ディーラー車検が高い理由と節約術を紹介

メンテ
  • 投稿日:2023/05/24
  • 更新日:2024/03/04
  • 14464

車検は数年ごとに受けなければならない点検・整備で、大きな出費が必要です。特にディーラーでの車検は費用が高いとされています。

この記事では、なぜディーラーでの車検が高額になるのか、車検費用の内訳、ディーラー車検の費用を抑える方法、車検費用を節約するためのその他の方法などを紹介します。車検が近づいている方だけでなく、車を所有していて車検費用を抑えたいと考えている方にも役立つ情報です。


  ▲今の車がいくらで売れるか相場を確認▲

ディーラー車検が高い理由

ディーラー車検が高いのには、どのような理由があるのでしょうか。ディーラー車検は、やたらと高額な費用を請求しているわけではありません。では、どのような理由でディーラー車検が高額になるのか、主な理由を4つ紹介します。

純正パーツを使っている

ディーラー車検では、メーカーが推奨する車種に適合した部品、つまり「純正部品(純正パーツ)」を使うのが基本です。そのため、部品代が高くなり、車検費用の総額が高くなります。また、新品部品に交換することが基本となっているのもパーツ代が高くなる理由といえるでしょう。

中古部品やリビルト品を使えば費用を抑えられるものの、ディーラーでは経年劣化による性能低下や万が一のトラブルを防止するために新品かつ純正パーツを使うよう提案します。このように車のことを考えたパーツの選定により、ディーラーの車検は高額になるのです。

整備の品質が高い

ディーラー車検は、メーカーを特定しているため整備の質が高くなります。車検に合格するための点検や整備だけでなく、メーカーが推奨するメンテナンスやメーカ基準の交換タイミングで部品交換をしているために整備費用が高くなるのです。

この予防整備は一部ディーラーにおいて過剰に実施されており、実際は大幅に予算を超えることで不満を持つカーオーナーもいます。

事務手数料

車検では、点検・整備や検査だけでなく、検査の手続きや運輸支局での手続きなど、いくつかの事務作業が伴います。これらの手続きをディーラーに代行してもらうことから、車検では事務手数料が発生します。

ディーラー車検で、車を預けて検査を通してもらい、費用を支払って車を引き取るだけで済んでいるのは、車検証の発行や検査標章(車検ステッカー)など運輸支局で行わなければならない手続きをディーラーが代行しているためです。

この事務手数料については、車検業者ごとに異なります。また、車検費用の内訳では、「事務手数料」と記載されている場合もありますが、「代行手数料」となっていることもあります。

アフターサービス

ディーラー車検では、整備に不具合があったときにメーカー保証を受けることができます。つまり、何らかの不具合やトラブルなどがあったときは保証での対応となり、オーナー負担が最小限となるのです。言い換えれば、アフターサービスが充実しているといえるでしょう。

不具合やトラブルなどがメーカー保証の対象となるためには、さまざまな条件があります。そのため、保証での対応となるかどうかは不具合やトラブルの内容次第です。よって、車検後に不具合やトラブルなどが起きたときは、速やかにディーラーへ相談しましょう。

このディーラー車検ならではのポイントでもアフターサービスがあることにより、民間車検やユーザー車検より車検費用が高くなっていると考えられます。

ディーラー車検費用の仕組み

ディーラーでの車検費用が高い理由は、費用の内訳を見るとより詳しくわかります。ここからは、車検費用の内訳、つまり車検費用が決まる仕組みについて紹介します。内訳が分かれば、車検費用を抑えるために、どの部分に着目すればよいのかがわかるようになるでしょう。

法定費用

法定費用とは、「自動車重量税」と「自賠責保険料」と「印紙代」の合計です。これら3つの費用はディーラー車検でも、ユーザー車検でも、民間車検でも違いはありません

自動車重量税は、重量によって課税額が決められています。自賠責保険料は、加入が義務付けられている保険(強制保険)です。印紙代は、車検証や車検適合証の交付を受けるために支払う手数料で、検査手数料と言われることもあります。

車検基本料

車検基本料は、「基本点検技術料」、「整備技術料」、「事務手数料(代行手数料)」など、さまざま費用のことです。この車検基本料については、ディーラーや民間車検など、車検を依頼する業者ごとに異なります

車検費用を最小限に抑えたいのであれば、「車検基本料」に着目すると良いでしょう。車検基本料は、ディーラーが高く、次いで民間車検業者、カー用品店やガソリンスタンドの順で安くなる傾向が見られます。

部品交換料

部品交換料は、パーツ交換にかかる料金のことです。パーツ代と部品交換にかかる整備費用が含まれます。

部品交換料は、パーツ代と整備費用の合計であるため、交換するパーツや整備料金によって費用の差が生まれます。部品交換料を抑えたいのであれば、パーツ代を抑えたり、整備料金が安い業者に依頼すると良いでしょう。

ディーラー車検の費用を抑える方法

ディーラーで車検を受けたいものの、費用はなるべく抑えたい場合には、どのようにしたら良いのでしょうか。ここからは、ディーラー車検の費用を抑える方法を紹介します。ディーラー車検の費用を安くしたいと考えている方は参考にしてみてください。

見積もりの内容を確認する

ディーラー車検を受けるときは、まず見積もりを取りましょう。

見積もりの内容を見て、それぞれの費用がどのくらいなのか、納得できる整備内容なのか確認してください。

また、ディーラー車検では、必須の点検や整備だけでなく、交換や点検・整備をおすすめする推奨部品や予防整備が含まれていることが多いです。そのため、見積もりの内訳で不明な点は積極的に質問をして必要な整備がどうか判断しましょう。

さらに、必須となる項目や部品交換なのか、推奨している項目や整備なのかということについてもしっかりと聞いて、疑問を解決してから車検を実施しましょう。

よく推奨される整備のひとつに、下まわりの防腐剤塗布があります。海岸付近に住んでいて潮風・海水の影響を受けてしまう環境や冬場に凍結防止剤が頻繁に撒かれる場所を走行することが多いのであれば、防腐剤を塗布することをおすすめします。しかし、潮風や凍結防止剤の影響を受けにくい環境に住んでいる場合には、必須ではないためカットしても問題ないでしょう。

値引きしてもらいやすいタイミング

値引きしてもらえるタイミングを狙うのもディーラー車検の費用を抑えるポイントです。

例えば、平日に入庫して平日に引き取る場合には、車検費用を安くするといったディーラーもあります。また、土日祝を避けて車検を受けたり、ディーラー(整備工場)が空いているタイミングを狙ったりすると、値引きをしてもらいやすくなるでしょう。

さらに、ディーラーの繁忙期である決算月や中間決算月などを避けると値引きされやすい可能性が高いです。加えて、ディーラーごとに車検のキャンペーンを実施していることもあります。そのため、車検を受けるときにはキャンペーンを利用して入庫すると安く車検を受けられるでしょう。

早期予約割引を利用する

車検の早期予約割引を実施しているディーラーもあります。

車検を早期に予約をすると、車検の料金を割引きしてくれるため、積極的に利用することをおすすめします。

また、車検時に代車を借りたい場合には、早めに予約しなければ車の確保ができません。早期に車検の予約をすることは、代車を確実に確保できたり、費用を安く抑えられたりするなど、オーナーへのメリットも多いため、積極的に早期予約割引などの制度を利用しましょう。

ディーラー車検の費用を安く抑えるには

車検をより安くお得に受けたい場合にはどのようにしたら良いのでしょうか。ディーラー車検では、割引や値引きの限度があるため、安くするのにも限界があります。より安く車検を受けるためには、車検業者やユーザー車検などを利用すると良いでしょう。

車検業者に依頼する

車検業者は、車検を専門としている民間車検業者のことです。

民間車検業者であれば、基本料金がディーラーよりも安く設定されていることが多いため、車検費用を抑えることができるでしょう。

整備品質はディーラーと民間車検業者で変わるわけではありません
そのため、純正部品にこだわらず通常の車検を低コストで抑えたい方は、民間車検業者がおすすめです。

ただし、部品交換が多くなったり、エンジンをはじめとした走行に関わる重要な部位が故障していると、時間と費用が多くかかることがあります。

ユーザー車検を利用する

ユーザー車検は、自動車のユーザー自らが運輸支局に車を持ち込んで検査を受ける車検です。ディーラー車検や民間車検業者よりも費用を大幅に抑えられることが特徴となっています。

ユーザー車検では、ディーラー車検や民間車検業者などのように、事務手数料(代行手数料)や点検・整備の費用がかかりません。そのため、安い料金で車検を受けることができます。

ただし、車に関する知識や点検・整備する環境がなければ、車検に合格することは難しいでしょう。

もし、運輸支局に持ち込んで不適合となった場合、整備や調整が必要です。自分で整備や調整ができれば費用はかかりませんが、業者に依頼した場合は別途費用が発生します。

車検費用をなるべく安く抑えるためにユーザー車検を受けるのも良いといえますが、車の知識や点検・整備する環境が整っていない場合には、ディーラーや民間車検業者などの業者に車検を依頼した方が良いでしょう。

車検のタイミングは乗り換え検討のタイミング

車検のタイミングは、「このまま今の乗り続ける」か「新しい車に乗り換える」かを検討するタイミングでもあります。

「どうしようかな?」とお悩みの方は、一度cars MAREKTを覗いてみてください。cars MAREKTは、今の車に乗りながら売却出品ができ、同時に新しく乗りたい車を探すことができるサービス。今の車に乗りながら、乗りたかったあの車に出会えるチャンスです!

また、下取り見積もり金額に最大+10万円で売却できる「乗り換え応援キャンペーン」も実施中です。

頭金なしで月々8,800円から新車を持つことができるサービス「マイカー定額」で、お得に新車に乗り換えることも可能です。

まとめ

ディーラー車検は、車検に合格するための点検・整備だけでなく、部品交換や予防整備など、オーナーが安心して車に乗り続けられるサービスを提案するため費用が高くなっているといえます。また、メーカー保証も受けられるのもディーラー車検の魅力です。

より安心して車に乗り続けたいのであれば、手厚いサービスや保証があるディーラー車検がおすすめです。ディーラー車検の費用を少しでも安くしたいのであれば、必要のない部品交換や整備をカットしたり、早期予約割引を利用したりすると良いでしょう。


  ▲今の車がいくらで売れるか相場を確認▲

この記事をシェア

カテゴリー内記事Related articles

cars Enjoy! Smart Life
carsはSDGsに取り組んでいます

Sustainable Development Goals
ページトップへ