車の個人売買で銀行のローンは利用できるのか?注意点と対処法

売却
  • 更新日:2024/05/21
  • 8280

 ▲個人売買前にサッと車の相場を調べられる▲

「車の個人売買では、銀行のカーローンを使えるのかな?」

ほとんどの場合で金融機関のカーローン・オートローンは利用できないのが現状です。しかしながら、車の個人売買においても利用できる金融機関が存在し、使えない場合の対処法もあります。

この記事では、「カーローンが使えない場合の対処方法や、ローンを利用する際の注意点」などについて解説いたします。

車の個人売買でローンは利用できるのか

前述のように、車の個人売買においては、基本的には銀行のカーローンやオートローンは使えないことが多いです。しかし、利用可能な金融機関もあります。

ほとんどの金融機関ではカーローンを組めない

車の個人売買の際には、ほとんどの金融機関ではカーローンが組めません。その理由としては、個人売買はディーラーや販売店と異なり、取引される金額の妥当性を金融機関が判断しにくいためです。

店舗での購入であれば、注文書や見積書から妥当性を確認できますが、個人間の取引ではそれが難しくなります。金額の妥当性や、正しい取引がされているかの確認ができないため、カーローンが組めないのです。

一部では個人売買でもカーローン利用可能

一部の金融機関では、個人売買でもカーローンを利用できることがあります。例えば、JA(農業協同組合)や労働金庫などでは、マイカーローンが使える可能性があります。ただし、使えるケースはかなり少ないので、インターネットなどでしっかりと調べたうえで、金融機関に直接確認してから検討するようにしましょう。

車の個人売買でカーローンを利用できないケース

一部の金融機関では、条件を満たせば車の個人売買でもカーローンが使えることがありますが、そのローンさえ利用できないケースがあります。「利用目的が証明できない場合」や「ブラックリストに入っている場合」「担保となる車の価値が低い場合」などでは、カーローン以外の方法を検討した方がよいでしょう。

利用目的が証明できない

ほとんどのマイカーローンやオートローンでは、お金の使用目的が決まっている事が要件になります。ディーラーや販売店では、専門家の査定や見積書があり、利用目的も明確でローンの対象として認められます。しかし、個人売買の場合、利用目的の妥当性を判断することが難しく、証明できないことが大半です。

ブラックリストに入っている

支払いの遅れや未払いが繰り返されると、信用情報機関にその情報が残ります。この状態を「ブラックリスト」と呼び、審査時に確認されることで審査落ちの可能性が高まります。なぜなら、未払いや延滞を繰り返す人は、返済能力がないと見なされるからです。

ただし、支払いの遅れや未払いが解消されてから5~10年経過していれば、信用情報機関から金融事故の記録が消えている可能性があります。ブラックリストに入っているかを、信用情報機関に問い合わせることもできますので、気になる方は確認してみましょう。

ブラックリストに載ると、カーローンだけでなく、その他のローンやキャッシング、クレジットカードも使えなくなりますので、ご注意ください。

担保となる車の価値が低い

車を個人売買で購入し、ローンを組む際には、車が担保となります。つまり、借入希望金額が購入予定の車の価値に比べて極端に高い場合、ローンの審査に通らない可能性があります。

個人売買では、販売者が自由に金額を設定できる利点がありますが、ローンを組む場合は販売金額ではなく車の実際の価値で判断されるため、一般的には市場価格で車の価値が算出されます。車を個人売買で購入し、ローンを利用したい場合は、車の販売価格が市場相場と大きく異なっていないかを確認しましょう。

カーローンを利用できない時の対処法

車の個人売買で、カーローンを利用できない時の対処方法としては、「フリーローン」の使用があげられます。

フリーローンは「利用目的」が限定されていないことが多く、車やバイクの購入にも使えます。一般的にはマイカーローンに比べて金利が高くなる分、審査が通りやすいとも言われています。

ただし、フリーローンは金融機関によって様々な種類のものがありますので、しっかりと選んで利用しましょう。中には、カーローンと同じくらいの金利のものもありますので、金利と審査のバランスを確認してから、利用するとよいでしょう。

車の個人売買でローンを利用する際の注意点

車の個人売買でローンを利用する際の注意点について解説します。ローンを利用する際には、「借入可能額の事前確認」や「仮審査を通過してからの車購入」「代金の支払い期日の確認」は必ず行いましょう。

借入可能額を事前に確認しておく

ローンを組む際には、借入可能額をしっかりと確かめましょう。借入可能額は、自分の収入やその他の借入状況によって決まり、銀行が設定した最高額を必ず借りられるわけではありませんので注意が必要です。

購入金額が200万円で、借入可能額150万円の場合は、自己資金50万円の準備が必要になりますので、事前に確認しておかないと慌てることになってしまいます。

仮審査を通過してから車を購入

車の個人売買でローンを利用する際の注意点は、仮審査を通過してから車を購入することです。ローンを利用する場合、先ずは金融機関の仮審査を受ける必要があり、収入などをもとに借入可能額が確認されます。仮審査に通過すれば、実際に車を購入する際に必要な借入手続きを進めることができます。

しかし、先に購入してしまい、審査に落ちてローンが借りられないことが後から発覚すると、トラブルになってしまいますので十分にご注意ください。

代金の支払い期日に余裕を持つ

ローンは、申し込みをしてからすぐに、お金が入金されるわけではありません。審査などに時間がかかり、入金まで1~2週間ほどかかることが一般的です。

金利が低いローンは、審査基準が厳しくその分審査日数も多い傾向にあります。銀行ローンの場合は、事前に口座を持っていると口座開設などの手間が省けて審査期間が短縮されることもありますので、事前に確認しておきましょう。

こうしたローンの入金までの期間を把握して、代金の支払い期日に余裕が持てるようにスケジュールを立てましょう。

まとめ

車の個人売買では、銀行などのカーローンを利用することは難しいケースが多いですが、対処法や注意点を把握することで、車の購入をスムーズに進めることができます。

カーローンの代わりに、フリーローンを検討する場合には、使用条件や金利・審査の厳しさなどをしっかりと確認することが大切です。

その他にも、自己資金で払う方法や、それに伴う分割払いの交渉など、各種方法を上手に活用して車を手に入れるための最適な選択肢を見つけましょう。

この記事をシェア

カテゴリー内記事Related articles

cars Enjoy! Smart Life
carsはSDGsに取り組んでいます

Sustainable Development Goals
ページトップへ