車を売る前はどのように洗車・掃除すべき?査定ポイントと併せて紹介!

売却
  • 更新日:2025/07/25

車を売却する際、「洗車や掃除は必要なのか?」と疑問に思う方も多いはずです。どうせ売るのだからと、そのままの状態で査定に出す方もいます。

もちろん、普段から綺麗に乗っていれば問題ありません。ただ、外装がピカピカでも、内装に汚れや臭いが残っていると、査定で減点される恐れがあるのです。

本記事では、車を売る前に掃除や洗車が必要な理由と、そのやり方を詳しく解説。査定で注意すべきポイントについてもあわせて紹介します。

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車を売る前の洗車や掃除は意味がある?

クルマを売却するのに、洗車なんてやってもしょうがないと思っていませんか。実は、売却前の洗車は査定価格に影響することもあります。

クルマの清潔感は査定士の心証に影響する

クルマの売却を決める際に、通らなければならないのがクルマの査定。この時に査定士がクルマを隈なくチェックしますが、クルマの内外装の汚れが酷いと、正確な査定額が出ないばかりか、査定士の心証にも影響を及ぼします。

査定士が見るのは、クルマのキズのチェックや動作確認で、汚れについて査定項目はありません。年数と走行距離から平均的な故障する部位がしっかりとケアされているか確認するのがメインのため、汚れが酷いことは、マイナス査定とはならないのです。

しかし、査定するクルマが汚れていると、「本当に大切にされてきたのだろうか」と疑念を抱く査定士もいることも事実です。

査定士が、もっとも恐れるのが、査定額が決まってクルマを引き取った後の不具合発覚です。そして、不具合が多いクルマは、オイル交換など必要なメンテナンスを怠ったクルマです。

メンテナンスノートもなく、さらに外観や内装の状態によってはこれまでのクルマの扱いが雑だったのではという印象を持たれかねません。

このような場合、査定額が通常より悪くなってしまうこともあります。瑕疵があった場合の保険としてマージンを取るからです。

こうした事態を避けるためにも、これまで大切にクルマを扱ってきたと伝わるような状態まではクルマをキレイにしておきたいところです。

車内掃除はニオイ除去に効果的

車内の清掃は、見た目だけでなく「臭い」を軽減するためにも重要です。特にタバコやペットの臭いは、マイナス評価の対象です。

その状態にもよりますが、5万円前後の減額になることもあるので、十分気をつけたいところです。

濡れたマイクロファイバークロスで拭くだけでも効果的。気付かないうちに染み付いた臭いが、他人にとっては強烈に感じられる場合もあるため、注意が必要です。

内装の隅々まで丁寧に掃除し、臭いの元となる汚れをしっかり除去しておきましょう。

車内を整理整頓することで査定効率化につながる

クルマを査定する場合、オーナーの荷物が邪魔で正確な査定を出せないことも多々あります。そこで、査定前には車内に無駄な荷物を置かないようにしましょう。

査定士は、車内に荷物があっても手を付けません。よって、荷物に隠れている車内部品はどうなっているか確認が必要になり、オーナーはそのたびに呼ばれて荷物をどかす必要が出てきます。

最初から整理整頓してから査定すれば、そういった無駄なやり取りが無くなり、時間も大幅に削減できます。

特にトランクやラゲージルームに荷物を常駐させている方は要注意です。箱などに入れて整頓されていても、その箱を移動させなければ、ラゲージルームの下が見られない車種も多くあります。

査定前の整理整頓は、車内から私物はすべて取り除く気持ちで掃除すると、後々無駄な時間を取られずに済みます。

重要度は洗車より車内掃除のほうが大きい

洗車と聞くと、車外の洗車に精を出す方がほとんどです。たしかにボディが光り輝いていれば、査定士の心証もまずまずといったところでしょう。しかし、周りがキレイでも車内がそれほど掃除されていないクルマも多くみられます。車内掃除は、細かい部分が多いので簡略化されがちですが、査定では車内のほうが重要です。

車外の洗車は、はっきり言って水洗い洗車でも問題ありません。泥汚れや砂埃などが落ちていれば、査定に差し支えるものはありません。

しかし内装は、いつもの掃除機掛けと拭き掃除だけでは、汚れが取り切れていないこともあります。インパネ周りにホコリがあったり、ドアポケットにゴミが残されていたりなど、見落としがちな場所も忘れずに掃除しておきましょう。

特にエアコン吹き出し口にほこりが溜まっているなら、目線が行きやすいのでしっかりと掃除します。

査定に備える洗車・掃除方法

査定前に行うべき洗車・清掃のポイントは、以下の2つです。
・洗車は洗車機でOK
・車内は隅々まで丁寧に拭き掃除まで行おう

洗車は洗車機でOK

クルマの外装を洗う場合、とことんキレイにする必要はありません。洗車する意味は、査定士に普段から大切に使っていたことが伝わればよいので、ぱっと見キレイな状態なら問題ありません。

洗車方法としては、洗車機でも全く問題ありません。最近の洗車機は、機能も充実している他、車体にキズが付かない洗車機も多く、洗車機の水洗いで済ませて査定に臨んでも問題ないでしょう。

もちろん、高額なコーティングをしているクルマなどは、手洗いでも全く問題ありません。むしろ、良いコーティングなら、手洗い洗車も楽にできるので、わざわざ洗車機にクルマを入れに行く必要もないでしょう。

査定時の洗車の基本は、クルマを大切にしていたことを査定士に見せることなので、普段の手入れが行き届いているならば、あえて洗車しなくても問題ないケースもあります。

車内は隅々まで丁寧に拭き掃除を行おう

車内の掃除は、車外と異なり徹底的にキレイにしたほうが良い場合があります。特に車内は、臭いが気になる場合が多く、その臭い原因は車内の汚れだからです。

そこで、以下の3つに注意して車内掃除をしましょう。

・普段掃除しない部分に気を配ろう
・汗や汚れが多いシートは丁寧に拭き掃除
・見落としがちな「天井の汚れ」もケアを!

普段掃除しない部分に気を配ろう

車内掃除は、普段の掃除に細かい部分の清掃をプラスして行います。見落とされがちな細部の掃除が肝です。

クルマのドアを開けて目に付くのは、シートとフロア、そしてインパネ周りです。ドアを開けてパット見た時に、それらの部分にホコリや汚れがあると、査定士の心証を悪くします。さらに、汚れによる臭いは、実際に査定に響いてきますから、手が届きにくい部分をしっかり掃除します。

特に重要なのは、シート下やシートとセンターコンソールの間などです。ここには、様々な物が落ちており、食べ物などが落ちていると臭いの原因にもなります。

そして、ハンドルもかなり汚れていることも多いので、しっかりと拭き掃除をし、それとともにインパネ周りの細かい部分のホコリを除去しておくとよいでしょう。

汗や汚れが多いシートは丁寧に拭き掃除

クルマの汚れで意外と盲点なのが汗や汚れが染みついたシートの掃除です。車内が匂う原因は、シートに染みついた汚れである場合が多いので、シートの掃除はしっかりと丁寧に行います。

シートには大きく分けて布製のファブリックシートと、皮革や合皮といった2種類のシートに分けられます。そこでシートの種類に合わせた掃除がポイントになってきます。

まず、ファブリックシートの場合、生地が布地なので飲み物が染み込みやすいほか、汗も吸収しています。これらが合わさると、独特の臭いになるので、しっかりと丁寧に染み抜きをしましょう。

汚れを取る方法はかなりシンプルで、ジュースなどの飲み物系の汚れは、水だけで落ちてしまいます。その反面、油汚れとなる皮脂汚れなどは、中性洗剤が良いでしょう。

とはいっても、シートの丸洗いは素人には難しいので、ジュースなどは濡れ雑巾などで叩いて落し、乾いた雑巾に汚れを映します。汗などの皮脂汚れは、中性洗剤に雑巾を浸し硬く絞って同じく汚れ部分を叩きます。汚れが浮いてきたら、水につけてゆるく絞った雑巾で拭き、すぐに乾いた雑巾で拭き取ります。

この繰り返しで汚れを取り除けるでしょう。ただし、シートが濡れたままの状態だと、今度はカビ臭くなるので、乾くまでドアや窓を開けて風の通りを良くします。

次に皮革や合皮の汚れの落し方ですが、こちらは基本的に水に浸して硬く絞った雑巾で拭くだけにとどめます。特に皮革は、種類によっては染料が抜けてしまったり、良かれと思って使用した洗剤で逆にシミを作りますから慎重に作業しましょう。

見落としがちな「天井の汚れ」もケアを!

車内を一通り掃除し、とても綺麗に仕上がったと満足する方もいます。でも、天井の掃除を忘れている方がとても多いのも事実です。天井は、布張りが多いので汚れや臭いを吸着しやすく、車内をキレイにしても臭いが取れない原因が天井だったなんてこともよくあります。

天井など触っていないから汚れるはずがないと思う方も多いでしょう。天井に汚れが付着する主な原因は静電気です。なので、天井に特に触らなくても汚れが多く付着しています。

天井の汚れの落し方は、水につけた雑巾を固く絞って拭いてみましょう。白い雑巾なら、あっという間に黒くなるはずです。

天井汚れは、特に洗剤を使用しなくても水だけで充分落ちます。しかも雑巾で拭くだけなので、ぜひ天井の汚れ落としを実践してみて下さい。

天井掃除により、嫌な臭いが解消され、査定でマイナスを取られるリスクが軽減できるはずです。

洗車時にキズを見つけたら直すべき?

結論として、査定前に傷を直す必要は基本的にありません。理由は以下の2つです。
・査定前にキズは直さなくてOK
・DIY修理はマイナス査定になる恐れも

査定前にキズは直さなくてOK

洗車しているときに、キズを発見することは少なくありません。また、前から気になっていたキズも査定前なので余計に気になることでしょう。しかし、査定前にキズを修理に出す必要は全くありません。

キズを修理する必要がない理由は、コスパが悪いからです。キズ修理は小さいキズも塗装するとなれば、あっという間に数万円の出費が待っていますが、査定でのマイナス評価は数千円程度のことも。業者価格とユーザー価格の差によって、費用対効果が合わないため、キズはそのままで査定を受けたほうが合理的です。

また、かなり大きくへこんだキズの場合も同様で、修理費用より査定によるマイナス金額のほうが少ない設定になっています。

DIY修理はマイナス査定になる恐れも

塗装や鈑金などを自己流で直すと、プロの査定士にはすぐ見抜かれ、かえって評価が下がる可能性があります。

クルマのキズの修理を、最近はDIYでする方が増えてきました。これもSNSや修理道具が一般にネットなどで手に入りやすい事が原因でしょう。確かにDIY修理の中には、かなり優れた修理もあります。しかし、プロの修理とアマチュアの修理では大きな差があり、プロの査定士はすぐに見抜いてしまいます。

修理で難しいのは塗装です。鈑金は、ある程度頑張れば平面を作り出せますが、塗装は熟練の技が必要になります。色が合っているかといった初歩的な問題だけでなく、塗装には肌と呼ばれる塗装表面の凸凹の状態があります。この状態をもとの塗装表面と合わせる技術が必要です。

さらにDIYでは塗装表面にゴミが付着してブツになりやすく、ブツの数が多ければ多いほど、塗装表面が不自然になってしまうでしょう。

このように、キズの表面を平滑にして同じ色で塗装しても、プロが見ると塗装の違いに気が付き、DIYであることを指摘されてマイナスになります。さらにDIYとプロが使う溶剤の種類が違うので、結局二度手間の作業になるため、DIY修理は大きなマイナスになるでしょう。

洗車以外で査定前に備えたいこと

クルマの査定には、洗車以外にも以下の2点を準備しておくと査定はスムーズです。
・メンテナンスノート・整備記録簿を用意しておく
・純正パーツを用意しておく

メンテナンスノート・整備記録簿を用意しておく

メンテナンスノートは整備履歴を証明する重要な書類です。定期交換や修理履歴が記録されていれば、査定士は安心して評価できます。

クルマの査定時は、メンテナンスノートを査定士にすぐに見てもらえるよう準備しておきます。メンテナンスノートには、クルマがどのように整備されてきたのかわかるようになっており、今後整備が必要な部分や、整備する必要がない部分などがわかるので、査定評価の材料に使われます。

オーナーが口で整備をしていた場所を伝えても、メンテナンスノートがなければエビデンスとして示す方法がありません。メンテナンスノートがないと、部品交換されたかわからないため、マイナス査定の評価材料になります。

万が一見当たらない場合でも、請求書など整備の証明になる書類があると、評価にプラスになることもあります。特にダッシュボードの奥に請求書などが丸まっていないか今一度確認しておきましょう。

純正パーツを用意しておく

クルマの査定では、純正状態を基準として評価されるので、社外品に交換してあるパーツがあれば、その純正パーツを準備しておくと安心です。

クルマに長く乗っていると、自分好みにカスタムする方も少なくありません。クルマ好きになるとなおさらで、様々なパーツを社外品に交換しているクルマを見かけます。社外品も純正よりクルマの性能を引き出すものも多くありますが、性能が上がった分、そのほかの部分にしわ寄せが出るものです。

また新車は、誰もが安心して乗れる状態であり、それを維持していることがクルマの価値が査定では高くなります。これは、社外品により偏った性能でクルマのバランスが崩れて誰もが安心して乗らなくなっている可能性があるからです。

このような理由から、クルマは純正状態が理想であるため、社外品で固められたクルマはマイナス査定になる場合が多いと言えます。これを回避するために、たとえ純正戻しをしていなくても、純正品があることを査定士に示せればマイナス査定を避けられる場合が多くあります。

まとめ

クルマを査定に出すために、洗車するのはとても良いことです。洗車をして綺麗な状態で査定に臨めば、査定士のやる気だけでなく頑張って高額査定を出してあげようという気持ちになります。

ただし、外装はそれほど気合を入れる必要はありません。内装の掃除こそが査定では重要視されます。ドアを開けた瞬間、綺麗でさわやかな空気が漂えば、きっと高額査定が待っていることでしょう。

そして、車内に私物があると査定に支障をきたす場合もあるため、事前に全ての荷物を下ろしておくのがベストです。

使い方は超カンタン!

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また、AI査定結果は保存可能。cars会員になると査定履歴をグラフ化して推移を記録できます。日々変動するデータを常に自動更新するので毎日対象車両の価格チェックが楽しむことも可能です。

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著者情報

コイズミ

18歳から自動車業界に入り、自動車整備や自動車鈑金、新車中古車販売を数十年手がけてきました。 現在はリタイヤして自動車関連の情報を発信しています。
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