日本初となるプラグイン燃料電池車「CR-V e:FCEV」を発売!個人ユーザーはリース契約

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  • 更新日:2025/01/06
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2024年7月18日、ホンダは日本の自動車メーカーとして初となる外部から充電できるプラグイン機能を持つ燃料電池車(FCEV)「CR-V e:FCEV」を7月19日から発売することを発表しました。今回は、プラグイン機能を持つ燃料電池車「CR-V e:FCEV」について解説します。

日本の自動車メーカーとして初となるプラグイン燃料電池車「CR-V e:F CEV」

CR-V e:FCEVは、FCEVが持つ長い航続距離と水素の充填時間の短さといった特長はそのままに、家庭や外出先で充電できるプラグイン機能を加えることで利便性をさらに高めたプラグイン燃料電池車です。

2本の水素タンクと外部からの充電機能により、CR-V e:FCEVの一充填走行距離は約621km、一充電走行可能距離は約61kmを実現しています。

ベースとなる車両は、米地域や中国などで販売されている6代目CR-V。SUVならではのユーティリティやパッケージを有効に活用したプラグイン燃料電池車となっているため、アウトドアや災害時などにも役立つ利便性に優れるモデルとなっています。

ただし、CR-V e:FCEVは、燃料電池自動車(FCEV)の普及促進に協力している自治体や企業、一般ユーザーに対し、リース形式で販売されるとのことです。

FCスタックの刷新とパッケージングの工夫で利便性を追求

CR-V e:FCEVは、燃料電池機構とプラグイン機能の両方を搭載しているものの、スペース効率を追求したレイアウトとなっているため、日常使いの場面で不足のない使い勝手を実現しています。

荷室部分に設置される水素タンクは、荷室内に出っ張っているものの、棚状の平らな面で覆われています。また、棚の上面から荷室の後端まで収納スペースを広げることができるフレキシブルボードを設定しているため、荷室を上下2段に分けて使用することが可能です。

コアとなる燃料電池(FC)スタックは、補機類の合理化や低消費電力化を徹底。加えて、新構造のセルユニットの採用や生産性の向上などにより、CLARITY FUEL CELLに搭載されていた従来システムに対しコストを3分の1に削減しています。さらに、耐食材料の適用や劣化抑制制御により、耐久性を2倍に向上させ、耐低温性も大幅に向上させました。

このFCシステムは、ホンダとゼネラルモーターズ(GM)が共同開発し、両社の合弁会社であるFuel Cell System Manufacturing, LLC(米国ミシガン州)で製造されます。

重量物を中心かつ低い位置にレイアウトし走りを追求

CR-V e:FCEVは、SUVとしての安心感や快適性、操る楽しさを兼ね備えるCR-Vの特長をそのままに、モーター駆動によるFCEVならではのスムーズでトルクフルな走行性能をプラスした走りとなっています。

重量物である水素タンク2本と大容量バッテリーを含むIPU(インテリジェントパワーユニット)は、可能な限り低く、車両中心近くに搭載。これにより、重厚で上質な乗り味とリニアなハンドリングを両立しています。

サスペンションには、入力に応じて減衰力を変化させ、操縦安定性と乗り心地を高い次元で両立する振幅感応型ダンパーが採用されています。このダンパーにより、細かな振動を吸収して快適な乗り心地を実現するとともに、コーナリングの進入から立ち上がりまでコントロールしやすい優れた接地性を発揮しています。

充電と給電機能

プラグイン燃料電池車 CR-V e:FCEVの充電は、普通充電のみとなっています。

普通充電は、6.4kWに対応し、約2.5時間で満充電となります。また、AC200V電源に加え、AC100V電源での充電に対応しているのもポイントです。

普通充電口に差し込んでAC100V電力が取り出せるAC車外給電用コネクター「Honda Power Supply Connector(パワーサプライコネクター)」は標準装備されます。

外部給電は、1500Wまでの消費電力に対応。アウトドアなどのレジャー、停電時の電源として活用することができます。

また、荷室内に設置されたCHAdeMO方式のDC給電コネクターに可搬型外部給電機を接続することで、一般家庭の約4日分の電力を供給することも可能です。

価格や主要スペックなど

プラグイン燃料電池車 CR-V e:FCEVの主要スペックや価格は次のとおりです。

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cars LIFE 編集部

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