行えます。再発行はコンビニやオンラインではできませんので、注意しましょう。

登録車の場合

登録車の場合、納税証明書の再発行を申請する窓口は都道府県税事務所にあります。

<手順>
1.窓口に置かれた「納税証明書交付請求書」に、必要事項を記入する
2.交付にかかる手数料分の収入印紙を買って貼付し、窓口に申請する

<準備するもの>
1.車の登録番号、車台番号(車検証を持参すると便利)
2.登録名義人の氏名・住所(同上)
3.身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)
4.収入印紙(手数料分)
5.委任状(代理人が手続きする場合)

納税証明書は郵送での請求も可能ですが、窓口での手続きと比べるとタイムラグが生じますので、急いでいる場合は早めに手続きしましょう。

また、納税してから自治体のシステムに反映されるまでには時間がかかりますので、支払ってから間もない場合は領収書を持参するとスムーズです。

軽自動車の場合

一方で、軽自動車の場合は市区町村に窓口があります。

手続きの手順は登録車とほぼ一緒ですが、準備するものは自治体によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。本人確認に使う身分証明書や、車検証の情報は必須です。

軽自動車についても郵送での対応も可能ですが、タイムラグには注意してください。

自動車税納税証明書が必要になる時

ここからは、自動車税納税証明書が必要となる具体的なシーンについて解説します。

車検時

納税証明書がよく必要となるのは、車検を受ける時です。

車検を通す時は、その車両が税金をきちんと納めていることを証明しなければならず、納税の事実が確認できない場合は、結果として公道を走れなくなります。

近年ではオンラインで確認できるようになっており、証明書の提示が必要なケースは減っていますが、納税してから間もない場合は自治体のシステムに反映されていないこともあります。

納付後にすぐ車検を受ける場合は、金融機関やコンビニなど、手元に納税証明書が残るかたちで支払うとスムーズです。

車を売る時

車を売却する際にも、納税証明書を用意しておいた方が賢明です。

実際には、納税証明書を提示しなくても車の売却自体は可能です。しかし、納税が完了していない車を引き渡してしまうとトラブルに発展する恐れがあるため、多くの場合、売却の際には提示が求められます。

スムーズに売却を進めるためにも、納税証明書は事前に用意しておきましょう。

所有権解除手続きの時

所有権解除手続きとは、車を購入した際にローンを組んでいる場合、完済と同時に所有権を自分に移す手続きのことです。この所有権解除を行う際にも、納税証明書の提示が求められます。

通常、ローンで車を購入すると、所有権は金融機関やディーラー名義となります。そして、所有権が自分名義ではない場合、車を自由に売却したり、譲渡したりすることはできません。

ローン返済後に所有権を自分名義にするためには、ディーラーやローン会社への手続きしなければなりません。その際に、車検証や印鑑証明、完済証明書と合わせて納税証明書も必要です。

まとめ

今回は、自動車税納税証明書がどんな書類なのかをはじめ、手元にない場合の対処法や必要なシーンについて解説しました。

自動車税納税証明書は、車検や車の売却、所有権解除などの手続きには欠かせない、とても大切なものです。したがって、自動車税を支払った後は必ず保管しておきましょう。

また、紛失などによって手元にない場合でも再発行できますので、早めに手続きを進めて必要なシーンに備えてください。

この記事を参考に、スムーズに証明書を準備して、車の手続きに臨みましょう。

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著者情報

cars LIFE 編集部

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