カーリースの審査項目は?落ちやすいケースと対策について

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  • 更新日:2024/11/13
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「カーリースって、利用する場合は審査が必要なの?」
「カーリースを利用してみたいけど、審査に通るかどうか心配……」

カーリースは毎月決められた料金を支払い続けるサービスで、かつ中途解約は原則認められていないため、支払い能力があるかの審査が行われます。

まとまった資金がなくカーリースの利用を検討している人にとっては、審査に通るかどうかは心配事になるのではないでしょうか。

結論、カーリースの審査はカーローンを借りる時のような与信審査に似てはいますが、信用情報の照会だけで審査の可否が決まるとも言い切れません

そこで、カーリースの審査では何が見られるのか、そして審査に落ちる理由や対策についてお伝えします。もし審査に不安がある場合は、特に対策面を参考いただければと思います。

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カーリースの審査について

冒頭でお伝えした通り、カーリースの申し込み後は審査が行われ、それに通る必要があります。

まずは、カーリースの審査の概要について見ていきましょう。

カーリースの審査で見られる項目

カーリースの審査基準は各社非公開であり、厳密に言えば全てに共通するものはありません。ただし、ほとんどのリース会社では以下を審査項目にするのが一般的です。

  • 年収
  • 属性
  • 信用情報
  • 保有資産

1.年収

支払い能力を判断する上で大きく参考になるのが年収です。

カーリースの場合、200万円がひとつのラインとされていますが、結局は月額とのバランスです。月額の高い車になれば審査も厳しくなりますし、逆に月額が1万円を切るような安い車であれば、年収200万円未満でも審査に通ることも考えられます。

ひとつの目安として参考にしてください。

2.属性

続いては属性です。具体的にいうと、職業・勤務形態、勤続年数などになります。

A.職業・勤務形態

勤務形態で問題になりづらいのが、正社員、公務員など収入に安定性が見込めるタイプです。

逆に自営業(個人事業主)、フリーターなどは収入に安定性がないとみなされる場合が多く、他の審査項目(年収や資産等)で挽回の必要がある場合もあります。無職、専業主婦(主夫)も同様です。

また注意してほしいのが、会社役員の方です。会社役員ですと十分な収入を得ている方がほとんどかと思いますが、審査では不安定な属性とみなされることがあり、この場合も他の審査項目で挽回しなければならないケースがあります。

B.勤続年数

正社員、公務員の方でも注意してほしいのが、勤続年数です。勤続年数が短すぎる場合、「収入に安定性があるか判断できない」となるケースが考えられます。

特に転職を短期間で繰り返している場合は、たとえ正社員でも審査で問題視される可能性がある点は留意しておきましょう。

3.信用情報

続いては信用情報です。この信用情報に大きな比重を置いているリース会社は多く、重要項目とも言えます。

信用情報の照会でチェックされるのか、過去に金融事故を起こしていないかという点、そして現在の借入状況です。

A.金融事故状況

過去に金融事故を起こしているかどうかは、一定期間信用情報機関に記録されています。例をあげると、キャッシング、各種ローン、クレジットカードなどの支払い滞納、また債務整理をしたことも同様です。

(過去に金融事故を起こした経験がない場合は、何も問題ありません。)

信用情報にキズがついた状態を「ブラック」ということもありますが、このブラックの状態だと、各種ローンと同様、カーリースの審査通過も難しくなります。

ただし、自社審査を行うリース会社の場合、他の審査項目で大きく挽回し「支払い能力あり」と判断されれば審査が通るのが、カーローン等との違いです。

リース会社は、審判会社を通して審査を行うタイプと、自社審査を行うタイプの2つに大きく分けられるので、仮に信用情報に不安がある場合は、自社審査を行うリース会社に申し込むのがひとつの対策となります。

B.借入状況

もうひとつ、信用情報を照会すると、現在の借入状況もわかります。例を挙げると、クレジットやローン等の契約内容や支払状況、残高などの情報です。

たとえ過去に金融事故を起こしていないとしても、現在返済中の借金があり、カーリースの支払いを加えることが難しいと判断されれば、審査に落ちてしまうこともあります。

日頃からクレジットカードの分割払い、キャッシングを繰り返している場合は、不利に働くこともある点は留意しておきましょう。

4.資産状況

最後は資産状況です。資産状況がよければ、他の審査項目でマイナスがあっても挽回できる可能性もあります。

よくあるのは「住居」の項目です。持ち家か賃貸か記入する項目があるリース会社もあり、持ち家の場合はやや優遇されるケースもあります。

例えば、住宅ローンを完済している家に住んでいる場合、多少年収面で不足があっても、家賃の支払いがない点を考慮されることもあるでしょう。

このように、資産状況が良ければ他の審査項目のマイナスを補える可能性があります。

カーリースの審査にかかる期間

カーリースの審査期間はカーリース会社によって異なりますが、一般的な審査期間は「2~7日」とされます。

しかし、次のようなケースでは審査期間が長くなる可能性があります。

  • 申込書の記載内容に不備があった場合
  • クレジットカードの支払い遅延・滞納があった場合

また、新車リースの場合は納車まで1〜2ヶ月かかることが多く、すぐに車に乗り出せるわけではありません(中古車リースの場合は即納可の場合あり)。

車が必要になる時期から逆算し、余裕を持って申し込むようにしましょう。

なぜカーリースには審査があるのか?

カーリースの契約にあたり審査が必要な理由は、契約者が「リース料金を継続的に支払える能力があるかどうか」を判断するためです。

カーリースは契約期間が数年と長いことが多いため、支払いが滞るリスクがあるかどうか、年齢・職業・年収といった様々な項目について審査します。

さらに、中途解約が原則できないことも大きな理由でしょう。

カーリースは利用者の代わりにリース会社が車を購入し、それを利用者に貸し出している仕組みです。よって、ユーザーに早期に辞められてしまってはビジネスとして成り立たないため、中途解約は減速不可になっています。サブスクリプションのように、好きなタイミングで解約できるものではありません。

長期的に支払いをしてもらう必要があるからこそ、カーリースでは審査が行われているのです。

カーリースの審査に落ちるケース

ここからは、カーリースの審査に落ちる典型的なケースを紹介します。

もちろん、各社の審査基準は公開されていないものなので一概には言えませんが、主に次のようなものが考えられます。

  • 月額に対して収入が足りない場合
  • 信用情報にキズがある場合
  • 収入の安定性が不安視される場合
  • 他からの借入額が多い場合

月額に対して収入が足りない場合

申し込む支払いプランの月額に対して収入が足りないと判断されると、審査に落ちます。

どの程度あると良いというはっきりしたものはないですが、リース料金と、キャッシング、クレジットカードの残債等を全て含めた月の支払いが、月収の1/3に収まってるというのがひとつの基準です。

収入面に不安がある場合は、月の支払額が上記範囲内に収まるよう、頭金を用意したり、安い車種に切り替えるなどの工夫が必要です。

信用情報にキズがある場合

信用情報を審査された際、ブラック状態だと審査には通りづらいです。特に、自社審査でなく信販会社を通す審査の場合は、極めて審査に通りづらくなります。

信用情報にキズがついているケースとしては、過去に以下のような経験がある方です。

ブラックリスト入りの原因 信用情報から消えるまでの期間
キャッシング、カードローンの滞納 完済から5年程度
携帯電話料金の滞納 延滞解消から5年程度
債務整理 任意整理・・・完済から5年程度
個人再生・・・申立てや開始決定から7年程度
自己破産・・・申立てや開始決定から7年程度

これらの記録は上記のとおり一定期間で信用情報から消えるものですが、残っている場合は審査上不利になることは留意しておきましょう。

収入の安定性が不安視される場合

現在十分な収入があっても、安定性が不安視される場合、審査ハードルが高くなることがあります。

先ほどお伝えしたお取り、個人事業主、会社役員など、現実には十分な収入を得ていても「属性」として一律に不安視されることもあります。同じく、フリーター、無職、専業主婦(主夫)なども同様です。

また、勤続年数が短いことも審査では不利に働くこともあります。

他の審査項目で挽回できる場合は良いですが、収入などが申し込む車に対してギリギリだと、審査に落ちてしまうこともあるでしょう。

他からの借入額が多い場合

銀行・消費者金融・クレジットカードのキャッシングなど別の借入がある場合や、エステなどの高額な費用を分割払いにしている場合などは、審査に通らない可能性があります。

先ほど収入面でお伝えしたとおり、リース料と現在抱えているクレジットカードやキャッシングの残債の月の支払いの合計が、月収の1/3がひとつラインとなります。これを超える支払額になると、リース審査は通りづらくなるでしょう。

カーリースの審査に不安がある場合の対策

カーリースの審査に不安がある場合、次のような方法を試してみると良い結果につながる可能性があります。

  • 月額を抑える工夫をする
  • 自社審査のリース会社に申し込む
  • 借入状況を健全化する
  • 保証人をつける

月額を抑える工夫をする

基本的に、月額費用を抑える工夫をすることで、リース審査に通りやすくなる傾向があるので、意識してみると良いでしょう。

具体的にな方法としては、

  • 車種自体を見直す
  • 頭金を用意する
  • 契約年数を多くする

といった方法があります。

車種の見直しに抵抗がある方もいるかもしれませんが、現在は軽自動車でもかなりの快適性を持っており、スライドドアなど家族向けの車もあります。

また、頭金として最初にまとめて支払いを行うことで、月額費用はその分安くなります。

最後に、契約年数を長くすることも一つの方法です。長ければ長いほど、月額が安くなることを各社のシミュレーションで確認してみるといいでしょう。ただし、カーリースは途中解約不可なので、よく考えて契約期間を決めるよう注意してください。

自社審査のリース会社に申し込む

申し込むリース会社選びも審査対策になります。具体的には、自社審査を行なっているリース会社を見つけるといいでしょう。

この方法は、特に信用情報に不安がある方に有効です。信販会社を通すリース会社は、信用情報にキズがあるとまず審査に通りません。

一方、自社審査を行なっているリース会社であれば、独自の審査基準で信用情報をチェックしていることもあります。

ただし、自社審査を行うリース会社も信用情報を重要視している場合が多いと思われるため、可能性は低い点に注意です。

借入状況を健全化する

現在キャッシングやクレジットカードの残債があり、繰上げ返済できる余裕があれば、できるだけ残債を減らしておいたほうがいいでしょう。

先述の通り、信用情報の審査では現在の借入状況も見られます。あまりに残債が多いと不利なので、少しでも減らすことが審査対策に繋がります。

保証人をつける

契約時に保証人を立てることで、審査に通過できる確率が高まります。収入や勤務年数に問題がなく、過去に不払い等を起こしていない親族がいれば、頼ってみるのも一手です。

カーリース審査で虚偽申告はバレる?

なんとかカーリースの審査に通過したい気持ちはわかりますが、虚偽の申告は必ずと言っていいほど見抜かれます。

例えば年収ですが、職業や年齢などのその他情報とも照らし合わせ、合理性があるかは必ず見ています。あまりにも現在とかけ離れているような年収を記入すると、収入証明の提出を求められることもあるでしょう。

また、勤続年数の水増しも、健康保険証の提出時にバレます。

ちなみに、最悪の場合これらの虚偽申告は詐欺罪などの罪に問われるケースもあるので、絶対にやってはいけません。

カーリースとカーローンの違い

カーリースとカーローンは「車の持ち主が誰か」という点で異なるサービスです。

カーリースは、リース会社から車を借りてリース料金を支払いながら利用するサービスです。これに対してカーローンは、自分の車の購入代金を借入れて分割で返済するサービスです。

審査基準の違い

カーリースとカーローンは、次のような点で審査基準にも違いが見られます。

・審査対象の金額
・審査回数
・審査会社

カーリースの場合、契約終了時の想定残価を決めた後で車両本体価格を算出しますが、カーローンは原則として車両本体価格の全額が審査対象です。

また、カーリースは信販会社による本審査だけで終わることがほとんどですが、カーローンはローン会社による仮審査を経てから金融機関・信販会社による本審査が行われます。

まとめ

カーリースの審査に関しては、財産・年収・クレジットカードの利用状況やローン残高など、様々な審査基準が設けられています。

審査に落ちてしまった場合、収入の低さや勤続年収の短さ、金融のブラックリスト入りなどが主な原因として考えられます。

どうしても審査に通らない場合は、リース車両の価格を下げる、保証人をつけるなどの方法を試してみましょう。頭金を支払う場合は、カーローンの利用も検討することをおすすめします。

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