オイルフィルターの交換にかかる費用相場は?工賃と本体の値段について

メンテ
  • 更新日:2024/10/11
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オイルフィルターの交換は、エンジンのコンディションを保つために大切なメンテナンスです。

そこで、この記事では、オイルフィルターの交換費用の相場はいくらなのか、オイルフィルターにはどのような種類があるのか、どのオイルフィルターを選べば良いのかを解説します。

交換時期が近づいている方や、交換にかかる費用が知りたい方、交換をどこに依頼するのかなど、オイルフィルター交換について悩んでいる場合はぜひ参考にしてください。

オイルフィルターの交換にかかる費用

オイルフィルターの交換費用は、本体代と交換工賃の合計です。オイルフィルター本体はフィルターの種類によって価格が異なるものの、1,000〜3,500円程度が相場です。

一方、交換工賃はオイルおよびオイルフィルター交換の依頼先によって単価が異なります。ここからは、本体価格の相場や交換工賃の相場について解説します。

フィルター本体の価格

オイルフィルターの本体価格の相場は1,000〜3,500円程度で、純正のオイルフィルター、高性能オイルフィルター、輸入車用オイルフィルターなど、オイルフィルターの種類によって価格が異なります。

それぞれの相場は、純正部品として装着される通常のオイルフィルターが、1,000〜2,000円。金属片を吸着するマグネットなどが備わる高性能オイルフィルターが、1,500〜2,500円。

輸入車用オイルフィルターは、オイルフィルターの大きさによって価格が異なるため、価格帯が広く1,500〜3,500円です。

オイルフィルターは、それぞれの車種や用途に合ったものを選んで交換することが重要です。

では、通常のオイルフィルター、高性能オイルフィルター、輸入車用オイルフィルターは、それぞれどのような点に違いがあるのでしょうか。

ここからは、それぞれのオイルフィルターの違いを解説します。

通常のオイルフィルター

通常のオイルフィルターは、メーカー純正品または純正品と同等の性能を持つもので、1,000〜2,000円が相場です。純正品のオイルフィルターとは、車を購入した際に装着されているフィルターです。

メーカー純正品以外のオイルフィルターは社外品と呼ばれ、性能に優れたものやコストパフォーマンスが良いものなどがあります。

オイルフィルターを交換する際は、車種の特性や車の使用環境に応じて純正品または純正品と同等性能のものを選ぶか、コストパフォーマンスに優れた社外品フィルターに交換することを検討すると良いでしょう。

高機能オイルフィルター

高性能オイルフィルターは、ろ過性能を向上させエンジンオイルをよりきれいにする機能を備えたフィルターで、1,500〜2,500円が相場です。

各メーカーから販売されている高性能オイルフィルターには、フィルターの目が細かいタイプ、複数のフィルターを備えているタイプ、マグネットを装備して鉄粉を吸着するタイプなどがあります。

高性能オイルフィルターは長距離走行や高速走行が多い場合、高回転域での走行やサーキット走行など、高い負荷がかかる走行をすることが多い場合におすすめです。

輸入車用のオイルフィルター

輸入車用オイルフィルターは、高負荷の走行や長距離走行など輸入車の使用環境や特性に合わせた性能を持つオイルフィルターで、1,500〜3,500円が相場です。

エンジンオイルの使用量が多く、オイルフィルターのサイズが大きくなるほど本体価格も高くなります。

輸入車のオイルには、長距離走行に対応したロングライフサイクルオイルが使用されているケースが多く、長い距離を走行してからオイルフィルターの交換をする場合がほとんどです。

そのため、ロングライフサイクルオイルを使用している輸入車の場合には、コストパフォーマンスよりもフィルターのろ過性能を重視してオイルフィルターを選ぶと良いでしょう。

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オイルフィルターの交換工賃

オイルフィルターの交換工賃は、依頼先によって異なります。その内訳は、オイル交換の工賃とオイルフィルターの交換工賃の合計となります。

オイルとオイルフィルターは同時に交換するため、オイル交換の工賃合計にオイルフィルター交換の工賃が含まれることがあります。

オイルフィルターの交換を依頼できる場所は、カーディーラー、カー用品店、自動車整備工場、ガソリンスタンドなどです。オイルフィルターの交換工賃の相場(オイル交換工賃に加算される金額)は、次のとおりです。

■カーディーラー:2,000~3,000円
■カー用品店:500~1,000円
■自動車整備工場:1,000~2,000円
■ガソリンスタンド:1,000~3,000円

一般的にオイルフィルター交換の工賃はカーディーラーが最も高く、次に自動車整備工場やガソリンスタンド、カー用品店の順に工賃が安くなっていきます。

オイル交換と同時にオイルフィルター交換を依頼する時は、工賃の内訳があいまいなまま料金の請求をされる可能性もあるため、工賃内訳が気になる場合はオイル交換工賃とオイルフィルター工賃がそれぞれいくらなのか確認することをおすすめします。

オイルフィルターの選び方

オイルフィルターは、車種に合ったサイズを選ばなければなりません。では、車種に合ったオイルフィルターのサイズはどのように確認すれば良いのでしょうか。

ここからは、適合サイズの確認方法を解説します。

適合サイズの確認方法

オイルフィルターの適合サイズは、部品メーカーのオイルフィルター適合表や車検証に記載されている情報から調べることができます。

部品メーカーの適合表からオイルフィルターのサイズを確認する時は、車種型式やエンジン形式などの情報から絞り込んで適合サイズを見つけます。

型式指定番号や類別区分番号といった車検証に記載されている情報から適合サイズを見つける場合は、各社のオイルフィルターの適合検索サイトに情報を入力することで見つけることができます。

純正オイルフィルターと社外オイルフィルターの違い

オイルフィルターは主に、純正品と社外品に分類されます。純正オイルフィルターは新車時に装着されている部品で、車の性能を効率良く発揮できるタイプが装備されていることがほとんどです。

社外オイルフィルターは、純正部品よりも高額なものとリーズナブルなものに分かれます。純正品よりも高額なオイルフィルターの場合、ろ過性能が高められていたり、鉄粉を吸着するマグネットが備わっていたりします。

どちらのオイルフィルターにするか悩んだ時は、車の使用環境を踏まえると良いでしょう。

通勤や買い物など日常使いが多い場合には、純正品または純正品と同等の性能を持つコストパフォーマンスが良いオイルフィルターで十分といえます。

一方、高速走行やサーキットなどでの走行を楽しむ場合には、社外品の高性能オイルフィルターを検討すると良いでしょう。

オイルフィルターの種類

オイルフィルターには主に、フルフロータイプ、フルフロー・バイパス併用型、コンビネーション型の3種類があります。

オイルフィルターの種類によって構造が異なるため、各車種に合ったオイルフィルターを選ぶようにしてください。ここからは、オイルフィルターの種類と、それぞれの構造を解説します。

フルフロータイプのオイルフィルター

フルフロータイプは、ガソリン車に多く使われているタイプです。オイルを汲み上げ、圧送されたエンジンオイルをオイルフィルターでろ過して、金属片やスラッジなどを吸着するよう設計されています。

フルフロータイプのオイルフィルターは、カートリッジと中身を同時交換するスピンオン型と中身だけを交換するエレメント交換式(ろ紙のみの交換)の2種類があります。

さまざまな車に使われているスピンオン型は、部品交換をしやすいことが特徴です。しかし、近年では資源の有効活用の観点からエレメント交換式を採用する車も増えています。

フルフロー・バイパス併用型のオイルフィルター

フルフロー・バイパス併用型のオイルフィルターは、フルフローに1つ、バイパスに1つのフィルターが装着されているタイプです。

2つのオイルフィルターを装着している併用型は、フルフロータイプではろ過できないカーボンや微粒子などをバイパスタイプのフィルターでろ過することを目的としています。

そのため、バイパスタイプのオイルフィルターの方がフィルターの目が細かく、時間をかけてエンジンオイルをろ過するようになっていることが特徴です。

エンジンオイルの経路は、フルフロータイプのオイルフィルターを通ったエンジンオイルが再びエンジンへ循環するようになっています。バイパスタイプのオイルフィルターを通ったエンジンオイルはオイルパンに集積されます。

フルフロー・バイパス併用型は、フルフロータイプとバイパスタイプのオイル経路やろ過の目的が異なっているのです。

コンビネーション型のオイルフィルター

コンビネーション型のオイルフィルターは、1つのカートリッジ内にフルフロータイプとバイパスタイプのオイルフィルターが備わる複雑な内部構造をしたオイルフィルターです。

オイルフィルター内部では、2つのオイルフィルターが別々に稼働するように設計されています。ろ過されたエンジンオイルは、フルフロー・バイパス併用型と同様のシステムで循環します。

内部構造が複雑なコンビネーション型のオイルフィルターは、フルフロー・バイパス併用型と同じ機能を持ちながら、カートリッジの取り付けスペースを小さくできることが利点です。

オイルフィルターのタイプ

オイルフィルターには、シンプルな構造のタイプ、ろ過性能を高めたタイプなどが存在し、さまざまなメーカーから販売されています。ここからは、マグネット搭載タイプ、スポーツタイプ、多層構造タイプについて解説します。

マグネット搭載タイプ

マグネット搭載タイプのオイルフィルターは、エンジン内部の摩擦により発生する鉄粉や金属片を効率良く吸着する効果があります。

オイルフィルター内部のエレメント(ろ紙)にも鉄粉や金属片をろ過する機能はありますが、オイルフィルターにマグネットを装着することによってエレメントでろ過しきれなかった鉄粉や金属片を吸着できるようになり、オイルエレメントがより多くのカーボンやスラッジなどをろ過できるようになります。

スポーツタイプ

スポーツタイプは、高温・高圧に耐えられる設計になっているオイルフィルターです。スポーツ走行をすると、粘度が高く高温のオイルが高圧でオイルフィルターに送られます。

そのため、スポーツタイプのオイルフィルターは耐久性が高められていることが特徴です。また、エンジンパフォーマンスを低下させないよう、ろ過性能に優れたエレメント(ろ紙)が採用されています。エンジンが高温になる走行をしたり高回転を維持して走行することが多い場合には、スポーツタイプのオイルフィルターを装着しておくと良いでしょう。

多層構造タイプ

多層構造タイプのオイルフィルターは、目の細かさが異なるエレメント(ろ紙)を1つのカートリッジ内に備えていることが特徴です。ろ紙の目の細かさが違うことで、より細かな汚れを吸着できるようになっています。

また、オイルフィルター内部の圧力が上がりにくく、ろ過の効率が良く、エンジンオイルの流れを一定量に保てることから、エンジンの性能を維持しやすいのも多層構造タイプのオイルフィルターの利点です。

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¥1,356

まとめ

オイルフィルターは、エンジンの性能を維持するために重要な部品の一つです。エンジンを良い状態に保つためにもオイル交換だけでなく、オイルフィルターの交換も定期的に実施しましょう。

オイルフィルターには、フルフロータイプ、フルフロー・バイパス併用型、コンビネーション型の3種類があります。また、マグネット搭載タイプ、スポーツタイプ、多層構造タイプといったオイルフィルターの性能を高めたものもあります。

オイルフィルターを交換する際は、車の使用環境や求める性能に応じて最適なオイルフィルターを選ぶようにしましょう。

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