洗車の頻度はどのくらいが最適?保管場所やボディカラーなどによって違う洗車の頻度について

メンテ
  • 投稿日:2022/06/13
  • 更新日:2024/02/22
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愛車をいつでもきれいな状態に保っておくために必要な洗車。しかし洗車は、頻度が高過ぎても、低過ぎても車に悪影響を与えてしまいます。

では、実際に洗車はどのくらいの頻度で行えば良いのでしょうか。

今回は、洗車の頻度が車に及ぼす影響、最適な洗車の頻度はどのぐらいなのか、頻度を問わず洗車が必要な場合、車の保管場所と洗車の頻度の関係、ボディカラーごとの洗車頻度について解説します。

どのくらいの頻度で洗車すれば良いのか悩んでいる場合はぜひ参考にしてみてください。

おおよその洗車頻度

一般的な洗車の頻度は、おおよそ「1ヶ月に1回」といわれています。

近年では塗装が劣化しにくくなっていたり、ボディの表面に施すコーティングが普及したりしているため、洗車の頻度はそこまで高くなく1ヶ月に1回程度で十分とされています。

特にコーティングが施してある車は汚れにくく、汚れたとしてもその汚れが目立ちにくかったり落としやすかったりするため、頻繁に洗車をしなくても良いとされています。

また、コーティングが施された車を頻繁に洗車してしまうとコーティングの皮膜が剥がれてしまい、効果がなくなってしまうため、1ヶ月に1回程度が理想の洗車頻度なのです。

一方、コーティングを施していない車は、「2週間に1回」洗車をすると良いとされています。コーティングを施していない車は、ボディの塗装表面が剥き出しの状態になっています。

塗装表面が劣化すると色がくすんだり色褪せたりするため、コーティングが施された車に比べると洗車の頻度が高くなるのです。

洗車頻度による車への影響

洗車は、頻度が高すぎても低すぎても車に悪影響を及ぼします。そもそも洗車をする目的は、車をきれいな状態にしたり、塗装を傷めないようにすることです。これらの目的を達成するためには、適切な頻度で洗車をすることが重要なのです。

ここからは、洗車の頻度が高過ぎるまたは低過ぎることによるデメリットについて解説します。洗車をするタイミングを見極めるときの参考にしてみてください。

洗車頻度が高過ぎるデメリット

洗車の頻度が高過ぎると、車が傷つきます。カーシャンプーややわらかいスポンジで洗車をして、マイクロファイバークロスでボディの拭き上げをしても、細かいキズがつくことを避けるのは難しいでしょう。

そのため、洗車の頻度が高過ぎると、気がついたら細かなキズが目立つようになっていた、ということもあります。

車にコーティングを施していた場合、ボディにキズがつきにくいことから、頻繁に洗車をしても大丈夫だろうと考えてしまうかもしれません。

しかし、洗車の頻度が高いと、コーティングをはがしてしまったり、皮膜を劣化させたりしてしまいます。したがって、コーティングが施された車を頻繁に洗車するとコーティングの効果がなくなってしまったり、塗装が剥き出しの状態になったりしてしまい、最終的に塗装そのものにキズがついてしまうこともあるのです。

洗車の頻度が高過ぎると、車をきれいにしたつもりがかえって細かなキズをつけているということがあるため、洗車のし過ぎには注意しなければなりません。

洗車頻度が低過ぎるデメリット

洗車の頻度が低過ぎると、塗装が色あせたり表面のクリア塗装がはがれたりすることがあります。

ホコリ、砂、花粉、虫の死骸、鳥のフンなどが付着した状態や、雨が降った後に車を汚れたままにしておくと、汚れの中に含まれる成分によって塗装表面の劣化が進行します。

塗装表面が劣化すると、色あせたり、シミや汚れが落ちなくなったりするだけでなく、クリア塗装がはがれることがあります。

そのため、洗車頻度が低過ぎると車に悪影響を与えるのです。塗装表面の劣化やクリア塗装の傷み・はがれは、洗車の頻度が高い場合よりも車に悪い影響を及ぼします。

定期的に洗車をして、塗装の状態を劣化させないようにしましょう。

こんな時はこまめに洗車

車で出かけると、泥道や雪道、海沿いの道、高速道路の走行をすることもあるでしょう。このような道路を走行した時には、頻度に関係なくこまめに洗車をしたり、早めに汚れを落としたりするようにしましょう。

ここからは、泥道や雪道、海沿いの道、高速道路を走行した後に早めに洗車をした方が良い理由について解説します。

泥道や雪道を走った後

泥道や雪道を走行した後は、すぐに洗車をするのが良いでしょう。泥道を走行するとタイヤ・ホイール周辺やボディ下周辺に汚れが飛び散ります。

また、水分を含んでいる泥は、乾燥することで砂になって落ちることもありますが、こびりついてはがれない場合も多いです。

さらに、泥には塩分が含まれていることもあるため長期間放置してしまうと、ボディが傷んだり錆びたりしてしまいます。そのため、泥道を走行した後は、早めに洗車した方が良いのです。

また、雪道を走行した時も想定以上に車が汚れることがあります。走行後は特にボディ下周辺のサビに注意が必要です。

降雪時に凍結防止のために道路に散布される融雪剤には塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムといった塩分が多く含まれる成分が多く含まれているのですが、その融雪剤も雪とともにボディ下周辺に付着します。そしてこれらがサビを引き起こす原因となるのです。

このようなことから、雪道を走行した後は早めに洗車することをおすすめします。

海に出かけた後

海に出かけた後は、潮風や海水の「塩害」によって車の塗装表面や金属部品が劣化する可能性が高いです。

また、ボディのみならず車両の下側や足周りも錆びてしまうことがあるため、海に出かけた後や海岸沿いを走行した後、海沿いのパーキングに駐車した後は早めに洗車をしましょう。

塩害によるサビは、時間が経過すると進行します。そのため、海に出かけた後はできるだけ早く洗車をすることが大切です。

時間がなかったり、短時間で洗車を済ませたい場合には洗車機の利用をおすすめします。また、洗車機のオプションにある下周りの洗浄を選択して、下周りを念入りに洗車するようにしましょう。

虫の死骸や鳥のフンがついた後

虫の死骸や鳥のフンが付着した時も早めに洗車をしましょう。高速道路を走行しているとフロントバンパーやヘッドライト、フロントガラスなどに虫の死骸が付着することがあります。

虫の死骸を放置してしまうと、車にこびりついて取れなくなることがあるため、早めに洗車をして取り除くようにしましょう。

また、屋外駐車場やコインパーキングなどに車を停めている時や運転している時に、鳥のフンが落ちてきたという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

鳥のフンには、塗装を傷める成分が含まれていることが多いため、早めに洗車をして取り除きましょう。

虫の死骸も鳥のフンも塗装に悪影響を及ぼすため、付着したときには、早めに洗車をして取り除くことが大切です。

車全体の洗車ができない時は汚れが付着した部分だけでも良いので、素早く汚れを拭き取って塗装が劣化しないようにしておきましょう。

花粉や黄砂がついた時

花粉や黄砂が車に付着したときもこまめに洗車をして、ボディを傷めないようにしておくことが大切です。

花粉は、水分を含むとベタつく性質があるため、濡れた花粉がボディに付着すると落とすのが難しくなります。

また、水分を含んだ花粉が乾燥するとシミになりやすいため、花粉が付着した時は早めに洗車をして花粉を落としておきましょう。

黄砂は、非常に粒子が小さい砂です。砂であれば乾拭きで落とせると考えてしまいがちですが、マイクロファイバークロスなどの柔らかい布であっても黄砂を乾拭きをするとボディにキズがついてしまうため乾拭きは厳禁なのです。

また、黄砂が雨に濡れて乾燥するとシミになってしまいます。そのため、黄砂が付着した時も早めに洗車をして落としておくようにしましょう。

花粉も黄砂も粒子が小さい物質であるため、洗車する時にこすり洗いをするとボディがキズだらけになってしまいます。洗車をする時は、たっぷりの泡で汚れを浮かしながら落とすシャンプー洗車で丁寧に花粉や黄砂を落としましょう。

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洗車のやり方とコツを解説!必要な道具から洗車機との比較まで

車の保管場所も洗車頻度に影響

車の保管場所によって適切な洗車頻度は変わります。車は、雨や風によって運ばれるホコリやチリ、日光などによって部品が錆びたり、塗装が劣化したりします。

車の保管場所によって車が受ける影響は異なるため、洗車頻度も変えるべきなのです。ここからは、保管場所ごとの洗車頻度について解説します。

ガレージの場合

屋内駐車場のガレージの場合は、雨や風、日光の影響を受けにくいです。また、ワックスやコーティングを施した車をガレージに保管すると効果が長持ちするといったメリットもあります。よって、洗車頻度は一般的な1ヶ月に1回程度で良いでしょう。

ただし、雨の日や泥道・雪道などを走行した後や、花粉や黄砂が付着した場合は、洗車をしてからガレージに保管するようにしてください。水滴や汚れが付着したままガレージに駐車してしまうと車の部品が錆びたり、塗装が劣化したりしてしまいます。

車が錆びたり、塗装を傷める原因がない場合のガレージ保管は、車にとって好条件の保管場所です。きれいな愛車を長期間にわたり維持しておきたい場合には、ガレージ保管がおすすめといえるでしょう。

カーポートの場合

屋根つき駐車場であるカーポートは雨や風から車を守ることができるため、洗車頻度は2週間に1回程度が良いでしょう。

カーポートは、ガレージのように完全な屋内保管ではありません。そのため、カーポートの形状や設置場所、風向きなどによっては、雨風や日光の影響を受けることがあります。

雨や風の影響を受けた時や汚れが付着した時は、洗車の頻度を高くする必要があります。また、雨に濡れたり、風によって花粉や黄砂が車に付着した時には、目安となる洗車頻度に関わらず洗車をして、汚れを落としてからカーポートで保管するようにしましょう。

屋外の場合

青空駐車とも呼ばれる屋外駐車場は、雨風や日光の影響を最も受けやすい場所です。目安となる洗車頻度は、1週間に1回程度です。

屋外駐車場は、ガレージのように屋根や壁などがなく、カーポートのように屋根もありません。そのため、雨、風、花粉や黄砂、鳥のフンなど、自然の影響をダイレクトに受けてしまいます。よって、汚れが付着しやすく、洗車頻度も高くなるのです。

屋外の駐車場で愛車をきれいな状態に維持しておくためには、頻繁に洗車をする必要があります。

しかし、先述のように洗車をし過ぎると、洗車によるキズがついてしまうことから、悪天候が続く日は洗車頻度を低くし、晴天が続く日にシャンプー洗車をしてワックスやコーティングを施してきれいにするなど、洗車頻度を工夫してきれいな状態を維持するのが良いでしょう。

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ボディカラーの違いによる洗車頻度

車のボディカラーによって洗車頻度も異なります。ここからは、人気カラーである黒や白、赤や青などのカラー、汚れが目立ちにくいシルバー系の洗車頻度について解説します。

黒の場合

人気ボディカラーである黒色の場合は、2週間に1回程度の洗車が良いでしょう。黒は、砂埃や泥、水垢、キズが目立ちやすいことから、頻繁に洗車をしたくなります。

しかし、洗車をし過ぎると拭き上げ時にボディにキズをつけてしまい、気がついたら線のようなキズがたくさんついていることがあります。

そのため、洗車をする時は、泡で汚れを浮かせながら洗浄するシャンプー洗車で丁寧に洗うと良いでしょう。また、洗車をした時にコーティングをしておくと汚れがつきにくく、次回の洗車も楽になります。

洗車の際には、市販のコーティング剤(コーティングを施した車の場合はコーティング保護剤)を使ってきれいな状態を維持しておくと良いでしょう。

白の場合

ボディカラーの中でも人気がある白は、光を反射することから黒よりもキズや汚れが目立ちにくい色です。そのため、洗車頻度は1ヶ月に1回程度が目安といわれます。

白は、キズや汚れが目立ちにくいものの、水シミが目につきやすいボディカラーです。そのため、水シミが目立ってきたら早めに洗車をして、汚れがこびりつかないようにしておきましょう。

また、洗車をする時に水シミ部分を強くこすってしまうと塗装が傷ついてしまうため、ゴシゴシこすらないよう注意しましょう。

赤や青などの場合

赤や青などは、白や黒に比べると色あせしやすい色です。そのため、洗車頻度は2〜3週間に1回程度が良いでしょう。

赤、青、黄など、白・黒・シルバー系以外のボディカラーは、色あせの原因でもある紫外線の影響を受けやすいため、一般的な洗車頻度(1ヶ月に1回)よりもこまめに洗車する必要があります。

洗車の際には、塗装や表面のクリア塗装を保護するワックスやコーティングを施しておくと良いでしょう。

シルバー系の場合

シルバー系は、汚れが目立ちにくく色あせしにくいボディカラーであるため、洗車頻度は1〜2ヶ月に1回程度で良いでしょう。

また、シルバー系の色はキズも目立ちにくいため、洗車の際に黒や紺などの濃い色ほど気を遣わなくて良いのもメリットです。

ただし、シルバー系の色は汚れが目立ちにくいだけであり、ホコリやチリなど細かな汚れはほかのボディカラーと同様に付着しています。

そのため、定期的に洗車して、細かな汚れを落とし、きれいな状態を維持するようにしましょう。

まとめ

洗車の頻度は、1ヶ月に1回が一般的です。しかし、車の保管場所やボディカラーによっては、洗車頻度を高くしなければならないこともあります。

また、塗装に悪影響を及ぼす汚れが付着した場合には、洗車頻度に関わらず早めに洗車しなければなりません。

自分が所有している車の保管場所やボディカラー、使い方や付着した汚れによって洗車頻度を調整して、きれいな愛車を維持しましょう。

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