老若男女問わず、幅広い方々に人気の軽自動車ですが、走行性能やパワーを求めるなら四駆(4WD)のモデルがおすすめです。
しかし、よほど車に詳しくなければ、どの車種が4WDを用意している軽自動車なのかわからないことがほとんどでしょう。
また、4WDにすべきか、2WDでいいのか判断に迷っている方もいるはずです。
そこでこの記事では、四駆(4WD)の軽自動車の中でもおすすめのモデルを紹介するとともに、4WDにすべきかどうかの判断基準についてもお伝えします。
ぜひ、車選びの参考にしてください。
四駆(4WD)の軽自動車おすすめ5選
まず前提として、基本的にはどの軽自動車にも4WDの用意はあります。なので、気に入っている車種があれば、その車種の4WDモデルを選べば問題ありません。
しかし、4WDを購入しようとしている方は、アウトドア志向だったり、坂道を運転することが多かったりと、何らかの事情を抱えていることが多いでしょう。そして、どの車種がいいか迷っている方も多いはずです。
そのようなシーンを想定し、今回はおすすめ5車種をピックアップしてみました。それが以下の通りです。
- スズキ ジムニー
- スズキ ワゴンR
- ダイハツ タフト
- スズキ ハスラー
- スズキ スペーシア
それぞれの車種の特徴を紹介します。
スズキ ジムニー
1970年から発売されている、ロングセラーの軽自動車。軽自動車ながらも四駆であり、雪道でも力強く走るパワーのある車です。必要に応じて四輪駆動になるパートタイム4WDを採用し、前輪または後輪のどちらかが空転しても駆動力を確保できます。
さまざまな環境に耐える頑丈なラダーフレームの上に、ターボエンジンを配置。エンジンはフロントタイヤより、やや後方に備わっており、険しい道を進むための必要なトルクを発揮します。
ジムニーの特徴の1つが3リンクリジッドアクスル式サスペンションです。3本のリンクで車体とタイヤを支える構造となっており、車体の姿勢を安定させ快適な乗り心地を実現します。路面が斜めになっている道で力を発揮する構造です。軽自動車で車体が小さいために、小回りが利き狭い道も走りやすいです。
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スズキ ワゴンR
1993年に発売された、今も人気のある軽自動車です。長く広い車内と高い燃費性能を持っており、軽自動車ながらも快適に使用できます。
座席はフルフラットにでき、車高が高く車長が長いので、車中泊でも大いに使える車です。身長が高くても、足を伸ばしてくつろげるでしょう。フルフラットにすると若干段差ができますが、マットや毛布を敷けば問題ありません。また、車内は収納スペースが多く、傘を収納できるアンブレラホルダーも備わっています。
走行システムにはマイルドハイブリッドを採用。燃費性能が向上しておりカタログ値でリッター25km程度の燃費を実現しました。軽自動車の中では、トップクラスの燃費性能です。
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ダイハツ タフト
軽自動車のクロスオーバーSUVがダイハツタフトです。直線的なデザインが各所に取り入れられており、オフロードに似合いそうな見た目です。
各グレードにノンターボモデルとターボエンジンモデルを用意。ターボエンジンモデルは、トルクが高くより力強い走りを体験できます。山道や不整地などを走る機会が多いならば、ターボエンジンモデルが良いでしょう。そして、タフトの大きな特徴となっているスカイフィールトップ。これは、タフトの天井部分に備わっている大きなサンルーフであり、運転しながら青空が視界に入るので爽快です。
車内も直線的なデザインであり、凹凸が少なく無駄がないので、収納スペースを多く確保しています。リアシートを倒して、ラゲッジスペースを広く確保することも可能です。
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スズキ ハスラー
クロスオーバーSUVの軽自動車です。トールワゴンにSUVのデザインを施した、2014年の初代発売時から人気のある車です。全グレードにマイルドハイブリッドを搭載しました。
ハスラーは、一般的な軽自動車のタイヤより一回り大きい15インチを装備。マイルドハイブリッドの加速時のアシストも伴い、スムーズに発進します。軽自動車と思えないほど加速が良いです。モノトーンカラーとツートンカラーのボディカラーが設定されており、ツートンカラーは種類が多いです。
車内の座席は、前席も後席も倒してフラットにすることが可能。さらに後席は、左右別々に前後にスライドできリクライニング機能も使えます。シートヒーター付きであり、冬場も暖かく快適です。
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スズキ スペーシア
スーパーハイトワゴンの軽自動車であり、広い車内空間とラゲッジスペースが特徴で、ファミリーカーとして人気があります。マイルドハイブリッドを備えているので、燃費性能が良いです。
車内が広く、各座席はスライドして調節できるので、ゆったりと座り長時間のドライブでも疲れにくいです。両側のリアドアはスライドドアとなっているので、ワンタッチで開放でき使いやすいです。そして、前席も後席も倒しでフルフラットにすることができます。乗り降りしやすく、座っても疲れにくく、快適に利用できるでしょう。また、後席はオットマンモードが備わっているので、よりリラックスできます。
スズキの安全技術をいくつも搭載。衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱防止機能、全方位モニターなどが備わっており、運転での安全をサポートします。運転席からのフロント部分の視界が良好なのも、安全な運転をしやすくしてくれるでしょう。
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4WD軽自動車のメリットとは?
4WD軽自動車のメリットには、以下のようなものがあります。
- 車のパワーが直に地面に伝わる
- 低価格帯でパワーがある車を選べる
- かっこいい見た目の車種が多い
車のパワーが直に地面に伝わる
4WDは、四輪すべてがエンジンの駆動力を受けて回転する仕組みであり、4つのタイヤで車を動かすので、2WDの軽自動車よりもパワーが直に道路に伝わります。そのため、パワーが強く、悪路でもスムーズな走行が可能です。グリップ力が強いので、地面にくっつくようにして走行できます。
4WDが特に力を発揮するのが、コーナーや悪路です。滑りやすい雨道や雪道でも地面を力強く捉え、コーナーでもふらつかずに曲がれます。自分の操作でそのまま車を動かせる感覚があり、車を操っている感覚を得やすいです。思い通りの運転ができるでしょう。
低価格帯でパワーがある車を選べる
軽自動車は、比較的車両価格が安いです。4WD付きでも、ダイハツミライースであれば120万円程度で4WDの車を新車で購入できます。
普通自動車以下の価格で手に入り、なおかつパワーがあり力強い走りを行えるのが4WDの軽自動車です。
軽SUVなどかっこいい見た目の車種も多い
力強い4WDであるからこそ、デザインにこだわった軽自動車が多いです。特にオフロードで似合うような無骨な感じのデザインの車が多数あり、男性受けしそうなフォルムになっています。
メッキやエアロパーツを用いて迫力のあるデザインになっており、カスタムパーツが用意されているモデルも存在します。スポーティーな流線型のデザインの4WD軽自動車も販売されているので、スポーツカーのような見た目のモデルも選べます。
4WD軽自動車のデメリット
4WD軽自動車には、以下のようなデメリットも存在します。
- 燃費が若干悪くなりやすい
- 車両価格が若干高い
燃費が若干悪くなりやすい
4WDは4輪すべてを使って駆動するので、以下のような理由で同じ車種の2WDモデルよりも燃費が悪くなります。
- 車両重量が重い
- 走行時の抵抗が大きい
主に上記のような理由で、4WDの方が燃費が悪くなっています。かつては、4WD車にセンターデフが使われて、この機構によって2WDモデルよりも2割程度燃費が悪くなりました。しかし、現在はセンターデフの代わりに電子制御式の多板クラッチを使っているので、2WDモデルと4WDモデルの燃費差はほとんどなくなりました。4WDモデルのほうが若干燃費が悪いですが、あまり変わらない燃費になっています。
そんな4WD軽自動車でも、普通自動車より燃費が良いモデルが多いです。そのため、軽自動車のメリットを活かした、燃費の良い走りができます。
車両価格が若干高い
同じ車種のグレードの2WDモデルよりも、4WDモデルの方が若干車両販売価格は高いです。実際に販売されている車では、20万円ほど価格が高くなっています。
これは、4WDの方が駆動周りに使う部品が多くなるので、その分価格に上乗せされているからです。とは言っても、100万円や200万円ではなく、数十万円の差です。4WDに魅力を感じているならば、若干高くなっている車両価格は許容範囲になるでしょう。
4WDの車をおすすめする方
軽自動車がほしいけど、2WDにするか4WDにするか迷っている方もいるでしょう。4WDにするか、2WDにするか迷っている場合は以下を参考にしてください。
- 降雪地域の方
- 峠や坂道をよく通る方
- 走行に安定性を求める方
- 高速道路をよく使う方
降雪地域の方
降雪地方に住んでおり、雪道を車で走るならば4WD軽自動車がおすすめです。エンジンの動力を4輪すべてに伝えて、4つのタイヤを回転させて走るのが4WDです。滑りやすい雪道でもグリップ力を十分に発揮します。雪の積もって坂道でも、すべらず登っていけるので安心でしょう。
また、わだちにハマって車がスタックしたときでも、4WDならば抜け出せしやすいです。雪が降っていて視界が悪い中でも、滑らずに走ってくれるので安全に配慮して運転できます。
峠や坂道をよく通る方
4輪すべてにエンジンの力が伝わる4WDは、地面をがっちり捉えた力強い走りが可能です。滑りやすい坂道でも力を発揮し、峠だと地面を捉えてスムーズにコーナリングできます。
特に雨が降ったとき、落ち葉で滑りやすくなっているところ、または砂浜や未舗装路などの坂道や峠では、2WDだと滑って前に進めないときがありますが、4WDならば問題ありません。滑りやすい道を走ることが多いならば、4WDを選ぶと良いでしょう。
走行に安定性を求める方
路面状況に左右されにくく安定性が高いのが4WD軽自動車です。山道や坂道、凹凸の多い不整地でもスリップしにくく安定して走行できます。特に雨や雪が降った道での、走行安定性は2WD以上です。普段から走行安定性を求めるならば、4WD軽自動車を選んでください。
アウトドアが好きな方
4WD軽自動車を選ぶと快適にアウトドアで利用できるでしょう。アウトドアでは、以下のような車の性能が求められます。
- 長距離を安定して走行
- 悪路走破性が高い
- 必要な道具を積み込める
アウトドアでキャンプや海水浴を行うときには、長い距離を走ることが多いです。そして悪路を走行する場合もあります。そのため、高速道路や一般道などの舗装路を安定して走行でき、なおかつ未舗装路を走行できる性能が必要です。もちろん、2WDでも問題ない場合がありますが、4WDだとより走行性能が高いので安心です。
軽自動車というと、収納スペースは狭いというイメージがあるかもしれません。しかし、最近の軽自動車はラゲッジスペースが広くなっています。さらに、座席を倒して収納スペースを広げることも可能です。また、ルーフキャリアを設置して、屋根部分に荷物を置くこともできます。そのため、ある程度の荷物が積み込めて、アウトドアでも十分に使えます。
高速道路をよく使う方
4WDは高速道路での安定性も高いです。スピードをそれほど出さない一般道だと2WDと4WDの違いはわかりにくいかもしれませんが、高速道路では違いが出てきます。
高速道路を時速100kmぐらいで走っているときの、横風を受けたときの安定性は4WDが上です。またトンネルを出たときの挙動も、4WDだと安定しています。さらに、アクセルを踏み込み追い抜くときの安定性も4WDにはあります。スピードを出している高速道路でふらつきやすい場面でも、4WD軽自動車ならば安定した走りを見せます。スピードを出して、ふわっと浮くような感覚が4WDにはありません。
まとめ
4WD軽自動車は、4輪全てを使ったグリップ力を発揮した走りができる車です。雪道や雨道、不整地などの滑りやすい場面でスムーズに走行でき、高速道路での安定性が高いです。滑りやすい道や、高速道路を走る機会が多いならば、軽自動車を選ぶときに4WDにすると良いでしょう。
2WDに比べると、若干燃費が高く車両価格も高くなりますが、ほとんど差はありません。この記事で、おすすめの4WD軽自動車を5車種紹介しました。軽自動車を選ぶときには、参考にしてください。