車のローン審査が通らない原因とは?対処法や別の選択肢を紹介

購入
  • 更新日:2024/11/15
  • 973

「車を買うのにローンを組みたいけど、審査が通るか心配……」
「もし車のローン審査が通らなかったら、どんな方法で車を買えばいいんだろう?」

マイカーの購入は決して安い買い物ではないため、現金一括購入ではなくローンを組む選択肢を選ぶ人は多く見られます。

しかし、残念ながら何らかの理由でローン審査に通らず、頭を抱えてしまうようなケースも少なくありません。

この記事では、車のローン審査に通らない場合に考えられる理由に触れつつ、対処法や別の選択肢について解説します。

車のローン審査に通らない原因

車のローン審査に通らない原因としては、概ね次のようなものが考えられます。

年収が低い

車のローンを組みたい場合、概ね年収200万円以上が一つの目安となります。それよりも低い年収の場合は、残念ながらローン審査に通らない可能性があります。

申込者に「毎月ローンを返済できる能力があるかどうか」を判断する上で、年収は重要なポイントになります。

現在年収が200万円未満の場合は、それでもローンを組める金融機関を探すなどの努力が求められます。

年収に見合わない申込内容

一定額の年収がある人でも、年収と申込内容のバランスに問題がある場合は、審査に通らないおそれがあります。

例えば、1,000万円の車を10年ローンで買おうとすると月額83,000円以上の返済額になりますが、これを年収200万円の人が返済しようとした場合、月の収入の半分ほどが自動車の支払いに飛んでいくことになります。

車のローンを組む際は、自分の年収や借入額を比較した上で、過度に高額な返済額にならないよう注意しましょう。

年齢制限

車のローン審査においては、年収だけでなく年齢にも一定の制限が設けられています。

車に限った話ではなく、多くのローンでは契約者の健康リスクも考慮して年齢制限が設けられており、申込時・完済時の年齢によってはローンが組めない可能性があるのです。

年齢の下限・上限は、金融機関や信販会社によって異なりますが、概ね次のような条件を設定しているところが多く見られます。

・申込時の年齢が満18歳以上、完済時の年齢が満75歳以下の人
・申込時の年齢が満18歳以上満70歳未満で、完済時の年齢が満76歳の人 など

仕事の安定性

長期にわたり借入額を返済する上で、現在就いている仕事の安定性は重要です。ローンは基本的に「継続的で安定した収入のある人」でなければ審査に通りません。

そのため、正社員・公務員などの正規雇用者はローンを組む上で有利に働きますが、個人事業主・派遣社員などの非正規雇用者は収入が不安定と判断されやすく、審査では不利になることがあります。

勤続年数が短い

先ほど、正社員や公務員は審査で有利になるとお伝えしましたが、勤続年数が短い場合は審査に通らないことがあります。

審査に通る勤続年数の目安は概ね1年以上とされ、社会人になりたての人、転職して間もない人は審査に通りにくい傾向にあるため、最低でも同じ職場で1年以上勤めてからローンを申し込みましょう。

借金がある

車のローンを組もうとしている時点で、すでに返済義務のある他の借入が存在している場合、審査に通過するのが難しくなります。

特に、借入件数が3社以上になると「多重債務者」として判断される可能性があり、そうなると審査通過は厳しいものと考えてよいでしょう。

年収におけるローンが占める割合を「返済負担率」といい、一般的には手取り年収の25~35%が目安とされます。

この目安を超えるローンを組もうとしている場合は、プランや車種の見直しが必要になる可能性が高くなります。

信用情報に問題がある

信用情報とは、クレジット・ローンの契約や申込みに関する情報のことで、客観的な取引の事実を登録した個人情報と言い換えることもできます。

よりかみ砕いて説明すると、車のローンの審査時は、申込者の以下の情報をチェックしています。

・自己破産など債務整理の履歴
・ローン返済・税金・公共料金等の支払いにおける大きな遅延の有無 など

もし、申込者が上記のような問題を過去に起こしてしまっていた場合、その情報は事故情報として信用情報機関に登録されるため、審査に通過できる可能性が大幅に低くなります。

ブラックリストとは?

次に、申込者の信用情報に問題がある場合など、いわゆる「ブラックリストに載っている」といわれるケースについて解説します。

ブラックリストとは?

信用情報において、延滞・債務整理といった事故情報が登録されている場合、その人は「ブラックリストに載っている」といわれることがあります。

これはあくまでもたとえ話であり、実際にリストに名を連ねるわけではありませんが、一度事故情報が記録されてしまうとローン等の審査で非常に不利になることが予想されます。

ブラックリストに載ってしまう原因

ブラックリストに載ってしまう主な原因としては、当初の期日より2ヶ月以上返済が遅れる「長期延滞」や、返済負担を減らすために借金を整理する「債務整理」などがあげられます。

保証会社が利用者に代わって家賃等の弁済を行う「代位弁済」や、契約違反等の理由から強制的に契約が打ち切られる「強制解約」も、ブラックリストに載る一因となります。

ブラックリストに載っているか確認する方法

自分がブラックリストに載っているかどうか確認したい場合、信用情報機関に開示請求を行うのがスタンダードな方法です。

以下のような信用情報機関に問い合わせることで、必要書類や費用等の確認ができます。

・JICC(指定信用情報機関 株式会社 日本信用情報機構)
・CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)

なお、仮審査を行って審査に通らない申込者は、ブラックリストに載っている可能性があります。

車のローン審査に通らない時の対処法

続いては、車のローン審査に通らない場合に考えられる対処法について解説します。

頭金を用意する

ローン審査が通らない場合、最初に試すべき対象法としては、頭金を用意することがあげられます。

ローン審査で確認されることは、あくまでも「借入額を滞りなく返済できるかどうか」であるため、頭金を用意して借入希望額を少なく抑えれば、審査に通る可能性が高くなります。

申込内容を見直す(金額を下げる)

ローンを組む金額を下げるなど、申込内容を見直すことも、審査を通す際に有効です。

申込内容を見直す場合、購入を予定している車のグレードを下げるほか、新車ではなく中古車に目を向けることも必要になってくるため、複数の選択肢を検討しておくと安心です。

新しい車に長く乗り続けるつもりなら、返済年数を長期にすることで借入期間を延ばし、月々の返済額を減らして審査に通りやすくする選択肢もあります。

保証人を立てる

契約者が何らかの理由でローンの返済ができなくなった場合に備えて、親や配偶者・同居している親族を保証人に立てると審査に通るケースがあります。

契約者の雇用形態が非正規であったり、転職して間もない時期だったりする場合は、保証人を立てることも検討しましょう。

ただし、保証人自身が返済能力に乏しいと判断された場合は、審査に通らない可能性があるため注意しましょう。

別のローンを利用する

一口にローンといっても、提供するディーラーや金融機関によってローンの種類は様々であることから、一度NGが出たからといってあきらめる必要はありません。

ブラックリストに載っているなどの問題がない限り、銀行のマイカーローンの審査に通らなかったとしても、ディーラーローンであれば審査に通る可能性は十分あります。

ローンの種類によって審査の通りやすさが違う

様々な種類がある車のローンですが、審査の通り方(難易度)には次のような違いがあります。

ディーラーローンの場合

ディーラーローンとは、カーディーラーが提携する信販会社等を介して契約するローンのことで、車の返却を想定した「残価設定ローン」もディーラーローンに含まれます。

金利は銀行ローンに比べて高めの傾向にあるものの、その分審査には通りやすく、審査自体のスピードも早めとなっています。

ただし、ローンに使用できる範囲が車本体やオプションに限られていて、所有者はディーラーまたはローン会社となります。

そのため、原則としてローン完済前に車を売ることはできない点に注意が必要です。

自社ローンの場合

自社ローンとは、車を売るお店側で車の購入資金を立て替えるタイプのローンで、イメージとしては分割払いに近いかもしれません。

ディーラーというよりは、中古車販売店で多く採用されているタイプのローンとなっていて、ディーラーローンよりもさらに審査の難易度が下がっています。

デメリットとしては支払期間の短さがあげられ、一般的には長くて2~3年で完済しなければなりません。

購入する車や契約者の状況によっては、さらに短い期間での返済が求められることも十分考えられるため、月々の支払額が思っていたよりも高いと感じる人も少なくないようです。

銀行ローンの場合

車のローンを組みたいと考えている人にとって、おそらく最も魅力的な金利となっているのが銀行ローンです。

プランによっては金利が年1%台になるケースもあり、借りたお金は車検・修理はもちろん、免許を取得するためにも使えます。

ローンを組んでも車の所有者は契約者となるため、乗り換えたい場合やカスタムしたい場合も安心です。

ただし、その分審査の難易度は厳しめに設定されているため、ディーラーなら収入の安定性や信用情報に問題ないと判断されるケースでも、場合によっては審査に落ちてしまうことがあります。

消費者金融などのカードローンの場合

急な事情で車が必要になった際、すぐにお金を工面したい場合は、消費者金融などのカードローンを使用する方法もあります。

審査基準は利用するローン次第ですが、総じて銀行・ディーラーローンに比べて難易度は低く、審査のスピードも早い傾向にあります。

しかし、金利については年3~18%を想定しなければならず、利息の総額も高くなります。

消費者金融などのカードローンを利用する場合は、それ以外の車のローンに通らなかった場合の“最後の手段”として検討したいところです。

ローンを組む以外に車を持つ選択肢は?

車のローンが組めず、まとまった現金も用意できない場合、いったん車を持つことはあきらめるべきなのでしょうか。

もし、あらゆる手を尽くしてもローンが通らない場合は、カーリースという選択肢もあります。

カーリースとは、月々の定額料金(リース料)を支払うことで、マイカーのように車を持つことができるサービスです。

リース料には、期間中の税金・諸費用も含まれているため、頭金や車検代の準備をすることなく車に乗ることができます。

また、カーリースは「契約満了時の車の下取り価格(残価)」を差し引いた上でリース料を計算するため、購入を想定してローンを組む場合よりもコストを抑えて車に乗ることができます。

選べるグレードも豊富なため、ローンの審査に通らず苦戦している方は、カーリースも検討してみることをおすすめします。

まとめ

車のローン審査に通らない理由は人によって異なり、具体的な理由としては、年収の低さや年齢・申込内容など複数の原因が考えられます。

特に、信用情報に何らかの傷がついて「ブラックリスト入り」してしまった場合、車のローンを組むのは非常に厳しい状況になることが予想されます。

なかなか審査に通らず悩んでいる方は、頭金を用意したり保証人を立てたりすることで、審査に通る可能性を少しでも高めることが大切です。

それでも審査に通らない場合は、ローンの種類を見直したり、カーリースを検討したりすることをおすすめします。

この記事をシェア

cars Enjoy! Smart Life
carsはSDGsに取り組んでいます

Sustainable Development Goals
ページトップへ