車の点検というと、毎年行う法定点検と数年に1回行う車検があります。どちらも安全に走るために行う点検ですが、「何が違うの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
この2つの点検は、どちらも車保有後には行わないといけない義務付けられた検査です。実は、行う目的も内容もそれぞれの点検で違います。また、必要となる費用や実施のタイミングも異なります。
この記事で、法定点検と車検の違いをわかりやすく解説し、それぞれの目的や費用、どのような検査内容かについて詳しく紹介します。初めて車を持つ方でも理解できるよう、ポイントを押さえて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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法定点検と車検の違いとは?
法定点検と車検は、検査内容や検査を行う目的が違います。1つずつ具体的に何が違うのか説明します。
1.目的の違い
車検は公道を走る基準に沿っているか、法定点検は安全に走行できるかを検査します。一言で言うと、以下のような違いになります。
- 車検 : 公道を走るために合格する必要がある検査
- 法定点検 : 安全に乗り続けるための予防メンテナンス
検査を通すために行うか、将来的なトラブルを予防するために行うかという違いがあります。
車検・・・クルマが保安基準内であることを証明する手続き
車検とは、国が定めた保安基準にその車が適合しているかを確認するための検査です。車の状態を検査し、保安基準に満たないパーツは整備して直します。将来的な故障の予防までは考えられていません。
車検を受けて不合格となった場合は整備を行って基準を満たさなければ走行することはできません。車検で不合格になりそうな部分も整備する、予備整備を受けることもできます。この予備整備によって、より車検に通過しやすくします。
車検は法律で義務付けられており、車検切れの状態で公道を走ると違反です。新車を買うと2年後に、その後は3年ごとに車検を受けます。中古車を買った場合は、車検の有効期限から3年ごとに車検を行います。
法定点検(定期点検)・・・クルマの診断・故障予防が目的
法定点検(定期点検)は、車が安全に公道を走れるように検査して、故障や不具合のある箇所を直すための検査です。ブレーキやエンジン、足回りなどを細かく確認し、必要に応じて部品交換や調整を行います。
法定点検は、12カ月点検と24カ月点検があります。12カ月点検が不具合や故障の早期発見、24カ月点検がより詳しく細かい部分までの点検を行います。片方だけでも両方とも受けても構いません。12カ月を毎年受けると、自動的に24カ月点検も受けることとなります。
法定点検は義務付けられていますが、受けなくても罰則はありません。そのため、法定点検は実施せず車検だけ受けるという方もいます。法定点検は、トラブルや事故を未然に防ぐ役割を持っている検査です。
2.検査項目の違い
車検と法定点検では、検査費用が違い、一般的に法定点検の方が安い場合が多いです。そして、検査の項目も違います。法定点検の方が検査項目が多く、12カ月点検よりも24カ月点検で、より多くの項目を検査します。それぞれどんな項目の検査をするのか見ていきましょう。
車検の場合
車検での、検査項目は以下のとおりです。
- 同一性の確認 : 車台番号やエンジン型式が書類と一致するか
- 外観検査 : 灯火類の割れ、タイヤの亀裂、車体の損傷など
- サイドスリップ検査 : 前輪の走行方向の平行度
- ブレーキ検査 : 前後ブレーキおよび駐車ブレーキの制動力
- スピードメーター検査 : 実際の速度とメーターの誤差
- ヘッドライト検査 : 光度の明るさと光軸の照らす向き
- 排気ガス検査 : 一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)の濃度
- 下回り検査 : オイル漏れ、ボルトの緩み、マフラーの腐食など
- 総合検査 : 書類審査と総合判定
同一性の確認は、持ち込まれた車両が車検証(自動車検査証)に記載されている車両と同一であるかを調べる検査です。外観検査は、車両の外装、内装、および装備品が道路運送車両法の「保安基準」に適合しているかを視覚的・触覚的に確認する検査です。その他の検査項目は、対応するパーツを調べます。
法定点検(定期点検)の場合
法定点検では、12カ月点検は16項目、24カ月点検では56項目を検査します。車種によっては、検査項目が若干違います。
12ヶ月点検
以下が12カ月点検の点検項目です。
| 点検箇所 | 点検項目 |
|---|---|
| パワーステアリング装置 | ベルトの緩みと損傷 |
| ブレーキ・ペダル | 遊び、踏み込んだ時の床板との隙間 |
| ブレーキの効き具合 | |
| 駐車ブレーキ | 引きしろ(踏みしろ) |
| ブレーキの効き具合 | |
| ブレーキホース・パイプ | 漏れ、損傷および取付状態 |
| ブレーキマスタ・シリンダ、ホイール・シリ ンダ、ディスク・キャリパ |
液漏れ |
| ブレーキ・ドラム、ブレーキ・シュー | ドラムとライニングとの隙間 |
| シューの摺動部分およびライニングの摩耗 | |
| ブレーキ・ディスク・パッド | ディスクとパッドの隙間 |
| パッドの摩耗 | |
| ホイール | タイヤの状態 |
| ホイール・ナットおよびホイール・ボルトの緩み | |
| クラッチ | ペダルの遊び、切れた時の床板との隙間 |
| トランスミッション・トランスファー | オイル漏れ、オイル量 |
| プロペラ・シャフト、ドライブ・シャフト | 連結部の緩み |
| 点火装置 | 点火プラグの状態 |
| 点火時期 | |
| ディストリビュータのキャップの状態 | |
| バッテリー | ターミナル部の接続状態 |
| エンジン | 排気の状態 |
| エア・クリーナ・エレメントの状態 | |
| オイル漏れ | |
| ファン・ベルトの緩みと損傷 | |
| 水漏れ | |
| エキゾーストパイプ・マフラ | 取付けの緩みと損傷 |
24ヶ月点検
12カ月点検の項目に、以下の項目を追加したのが24カ月点検の点検項目です。
| 点検箇所 | 点検項目 |
|---|---|
| ハンドル | 操作具合 |
| ギヤ・ボックス | 取付けの緩み |
| ロッド、アーム類 | 緩み、がた、損傷 |
| ボール・ジョイントのダスト・ブーツの亀裂と損傷 | |
| かじ取り車輪 | ホイール・アライメント |
| パワーステアリング装置 | オイル漏れ、オイル量 |
| 取付けの緩み | |
| ブレーキマスタ・シリンダ、ホイール・シリ ンダ、ディスク・キャリパ |
機能、摩耗、損傷 |
| ブレーキ・ドラム、ブレーキ・シュー | ドラムの摩耗および損傷 |
| ブレーキ・ディスクおよびパッド | ディスクの摩耗および損傷 |
| ホイール | フロント・ホイール・ベアリングのがた |
| リヤ・ホイール・ベアリングのがた | |
| サスペンションの取付部と連結部 | 緩み、がた、損傷 |
| ショック・アブソーバ | 油漏れおよび損傷 |
| プロペラ・シャフト、ドライブ・シャフト | 自在継手部のダスト・ブーツの亀裂と損傷 |
| デファレンシャル | オイル漏れ、オイル量 |
| 電気配線 | 接続部の緩みおよび損傷 |
| エンジン | 燃料漏れ |
| ブローバイ・ガス還元装置 | メターリング・バルブの状態 |
| 配管の損傷 | |
| 燃料蒸発ガス排出抑止装置 | 配管等の損傷 |
| チャコール・キャニスタの詰まりと損傷 | |
| チェック・バルブの機能 | |
| 一酸化炭素等発散防止装置 | 触媒反応方式等排出ガス減少装置の取り付けの緩みと損傷 |
| 二次空気供給装置の機能 | |
| 排気ガス再循環装置の機能 | |
| 減速時排気ガス減少装置の機能 | |
| 配管の損傷と取付状態 | |
| エグゾースト・パイプとマフラ | マフラの機能 |
| 車枠、車体 | 緩みおよび損傷 |
法定点検は受けることが義務なの?罰則は?
法定点検は道路交通車両法で定められた、車を保有する方が受けないといけない義務付けられている点検です。12カ月点検も24カ月点検も受けないといけません。毎年12カ月点検を行えば、自動的に24カ月点検も受けることとなります。
法律で義務付けられた点検ですが、点検を受けなくとも罰則はありません。車検は受けずに車検切れになると罰則があり、懲役または罰金のどちらかです。さらに、違反点数となって加算されます。しかし、このような罰則は法定点検には定められていません。
法定点検をスキップするデメリット
法定点検をスキップして受けないときには、以下のようなデメリットが発生します。
- 故障・不具合が進行する恐れがある
- 下取り・売却時に不利になる恐れがある
- メーカー保証が適用されない恐れがある
それぞれ、具体的にどんなデメリットなのか見ていきましょう。
故障・不具合が進行する恐れがある
法定点検では、安全に公道を走れるか車の故障や不具合を探して修理します。今は大事に至らないような状態でも、走行を続けると故障や不具合が進行し、車が動かなくなる可能性があります。ハンドル操作が効かずに事故を起こす可能性も考えられます。故障や不具合箇所の程度が酷く、修理費用が高くなる場合もあるでしょう。
このように、自分を危険に晒したり、多額の修理費用によって経済的な負担が増えます。法定点検の費用は数万円程度です。安全に走行するために、法定点検は忘れずに受けるようにしましょう。
下取り・売却時に不利になる恐れがある
日本自動車査定協会では、すべての定期点検を受けた車は、15,000円の査定額を上げられるとしています。この部分だけ見ても、法定点検を受けない車は、下取りや売却で不利です。
また、同じ年式や走行距離の車でも、法定点検を受けている車は、より整備が行き渡り安全性が高いとみなされます。そのため、不具合や劣化部分が少ないと、それだけ査定額アップにつながります。購入する側としても、整備が行き届いているので、安心感を与えるでしょう。
口頭で整備しているというだけはは不十分であるため、法定点検を受けた証拠として、点検整備記録簿を付けておき、必要なときに見せましょう。
メーカー保証が適用されない恐れがある
メーカー保証の内容によっては、法定点検を受けていないと保証を受けられない場合があります。そのため、メーカー保証適用外となると、自費で車の修理をしないといけません。大きな故障や破損だと、それだけ修理費が高くなり自費での負担が増えます。
そのような事態にならないように、法定点検は受けておいたほうが良いでしょう。ちなみに、法定点検は12カ月または24カ月での検査となりますが、検査時期が過ぎても受けることが可能です。1か月や6カ月遅れても受けられます。さらに、期限前でも受けることができ、12カ月や24カ月の期限をおかずに、検査をしてもらえます。
ただし、あまり早くに検査をしてもらうと、次回の検査までの期間が短くなり、早いサイクルで検査費用を支払わないといけません。
車検を受けるときのように、検査を行っている業者に連絡して予約して、検査してもらいましょう。法定点検のユーザー車検はないですが、点検の知識があれば自分で行うことも可能です。その場合は、点検記録簿への整備記録をつけておきましょう。自分で法定点検をしたという証明となります。
法定点検を受けられる場所と費用感の違い
法定点検を受けられる場所は、業者ごとに費用が違います。代表的な業者の目安となる費用を紹介します。
整備工場・・・0.8~3万円前後
地域の整備工場は、コストと整備のバランスが良いのが特徴です。
必要な整備だけを行ってくれるため、無駄な費用を抑えられます。また、柔軟に対応してくれることも多く、車の状態に応じた提案を受けられる点がメリットです。点検項目以外の部分を見てもらったり、希望する整備を行ってもらったりもできます。
費用は比較的リーズナブルで、12カ月点検であれば1万円前後から、内容によっては2~3万円程度になることがあります。
ディーラー・・・1~4万円前後
ディーラーはメーカー基準に沿った点検・整備が受けられるため、点検整備内容が確実であり信頼性が高いです。
交換パーツは純正部品を使用し、細かい部分までチェックしてくれるため、品質重視の方に向いています。より確かな整備を行って欲しいときにおすすめと言えます。専用の検査機器や道具があるので、急な点検整備でも対応してもらえます。
整備内容や使用するパーツによって、費用は他の業者よりも少し高めで、12カ月点検でも2万円前後、24カ月点検になると3万~5万円程度になることが普通です。
大手カー用品店・・・0.6~2万円前後
カー用品店は、比較的安価で手軽に点検を受けられる業者です。
短時間で対応してくれるケースも多く、買い物ついでに依頼することもできます。ただし、整備内容は必要最低限になる場合もあるため、しっかり整備したい場合は事前に内容を確認してください。点検整備以外で必要なカー用品を、ついでに購入することも可能です。
費用は数千円~2万円程度が目安です。費用を抑えて点検してもらえます。
ガソリンスタンド・・・0.5~2万円前後
ガソリンスタンドでも法定点検を受けられる場合があり、価格の安さと利便性が特徴です。
日常的に利用している店舗でそのまま依頼できるため、気軽に点検を受けやすいでしょう。店舗によって対応できる整備内容や技術力に差があるため、事前に点検内容や実績を確認しておくことをおすすめします。
費用は5,000円程度から、内容によっては2万円前後になることがあります。業者の中でも、もっとも点検費用が安くなる場合のある場所です。
まとめ
車検と法定点検は、どちらも車のオーナーが受けないとうけない点検です。ただし、法定点検には罰則がないので、受けない方が多いです。安全に走行するための、点検整備を行うので、法定点検も受けることをおすすめします。
法定点検は12カ月点検と24カ月点検の2つがあります。両方とも受けても構わず、12カ月点検をすると、自動的に24カ月点検も受けられます。点検できる場所はいくつかあり、業者ごとに点検での費用が違います。
車が故障してから点検して整備すると、費用が高くなるので、早めに点検することを心がければ、点検整備での費用を抑えられるでしょう。
cars CAREで当社提携店へご予約をいただくと車検費用が3,000円OFF!お近くのcars提携車検整備工場がスマホでカンタンに探せます。
車検費用が高いと感じた場合やクルマを買い換えた場合は車検工場見直しのタイミングです。これを機会に安心・おトクな整備工場を探してみませんか?さぁ、あなたもcars スマート車検を今すぐチェック!
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