「車が必要なのに、自動車のカーローン審査に落ちてしまった・・・」
審査に落ちてしまうと、車に乗れないのではと不安になってしまう方もいるでしょう。しかし、自動車ローンに落ちたからと言って、車に乗ることを諦めることはありません。
諦めずに審査に落ちたときの対処法や、次の審査に備えて審査基準などを知りましょう。
この記事では、自動車ローンの審査の特徴や落ちたときの対処についてご紹介します。
目次
自動車ローンの審査基準
自動車ローンでどの部分を見られているのかと審査基準を知ることは大切です。
自動車ローンの審査基準は明確に公表はされていませんが、一般的にいくつかのポイントがあります。
(1)年収
ローンの審査基準として一番重要なポイントになるのが「年収」です。
年収が高ければ良いという見方ではなく、年収に対して借り入れる金額のバランスが見られます。
例えば、年収が高かったとしても借入額がバランスに合わない高さであれば審査に落ちます。反対に年収が低くても、バランスに見合った借入額であれば審査に通ることができるでしょう。
ローンの返済は長期的になるものなので、無理なく返済できる年収と返済額のバランスが重要視されます。
(2)職業・雇用形態
ローン審査では、職業や雇用形態も審査の判断材料とされています。公務員や大手企業のような安定した職業、会社は審査基準が有利です。
また、雇用形態も正社員の方が長期的に見て安定性があるため、審査でも有利な条件になります。
派遣社員やアルバイト、自営業となると、年収が高かったとしても審査基準が厳しくなる傾向です。特に自営業の場合は、ローンを組むことのハードルが高いとされています。
同じ年収だとしても、正社員だと審査が通り、アルバイトだと通らないケースもあるでしょう。
(3)勤続年数
一般的なローンの審査基準には勤続年数も対象となっています。勤続年数が長い方が有利であり、1年未満だと厳しい傾向です。
審査では長期的な返済能力を求められるため、長く安定した収入を得ているという証明が必要になってきます。
就職してわずかなケースや、転職を繰り返して勤続年数が短い場合は、審査が通りにくいこともあるでしょう。
ただし、近年はキャリアアップでの転職も多いので、大手企業や年収アップによる転職が審査で伝わればすべてが不利に働くというわけではありません。
(4)年齢
ローンが組める年齢の基準は、金融機関によって異なります。
多くの場合、18歳~70歳くらいとなりますが、高齢者になるほど審査基準は厳しくなります。理由は年収や長期的な返済能力に関わってきます。
高齢者になると年金がありますが、年金は収入として加味されていません。
また、長期的な安定収入を見込むことも難しくなってくるので、少しでも若い内にローンを組むことがおすすめです。
仮に高齢者で審査が通ったとしても、返済期間が短い可能性が高いでしょう。
(5)借入額・信用情報
ローン審査では、現在他で借り入れしているローンの状況や、これまでの支払い状況まで審査対象になっています。
住宅ローンやカードローン、スマートフォンの分割払い、クレジットカードの支払いなど、実は普段の生活の中でも意識しないうちに借り入れしているものもあります。
金額の大小に関わらず、支払いの遅れがあると大きなミスとなります。
また、他のローンで大きな借り入れがある場合は、複数のカードローンで借り入れがあると審査に通らないこともあります。
自動車ローンは3つの種類がある
自動車ローンを一括りにされていますが、ローン先には3つの種類があります。
・銀行系カーローン
・ディーラー系カーローン
・自社カーローン
すべて自動車を購入するときに使えるローンですが、それぞれでメリット・デメリットがあります。
金利や審査の通りやすさにも特徴が異なるので、選択肢として覚えておくと良いでしょう。
銀行系カーローン
銀行系カーローンは、その名の通りメガバンクや地方銀行で展開している自動車ローンです。金利が低く、長めに返済期間が組めるのが大きな特徴です。
住宅ローンを組んでいる金融機関や、給与の振込先になっている金融機関は審査が有利になるケースもあります。ただし、3つの中では審査基準が厳しめとなっているのも事実です。
ディーラー系カーローン
ディーラー系カーローンは銀行系カーローンよりも審査に通りやすい傾向があります。購入先のディーラーでローンを組むことで、割引などの特典がつくこともあるでしょう。
ただし、審査が通りやすい理由として、ローン完済までの所有権はディーラーにあります。また、金利が高めになることもあるので、比較して決めるようにしましょう。
自社カーローン
中古車販売店が貸し手となるローンを自社ローンと言います。大きなポイントとなるのは金利が0%であることです。
中古車販売店は貸金業ではないため、金利をとることができません。分割払いで車を購入すると考えればイメージしやすいでしょう。
審査も比較的通りやすいとされていますが、保証人や保証金が必要となる場合もあります。また、返済期間が短いケースも多いので注意も必要です。
自動車ローンを通りやすくするポイント
自動車ローンの審査が不安な方は、少しでも審査に通りやすい方法を知っておくべきでしょう。一度審査に落ちたら、何か改善して再度審査を行わないと、結果はなかなか変わりません。
ここでは、自動車ローンを通りやすくするポイントを紹介します。
頭金を準備する
頭金が準備できれば、借入額を減らすことができるので審査結果にも大きく影響してきます。
借入額を減らす点で言えば、車種やグレードを下げて金額を下げることも1つの手段です。
借入額が減らせれば、年収との返済バランスをとれる可能性があることと、頭金を準備できることもプラス要素として審査基準の評価に繋がるでしょう。
その他の借り入れをなくす
自動車ローンの審査基準として、年収の3分の1程度を返済負担できる割合(返済負担率)と考えられています。
3分の1の中には、他の借り入れによる返済も含まれているので、他の借入先を完済することも審査を通りやすくするポイントとなります。
また、キャッシング枠があるクレジットカードなど、使っていなければ解約して整理することもプラスになるでしょう。
ローン審査直前に転職は控える
前述で解説したように、勤続年数はローン審査に関わるポイントです。
前職で勤続年数5年だったとしても、審査直前に転職して勤続年数3ヶ月になってしまうと良い評価につながりません。
自動車ローンの審査を受ける見込みがある場合には、転職タイミングも検討することが大切です。
信用情報審査機関に確認する
記憶にないところで、支払いが遅れてしまっていたケースも少なくありません。
自己破産や責務整理はもちろんですが、クレジットカードや公共料金の支払いも記録に残っているので、一度でも支払いの遅れがあるとブラックリストに載ってしまっている可能性があります。
最近ではスマートフォンの端末をローンで購入することも一般的になってきていますが、利用者の中には「ローンで購入している」という意識がなく、料金の支払いを遅れてしまっていたというケースも見受けられます。
仮審査を受ける
一度落ちた金融機関での再審査や、他金融機関で審査を受けることも可能ですが、あまり落ちた審査の履歴が多いのも好ましくありません。
本審査を受ける前に仮審査ができるものもあるので、事前に予測を立てておくことも大切です。
もし、仮審査が通らなければ、本審査は難しいでしょう。
その場合、審査に通すための改善点を見直すか、ローン審査がなく車に乗る方法等を考えなくてはいけません。
自動車ローンの審査に落ちる理由
自動車ローンの審査に落ちた理由は教えてもらえないので、自分で思い当たるふしに気付かなくてはいけません。
自動車ローンの審査に落ちる理由は人によって異なりますが、主には審査基準の項目でマイナス要素があったからと考えられます。
審査に落ちる理由として、よくあるパターンを元に解説します。
収入が不安定な方
月によって収入の変動が大きい場合や、長期的に見て不安定な要素がある場合は審査に通りにくいです。
年収は少なくないが、不安定な部分により審査に落ちてしまう可能性もあります。
正社員のように毎月決まった月給ではなく、派遣社員やアルバイト、自営業のように月によって収入が変わってしまう場合は、審査基準では厳しく見られる項目です。
借入額が多すぎる方
年収に対して借入額が多すぎる場合は、収入と返済のバランスが悪いと判断され審査に通りにくくなります。
個人の総返済額が年収の3分の1以内というのが、一般的な基準とされています。
例えば年収300万円に対して、年間200万円の返済プランでは日常生活に無理を与えることになるでしょう。
このような場合は、借入額を見直すしかないので、価格を抑えた車種やグレードに切り替えるなどを検討する必要があります。
信用情報に問題がある方
借り入れ状況や過去の返済記録等は、個人情報機関に記録が残っています。
審査書類に嘘を記載したとしても、最終的にはバレてしまい、かえってマイナスになってしまうので正直に申告しましょう。
「過去に支払いが遅れたかも・・・」と思い当たって調べたい場合には、信用情報機関で調べることができます。
また、クレジットカードにはキャッシング枠がついているため、使用していなくても影響が出ることもあります。
使用していないクレジットカードを何枚も保有している方は解約して整理しましょう。
自動車ローンの審査に落ちたときの解決策
自動車ローンに落ちてしまったら、解決策を考えていきましょう。ローン審査がなく車に乗れる方法もあるので、審査に落ちても不安になることはありません。
車の利用を急いでいる場合でも、有効な解決方法があります。
保証人を立てる
自動車ローンで返済能力が審査基準に引っかかってしまった場合、保証人をつけることで審査に通るケースもあります。
保証人は、万が一返済が滞ったときに借り主に代わって返済責任を負います。
保証人は重い責任があるため一般的には親族が保証人になるケースが多いですが、あくまでも審査に通すための手段であり、完済まで自分で返済できるように計画しましょう。
車種の変更や予算を下げる
自動車ローンの年収と借入額のバランスで引っかかってしまった場合、車種を変更して審査に通る予算に収めることも、審査に落ちないための解決策です。
予算を下げれば借入額も減るので、審査のハードルも低くなるでしょう。
車種にこだわりがないのであれば、小さめのコンパクトカーにするだけでも審査を通す上で一番早い解決策かもしれません。
頭金の準備や現金での購入
借入額を減らす方法として、頭金の準備が大きな解決策となります。
頭金が準備できてから再審査を行えば借入額を減らすことができるので、審査に通る可能性が出てきます。
カーリースを使う
カーリースはローン審査がなく、毎月定額お支払いでマイカーのように車が乗れるサービス。ローン審査や頭金などで悩む心配もなく、スムーズに車に乗れる有効な解決策です。
カーリースでも自分の好きな車種が選べるので、自動車ローンに落ちたけどすぐに車が必要という方にはおすすめです。
カーリースなら自動車ローンの審査は関係なし
自動車ローンに落ちた方におすすめしたいカーリース。審査に落ちてしまい、頭金の準備や保証人をお願いする手間もありません。
過去の支払いの遅れが影響して審査に落ちてしまった場合でも、カーリースの毎月の支払いができればマイカーのように車に乗れます。便利なカーリースの特徴を解説します。
自動車ローン審査が不要
カーリースではローンを組むわけではないので、自動車ローンの審査が必要ありません。
カーリース会社での審査は必要ですが、自動車ローンに落ちた方でも通る可能性があります。カーリースの場合、契約期間満了後の下取り想定価格を残価として差し引きます。
差し引いた後の残った分を毎月の支払額とするため、審査対象となる金額自体が自動車ローンに比べて少なくなるため審査に通りやすいのが特徴です。
契約期間が長いと毎月の支払いをより抑えることができるので、収入に対しての返済負担率を下げることができます。
初期費用が不要
自動車を購入すると、税金や手数料などの費用が車両価格の2~3割分、初期費用としてかかります。
初期費用が準備できずに、自動車の購入を諦めてしまっている方も多くいるのではないでしょうか。
しかし、カーリースであれば、そのような初期費用がかからずに車に乗ることができます。
そのため自動車ローンの審査が不要なだけでなく、頭金が不要でカーリースができることも大きなメリットです。
初期費用が不要なので、その分車種をワンランク上にするという選択肢もできるでしょう。
好きな国産車が乗れる
「カーリースだと好きな車に乗れないのでは・・・」と思っている方もいるでしょう。
カーリースでも国産車のマイカーを購入するのと同様に、自分の好きな車を選んで乗れます。
しかも、最新の現行モデルから選べるので、自動車ローンでは乗れなかった車を乗ることができる可能性もあります。
自動車ローンなど車種やグレードを妥協しなくてはいけない・・・という方もカーリースであれば希望の車種やグレードの車に乗れる可能性もあるので検討してみましょう。
まとめ
自動車ローンに落ちてしまったからといって、「車に乗れない」と不安になるおとはありません。再度、自動車ローンの審査を受けるための対策や解決策もあります。
また、すぐに車が必要であればカーリースが有効な方法です。自動車ローン審査で悩むこともなく初期費用も不要なので、手軽にマイカーのように新車に乗ることができます。
カーリースのようなサービスをうまく利用すれば、自動車ローンで審査に落ちた方でも車をマイカーのように利用することができます。
カーリースも選択肢に入れておくと、車に乗る手段の幅が広がるでしょう。