車を売るときに見積もりの内容をしっかりと確認したり、複数の買取業者に査定の依頼をしたりしてますか。もし、見積もりの内容をしっかりと確認していなかったり、複数の買取業者に見積もりの依頼(相見積もり)をしてなかったりすると、車が高く売れない可能性があります。
今回は、車を売るときに見積もりを取る流れ、見積もりのチェックポイント、相見積もりを取る理由について解説します。
車売却時の見積もりを取る流れ
車を売却するときは、どのようにして見積もりを取るのでしょうか。まず、見積もりを取る流れについて把握しましょう。また、査定に出す業者や見積もりが出来上がるまでの所要時間などについても解説していますので、業者選びや査定日のスケジュールを組むときの参考にしてみてください。
査定の申込みをする
まず、査定の申し込みをします。この査定申し込みの段階では、どこに依頼するかという業者選びも含まれます。査定を依頼する業者によって売却額も変わることがあるため、業者選びは慎重に行いましょう。
査定の申し込み・依頼・相談ができるのは、ディーラー・販売店、中古車買取業者、自動車整備工場などです。
同じ車の売却でも、ディーラー・販売店は新しい車を買うのと同時に引き取ってもらう「下取り」、中古車買取業者や自動車整備工場などは車を買い取るだけの「買取」となります。
一般的に、下取りは査定額が低くなりやすく、買取の方が査定額が高くなりやすいといわれています。
また、車を店舗に持ち込んで査定する「持ち込み査定」と、業者が自宅や職場まで来てくれる「出張査定」があるため、それぞれの環境や予定に合わせて業者を選びましょう。ほとんどの場合、ディーラー・販売店などは「持ち込み査定」、中古車買取業者などが「出張査定」となります。
査定を依頼する業者選びや申し込みが済んだら査定を受けます。
査定を受ける
査定を受けるときは、いつ、何時から査定受けるのか日程調整を行いましょう。
日程調整せずに査定を受けようとすると、査定してもらえない可能性があります。例えば、持ち込み査定が可能な業者へ予約せずに行くと、査定士が出張で査定をしていて不在ということもあります。そのため、査定を受けるときは事前に予約しておくとよいでしょう。
査定にかかる所要時間はおおむね30分前後が一般的です。ただし、車によっては1時間前後かかる場合もあるため、査定予約の時に査定にかかる時間を確認しておくことをおすすめします。
査定が終わったら、見積もりの確認です。
見積もりを確認
査定が終わり、査定額の見積もりが算出されるまでの時間は、おおむね1時間前後です。車の価値を適正に算出するために、ある程度の時間がかかります。
見積もりが出来上がったら内容を細かくチェックしましょう。見積もりが手元に来ると、金額にばかり目が行ってしまいますが、その他にも見なければならないポイントがあります。見積もりでチェックすべきポイントについては次の章で詳しく解説します。
車売却時の見積もりチェックポイント
車を売るときの見積もりでチェックすべきポイントは、車の情報、手数料、整備費用、納車費用、リサイクル料・税金などです。ここからは、見積書で確認すべきことについて解説します。
車の情報
まず、車の情報を確認しましょう。車の査定額は、メーカー・車種、グレード、年式、型式、車台番号、装備など、車の基本情報がベースとなります。つまり、車の情報が間違っていた場合、査定額が異なってしまうのです。
そのため、見積書に記載されている車の基本情報が査定を受けた車と合っているか、まず確認しましょう。
手数料
次に、売却に伴う手数料を確認します。売却に伴う手数料とは、名義変更をはじめとする手続きの代行費用などです。この手数料については、見積書に記載されている場合もあれば、別途請求される場合もあります。そのため、見積書に手数料が記載されているか、記載されていない場合には手数料がいくらかかるのか確認しましょう。
なお、売却に伴う手数料の相場は、一般的に1万円~2万円程度といわれています。もし、手数料の金額に疑問を感じたら、その場でスタッフに質問しましょう。
整備費用の有無
車にかかる整備費用が記載されているか確認しましょう。車を売却する時にかかる整備費用とは、車を再販売する際にかかる部品交換や調整などの費用です。
業者が買い取った車は、そのまま売却することも可能ではあるものの、一般的に点検や整備をして、万全な状態で売り出されることがほとんどです。この売り出せる状態にするまでにかかる点検・整備費用等が査定の見積もりに記載される「整備費用」となります。
見積もりに整備費用が記載されていない場合は、再販売する際にかかる整備費用の有無、別途請求される場合のおおよその費用を確認しておきましょう。
輸送費用の有無
輸送費用の記載があるか確認しましょう。この車の売却にかかる輸送費用とは、車を運ぶための費用のことで、「運送費」や「陸送費」といわれることもあります。動かすことができない車の場合には、輸送費がかかるケースがほとんどです。一方、車を動かすことができて、業者に車を持ち込んだ場合には、輸送費用がかかりません。
見積書の中に、輸送費などの記載があるか、記載がない場合には別途輸送費用がかかるか確認しましょう。
リサイクル料、税金分の上乗せ
リサイクル料、自動車税・自賠責保険料の払い戻し分が上乗せされているか確認しましょう。車を売却するときは、車を購入したときに負担したリサイクル料の全額、自動車税(種別割)と自賠責保険料は残りの期間分が払い戻されるのが通例です。
見積書にこれらの料金が記載されているか確認しましょう。もし、見積書に記載されていない場合は、リサイクル料や自動車税・自賠責保険料が査定額に含まれているのか聞いてみてください。
なお、軽自動車税と自動車重量税については払い戻しされません。そのため、車検のタイミングが近いときや軽自動車の売却を考えているときは、車検直前や軽自動車税の納税直前に売却する方がよいでしょう。
車を高く売るためには相見積もりがおすすめ
車を高く売るためには、複数の買取業者に査定してもらい、見積もりを出してもらう(相見積もり)とよいでしょう。ここからは、相見積もりをした方が良い理由を詳しく解説します。
相見積もりした方が良い理由
複数の業者に見積もりを依頼し比較する相見積もりは、車の売却においても行った方が良いです。
買取業者は、それぞれ得意としている車や再販売ルートなどが異なります。このように、さまざまな理由によって、同じ車を査定してもらっても業者によって買取金額が異なるのです。そのため、1社だけに見積もりを依頼するのではなく、複数の買取業者に査定してもらい、見積もりを出してもらいましょう。
いくつもの買取業者に個別で問い合わせするのが大変な場合には、一括査定を利用するのも手段のひとつです。
買取業者にもそれぞれ特徴がある
車の買取業者には、それぞれに特徴があります。国産車を得意としている会社、SUVを専門にしている店舗、輸入車をメインとしている業者、クラシックカーを中心に扱っている会社、車種を限定して買取や販売をしている店舗など、買取業者によって得意とする車・専門とする車が異なります。
そのため、買取業者のホームページや買取実績などをチェックし、売却しようとしている車と買取業者がマッチしているか確認しておくとよいでしょう。
見積もりの依頼をする前に買取相場の確認
ここまで、車を売却するときに複数の業者から見積もりを取ったり、業者ごとの特徴を見極めたりするなど、見積もりを取る段階における手順や方法について紹介してきました。
もちろん、見積もりを取ったり、査定を依頼したりするときには、これまで解説してきたことがポイントとなります。しかし、見積もりや査定の前に、売却しようとしている車の買取相場を事前にチェックしておくことも大切なポイントです。
車を売りたいからすぐに査定や見積もりを出してしまうと相場がわからないまま、売却することになります。もし、実際の査定額が一般的な相場より低かった場合、売り手が損をしてしまうため、査定の申し込みや予約、見積もりを取る前に売却する車の相場確認をしておきましょう。
車の買取相場を確認したいときは、個人情報や登録などをすることなく、すぐにおおよその相場がわかるAI査定がおすすめです。車の売却をするときは、一度AI査定を利用して相場の確認やどのくらいの値段がつくのかチェックすることをおすすめします。
まとめ
今回は、車を売るときの見積もりの取り方について解説してきました。
車を売却するときは、1社だけに見積もりの依頼をするのではなく、複数の会社に査定と見積もりを依頼して相見積もりを取り、見積書の内容を細かくチェックすることが大切です。
もし、見積もりを取ったときに疑問に感じたり、不明な点があったりしたときは、その場で質問して不安を解消しておくようにしてください。今回解説してきた内容を参考に、不安なく、納得して、愛車を高く売りましょう。