2022年9月7日、フライングスパーシリーズの中で最も走行性能に優れた「フライングスパースピード」が発表されました。3.8秒で100km/hまで到達し、最高時速333km/hとなる高性能グレードのフライングスパースピードは、ベントレーの象徴であるW12気筒エンジンを搭載。
今回は、最後のW12気筒エンジンを搭載するモデルのひとつであるフライングスパースピードの特徴を紹介します。
W12エンジンを搭載するフライングスパースピードの主な特徴
フライングスパースピードは、ベントレーを象徴するW12気筒エンジンを搭載する走行性能に特化した高性能4ドアセダンです。
エクステリアは、ダークティント仕上げのフロントグリル/ヘッドランプ/テールランプとなり、ロアウィングにスピードのシグネチャーバッジが付されます。
また、ダークティント/グロスブラック/シルバーペイントの3種類の仕上げから選べる22インチスピードホイール(オプションで22インチスポーツホイールを選択可能)などにより、スポーティなスタイリングとなっているのが特徴です。
インテリアは、乗員の手に触れる部分すべてにダイナミカを使用。スピード独自のインテリアカラーやラグジュアリークロノグラフを彷彿とさせるパフォーマンスインフォテイメントグラフィックなどにより、パフォーマンスをイメージさせるキャビンに仕上げられています。
インテリアカラーは15色から選ぶことが可能です。カラーは、ピアノブラックベニアが標準となり、無償オプションにクラウンカットウォールナット/ダークステンドバーウォールナット/ダークフィドルバックユーカリが追加されました。
シートは、全席にヒーター/ベンチレーション/マッサージ/2つのメモリーポジションを装備。テーマであるラグジュアリーを具現化した快適性の高いシートとなっています。
フライングスパースピードのエンジンは、6.0L W12気筒ツインターボで、最高出力467kW(635PS)/6000rpm、最大トルク900Nm(91.7kgm)/1500-5000rpmを発生。最高速度は333km/hで、0-100km/hは加速3.8秒と高性能モデルにふさわしいパフォーマンス。
トランスミッションは、スムーズな加速・素早いギアチェンジ・燃費性能を両立しているZF社製の8速デュアルクラッチトランスミッションを採用。6速で最高速度に到達し、7速と8速はオーバードライブとなります。
駆動方式は四輪駆動で、アクティブAWDシステム(トルク配分型四輪駆動)、エレクトリックAWS(四輪操舵システム)、ベントレーダイナミックライド(姿勢安定制御)により、優れた走行安定性と乗り心地を実現。
ブレーキには、コンチネンタルGTと共通の世界最大の鉄製ブレーキ(420mmのフロントディスク)を装備しています。グロスレッドのフロントキャリパーにはベントレーのブランドロゴが入り、オプションでグロスブラック仕上げにすることも可能です。
ベントレーの各モデルのグレード体系
フライングスパーシリーズに「スピード」が追加されたことで、フライングスパーもコンチネンタルGTやベンテイガと同様にフルラインナップとなりました。
そもそもベントレー各モデルのグレードは、ベースグレード、スポーティなスタイルの「S」、エレガントなスタイルの「AZURE(アズール)」、高性能グレードの「SPEED(スピード)」、ハイパフォーマンスラグジュアリーの「MULLINER(マリナー)」の5タイプが基本的な構成となります(モデルによりグレード設定は異なります)。
フライングスパースピードは、パフォーマンスモデルの最高峰に位置し、フライングスパーマリナーとともにW12気筒エンジンを搭載していることが特徴です。
標準のフライングスパーW12が2022年5月に生産終了していることから、W12気筒エンジンを搭載するモデルがほしい場合には、「フライングスパースピード」か「フライングスパーマリナー」を選ぶことになります。