車の維持費の金額は車種によって変わる! 内訳・節約方法を解説

カーライフ
  • 投稿日:2021/09/10
  • 更新日:2023/02/17
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車の購入を検討している方は、購入後の維持費はどれくらいかかるのかという点も知っておきたいものです。

本記事では車の維持費の具体的な内容や金額、車の維持費の節約方法について紹介していきます。

車の維持費は何が含まれている?

まずは車の維持費に何が含まれているのかを明確にしましょう。

1.自動車税(軽自動車税)

自動車税(軽自動車税)は総排気量によって税率が異なります。ただし、軽自動車であれば総排気量に関わらず自動車税は一律です。

自動車税は4月1日時点で車を所有している人に課税され、原則として納期は5月中となります。

用途区分総排気量2019年10月1日以降
新規登録車の税額
軽自動車一律10,800円
普通車1000cc以下25,000円
普通車1000cc超1500cc以下30,500円
普通車1500cc超2000cc以下36,000円
普通車2000cc超2500cc以下43,500円
普通車2500cc超3000cc以下50,000円
普通車3000cc超3500cc以下57,000円
普通車3500cc超4000cc以下65,500円
普通車4000cc超4500cc以下75,500円
普通車4500cc超6000cc以下87,000円
普通車6000cc超110,000円

※2021年9月現在

なお、環境性能に優れたエコカーを新車登録した場合は減税を受けることができます。減税率は概ね75%に設定されています。

2.自動車重量税

自動車重量税は車の新規登録時や車検を受けた際に支払う税金であり、自家用乗用車の重量に応じて税率が変化します。軽自動車であれば車両の重量に関わらず定額です。

この自動車重量税は新規登録時に3年分を支払い、以後は車検のタイミングで2年分を支払います

また、新規登録から13年以上経過すると税率は上がり、18年以上でさらに税額が上昇します。

車両重量エコカーエコカー
(本則税率)
エコカー外
13年未満
エコカー外
13年経過
エコカー外
18年経過
軽自動車免税5,000円6,600円8,200円8,800円
0.5t以下免税5,000円8,200円11,400円12,600円
~1t免税10,000円16,400円22,800円25,200円
~1.5t免税15,000円24,600円34,200円37,800円
~2t免税20,000円32,800円45,600円50,400円
~2.5t免税25,000円41,000円57,000円63,000円
~3t免税30,000円49,200円68,400円75,600円

※2021年9月現在

3.自賠責保険

自賠責保険は自動車事故の被害者を救済することが目的の保険であるため、法律により加入が義務づけられています。加入する期間や車種、地域によって料金が異なります。

たとえば、保険期間が24ヶ月の自家用乗用車であれば約20,010円、軽自動車の場合は約19,730円の保険料がかかります。

4.車検代

車検代は大きく分けて「法定費用」「車検基本料金」「部品交換費用」の3つがあり、受ける場所や車種によって金額が左右されます。ただし、法定費用に関してはどこで車検を受けても金額は一定です。

車検代(法定費用+車検基本料金)の相場は正規ディーラーであれば70,000〜120,000円、車検専門店では50,000〜90,000円となっています。

車の状態に合わせて交換すべき部品がある場合には別途部品交換費用が必要となります。

5.消耗品の費用

自動車は部品や消耗品の交換でも費用がかかります。この費用は不具合の種類や交換する回数によって金額が異なります。

なお、車検を受ける際は自動車重量税などを差し引いても、数万円程度の費用が発生してしまう傾向にあります。

6.ガソリン代

車を走行させるためのガソリン代が発生します。ガソリン代についても車の重量や燃費の良さ、走行距離などによって前後します。

ガソリン代の平均は年間10〜15万円ではあるものの、個人差が非常に大きいです。

7.駐車場代

駐車場を月極で借りる場合やコインパーキングの利用などで駐車場代がかかります。

この駐車場代は地域による差が激しく、都心になればなるほど高額になる傾向があります。

月極の駐車場代はおおよそ4,000〜30,000円です。

8.自動車保険(任意保険)

自動車保険は、自賠責保険と違って加入が義務づけられていません。

この自動車保険の費用は、契約する車やドライバーの年齢、補償範囲によって変化します。

たとえば、ゴールド免許を持った40代のドライバーが「トヨタのヴォクシー」を使っていた場合、年間の概算保険料は車両保険なしで約11,750円、車両保険(一般型)ありで約26,520円です。

9.ローン金利

車を購入する時にローンを利用した場合はローン金利が発生します。

ローン金利には「銀行系カーローン」や「ディーラーローン」などいくつかの種類があり、それぞれ金利の相場が異なります。

一般的な銀行系カーローンの金利は年間1〜2%、一方でディーラーローンの場合は年間4〜8%です。

なお、「一般社団法人・日本自動車工業会」が2007年に行った調査によると、新車の平均購入費用は約214万円でした。

新車でも車種やメーカーによって購入費用が大きく異なります。

維持費はどれくらいかかるのか?

軽自動車、コンパクトカー、ミニバン、SUVの維持費を下記の表にまとめました。

あくまで大まかな目安であるため、参考程度に留めておきましょう。

軽自動車コンパクトカーミニバンSUV
ガソリン代/年74,000円46,000円87,000円197,000円
自動車税・軽自動車税/年10,800円30,500円34,400円57,350円
任意保険/年40,000円50,000円55,000円55,000円
車検法定費用/年
(自賠責保険料、自動車重量税、印紙代)
14,000円23,000円23,000円31,000円
車検点検料金/年18,000円19,000円20,000円20,000円
駐車場代目安/年120,000円120,000円120,000円120,000円
メンテナンス費用目安/年20,000円20,000円30,000円30,000円
年間目安296,800円308,500円369,400円510,350円
月々目安24,700円25,700円30,800円42,500円

※ガソリン代は走行距離1,000km/月、ガゾリン価格レギュラー130円で換算
※車検法定費用は24ヶ月分の1/2で計算、印紙代は認定工場で依頼した場合を想定
※駐車場代は月々10,000円として計算

車検費用に含まれるもの

車検費用に含まれるものとしては下記の項目が挙げられます。

  • 法定費用/自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料(印紙代)
  • 車検基本費用/定期点検、測定検査、車検代行手数料
  • 部品交換費用/部品交換、消耗品交換

車検費用は軽自動車と普通自動車ではかかる金額が異なります。新車は3年、それ以降は2年ごとに必要です。
軽自動車であれば車検費用の相場は5〜7万円、普通自動車の相場は7〜11万円となります。

なお、一般的には車検が実施されるタイミングで自動車重量税を支払います。

法定点検とは

法定点検とは、車の安全走行を目的とした点検整備のことであり、実施することが法律で義務づけられています。

この法定点検を行うことにより、整備不良などのトラブルを未然に防止できます。

法定点検を実施する際は「国土交通省」が定めた基準に則り、点検整備を行わなければなりません。

また「法定12ヶ月点検」では、主に車の安全性や快適性に関係する点検整備が実施されます。
費用は車種によって異なりますが、おおよそ9,000〜22,000円が相場です。

一方、「法定24ヶ月点検」は車検と同時に行われることがほとんどであり、法定12ヶ月点検に比べて検査項目が多いです。点検整備にかかる費用の相場は、法定費用+20,000〜100,000円となります。

車維持費の節約方法

車維持費の節約方法についても見ていきましょう。

燃費の節約

すぐにできる燃費の節約としては下記の方法が挙げられます。

  • 普段よく利用するガソリンスタンドの会員カードに申し込み、燃料費割引を受ける
  • アイドリングストップを意識する
  • 重い荷物を積みっぱなしにしない(燃費の悪化につながるため)
  • エンジンオイルやタイヤの空気圧などを常日頃から点検する

また、発進するときにアクセルを優しく踏み込むようにすれば、燃費が10%向上するといわれています。

さらに、燃費の良い車に乗り換えることで長期的な節約につながります。

自動車保険の節約方法

車の維持費を見直したい場合は自動車保険の節約も大切です。すぐにできる自動車保険の節約方法は以下をご参考ください。

  • 人身傷害を付けて搭乗者傷害を外す
  • 車両保険を必要に応じて見直す
  • 不要な特約を見直す
  • 運転者の条件を必要に応じて設定する
  • 年間走行距離を変更する

任意の自動車保険は加入会社を自分で選ぶことができるため、自動車保険会社を比較してみるのも効果的です。 

車検費用や点検費用の節約

車検費用や点検費用の節約もすぐに実施できます。車検は受ける場所によって費用が異なります。

たとえば、車検専門店やガソリンスタンド、カー用品店、カーディーラー、整備工場など、受けられる場所は複数あります。

カーディーラーであれば、メーカー純正品を取り扱っているなど安心感があるものの、車検や点検費用が高くなります。

そのため節約をしたい場合は、さまざまな場所を比較して信頼できるお店を見つけましょう。

また、点検前に自分の車の状態を把握しておくことも大切です。不要な部品交換を防げるため、結果として車検や点検費用を節約できます。

自動車税・自動車重量税の節約方法

自動車税・自動車重量税を節約することもできます。車を購入する時に検討してみてください。

  • 車の新規登録を月初めにすることで1ヶ月分の自動車税を節約(翌月〜3月分の支払いとなるため)
  • 排気量が小さい車種、自動車重量が軽い車種を選ぶ
  • 軽自動車の新規登録は4月に行う(初年度は課税されないため、翌年3月31日までの1年分がお得になる)
  • エコカー減税を利用する
  • グリーン化特例を利用する

「エコカー減税」とは、燃費性能に優れた車の性能に応じて、自動車重量税を軽減してくれる制度のことです。

一方、グリーン化特例は燃費性能の高い車に対して、翌年度分の自動車税を75%減税する制度を指します。

これらのことから、エコカーはガソリン代などの維持費を抑えるだけでなく、自動車税・自動車重量税の節約にもつながります。

まとめ

ここまで、車の維持費の詳細や節約方法について解説しました。

車の維持費にはガソリン代や駐車場代のほかにも、「自動車税」「自動車重量税」「車検代」「自動車保険」など複数の項目があり、車種や用途によって金額が異なります。これから車を購入する方は、今後の維持費をしっかりと把握したうえで購入しましょう。

また、ご紹介した車の維持費の節約方法もできるものからぜひ取り入れてみてください。

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