車の個人売買をしたときには、自賠責保険の名義変更もしておきましょう。名義変更手続きをせずに、保険をそのまま使い続けることで、さまざまなリスクが発生する可能性があります。
名義人以外の新たな所有者が事故を起こし保険金を請求した場合、保険会社からの支払いが行われないというトラブルが生じることもありますので、十分にご注意ください。
そこでこの本記事では、車の個人売買における自賠責保険の名義変更をしないリスクや、手続き方法について詳しく解説します。名義変更の手続きは、それほど手間もかかりませんので、売買契約と同時に行うようにしましょう。
車の個人売買で自賠責保険の名義変更をしないリスク
車の個人売買では、名義変更手続きを怠らずに行うことが大切です。名義変更をすることで、リスクを回避でき、万が一の事故に備えることができます。
逆に名義変更していないと、「保険会社からのお知らせが届かない」「各種手続きに時間がかかる」「個人情報漏洩のリスクがある」「自賠責保険証明書の再発行に時間がかかる」などが発生しますので注意しましょう。
保険会社からのお知らせが届かない
自賠責保険の名義変更をしていない場合、新しい所有者に対して保険会社からの請求書や更新案内が送付されません。これにより、保険料の支払いを忘れてしまったり、更新期限を過ぎてしまったりする可能性があります。また、保険会社からの重要なお知らせや、事故に関する連絡も受け取れなくなるため、トラブルが生じた場合に適切な対応ができなくなる恐れがあります。
各種手続きに時間がかかる
車の個人売買において、自賠責保険の名義変更を行わないと、各種手続きに時間がかかる可能性があります。名義変更は法律上の義務ではありませんが、事故が発生した際の保険請求や保険の更新、さらには廃車手続きなど、さまざまな手続きに時間がかかることが予想されます。
個人情報漏洩のリスクがある
車の個人売買において、自賠責保険の名義変更をしないことには、個人情報漏洩のリスクがあります。自賠責保険証明書には、契約者の氏名や住所などの個人情報が記載されており、名義変更せずに車を譲渡してしまうと、新しい持ち主に個人情報が筒抜けになってしまいます。
■自賠責保険証明書の記載内容
・証明書番号 ・自動車登録番号または車台番号 ・保険期間 ・自動車の種別 ・保険料 ・契約者の氏名と住所 |
自賠責保険証明書の再発行に時間がかかる
自賠責保険証明書は、車の所有者名や保険期間などの重要な情報が記載されています。しかし、名義変更をせずに個人売買を行った場合、新しい所有者の情報が証明書に反映されず、元の所有者のままとなってしまいます。
もし、新しい所有者が自賠責保険証明書を紛失してしまった場合、再発行手続きが必要となりますが、名義変更が行われていないため、元の所有者が保険契約者として手続きを行う必要があります。この手続きには時間がかかる場合があり、その間に保険期間が終了してしまう可能性もあります。
保険期間が終了した状態で運転をすると、違反となってしまうので注意が必要です。
自賠責保険の名義変更の方法
自賠責保険の名義変更は、保険契約者の変更や相続などの場合に行われます。手続きの流れや必要な書類を理解し、迅速に名義変更を行うことで、保険の適用や保険金の受け取りに問題が生じることを防ぐことができます。
名義変更の流れ
自賠責保険の名義変更を自分で行う場合の流れは、以下のようになります。
①自賠責保険証明書を見て保険会社を確認 ②保険会社のホームページなどで、近くの営業所や必要書類を確認 ③必要書類を準備 ④承認請求書を入手し記入 ⑤保険会社に行って、必要書類一式を提出 ⑥新しい自賠責保険証明書が発行されて手続き完了 |
保険会社の窓口で手続き
自賠責保険の名義変更は、保険会社の窓口で手続きを行うことが一般的です。手続きの際には、必要な書類や情報を準備し、担当者の指示に従って手続きを進めましょう。忙しくて保険会社の窓口に行けない場合には、家族や行政書士などに代理を依頼することも可能です。
現在は、郵送で手続きできる保険会社も増えていますので、まずは確認してみましょう。
必要書類
自賠責保険の名義変更の必要書類は、以下のようになります。
・自賠責保険証明書 ・自賠責保険承認請求書 ・自賠責保険を譲り渡したことが確認できる書類(売買契約書や譲渡証明書など) ※自賠責保険証明書を紛失している場合には、契約者本人の運転免許証のコピー等 ※代理人が手続きする場合には、委任状 |
自賠責保険料の還付は?
自賠責保険料が還付されるのは、車の抹消登録を行い、自賠責保険の解約手続きをする場合のみです。したがって、自賠責保険の名義変更などのケースでは、保険料は還付されません。
個人売買で自賠責保険料の還付はない
前述の通り、車の個人売買では、自賠責保険料の還付はありません。中古車買取店での売却時は、一般的に買取店側が自賠責保険の残りの月分を上乗せしてくれるので、実質的には還付を受けたようになります。そのため、個人売買では、車の値付けのタイミングで、残りの自賠責保険料などを考慮した値付けをする必要があります。
まとめ
車の個人売買をしたときに、自賠責保険の名義変更を怠ると、さまざまなリスクが発生します。手続きも難しくないので売買と同時におこなっておくようにしましょう。
忙しくて、保険会社の窓口に行けない場合には、家族や行政書士などに委任することも可能です。また、保険会社によっては郵送手続きができるところも増えていますので、まずは確認してみましょう。
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