「月極駐車場の相場って、どれくらいなんだろう…」
「条件にあう駐車場を見つけたけど、提示された料金が適正なのか知りたい!」
月極駐車場の料金がどのような要素で決まっているのかはわかりにくく、毎月賃料を払うからには後になって後悔したくないですよね。
そこでこの記事では、47都道府県および東京23区における月極駐車場の平均相場と、その料金の決まり方についてくわしく解説します。
全国の月極駐車場費用相場
まず、全国の月極駐車場における費用相場を確認していきましょう。ここでは、47都道府県ごとの平均相場に加え、突出して高い東京都については23区ごとの平均相場についてみていきます。
47都道府県の月極駐車場費用相場
まずは、47都道府県のそれぞれにおける、月極駐車場の平均相場を紹介します。
北海道 8,784円 | 石川県 5,732円 | 岡山県 9,560円 |
青森県 5,415円 | 福井県 5,698円 | 広島県 14,175円 |
岩手県 6,662円 | 山梨県 4,809円 | 山口県 4,465円 |
宮城県 13,446円 | 長野県 4,144円 | 徳島県 5,253円 |
秋田県 6,018円 | 岐阜県 4,573円 | 香川県 7,107円 |
山形県 5,592円 | 静岡県 6,353円 | 愛媛県 5,647円 |
福島県 5,135円 | 愛知県 13,510円 | 高知県 7,107円 |
茨城県 5,582円 | 三重県 5,646円 | 福岡県 11,798円 |
栃木県 5,708円 | 滋賀県 5,766円 | 佐賀県 4,272円 |
群馬県 5,345円 | 京都府 18,216円 | 長崎県 5,891円 |
埼玉県 11,221円 | 大阪府 26,475円 | 熊本県 4,595円 |
千葉県 9,713円 | 兵庫県 16,669円 | 大分県 4,746円 |
東京都 31,077円 | 奈良県 7,349円 | 宮崎県 4,499円 |
神奈川県 16,716円 | 和歌山県 6,943円 | 鹿児島県 4,684円 |
新潟県 5,799円 | 鳥取県 5,054円 | 沖縄県 5,455円 |
富山県 5,581円 | 島根県 5,531円 | 全国平均 8,288円 |
なお、月極駐車場費用相場をすべて足して、都道府県の数である「47」で割った数値が上記の「全国平均」です。
平均相場を見ると大都市圏を抱える都道府県が総じて高く、特に東京23区や大阪市を有する東京都と大阪府が突出していることがわかります。
一方、地方では安くなるという傾向も見て取れ、中部地方の内陸県や、福岡県を除く九州各県は比較的安めです。もちろん、同じ都道府県内でも県庁所在地のある都市では、事情が変わってくるでしょう。
東京23区の月極駐車場費用相場
次に、月極駐車場費用相場が全国1位である東京都について、23区別の平均相場を見ていきましょう。
千代田区 46,534円 | 品川区 34,694円 | 北区 26,954円 |
中央区 47,038円 | 目黒区 34,963円 | 荒川区 26,671円 |
港区 47,479円 | 大田区 27,993円 | 板橋区 25,269円 |
新宿区 38,366円 | 世田谷区 26,817円 | 練馬区 19,580円 |
文京区 37,194円 | 渋谷区 43,222円 | 足立区 18,223円 |
台東区 37,571円 | 中野区 28,205円 | 葛飾区 19,030円 |
墨田区 30,704円 | 杉並区 24,398円 | 江戸川区 18,391円 |
江東区 30,618円 | 豊島区 32,384円 |
新橋・六本木がある港区や、銀座・日本橋がある中央区といった、東京の中でも中心となる地域は、やはり月極駐車場の相場も高くなっていることがわかります。
また、皇居周辺を中心とする千代田区、若者の街として有名な渋谷区も、前述の2つの区に次いで高い価格を示しており、さらに学生の多い文京区、歌舞伎町で有名な新宿区、上野や浅草がある台東区が続くといった相場です。
反対に、若い世帯が多く住むベッドタウンである江戸川区や、東京23区内でも最北端に位置している足立区、そして緑が多く落ち着いた住宅街である練馬区は、東京23区の中では比較的安く借りられます。
月極駐車場の料金の決まり方
では、月極駐車場の料金は、一体どのように決まるのでしょうか。月極駐車場の料金を決める要素としては、駐車場があるエリアの立地、駐車場の設備やサービス、そして使いやすさという3つが挙げられます。
月極駐車場の立地
同じ条件でも、月極駐車場の立地によって金額は変わります。月極駐車場の賃料を決める基準は、そのエリアの「地価」です。
地価は需要と供給のバランスによって決まるため、利便性の高いエリアは高くなります。特に、東京23区などの大都市圏は地価が非常に高く、ほかのエリアに比べて同じような設備や広さでも、料金は割高に設定されていることが多くあります。
これらのエリアで駐車場を借りる際は、相場が高いことをあらかじめ想定しておきましょう。
また、安く借りようとする場合は、駐車場の設備やサービス、そして使いやすさを妥協する必要があるかもしれません。
設備やサービス
月極駐車場の相場は、設備やサービスの内容によっても変動します。同じような立地条件であっても、設備やサービスが充実しているほど料金も高めです。
その要素としては、以下の3つが挙げられます。
1)屋根の有無
2)舗装の有無
3)セキュリティ面
まず、屋根が無い屋外駐車場は、雨天時の乗り降りが不便であったり、炎天下では車内が高温になったりなどのデメリットがあるため、料金は安い傾向にあります。
セキュリティ面から見ても、屋根がある駐車場の方が良いとされています。舗装についても、アスファルトが敷かれていない砂利の駐車場では、やはり雨天時に車や靴が汚れてしまうこともあって料金は安めです。
セキュリティ面では、屋根や管理人の有無に加え、監視カメラやカードキーなどの設備が充実しているかなどといった要素があります。
係員が定期的に巡回し、設備が整っている駐車場はトラブルの発生リスクが低くなりますが、人件費や設備費によって料金は高くなります。
使いやすさ
立地や設備・サービスのほか、使いやすさも月極駐車場の料金に影響する要素です。
きちんと愛車分のスペースが確保されているように見えても、実際は何回もハンドルを切り返す必要があったり縦列駐車を強いられたりして、入出庫に時間がかかってしまうことがあるかもしれません。
また、駐車場内に段差や急勾配、障害物がある場合は、車にキズがつくリスクが上がります。こういった駐車場は料金が安めに設定されていますが、その都度不便な思いをして駐車場を使うのは非常にストレスです。
どうしても料金で妥協せざるを得ない場合を除き、しっかりと見定める必要があるでしょう。
まとめ
今回は、47都道府県および東京23区における月極駐車場の平均相場と、その料金の決まり方について解説しました。
全国の月極駐車場の平均相場は8,288円ですが、大都市圏を抱える都道府県は高めで、特に東京23区が突出しています。
なお、月極駐車場の料金は、駐車場があるエリアの立地、駐車場の設備やサービス、そして使いやすさという3つの要素で決められています。
この記事を参考に、ご自身の予算やライフスタイルにあった月極駐車場を選択してくださいね。