トヨタは、2024年7月12日にGR86の一部改良と台数限定特別仕様車を発表すると同時に注文受付を開始し、8月1日に発売されました。この記事では、運転する楽しさを進化させたGR86の一部改良と台数限定特別仕様車の概要について解説します。
2024年7月に一部改良と台数限定特別仕様車を発表
2024年7月のGR86一部改良では、旋回性能や限界域での扱いやすさなどを向上させ、「GRらしい走りの味」に磨きをかけたことが特徴です。
具体的には、GR86を用いて参戦を継続している様々なモータースポーツからの学びを反映し、レースという極限の環境でクルマを鍛えるプロドライバーからのフィードバックを生かし、アブソーバー減衰特性やEPS制御の改良、スロットル特性の変更（MT）、ダウンシフト操作時における許容領域の拡大（AT）などにより、接地感や操舵レスポンス、リニア感を向上させています。
今回の改良のポイントは以下のとおりです。
【MT/AT共通】
・アブソーバー減衰特性の改良。スポーツカーらしいダイレクトなハンドリングレスポンスはそのままに接地感を向上
・より意のままに、「ドライバーと対話できるクルマ」を目指し、EPS特性を改良。様々なモータースポーツでの使われ方を想定し、俊敏なレスポンスと操舵安定性を両立させ、限界域におけるステアリングフィールを向上
【MT】
・モータースポーツで求められるブリッピング操作のしやすさに着目し、エンジントルク制御を変更。アクセル操作に対してよりダイレクトなレスポンスが得られるスロットル制御を採用し、限界域での扱いやすさを向上
【AT】
ATでモータースポーツに参戦する方の要望に応え、ダウンシフト操作時におけるエンジン回転数の許容領域を拡大。より広いトルクバンドを活用したスポーツ走行を楽しめるよう特性を変更
【機能】
タイヤ空気圧警報システムを追加設定（RZ・SZに標準設定）
デイタイムランニングライトを追加設定（RZに標準設定）
200台限定の特別仕様車「RZ “Ridge Green Limited”」
2024年7月の一部改良と同時に発表された台数限定特別仕様車「RZ “Ridge Green Limited”」は、新たにカラーバリエーションへ加えたリッジグリーンをボディカラーに採用し、専用ブロンズホイールやインテリアに専用刺繍をあしらった特別なモデルです。
台数限定特別仕様車「RZ “Ridge Green Limited”」は、2024年10月頃より200台限定で販売します。
スバル BRZとの違いは？
トヨタ GR86の兄弟車であるスバル BRZとの主な違いは以下のとおりです。
・タイヤ空気圧警報システム（TPWS）の有無（GR86に装備されますがBRZには設定がない）
・デザイン
・グレード体系
など
GR86のグレードや価格（2024年7月）
2024年7月の改良発表時点におけるGR86のグレードや価格（税込）は以下のとおりです。
※台数限定特別仕様車はGR Garageにて200台限定抽選受付（抽選受付期間：7月12日～7月28日）
