車を買い替えるか悩んでいる方へ!決断のポイントは?

購入
  • 更新日:2025/05/01

クルマの買い替えで悩む方の多くは、今の愛車が気に入っている人が多いと思います。また「まだ乗れるクルマをわざわざ乗り換える必要はあるのか」と決断できない方も多いでしょう。

クルマは高い買い物なので決断にはかなり強い決意が必要です。本当に欲しいクルマなのか、そして、今のクルマを手放して後悔しないのか、あらゆる面で検証しなければ答えは出ないでしょう。

この記事では、クルマの買い替えで悩んでいる方向けに、乗り換え時期がわかるポイントや乗り替えても後悔せずに済む方法について詳しく解説します。

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プロが勧める車の買い替え時期

プロは、以下の6つの条件に一つでも当てはまるならクルマの買い替えを勧めます

  • 現車に不便を感じ始めた時
  • 車検の直前
  • 10年10万キロを迎える前
  • フルモデルチェンジの前
  • 修理に高額な費用がかかる時
  • 「欲しい!」と思えるクルマが見つかった時

現車に不便を感じ始めた時

クルマを買い換える理由として、真っ先に考えることは今の愛車に不便を感じ始めていないかということでしょう。自分が使う時に、ほぼ毎回不便と感じるようになれば買い替えを考えるべきです。

クルマに不便を感じるシチュエーションは様々ですが、多くはライフスタイルの変化が一番大きな理由です。特に結婚や出産を機に買い換えを検討する方が多くいます。さらに、高齢の方などが自宅にいると、通院などで不便に感じて買い替えを検討するのもよくあるケースです。

また、引っ越しなどでクルマの駐車場スペースに問題がある場合も出てきます。その場合も今より小さめのクルマに乗り換えを検討しなければならないでしょう。

このように環境やライフスタイルの変化は、クルマの買い替え理由として十分説得力がありますから、買い替え時期と言えます。

車検の直前

車検がやってくると、大きなお金を用意しなければならず、整備が嵩むと数十万円に登ることもあります。車検費用はとても高いので、車検を機に乗り替えを考えるのは理由として十分です。

車検は、新車から3年、以後2年ごとに必ずやってきます。新車から初めての車検で大きな整備が発生することはほとんど考えにくく、かなり安く車検を済ませられるのが一般的です。また、2年後の5年目までは新車特別保証もあるので、車検整備で多額の整備費用が掛かることはほとんどありません。

しかし、3回目の車検となる7年目になると、走行距離も7万km程度になっており、様々な消耗品の交換があります。整備費用もこの頃から高くなり始めますから、車検整備費用の見積もりを取って、15万円以上車検費用が掛かるのであれば、それを頭金として乗り替えたほうが得策の場合も多いです。

また車検の直前は、自賠責保険や重量税などの還付がありませんが、車検有効期間をほぼ最後まで乗れるので、前回の車検で支払った税金分をしっかり消費しており決して損ではありません。

10年10万キロを迎える前

10年落ちと走行距離10万キロは、日本ではリセールの分岐点として今も注目されている部分です。これを超えると中古車価格は下落するので、下取りや買取価格もかなり不利になり、買い替えに影響しますから、この時点で買い替えは有効です。

10年経つとまず、交換したい部品がメーカーから出なくなる恐れがあります。そして、10万キロを超えると、クルマのあちらこちらにガタが出始めてきます。さらに、10万キロを超えてくると、聞きなれない異音が発生することもあります。

10年、10万キロとなれば不具合箇所があって当然として査定しますから、間違いなくリセールはかなり落ちます。価格が落ちる10年や10万キロになる前に買い替えするのが得策です。

フルモデルチェンジの前

フルモデルチェンジが発表されると、ほぼすべての現行車はリセールが一気に悪くなるため、フルモデルチェンジのうわさが出た時点で買い替えを検討しましょう。

フルモデルチェンジは、クルマのすべてを刷新した全く新しいクルマとして販売されます。そのため、現行モデルより、先進性で優れている他、デザインや走行性能、使い勝手の良さも大きく改善されています。

このような理由から、現行モデルは型遅れとして中古車業界で人気が下火になります。そして、ニューカーが登場してしまうとさらに型遅れとなったモデルはリセールが悪くなってしまいます。

これは新型車が出たことで、新型車の中古車流通が価格の主導を握るからです。つまり型遅れのモデルは、価格の第一線から退くため、リセールが悪く買い替え時に下取りも買取もモデルチェンジ前よりかなり悪くなります。

このことから、モデルチェンジの噂をネット記事や雑誌で聞きつけたら、買い替え検討に入ってもよいでしょう。

修理に高額な費用がかかる時

クルマの修理は、かなり大きな金額が請求される場合もあります。そこで、修理見積を出してもらい、高額と感じた時点で買い替えを検討する時期でしょう。

買い替えで多い理由の中に入るのが、クルマの修理費用が高額になることです。クルマの修理では、部品代と修理する作業料の2種類が請求され、部品代の2倍が修理費用と考えるとわかりやすいでしょう。

そこで、部品代が数万円となると修理費用は10万円の声が聞こえてきます。とはいってもクルマに対する価値観も人それぞれなので、10万円超えないければ、修理する価値があると考える人もいます。

そこで、自分のクルマの価値観を是非持っていただき、どの程度まで修理費用が許せるか決めておくとよいでしょう。そして万が一、自分が決めた修理費用のMaxまで来たら、買い替えを検討すると決めるとスムーズです。

「欲しい!」と思えるクルマが見つかった時

買い替えの基本は、「欲しい!」と思えるクルマが見つかった時です。欲しいクルマが見つかると、今の愛車への執着はなくなり、欲しいクルマを手にする方法を考えるはずです。

欲しいクルマが見つかっても、金銭面や自分を取り巻く環境で叶わないこともあります。もちろん、そういった場合を除き、環境や金銭面で全く問題なければ、買い替えの選択は間違いではありません。

クルマを購入すると年単位で所有するので、長い期間ともにすることから妥協しないでクルマを選ぶのが望ましいでしょう。そのため、欲しいクルマがあると、今乗っている愛車をいくらで買取してもらえるか気になるはずです。

こういった気持ちが芽生えれば、買い替えに進んでも問題ないでしょう。

車の一般的な買い替えサイクル

乗用車市場動向調査広告書を見ると、保有期間の平均は7.2年で、10年超えて所有する方は2割強を占めます。さらに新車の場合は平均7.7年で中古車の6.2年を1.5年上回ります。
ソース:2023年度乗用車市場動向調査 報告書

保有年数 割合
〜1年 1%
〜3年 9%
〜5年 19%
〜7年 19%
〜10年 28%
10年超 24%

表のように、保有年数は長期化していることがわかります。その背景には、クルマが劣化しにくい事や、10年たっても古さを感じないスタイルが挙げられるでしょう。

車の買い替えで後悔しないために

クルマの買い替えで後悔しないために、以下の3つを確認しましょう。

  • 買い替え希望の車の特徴を入念に調べる
  • 可能なら試乗する
  • 現車がどれくらいで売れるのかリサーチする

買い替え希望の車の特徴を入念に調べる

クルマの買い替えで後悔しないためには、欲しいクルマの情報を多く得ることです。様々なSNSから情報を得られるほか、動画でも詳しく解説しているので本当に自分に合っているかよく調べることです。

買い替えを考えた時、かつてはカタログや雑誌、そしてビデオから得る情報が一般的でした。もちろん、現車を見てもよいですが、現車は展示場にあるのでそこの営業マンからの情報しか得られず、さらに良い情報のみしか教えてもらえないのが通常です。

今もカタログや展示場から情報を得ることには変わりませんが、YouTubeには、クルマの様々な特徴を紹介している動画が多数存在します。そこから得られる情報は、クルマのフィーリングを別として、クルマの情報を正確に知ることが可能です。

クルマの大きさは元より、内装の状態や収納ボックス等の取り付け位置、さらにシートアレンジや乗せられる荷物の量など解説している動画もあります。

また、走行性能に関しても、実際に同じクラスのクルマと走り比べをして、動力性能やブレーキ、コーナリング性能などを検証している動画もあります。

大事なのは、1本だけ見て納得ではなく、多くの自動車ジャーナリストや、一般ユーザーの動画を見ることです。そこの情報は、かなりリアルで細かい部分が解説されるので、有用な情報が得られます。

可能なら試乗する

クルマの試乗は昔から行われていますから、欲しいクルマがあるなら購入前に試乗してみることです。

試乗車は、必ずあるわけではありません。特に新車の場合はすべての車種に試乗車を用意していないので、試乗できない場合もあるでしょう。

そこでどうしても試乗してみたいのであれば、同じ車種の中古車試乗に申し込みましょう。中古車は1点ものなので、新車とはちょっとフィーリングが変わる場合もありますが、それでもクルマの運転から得られる情報はかなり有益です。

試乗して掴むことは、何を目的にしてそのクルマの購入を検討しているかで変わります。乗り心地であったり、走行性能であったり、また運転のしやすさなど様々なことを感じ取る必要があります。

ただし、中古車を選んで試乗した場合は、履いているタイヤが純正ではない場合、乗り心地やハンドリングに影響が出ることを理解しておく必要があるでしょう。

とはいっても、試乗から得られるクルマの情報は、見るだけよりとても多く、自分が乗っているクルマとも比較できるので、可能ならば必ずと言っていいほど実践欲しいことです。

現車がどれくらいで売れるのかリサーチする

クルマ購入の前に必要なのは、今乗っている愛車がいくらで売れるかといったことです。まずは、愛車の買取額をリサーチすることから始めましょう。

クルマの購入では、今乗っているクルマと入れ替えが一般的です。そこで、下取りや買取を利用して乗り換えを考えますが、重要なのはどこで売ったら高く買って貰えるかということ。

もちろん、十分な資金があるから、今のクルマを次のクルマ納車まで乗りたいというのであれば、下取りが第一候補です。というのも、下取りであれば納車当日まで今の愛車を乗り続けられる場合がほとんどだからです。

新車購入で下取りを上手に使うには、ディーラーは1か所に絞らないことです。同じ販売店でも県を跨いだり、同じ県でも元の会社が異なると、販売方針も異なり下取り価格も変わります。

そこで、2から3か所で新車見積もりを出して、一緒に下取り査定もしてもらいましょう。

そして、とにかく高く売りたいのであれば、迷わず買取に相談することです。買取は下取りより高い査定額を出します。買取査定で高額査定を出すには、できるだけ多くの買取店で査定するのが基本です。そうすることで高い査定額を出す買取店が見つかります。

買取は、契約するとすぐにクルマを手放す必要があるので、リサーチだけにするなら契約まで進まないよう注意しましょう。また、下取りの場合は、納車時期の査定額なので、購入する時期に合わせて下取り査定する必要があります。もし後ろにずれると、下取り査定は安くなる恐れがあります。

まとめ

クルマの買い替えでは、次のクルマの情報収集や今乗っているクルマの売却価格調べなど、意外に多くの情報を調べる必要があります。

特に重要なのは、本当に欲しいクルマなのか、そして欲しいクルマは今のクルマより全て上回っているか調べましょう。

買い替えで悩んでいる方の多くは、今のクルマも修理すれば使えると考えたり、車検が前より高いけど、車検を取ればもう2年乗れると考えていて、次のクルマにシフトできない場合が多いです。

しかし、悩むということは、現状に不満を感じているからでしょう。そこを素直になって、欲しいクルマの魅力が今の愛車より優れているか確認することです。あとは、愛車の下取り査定をして現実に買い替えできるか考えてみましょう。

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著者情報

コイズミ

18歳から自動車業界に入り、自動車整備や自動車鈑金、新車中古車販売を数十年手がけてきました。 現在はリタイヤして自動車関連の情報を発信しています。
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