中古車のオークション相場が知りたい!手数料や仕組みも解説

売却
  • 投稿日:2023/01/06
  • 更新日:2024/02/27
  • 5781

中古車オークションを利用する際、事前に知っておきたいのが車両価格の相場です。

相場が分かれば、購入時ではどれくらいの予算を用意しておくべきなのか分かりますし、売却時もどの程度の値段がつくのかを見極められます。しかし、一体どのようにして中古車オークション相場を調査したらいいのでしょうか。

そこでこの記事では、中古車オークションの相場を調べる方法や手数料の種類、そしてオークションの仕組みについて詳しく解説します。


 ▲マイカーがいくらで売れるか相場を確認▲

中古車オークション相場

中古車オークションの相場を調べるのに最も簡単な方法は、オークションサイトのシミュレーションを利用することです。フォームに車の詳細を入力すれば、大よその金額が判明します。こちらでは相場の具体的な調査方法に加えて、市場の傾向についても解説します。

中古車オークション相場の調べ方

オークションサイトのシミュレーションを利用すれば、中古車オークションの相場を調べられます。サイトには車のデータを入力するフォームが設置されており、次のような条件を入れて検索すると大まかなオークション相場を把握できます。

▼主な入力項目
1)メーカー
2)車種
3)グレード
4)車両型式
5)年式
6)ボディカラー
7)車検有無
8)変速機(AT/MT)
9)走行距離
10)装備(エアコンなど)

これらの条件の内、一部のみを入力しても相場は算出されます。より具体的な金額を知りたい場合は、細かな項目も埋めて検索しましょう。

中古車オークション相場の傾向

購入する際の中古車オークション相場は、中古車販売店の店頭価格と比べて数十万円ほど安い傾向にあります。販売店の車両価格には中間コストが上乗せされていますが、オークション購入の場合はこれらをカットできるからです。

一方、売却における中古車オークション相場は、中古車販売店での買取額とあまり差がありません。ただしオークションでは、販売店で買い取りを拒否された車でも落札される可能性があります。

また、低年式や過走行の車でも、車種や状態によっては買い手が付いたりもしますので、場合に応じてどちらを利用するのかを検討しましょう。

中古車オークションの仕組み

続いて、中古車オークションはどんな流れで行われているのか、その仕組みを紹介しましょう。また、仕組みを踏まえて中古車オークション購入はなぜお得なのか、そしてどんな手数料が必要なのかも合わせて解説します。

中古車オークションの流れ

(1)車の搬入、出品票の貼り付け
まず、車がオークション会場に搬入され、出品票が貼り付けられます。この出品票には、メーカーと車名、グレード、年式、走行距離、車検時期、修復歴の有無などの詳細が記載されており、車の状態がひと目で分かるようになっています。

出品票にはさらに、後述する車両検査によって付けられる「評価点」も記入されます。

(2)車両検査
搬入された車は、オークション会場の検査員によって車両検査が行われます。まず、出品票の記載と現車の走行距離や修復歴などが一致しているのか、チェックされます。

さらに内外装やエンジンの状態なども確認され、車ごとに「評価点」が付けられていきます。評価点は外装評価と内装評価、そして車の総合評価がアルファベットで提示されます。

(3)出品番号、ブロックの決定
車両検査を終えた車は、競りの順番である「出品番号」が付与された上で出品ブロックに分けられていきます。出品ブロックとは、ディーラー車、未査定車、高級車、トラック・バン、ワンオーナー車、修復歴がある事故車など、会場ごとに定められているものです。

車は写真を撮影された後、鍵を付けたまま「出品ヤード」に並べられます。

(4)出品ヤードで下見
出品ヤードとは、競りの順番が来るまで車が待機するスペースです。一般の人は立ち入りできず、オークション会場の許可を得ている業者のみが入れます。
出品ヤードでは、エンジンの始動や電装品の動作などが許されていますので、オークションに参加する業者は出品票と実際の車の状態をチェックしながら、落札予定の車を下見します。

(5)入札
競りがスタートすると、参加している業者は専用の端末のボタンを押して入札します。このボタンを1回押すごとに数千円〜10,000円の単位で入札でき、衛星中継やインターネットを通じて会場の外からも行われます。

出品者が設定している最低価格を超えると、最終入札した業者が落札できます。一方で、最低価格を超えなかった車は流札となります。

(6)引き渡し
競りが終了すると、落札された車は落札者に引き渡されます。出品者は名義変更用の書類をオークション会場に提出し、引き換えに車の代金を受け取ります。

落札者は車両代の支払いを済ませた後、出品者から書類を受け取って会場から引き上げ、規定された期間までに書類を行使して名義変更などの手続きを行います。

これで、オークションは終了です。

中古車オークションはなぜお得なのか

中古車オークションで車がお得に買える理由は、販売店での購入と比較して中間コストをカットできるからです。中古車を購入する際は基本的に販売店を利用しますが、店頭の車両価格にはスタッフの人件費や整備費用、広告費用、そしてお店の利益が上乗せされています。

一方、中古車オークションでの購入は販売店を通さないため、これらの費用が不要です。車種にもよりますが、中には販売店より数十万円も安く入手できることも。

また、出品者の中には安値でも一刻も早く手放したい人がいますので、そのような車が見つかれば、相場より大幅に安く購入できます。

中古車オークションは車の料金以外に手数料がかかる

中古車販売店より格段に安く買えるオークションですが、かかる費用は車両代金だけではなく手数料も必要です。

また、中古車オークションにはオートオークションを代表とする業者向けと、「ヤフオク!」などの個人向けがあり、かかる手数料はそれぞれ異なります。

そこで次の項目では、中古車オークションにかかる手数料の相場について、詳しく見ていきましょう。

中古車オークションの手数料相場

業者向けと個人向け、それぞれにおける中古車オークション手数料の相場について解説します。業者向けオークション利用時に必要な費用は、主に代行業者への手数料です。一方の個人向けオークションでは、プラットフォームごとにかかる手数料が違います。

業者向けオークション利用時の手数料相場

業者向けオークションには一般の人は入れませんので、個人で利用する場合は代行業者への依頼が必要となります。代行業者の手数料相場は、次の通りです。

▼出品時の手数料
・代行手数料:30,000円〜50,000円
・出品料:10,000円〜30,000円
・陸送費用※:10,000円〜30,000円
・再出品料:10,000円〜30,000円
・キャンセル料:0円〜30,000円

※陸送費用は1回で落札された場合の金額で、持ち帰る際はさらに同額の費用がかかります。

▼入札時の手数料
・代行手数料:30,000円〜50,000円
・入札料:1,000円〜10,000円
・落札料※:30,000円〜50,000円
・陸送費用※:10,000円〜30,000円

※落札料と陸送費用は、落札できた場合のみ発生します。

個人向けオークション利用時の手数料相場

個人向けオークションを利用した場合の手数料は、利用するサービスによって異なります。
その1つ「ユーカーパック」では、売買が成立した際に落札した業者が手数料を支払うシステムが採用されており、出品者には費用が一切かかりません。

一方の「楽天carオークション」は出品料が無料で、成約した場合のみ22,000円の手数料が発生します。
完全に個人間の取り引きとなる「ヤフオク!」では、出品時・落札時それぞれにおいて各3,080円のシステム利用料がかかり、どちらも出品者が負担する仕組みです。

また、振込手数料や車の陸送費用についても出品者が負担するケースが多いですが、出品者によって異なりますので事前によく確認しなければなりません。

※料金の情報は2022年12月現在のものとなります

業者向け中古車オークション

ここからは、具体的な中古車オークション会場を紹介しましょう。まず業者向けとして、独立系中古車オークション会場の最大手企業「USS」と、トヨタ自動車のグループ企業である「TAA」の2つを紹介します。

USS

USSとは、株式会社ユー・エス・エスが運営している中古車オークション会場です。北海道から九州まで全国19箇所に会場を持ち、2018年のシェアは4割弱です。

中古車オークションはかつて手ゼリで行われていましたが、USSは他社に先駆けて会場にITを導入し、公正で効率化されたオートオークションを実現しました。

また、衛生TV回線やインターネットを利用した遠隔システムも導入したことで、全国どこからでも競りに参加できるようになっています。

参考:USSホームページ

TAA

TAA(トヨタオートオークション)とは、トヨタ自動車の子会社が運営するオートオークションです。こちらも北海道から九州まで全国10箇所に会場を持つ大手で、別に遠隔地ヤードもあります。TAAは検査員による車両検査の基準が厳しく、他のオークション会場より公平だと評判が高い点が特徴です。

また、大手オークション会場のCAAと提携してインターネットサービス「TC-webΣ」も運営しており、会場に行かずに車の下見や入札が可能です。

参考:TC-webΣホームページ

個人と業者の中古車オークション

次に、個人・業者間、および個人間で中古車オークションを提供しているサービスを紹介します。個人・業者間のサービスとして「ユーカーランド」と「楽天carオークション」の2つ、個人向けのオークションとしては「ヤフオク!」を取り上げます。

ユーカーパック

ユーカーパックとは、ユーザーから車を買い取った上で、代わりにオークションで売却してくれるサービスです。車を登録すると、1回の査定で8,000以上の買取業者が参加する競りに出品できます。

車を高く売却したいと複数の買取業者に依頼すると、業者の選定や電話連絡、査定などで非常に時間がかかってしまいますが、ユーカーパックであればやり取りが1社で済みます。

個人情報の提供も最小限となり、直接個人と買取業者を結びつけて車を売買できます。

参考:ユーカーパック

楽天carオークション

楽天carオークションとは、複数の買取業者が参加するインターネットオークションサイトです。その名の通り、国内通販大手の楽天グループが手掛けています。

楽天carオークションに自車を出品すると、厳選された2,000以上の中古車販売店がネットを通じて入札。競りの結果、1番高い価格を提示した業者を選んで車を売却できるのです。

出品は楽天IDさえあれば気軽に申し込める上に、売却の成立特典として全国のお店で使える楽天ポイントが付与されます。

参考:楽天carオークション

個人向け中古車オークションは「ヤフオク!」

「ヤフオク!」とは、Yahoo! JAPANが提供する、日本最大級のインターネットオークションサイトです。1999年にスタートした老舗サイトで、月間利用者は約5,400万人、出品数は常時7,600万件以上の規模を誇ります。オークションは個人間だけではなく、官公庁や企業による出品も多くある点が特徴です。

中古車の売買も行われており、同カテゴリーには約68,000台の出品がありますが、業者が一切入らないため手続きは全て自分で行う必要があります。

参考:ヤフオク!

中古車オークション相場情報を確認する時の注意点

中古車の相場情報は、オークションサイトのシミュレーションで確認が可能です。相場を確認する際は、常に最新の情報をチェックするとともに、得た情報はあくまでも目安として捉え、利用にかかる手数料も考慮しましょう。

最新のものを参考に

中古車オークションの相場情報をチェックする際は、必ず最新のものを参考にしましょう。中古車の価格相場は、車種の需要や経済の状況によって1週間ごとに変動します。

また、オークションが開催されるタイミングは会場によって異なりますが、基本的には1週間に1回です。古い情報ではズレが生じますので、常にアップデートされた情報をチェックしましょう。

あくまでも目安

中古車オークションの相場情報は、あくまでも目安として捉えましょう。相場情報に掲載されている価格には、キズや凹みなどの個別の情報は加味されていません。中古車は一物一価で、全く同じ状態の車両は1つもないのです。
また、実際のオークションは人間が運営するため、参加する業者や会場の雰囲気などの要因によって変動します。

中古車オークションは手数料がかかる

中古車オークションを利用すれば、中古車販売店での購入より車両の金額を安く抑えられますが、手数料がかかる点に注意しましょう。

中古車オークションでの価格は車両本体のみであり、代行手数料や入札・落札料、そして陸送費用は含まれていません。また、落札した車を安心して使うためにはメンテナンスも必要です。利用時には、これらの費用も事前に考慮しておきましょう。

お得に車を乗り換える方法

中古車オークションを上手く利用すれば車を安く乗り換えられますが、考慮すべき点もあり初心者には手を出しにくいという欠点があります。よりお得に車を乗り換えたい人には、マッチングサービス「cars MERKET」がおすすめです。

cars MARKETで安心取引

cars MARKETは、買いたい人と売りたい人が希望価格でマッチングされるサービスです。サイトには100万台以上の車が登録されていますので、乗りたい車も必ず見つかります。

オークションとは異なり入札制ではなく、出品者と購入希望者があらかじめ登録したデータに基づきcars MARKETがマッチング。これによって、買う側はよりお得な価格で車を購入できますし、売る側も高く売れるのです。

個人売買とは違い、現金一括以外にも通常ローン、残価ローン、リースで支払い可能。そのまま自分が乗り続けながら、任意の金額で出品できる点も強みです。

サポートで楽々取引

cars MARKETで車を購入すると、名義変更や車の引き渡しといった面倒な手続きについても、しっかりとサポートしてもらえます。オークションでは安く購入できる反面、名義変更の手間や代行業者とのやり取りが面倒ですが、cars MARKETではこういった煩わしさがありません。

サービスへの登録や出品は無料で、マッチングが成立した時のみ利用料を支払えばOK。

carsエージェントが間で対応するため、出品者と購入者とで直接的なやり取りも発生せず楽に取引できます。

まとめ

今回は、中古車オークションの相場を調べる方法や手数料の種類、そしてオークションの仕組みについて解説しました。

オークションサイトのシミュレーションを利用すれば、大まかな中古車の相場が分かります。しかし、得た相場情報はあくまでも目安として捉え、利用にかかる手数料も考慮しましょう。

中古車オークションを利用せず、車をよりスムーズに乗り換えたい人は、サポート万全のマッチングサービス「cars MARKET」の利用がおすすめです!

この記事をシェア

カテゴリー内記事Related articles

cars Enjoy! Smart Life
carsはSDGsに取り組んでいます

Sustainable Development Goals
ページトップへ