車一括査定はやめたほうがいい?デメリットを緩和する方法

売却
  • 更新日:2024/10/08
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車の一括査定とは、サイトに愛車のデータと個人情報を入力することで、一括して複数の買取業者に査定を依頼できるインターネットサービスです。

車系の情報サイトでは、一括査定を「車を高く売る方法」だと紹介していることが多く、デメリットや不安になるような情報は一切書かれていません。本当に一括査定はメリットばかりで、車を売るベストな選択なのでしょうか。

この記事では、車の一括査定をやめた方がいい理由と、それに替わる新しいサービスとなる「AI査定」について、詳しく解説します。

車の一括査定をやめたほうがいい理由

実は、車の一括査定には多くのデメリットが存在します。代表的なものは、業者からの大量の電話や営業マンによる強引な買い取り、そしてキャンセル時に起こり得るトラブルです。それらを含め、車の一括査定をやめたほうがいい理由を7つ解説します。

買取業者から大量の電話がかかってくる

1つ目の理由は、一括査定を申し込むと買取業者の各社から大量の電話がかかってくることです。

他社よりいち早く査定をした方が買い取れる可能性が高まるため、一括査定では競争相手に出し抜かれまいと、業者は必死に連絡を付けようとします。

そのため、サイトで申し込んだ瞬間から電話が鳴り始め、1つの業者と話している間にも容赦なくジャンジャンかかり、着信拒否をしても別の番号で次々と電話が押し寄せます。

多い時で1時間に50件、ほぼ1分に1回は着信があったという事例もあるほどです。

地域によって買取業者が見つからない可能性がある

2つ目の理由は、住んでいる地域によっては買取業者が見つからない可能性があることです。人口が少ない地方都市や田舎では採算が取れないからか、買取業者が出店していないところも少なくありません。

例えば、一括査定で一番参加業者が多いカーセンサーですら、沖縄県や島根県の地方都市を選択するとそれぞれ1社しか出てきません。中には、1社もヒットしない地域もあります。

このように地域差が大きく影響してしまうのも、一括査定のデメリットの1つです。

営業マンが強引な場合がある

3つ目の理由は、時として買取業者の営業マンが強引に買い取ろうとする場合があることです。車の買取業者は、買い取った車を再販することで成り立っています。つまり、車を買い取らないと生計を立てられません。

そして、一括査定で申し込まれた車は他社に取られてしまうリスクがあるため、営業マンは客を焦らせ、何とか自社で買い取るべく強引に話を進めようとするのです。

その口車に乗ってしまうと、結果として安く買い叩かれる恐れがあります。

談合の可能性がある

4つ目の理由は、一括査定の業者同士で談合が行われている可能性があることです。談合とは、本来は競争するはずの業者同士が、事前に話し合って買取価格や買者社を決めてしまう行為を指します。

一括査定の申込みが多い地域では、近隣の業者同士が顔なじみになることがあります。すると「今回はウチで買い取らせてもらう」「次はそちらでどうぞ」などと、談合するようになるのです。

業者は他社より買取価格を上げる必要がなくなるため楽ですが、客側からしたら不正に安く買い叩かれてしまいデメリットしかありません。

キャンセル時にトラブルの可能性がある

5つ目の理由は、買い取りをキャンセルする際に、業者側とトラブルに発展する可能性があることです。

一括査定経由で業者と車の買い取り契約を締結した後に、やむを得ない事情で売却を断念せざるを得ない時は、速やかにキャンセルを申し出なければなりません。その際、業者によっては法外なキャンセル料を請求されることがあるのです。

車を引き渡した後であればキャンセルは難しいでしょうが、引き上げ前でもこういったトラブルが起きる可能性は十分にあります。

契約後に査定額が下がる

6つ目の理由は、契約後に査定額の減額を要求されるケースがあることです。引き取り時に再査定した際、車の不具合が発覚した場合は査定額が下がります。

例えば、エンジンやトランスミッションの状態は、実際に走行してみないと分かりません。またプロの鑑定士でも、水没車や過去の修復歴を見抜けないことがあります。車内の異臭が予想外に強力だった場合は、追加のクリーニングが必要となるでしょう。

再査定時にこれらが判明すると、契約後でも査定額を減額される可能性があります。

個人情報の入力が必要

最後の理由は、一括査定では個人情報の入力が必要になることです。申し込みサイトでは、愛車の情報はもちろん、住所や氏名、電話番号などの情報を入力しなければなりません。

これは、正確な査定額を算出するために、査定士が実際に車を見て、車種やグレード、オプション、キズ、修復歴、整備歴などを確認する必要があるからです。

また、業者側には交通費や人件費といったコストがかかりますので、本当に買い取りを希望している人を相手にするために、個人情報の開示を求めるのです。

車一括査定のデメリット対処法

ここからは、車の一括査定で起こるデメリットの対処法について、解説しましょう。一括査定では大量の営業電話をはじめ、強引な営業マンや談合、各種トラブルなどに遭遇する可能性がありますが、適切に対処すればある程度は回避できます。

営業電話を減らす方法

業者からの営業電話は、メールでの連絡を希望することで減らせます。一括査定のサイトによっては、電話ではなくメール連絡を指定できるところもあります。メールであれば、電話に振り回されることなく各社のアポをコントロール可能です。

ただし、中にはメールを指定しても電話をかけてくる業者がいるため、完全にゼロにはなりません。

営業マンが強引な場合の対処法

買い取りで来訪した営業マンが、焦って強引に買取を迫ってくることもあります。しかし、どんな担当者に当たるのかは運なので、残念ながら確実な対処法は存在しません。そこで、理不尽な要求にはキッパリと断れるよう、気持ちに余裕ある状況を作りましょう。

買い取り依頼時には時間にもゆとりを持ち、候補の業者もいくつか見つけておきましょう。

談合を対策する方法

談合の対処法は、業者ごとに査定の来訪日時を別々に指定することです。業者が出張してくる日時を全く同じにすると、談合が発生しやすい状況を作ってしまいます。それぞれ別の日時を指定して、その場で買取業者同士が話し合えないようにしましょう。

また、あえて一括査定に参加していない業者を別のサイトで探し出し、依頼するという手もあります。

キャンセル時のトラブルの対処法

やむを得ない事情で売却契約をキャンセルする際は、できるだけ早く業者に連絡しましょう。車の引き渡し前などのタイミングであれば、キャンセル料を求められることはありません。

しかし、業者は契約後すぐに手続きや売り先探しに動きますので、連絡が遅れたらその分だけコストが発生します。

トラブルを避けるためにも、キャンセル時はすぐに連絡を入れましょう。

契約後に査定額が下がる時の対処法

契約後の査定価格の減額は、依頼先をJADRI(日本自動車流通研究所)加盟店に絞ることで防げます。基本的に再査定は、余程の事情がない限り実施されません。しかし、高額で契約を結んだ後に再査定を悪用して難癖をつけ、大幅な減額を要求してくる業者も存在します。

JADRIは悪徳業者は加盟できない上に、再査定を行わないよう自主規制を促しているため安心です。

個人情報を入力したくない場合

どうしても一括査定サイトで個人情報を入力するのに抵抗がある方は、carsが提供する新しいサービス「AI査定」を利用しましょう。AI査定とは、AI(人工知能)が車の相場を自動的に計算してくれるシステムです。

愛車のメーカーや車種、年式、グレードを入力するだけで、瞬時に車の売買相場を算出できます。会員登録や個人情報の入力は不要です。

車の一括査定のメリットおさらい

これまで車の一括査定のデメリットについて解説してきましたが、メリットについてもおさらいしておきましょう。

一括査定は複数の買取業者に一度に依頼でき、高価で売却できるという利点があります。

複数の買取業者に一度に依頼できる

一括査定の一番のメリットは、複数の買取業者にまとめて査定を依頼できることです。1社1社に対して、何度も車の情報や個人情報を伝えていくのは手間がかかりますが、一括査定を利用すれば業者とのやり取りを省力化できます。

また、ネットで簡単に申し込みできるため、わざわざ労力と時間をかけて買取店を回る必要もありません。

高価で買取をしてもらえる

一括査定のもう1つのメリットが、通常の下取りより車を高価で買い取ってもらえることです。一括査定は、複数の業者に依頼することで競争が生まれますので、買取価格は高くなります。

また、一括査定の利用によって業者も競争相手がいることを承知しており、他社に負けないよう精一杯の金額を提示してくるのです。

売り主は複数の見積もりが手に入りますので、焦ることなく内容を吟味して、一番高い値段を付けた業者を選択できるでしょう。

売ることを迷っている場合は一括査定の利用を避ける

車の売却を迷っている場合は、一括査定の利用は避けた方がいいでしょう。一括査定は、本気で車を売却したいと考えている人にとっては、非常に便利なサービスです。

一方で、「買取額をみてから決めたい」という状態での利用は、あまりおすすめできません。業者は売却を前提に連絡を取ってくるため、利用すると大量の電話や強引な営業に振り回されることになります。

また、一括査定の申し込み情報だけでは正確な査定金額は算出できず、出張して実車の確認が必要となります。

この出張査定はコストがかかりますので、安易に一括査定を利用すると業者とトラブルに発展する可能性があります。

同じ理由で、車の査定額を知りたいだけで、一括査定を利用するのもおすすめできません。

相場を知りたければcars AI査定の利用がおすすめ

売却するかどうかを迷っていて、まずは愛車の相場を知りたい場合は、cars AI査定の利用がおすすめです。

cars AI査定は、中古市場の売買データを独自のアルゴリズムで分析し、愛車の相場を瞬時に算出するサービスで、簡単に現在の金額が分かります。相場が分かれば、実際に愛車を売却する際に参考価格として役立つでしょう。

また、cars AI査定では個人情報の入力は一切ありませんので、営業マンからの電話もなく気軽に利用できます。

さらに、相場金額で売却したいと思った時は、carsが運営する「cars MARKET」に登録すると、任意の金額で愛車を売りに出せます。

cars MARKETは、個人間で車を売買することができるサイトですので、すぐに売却相手が見つかることでしょう。

まとめ

今回は、車の一括査定をやめた方がいい理由の解説に加えて、新しい代替サービスについて解説しました。

一括査定は、一度に複数の業者とやり取りでき、高値で売却できるというメリットがあります。しかし、大量の電話をはじめとして各種トラブルが発生しやすいため、売却を迷っている方は利用しない方がいいでしょう。

また、愛車の相場を知りたければ、carsが提供する「AI査定」の利用がおすすめです。簡単な操作で瞬時に相場金額が分かりますので、お気軽に試してみてください。

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