カーリースは車の購入資金を抑えたい人にとって便利なサービスであるものの、月数万円の利用料を支払うことになるので、決して負担が少ないとは言い切れません。そこで、月数千円という激安で利用できる中古車リースに目をつける方も少なくないと思いますが、やはり気になるのはデメリット面ではないでしょうか。
「車のコンディションは大丈夫なのか?」
「通常の中古車購入とは異なるデメリットがあるのでは?」
このような点が疑問になるかと思います。しかし、こうした不安さえ払拭できれば、利用してみたいと思う方も多いはずです。
そこで、本記事では「激安の中古車リースは大丈夫なのか?」ということをテーマに、デメリットや、逆に知って欲しいメリット等についてお伝えします。ぜひ、この先申し込むかどうかの判断材料にしていただければ幸いです。
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目次
激安の中古車リースはどのような車が納車されるのか?
まずは、最も気になることの一つであろう、「激安の中古車リースはどのような車が納車されるのか?」から見ていきましょう。
激安中古車リースで多く見られる車
激安中古車リースで多く見られるのは、以下のような車です。
- 低年式・過走行車
- 不人気車
低年式・過走行車
最も多いケースが、「低年式車」や「過走行車」というパターンです。
中古車リースでは、カーリース会社が保有している在庫の中からリースしたい車を選択します。在庫の車は時が経つにつれて古くなり、走行距離も長くなるので、これらをリーズナブルな価格でリースに出しているというわけです。
「低年式」「過走行」と聞くと、走行中に故障することがないか不安を覚える方も多いと思いますが、寿命が来ている消耗品の交換などは行われた状態で納車されるはずですので、使用面に関して不安になる必要はありません。
新車と比べるとどうしても気になる部分はあるかもしれませんが、故障のリスクはありますが、それでもリーズナブルに車を持てるということを加味すると、許容範囲内、むしろ実用的なメリットのほうが大きいと思われます。
低年式・過走行車でも大丈夫?
日本では、「低年式に乗るのは恥ずかしい」「過走行の車は危ない」といった認識を持たれがちですが、それも一昔前の認識になりつつあります。現在は、材料不足による新車生産の減少や、整備技術の向上によって、低年式・過走行の車が町中を走っています。
また、日本の車は長持ちしやすく、特に新興国をはじめとした海外では、10年10万キロ以上の車でも、日本車であれば重宝されています。
とはいえ、新車と比べると故障リスクがあったり、丁寧にメンテナンスをしてあげた方がいいのは事実です。
もし、気になる点がある場合は、納車前にカーリース会社に対して不具合がないか確認するようにしましょう。
不人気の車
その他、市場価値が低めの車両としては、あまり人気のない車種・ボディカラーの車がリースに回されていることもあります。などがあげられます。
もちろん、走行性能にはなんら問題ありません。
車両のデザインや機能に特段こだわりがない人にとっては、あまり気にならないポイントになるでしょう。
訳あり車は使われていない?
どこから「訳あり車」とするところは難しいですが、水没車や修復歴ありの車など、基本的には重大な欠陥を抱えた車がリースとして貸し出されることは稀です。基本的には、多少の故障があってもプロの整備士が修理・点検を施したうえで、納車してくれます。
とはいえ、断言はできないので「水没車ではないか」「修復歴はあるか」「不具合はないか」など、契約前に質問しておくと予防につながります。
また、走行には問題ないが、気になる人は気になる不具合を抱えていることも多いです。激安という以上、その辺は十部に理解しておく必要があるでしょう。
細かい不具合までを「訳あり」と定義するのかは人それぞれかと思いますが、中古車なので、ある程度広い心を持つことも大切です。
中古車リース特有のデメリット
ここからは、中古車リース特有のデメリットについてもお伝えします。具体的には以下が挙げられます。
- 車のコンディションに個体差がある
- グレードやオプションは車次第
- 長期の契約が難しい
車のコンディションに個体差がある
これは中古車購入でも同じことが言えますが、中古車リースは車のコンディションにバラつきがあります。どのようなコンディションなのかは、前オーナーの使い方、整備の仕方に左右されるので、誰にもコントロールはできません。
気になる・気にならないは、個々人の感覚的な部分も大きいので、中古車リースを利用する際は、ある程度の心の余裕も必要です。
ちなみに、走行に問題がなくても、多くの人が気になるのが車の「匂い」です。一般的には喫煙車、そしてペットを乗せていた車は前オーナー時代の匂いが残っている可能性がありますので、この辺は質問しておくと良いでしょう。
グレードやオプションは車次第
これもリースに限った話ではありませんが、中古車との出会いは“一期一会”です。
仮に、プランの中で車種は選べたとしても、基本的に自分が欲しいグレード・オプションと合致するかは時の運です。
この点も、新車リースと比べた場合のデメリットになります。
中古車リースだからこそのメリット
一方で、中古車リースだからこそのメリットがあることも事実です。デメリットと天秤にかけ、メリットのほうが大きく感じるようなら、前向きに検討しても良いでしょう。
- 価格が安い
- 低年収でも審査にチャレンジしやすい
- 納車が早い
- 短期利用もできる
- 制約が少ない場合が多い
価格が安い
説明不要かと思いますが、最も大きなメリットは価格面かと思います。軽自動車であれば、月1万円を切るリース車も見つけられるため、この点に大きな魅力を感じる方は多いでしょう。
低年収でも審査にチャレンジしやすい
また、価格が安いことの副次的なメリットとして、審査にチャレンジしやすいことも挙げられます。
カーリースでは、契約前に利用者の支払い能力を重視した審査が行われます。「ローンを組むわけではないのに審査があるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、ローンを組んだ際と同様に毎月の支払いが発生するので、必ず審査が行われます。
新車を取り扱う一般的なカーリースの場合、車両価格が高い新車・新古車が主なリース車となるため、月額費用が高いです。新車・新古車に初期費用なしで乗れることはメリットですが、月額費用が高い分、厳しい審査が行われます。
一方、中古車リースでは、車両価格が比較的安い中古車がリース車となるため、一般的なカーリースよりも月額費用が安いです。月額1万円台からリースできる車も多く、審査に通過しやすい傾向にあります。
このように、中古車リースは一般的なカーリースよりも月額費用を抑えられるため、審査に通過しやすいです。低収入など、審査に不安がある方にとって、中古車リースは有力な選択肢になるでしょう。
納車が早い
早期に車を使う必要がある場合は、中古車のカーリースが便利です。
新車リースの場合、利用者の希望に応じた車両を発注するため、納車までの期間が1〜2ヶ月と長い傾向にあります。
これに対して中古車カーリースなら、2〜3週間、あるいはそれよりも早く納車が実現する場合もあるため、1日でも早く車を使いたい方におすすめです。
短期利用ができるプランもある
新車リースは、車を長期的に利用する想定で契約する「長期契約」がメインになります。
これに対して、激安中古車リースの場合、1日あたりのリース料金がワンコインで済んだり、1ヶ月という短期間でのリースが可能なプランがあったりします。
プランによっては、レンタカーなどを借りた場合に比べて大幅に費用を圧縮できます。
出産・通院といった状況に対応するなど、必要なタイミングだけ車を用意したい場合は重宝するでしょう。
制約が少ない場合が多い
リースした車をより自由に楽しみたいのであれば、中古車リースがおすすめです。
新車・新古車を取り扱うカーリースの場合、車両価格をできるだけ落とさないように走行距離制限やカスタム制限が設けられていることが一般的です。走行距離制限に関しては、制限距離を伸ばせば伸ばすほど月額費用が高くなる仕組みとなっており、走行距離を気にしながら車に乗らなければいけません。
カスタム制限に関しても、原状回復が困難なカスタムを施してしまった場合、原状回復費用に加えて、残価清算を求められてしまう可能性があります。
一方、中古車リースでは、リースする車がもともと車両価格の低い中古車ということもあり、上記のような制限が撤廃されているケースが多いです。走行距離を気にして車に乗る必要がないうえ、カスタムに関してもある程度許容されています。
このように、中古車リースでは、リースした車を自分の車のように自由に扱えるメリットがあります。
リース期間中に車が故障したらどうなる?
カーリースの利用を検討されている方が抱いている不安要素の一つとして「リース期間中に車が故障したらどうなる?」という点があると思います。「修理費用として高額な請求がくるのではないか」とカーリースの利用に踏み切れない方も多いでしょう。
結論から申し上げると、リース車の修理費用はカーリース会社が負担してくれるケースもあります(契約形態により異なる)。
まず、メンテナンスリースという形態で契約した場合、毎月支払う月額費用のなかに修理費を含めたメンテナンス費用が含まれています。そのため、基本的に修理費用はカーリース会社の負担となります。利用者に責任のない故障にかかる修理費用に関しては、原則請求されることはないので、安心して車に乗ることができます。
ただ、メンテナンスの範囲は各リース会社によって異なるので、事前にどこまで負担してもらえるのか確認しておくことが重要です(重大な故障は対象外になる場合もあります)。
次に、ファイナンスリースという形態で契約した場合、リース車が故障した際の修理費用は、基本的に自己負担となります。月額費用に修理費用を含むメンテナンス費用が含まれていないので毎月の支払額は安いですが、車が故障した場合に高額な支払いが生じる可能性があります。
このように、リース車が故障した場合の修理費用は、契約形態によってことなります。毎月の月額費用と故障が生じた場合の修理費用、どちらの負担を軽くしたいかをよく考えて契約するようにしましょう。
カーリースの中古車・激安プランがおすすめの人
メリット・デメリットを踏まえた上で、カーリースの中古車・激安プランが向いている人の特徴としては、どのようなものが考えられるでしょうか。
以下、カーリースの中古車・激安プランがおすすめな人の特徴について解説します。
コストを最重視する人
車を手に入れるにあたり、何よりもコストを優先して考えている人は、月々の支払いを安く抑えられる中古車・激安プランがおすすめです。
一口に激安カーリースといって様々なプランがあり、中には「月々数千円以下」のコストで乗り始められるプランもあります。
車以外で近々大きな出費があるなどの理由から、車にかかるコストを限界まで下げたい場合は、中古車・激安プランについて一度検討する価値はあるかもしれません。
車に対する“こだわり”が薄い人
自分の愛車ともなれば、多くの人は大なり小なりこだわりを持って選ぶものですが、中には自分が乗る車に対してそれほどこだわりがない人もいます。
極端な話「動くなら何でもいい」と考えている人にとって、中古車の激安カーリースは非常に魅力的なサービスです。
自家用車を購入する場合はこだわりたい、という人でも、数ヶ月程度なら問題ないと割り切れるなら、新しい車を購入するまでリースで対応するという方法も選べます。
購入時の面倒事を避けたい人
中古車を購入する場合、新車を買う場合とは異なる面倒事も少なくなく、その点が中古車購入を控える一因になっているケースもあります。
例えば、状態の良い中古車を探すために現車確認をする場合、その作業に思わぬ時間がかかってしまうこともあります。
中古車の激安カーリースを選んだ場合、そもそも条件が限られた状況で各種プランを選ぶことが多く、複数の車両・プランを比較検討する手間が省けます。
中古車を購入する際の面倒事を避けたい人は、激安リースのプランを確認してから、車両を購入するかどうか判断することをおすすめします。
納車をできるだけ早くしたい人
新車リースは、契約者の希望を聞いてからメーカーに発注する流れになっているため、どうしても納車までに時間がかかってしまう傾向にあります。
しかし、中古車リースは車検・整備が終わればすぐ納車となり、激安カーリースの場合は数日で納車可能な車もありますから、納車の時期をできるだけ早くしたい人向けのプランといえます。
用途に合わせて車を使い分けたい人
車両を用途に合わせて使い分けようと考えている人にも、激安カーリースは向いています。
例えば、すでに家族用の1台目はあるものの、仕事の都合から自分用の2台目が必要になった場合などは、激安カーリースを選ぶことでコストダウンが期待できます。
激安の中古車リースで必ずチェックしたい点
激安の中古車リースを検討している場合は、契約前に以下を必ずチェックするとトラブルを予防できるかと思います。
- 故障時にどこまで補償してもらえるか?
- メンテナンスリースかどうか?
故障時にどこまで補償してもらえるか?
激安の中古車リースを利用する場合は、「故障時にどこまで補償してもらえるか」という点を必ずチェックしておくようにしましょう。
中古車リースの車は、これまで複数人が乗車してきた中古車です。新車・新古車のカーリースと比べて、故障発生のリスクが高いといえます。補償なしのカーリースを利用した場合、故障時の修理費用を自己負担しなければいけません。せっかく月額費用の安い中古車リースを利用したのに、修理費用として高額な請求を受けてしまっては本末転倒です。
故障時の修理費用の負担を避けたい方は、車両補償付きの中古車リースを選ぶようにしましょう。補償内容は各リース会社で異なりますが、「修理回数無制限」など、故障時の負担を軽減できる補償があります。
車両補償付きの中古車リースを選べば、故障時の突発的な出費を気にすることなく、毎月激安の月額費用で車に乗ることが可能です。
メンテナンスリースかどうか
カーリースには「ファイナンスリース」と「メンテナンスリース」の2種類の契約形態があります。それぞれの契約形態では、月額費用に含まれるものが上記の表のように異なります。
ファイナンスリースは、リース期間中に係るメンテナンス費用が月額費用に含まれていない契約形態です。メンテナンスリースよりも月額費用が安いという点が魅力的ですが、カーリース会社に負担してもらえる費用は、各種税金と自賠責保険料のみです。車検や車の修理に係る費用は、基本的に自己負担となってしまいます。
一方、メンテナンスリースは、リース期間中のメンテナンスに係る費用まで月額費用に含まれている契約形態です。各種税金や自賠責保険料はもちろん、車検費用や車の修理に係る費用まで、カーリース会社が負担してくれます。
上記の仕組みを理解していなければ、突発的に大きな出費が発生してしまう可能性があります。契約形態の仕組みをよく理解したうえで、カーリースを利用するようにしましょう。
含まれるもの | |
---|---|
ファイナンスリース | ・各種税金 ・自賠責保険料 |
メンテナンスリース | ・各種税金 ・自賠責保険料 ・車検料 ・オイル交換料(※) ・一部の消耗品交換費用(※) (※)・・・各社の規定による。 |
致命的な欠陥車ではないか
激安の中古車リースを利用する際は「致命的な欠陥車ではないか」という点にも注意を払ってください。
中古車の状態は多種多様です。喫煙者の方が乗っていた車もあれば、ペットを同乗させていた車もあります。このような車には、たばこやペットの匂いが染みついており、快適な車生活を送れない可能性が高いです。
また、なかには水没歴や修復歴のある中古車も存在します。このような車は、いくら月額費用が安くてもおすすめできません。ファイナンスリースでこのような車を契約してしまった場合、高額な修理費用を請求されてしまう可能性があるので、注意が必要です。
上記のような中古車を避けるためにも、不具合等がないかカーリース会社に確認するようにしましょう。
安さの理由が頭金・ボーナス払いではないか
カーリースの契約を結ぶ際、多くの人がついつい気にしてしまうのが「月額料金」です。
パンフレットやWeb広告などでは、格安の月額料金が大きく表示されている例も少なくありません。
実際、リース契約において月額料金を気にすること自体は間違っていませんが、問題なのは「それ以外の出費はないのか」という点です。
書面をよく見ると、頭金・ボーナス払いが必須になっているケースもあることから、契約時は契約書に一通り目を通してから判断しましょう。
中古車・激安のカーリースを賢く選ぶ方法
様々なプランの中から、自分の希望に合ったプランを選ぶためには、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。
以下、中古車・激安のカーリースについて、より賢くプランを選ぶための方法をご紹介します。
複数のサービスを比較する
カーリース会社を選ぶ際は、複数のサービス・プランを比較検討して、自分が最も安心できる条件のサービスを選びましょう。
サービス・プランを比較検討する際は、譲れない所定の条件を決めておくと、それぞれのメリット・デメリットが見えやすくなります。
例えば、車種について軽自動車で考えている場合、軽自動車向けプランに絞って比較検討するイメージです。
完全定額制プランにこだわるなら、同様、または類似するプランを用意しているカーリース会社を比較検討し、それぞれの違いをチェックしてもよいでしょう。
格安の車種を把握する
中古・激安のカーリースともなると、取り扱いのある車種も限られてくるため、あらかじめ「格安の車種にはどのようなものがあるのか」について把握しておきましょう。
車種を把握していると、実際にリース契約を結ぶ前に具体的な用途をイメージすることができ、ミスマッチのリスクを減らせます。
例えば、買い物などでたくさんの荷物を積む使い方をするなら、後部座席を倒して十分なスペースがある車種かどうか、街中を走りやすい大きさかどうかなど、車種の特徴を具体的に確認することが大切です。
長距離移動が多い場合は、燃費についても確認しておきたいところです。
価格をシミュレーションする
カーリース会社の中には、車種・グレード・契約年数などの諸条件を入力し、オンラインで月額料金のシミュレーションができるツールを用意しているところもあります。
シミュレーションツールを利用できる場合は積極的に利用して、実際にかかるランニングコストを確認してから契約すると安心です。
まとめ
中古車カーリースの激安プランの多くは、安価でリースできる車両を取り扱うことで車両本体価格を抑え、プラン等にも何らかの制限を加えることで成立しています。
とにかくすぐに・一定期間車を使いたいという人には適していますが、車の乗り心地やコンディションにはあまり期待できないかもしれません。
激安プランの契約を検討する際は、月額料金以外の支払いが発生しないか確認しつつ、保証内容が充実しているかどうかもチェックしましょう。
複数のサービス・車種を比較検討し、実際に契約した場合の金額をあらかじめシミュレーションしておくと、契約時も安心です。