洗車と同時にコーティングもすべき?メリットと注意点について

メンテ
  • 更新日:2024/10/08
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「洗車は自分でできたけど、コーティングも自分でできそうかな?」
「でも、どんなことに気をつけてコーティングすればいいんだろう…」

洗車をしてキレイになった車を見ると、ずっとこの状態が続いて欲しいと思う方も多いのではないでしょうか。

洗車をした際コーティングも同時にしておくと、汚れがつきにくくなるだけでなく、艶が出て見た目も美しくなります。

今回は、洗車と同時にコーティングをするメリットと、コーティングの手順や注意点について解説します。

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洗車の後にコーティングも行うメリット

コーティング施工は、ワックスに代わる手法として近年の主流となってきています。

洗車後にコーティングをすると得られる効果は以下2つです。

  • 撥水効果を得られる(汚れがつきにくくなる)
  • 車に艶が出る

撥水効果を得られる(汚れがつきにくくなる)

コーティングのメリットには、水を弾き汚れをつきにくくする撥水効果が得られるという点があります。

ボディ表面に撥水効果のあるコーティング膜を張ることで、雨に降られても水玉になり転がりやすく、水垢が残りにくいです。

また、水玉が転がり落ちる際に、ボディの汚れも絡め取りながら一緒に落ちてくれるため、洗車の回数を減らせるというメリットもあります。

車に艶が出る

2つめのメリットは艶が出ることです。汚れが原因で塗装面がくすんで見えるので、先ほどの撥水効果によって汚れがつきにくくなった結果、艶が出るとも言えます。

艶が出るその他の理由として、コーティング剤がもたらす以下のようなものがあります。

  • ボディのでこぼこを埋め平坦にし、光の反射効率を高くするため
  • 塗装面の色を際立たせるため

コーティングの他に、固形タイプのワックスをしっかりかけることでも艶を出すことが可能です。

ワックスとコーティングの違い

撥水効果と艶が出る点は、洗車後にワックスをかけることでも同様の効果が得られます。

ワックスもコーティングも得られる効果はどちらも同じですが、汚れがつきにくく、持続時間も長持ちする点でコーティングの方が優れています。

ここでは、汚れの種類について簡単に触れてから、持続時間の違いについて解説していきます。

つきやすい汚れ

車につく汚れには、動植物の油脂由来の「有機汚れ」と、金属や化学物質由来の「無機汚れ」の2種類に分けられます。

ワックスがけ自体に汚れをつきにくくする効果がありますが、ワックスは油分でできているため、コーティングに比べて有機汚れを吸い寄せやすいという欠点があります。

有機汚れを付着したまま放置しておくと塗装面へダメージを与え、跡が残るようなシミになってしまうことがあります。なるべく早めに洗車をして落とすようにしましょう。

有機汚れと無機汚れの例は以下のとおりです。

有機汚れ 花粉、黄砂、樹液、虫の死骸、鳥の糞など
無機汚れ <鉄粉、ブレーキダスト、ピッチタール(アスファルトの粉塵)、水シミ、水垢など /td>

持続時間

コーティングとワックスは持続時間に差があり、ワックスは長いものでも2ヶ月程度と言われています。

一方、コーティングにはポリマーコーティングとガラスコーティングがあり、ポリマーコーティングは3〜6ヶ月程度持続しますが、ガラスコーティングは3〜5年と、圧倒的に長持ちします。

ワックス、ポリマーコーティング、ガラスコーティングの特徴を比較すると、以下の表のようになります。

手軽さ 持続時間 コスト
ワックス
ポリマーコーティング
ガラスコーティング

コーティング市販剤の注意点

コーティングは、市販されているコーティング剤が多数あるので、ショップに頼らず自分でも施工できます。ただし、持続時間が短かったり、難易度が高かったりというデメリットもあるので注意が必要です。

持続時間は一時的

自分でも簡単にできるコーティング剤と聞くと、スプレータイプやワックスタイプのものをイメージされるかと思います。

このような種類のコーティング剤は手軽で簡単ですが、ショップによる施工に比べて持続時間は短いです。商品によって違いがありますが、固形ワックスよりもほんの少し長い2ヶ月程度のものが多いようです。

しかし、洗車後にボディが濡れている状態でも使用可能な商品もあり、こまめに洗車をする方には適しているでしょう。

ガラスコーティングは塗布難易度が高い

汚れのつきにくさや持続時間において、高い効果が得られるガラスコーティングですが、自分で塗布するには多少の技術を必要とします。

ガラスコーティングは汚れが残っていると塗布しても十分な効果が得られません。そのため、洗車でいかにキレイにできるかと、水垢除去などの下地処理の出来栄えが重要な条件です。

中には金額が1万円近くするコーティング剤も存在し、もし失敗してしまったときは損にもなりかねないので、ガラスコーティングは上級者向けと言えます。

予算があるのであれば、ショップでプロに依頼する方法を検討してもいいでしょう。

初めての場合はポリマー系コーティングがおすすめ

うまくできる自信はないけど、自分でコーティングをしてみたいという方もいらっしゃると思います。

そんな初心者の方は、ポリマー系コーティングからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

市販のポリマー系コーティング剤には、スプレータイプのものが多く販売されており、洗車後に吹きかけて拭き取るだけなのでとても簡単です。

ガラスコーティングほどの効果は期待できませんが、手始めにコーティングの効果を実感してみたい場合におすすめです。

キレイにコーティングを行う正しい手順

手軽にできるポリマーコーティングですが、やはりガラスコーティングならではの美しさを手に入れたい方も多いでしょう。

ここからは、自分でコーティングをしたい方向けに、やり方の手順を順番に解説していきます。次の7工程で進めていってください。

  1. 天気の良い日を選ぶ
  2. 洗車
  3. 水垢・鉄粉除去
  4. 脱脂作業
  5. コーティング剤塗布
  6. 拭き上げ
  7. 乾燥

1.天気の良い日を選ぶ

コーティングに適した日は、天気が良く風の穏やかな日にするのが望ましいです。

ただし、直射日光が当たると水分の蒸発があまりにも早いため、屋根のない屋外の場合は、気温が高過ぎずやや薄曇りの方がより適していると言えます。水滴跡が残ると、下地処理に余計な手間がかかってしまいます。

また、通常の洗車以上に作業工程が多く時間がかかるので、朝から始めてその日のうちに終わらせることも大切です。

2.洗車

まずは洗車で汚れを落とすところから始めます。水をかけて埃や砂を浮かせ洗い流したら、泡立てたシャンプーをスポンジにつけて洗いましょう。

ボディにキズをつけないように泡をたっぷりつけることと、力を入れてこすらないようにするのがポイントです。洗い終わったらすすぎ残しがないように十分な水で洗い流します。

高圧洗浄機を使えば高いルーフにも水が届きやすく、頑固な汚れも水圧でキレイに落とせます。時短にもなるので、普段からこまめに洗車をする場合は活用すると便利です。

通常の洗車では最後に水分を拭き取りますが、次の水垢・鉄粉除去では拭き取らずそのままにしておきます。

3.水垢・鉄粉除去

水垢や鉄粉は洗車だけではなかなか落とすことのできない汚れです。しかし、しっかり落としておかないと、コーティング剤が剥がれたり浮いたりする原因となるので、コーティング剤塗布前の段階で落としておきましょう。

市販の水垢専用クリーナーや鉄粉除去剤でそれぞれ落とすことが可能です。

ただし、あまりにも古くなって取れにくい水垢・鉄粉は、無理に取ろうとすると塗装面へ大きなダメージとなるので、専門の業者に依頼しましょう。

4.脱脂作業

油分が残っているとコーティング剤を弾いてしまい密着しないので、水垢・鉄粉除去の際に使用したクリーナーや除去剤の余分な油分を取り除きます。

水垢・鉄粉除去と同様に脱脂剤をボディ全体に塗り込み、脱脂剤が残らないように、塗るときとは別のキレイなマイクロファイバークロスで丁寧に拭き上げます。

この脱脂作業がきちんとできていないと、コーティング剤が曇ったりムラになったりしてしまい、本来の効果を発揮できません。

最終的なコーティングの出来の良し悪しに大きく関係するので、おろそかにしないように注意しましょう。

5.コーティング剤塗布

ここまでの下地処理が完了したら、いよいよコーティング剤を塗布していきます。

塗る際は「縦横均等にまんべんなく」がポイントです。一度に広範囲に渡って塗ると乾きが早く、ムラになりやすいので注意しましょう。20〜30cm四方ごとに塗っていくと安全です。

特に気温が高い夏場は乾きが早いので、塗りながらその都度拭き上げるというやり方がおすすめです。

6.拭き上げ

仕上げにコーティング剤をガラス面につかないように注意しながら拭き上げます。

使い古したフェイスタオルなどでは硬いためボディにキズがつく恐れがあります。柔らかいマイクロファイバークロスを使うといいでしょう。

キレイなクロスを数枚用意しておき、拭き取りが悪くなってきたら別のものと交換しながら拭き上げることで、ムラになるのを防げます。

7.乾燥

拭き上げたら自分でする作業は終わりですが、コーティング剤硬化のため、しっかり乾燥させます。

コーティング剤は硬化することで本来の持続時間や効果を発揮するので、少なくとも24時間以内は水滴がつかないようにすることが大切です。

晴れた日中の屋外に車を置いておくと乾燥が早いですが、急な雨や夜間の結露が心配な場合は、屋根の下に車を置くかカバーをかけておきましょう。

コーティング後は洗車頻度を落としても良い?

コーティング後は保護層によって汚れがつきにくくなるので、洗車頻度は若干落としても大丈夫ですが、洗車が全く必要なくなる訳ではありません。

せっかくコーティングをしても、汚れが蓄積し時間が経ってしまうと落ちにくくなったり、塗装面へダメージを与えたりしてしまいます。

コーティングは洗車頻度を落としたり、洗車時の手間を減らしたりすることはできても、洗車そのものはする必要があるので注意しましょう。

また、効果を長持ちさせるためにコーティング後は定期的にメンテナンスが必要です。

さまざまな市販のメンテナンスクリーナーが出ているので、自分でメンテナンスすることも可能ですが、ショップに相談してみてもいいでしょう。

コーティング後の洗車時の注意点

コーティング後も適度に洗車をすることは大切ですが、注意すべき点が3つあります。

  • 強く擦りすぎない
  • 洗車機を使う際は「シャンプー洗車」で
  • 定期的な洗車を心がける

強く擦りすぎない

強く擦りすぎるとコーティング層が剥がれる恐れがあるので、優しく丁寧に洗うことが大切です。コーティング層が剥がれ落ちると、せっかくの効果が失われ汚れがつきやすい状態に戻ってしまいます。

また、通常の洗車時にも言えることですが、力を入れて擦ると埃や砂等の汚れでボディを引っ掻いてしまいます。キズがつくのを防ぐため、十分な量の水やカーシャンプーで洗い流しましょう。

洗車機を使う際は「シャンプー洗車」で

洗車機はワックスコースや撥水コースなど洗車メニューが選べますが、コーティング車にはワックスをかける必要がないので、シャンプー洗車を選択します。

ただし、洗車機のブラシは硬いのでキズがつくリスクがあります。なるべくなら手洗い洗車をし、洗車機を使わない方が良いです。

洗車機はどうしても時間が取れない場合の時短洗車として使用する程度に留めておきましょう。

定期的な洗車を心がける

簡単な水洗いでもいいので、なるべく月に1、2回のペースで洗車することをおすすめします。コーティングによって汚れが落ちやすい状態になっているので、比較的楽に汚れを落とせるはずです。

もし水洗いだけで汚れを落とすのが難しければ、カーシャンプーや必要に応じて水垢クリーナーなどを使いましょう。

普段から汚れのないキレイな状態にしておけば、コーティング効果を長持ちさせることができます。

また、コーティング施工をしている車にワックスをかけると、コーティング層を剥がす原因になり逆効果になってしまうのでワックスは不要です。

コーティングをプロに任せると何が違う?

コーティングをプロに任せると、費用がかかるというデメリットがあるので躊躇される方も多いと思います。しかし、その反面出来栄えは格段に良く、さすがプロと思わず納得できるはずです。

プロに任せれば、市販のコーティング剤よりも持続時間が長く、高性能なガラスコーティングを施工してもらえるというメリットがあります。

「ガラスコーティング」を施工してもらえる

ガラスコーティングは自分できるとはいえ難易度が高く、作業工程も多く手間がかかるのがデメリットです。

その点プロに任せれば、ムラになってしまうこともなく仕上がりに大きな差が出ます。また、自分は何もしないで済むので、時間を取られることがないのもメリットです。

ガラスコーティングは下地処理が重要ですが、プロショップでは設備も整っており専用の道具で施工するため、下地処理の質も非常に高いです。確実に効果の高いコーティングをしたい場合は、迷わずプロに相談しましょう。

持続時間が長い

ポリマーコーティングより持続時間の長いガラスコーティングですが、同じガラスコーティングでも市販の商品とプロが扱う業務用とでは、持続時間に大きな違いがあります。

コーティングは施工後も定期的にメンテナンスが必要ですが、施工してもらったプロにメンテナンスも含めてまとめておまかせすれば安心です。

プロに任せれば仕上がりが良いだけでなく持続時間も長いので、数年単位の長期的な目線で見てみると、プロに任せるメリットは大きいと言えるでしょう。

まとめ

今回は、洗車後にコーティングをするメリットと、コーティングを自分でする際の手順や注意点について解説してきました。

コーティングをすることで汚れがつきにくくなり、洗車の手間が楽になるというメリットがありますが、施工には難易度が高く失敗のリスクもあります。

自分でコーティングをすることも可能ですが、より質の良いコーティングを求めるのであれば、ぜひ一度プロに任せてみてはいかがでしょうか。

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