自動車ローンは月々いくらになる?返済額を決めるポイントと注意点

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  • 投稿日:2024/03/22
  • 更新日:2024/03/22
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車が欲しいけど、月々のローンが気になって悩んでいるという方は多いでしょう。

車のローンは数年に渡って返済が続くので、なるべく無理のない返済プランにすることが大切です。

特に月々の返済額を決めるときには、シミュレーションを行ってから返済額を決めなくてはいけません。

また、車を維持するにはローンの返済だけでなく、税金やメンテナンス費用もかかってきます。

今回は、自動車ローンの返済に関わるポイントや注意点についてご紹介します。

自動車ローンの月々の返済額はいくら

自動車ローンの月々の返済額は2万~3万円程度になる方が多く、それ以上の返済額になると負担が大きくなる可能性があるでしょう。

購入する車の価格や借入金額によっても異なりますが、毎月の家計の負担にならないよう計画することが大切です。

自動車ローンの返済額に関わるポイント

自動車ローンの返済額は、単純に「借入額÷返済回数」ではありません。

ローンの返済額がどのように決まっているか知ることで、返済シミュレーションが立てられるようになります。

返済額に関わる3つのポイントを解説します。

金利

返済額には金利がかかります。金利とは1年間にかかる利率で、金融機関への手数料となります。

自動車ローンの多くが2%~7%あたりで設定されることが多く、借入先によって変わるのでよくチェックしましょう。

変動金利

金利の種類の1つとして「変動金利」があります。

もう一方の固定金利より金利が低い設定になっていますが、市場の金利の動きに合わせて変動することが特徴です。

最初は低い金利だったとしても、急な市場の金利に変動があった場合には、それに準じて金利が上がってしまいます。

金利が上がると返済額も増えるので、注意しなくてはいけません。

固定金利

固定金利は変動金利と反対で、市場の金利に動きがあっても影響を受けません。

急に金利が上がっても変わりありませんが、金利が下がった場合でも変わらないのが特徴です。毎月の返済額が完済まで変わらないので、家計の計算もしやすいでしょう。

また、変動によるリスクがない分、変動金利よりも固定金利の方が金利設定は高くなっています。

計算方式

自動車ローンの返済方式には、2つのパターンがあります。

計算方式によって総支払額が変わってくるので、仕組みを知っておくことも自動車ローンを組む上で大切です。

元利均等返済

元利均等返済とは、毎月決まった返済額にするために、金利と返済額のバランスを調整する方法です。

月々の返済額の中には借入額となる元金と金利が含まれていますが、返済期間の後半に元金の割合が増えてきます。

デメリットは返済ペースが遅くなるため、金利分の支払いが増えてしまうことが考えられます。

元金均等返済

元金均等返済とは、借入額となる元金の返済設定を一定にするというもの。そのため、返済が進むほど利息額が減っていきます。

初めのうちは返済額が高くなりますが、返済ペースは速くなるため、最終的な総支払額は元利均等返済よりも抑えられるのが特徴です。

それぞれでメリット・デメリットがあるので、返済額を元に無理のない方式を選びましょう。

自動車ローンの種類

自動車ローンの種類は、大きく分けて3種類あります。

それぞれの種類によって審査の傾向も違ってくることと、金利設定も変わってくるので、特徴を知っておくと自動車ローンが選びやすくなるでしょう。

銀行系ローン

銀行系ローンとは、メガバンクや地方銀行、信用金庫、JAバンクなどといった金融機関が提供している自動車ローンです。

金利設定は1%台~4%と低めの設定であることが大きなメリットで、最終的な総支払額が抑えられるところも嬉しいポイント。

その反面、ローン審査は厳しい傾向で、審査や手続きで時間がかかることもあります。

ディーラー系ローン

自動車メーカーであるディーラーが取り扱う自動車ローンです。車の契約と同時にその場で手続きを進行できるので、手間も少なく進められます。

審査も早く、銀行系ローンよりも審査は比較的通りやすいメリットがありますが、金利が4~8%程度とやや高めの設定です。

金利重視の場合は、銀行系ローンより不利な条件になるでしょう。

自社ローン

自社ローンとは、自動車を販売している販売店が取り扱う自動車ローンです。この3つの中では一番ローン審査が通りやすいとされています。

また、販売店とのやり取りなので審査期間も短く、即日で審査結果が出る場合もあります。

デメリットは手数料として10~20%かかるため総支払額が増えてしまうので注意しましょう。

自動車の価格帯に合わせて返済額をシミュレーション

自動車ローンの月々の返済額は、実際にシミュレーションをしてみるとイメージしやすいです。

価格帯ごとにシミュレーションをすると、大まかな返済額が見えてくるので、150万・200万・300万円と3種類を例として算出します。

それぞれ金利3%、ボーナス払い無し、3年・5年・7年の借入期間という条件です。

欲しい車種の価格に合わせて、参考にしてみてください。

軽自動車(150万円)なら月々2~4万円

150万円となると軽自動車の新車が買える価格帯になります。

借入期間3年:月々の支払額43,621円 総支払額1,570,383円
借入期間5年:月々の支払額26,953円 総支払額1,617,180円
借入期間7年:月々の支払額19,819円 総支払額1,664,873円

借入期間3年になると月々の支払額が4万円を超えてくるので、家計の負担が多くなる印象です。

借入期間7年まで伸ばすと総支払額は10万円程高くなりますが、月々の支払額を2万円以下に抑えられるので自動車ローンが組みやすい設定となるでしょう。

コンパクトカー(200万円)なら月々3~6万円

コンパクトカーに手が届くようになるのが200万円付近です。

借入期間3年:月々の支払額58,162円 総支払額2,093,847円
借入期間5年:月々の支払額35,937円 総支払額2,156,240円
借入期間7年:月々の支払額26,426円 総支払額2,219,833円

借入期間3年になると、150万円のときと比べると月々の支払額が約15,000円アップします。

借入期間7年であれば2万円台なので、まだ自動車ローンが検討できる範囲内かもしれません。

総支払額は増えてしまいますが、月々の負担を考えると借入期間7年が無理のない計画になるでしょう。

ミニバンやSUV(300万円)なら月々5~9万円

300万円の予算になると、選択肢に入る車種がグンと増えてきます。最新のミニバンやSUVも想定できますが、その分月々の返済額は大きくなります。

借入期間3年:月々の返済額87,243円 総支払額3,140,769円
借入期間5年:月々の返済額53,906円 総支払額3,234,326円
借入期間7年:月々の返済額39,639円 総支払額3,329,746円

さすがに300万円となると、月々の返済額がグンと上がる印象です。借入期間7年でも約4万円になるので、家計をしっかり計画して検討しなくてはいけません。

自動車ローンで月々の返済額を決めるポイント

自動車ローンで月々の返済額を決めるときは、いくつかのポイントを踏まえて決めることが大切です。

ローンの返済は数年に渡ることや、自動車を購入することでかかる費用も知っておかなくてはいけません。

年収から見た返済負担率

自動車ローンの審査では、年収や職業、勤続年数、過去の信用情報などが見られます。

そこで審査が通る・通らない、いくらまでなら借り入れ可能などの審査結果が出る場合もあるでしょう。しかし、審査に通ったから支払えるという訳ではありません。

年収に対して自動車ローンの返済負担率が25%だったとしても、人によって余裕がある場合とない場合があります。

それは家賃や食費など、それぞれで異なるため最終的には自分で年収から見た返済負担率を決めることが大切です。

維持費も想定する

自動車を購入した後は、返済額以外にもいろいろな費用がかかるので想定した上で考えなくてはいけません。

ガソリン代や駐車場代はもちろん、税金や保険料、車検費用もかかります。一度にまとまった出費になるので、払えないことにならないよう家計に入れておきましょう。

また、自動車には定期的なメンテナンスはつきものです。オイル交換や消耗品の交換、不具合があった場合には点検や修理が必要になってきます。

このような維持費がかかることも覚えておきましょう。

余裕を持った返済プラン

自動車ローンで月々の返済額を決めるときは、前述で解説した維持費がかかるため、余裕を持っておくことが大切です。

早く返済したいからといって無理な返済プランを組んでしまうと、急な出費のときに支払い遅れなどが発生してしまいます。

ローンの返済で支払いが遅れると、信用情報に傷がつきますのでその後のローンを組むときに影響を及ぼすので注意しましょう。

自動車ローンを利用するときの注意点

自動車ローンを利用するときは、月々の返済額や金利、総支払額だけでなく、その他にも注視して見ておくべきポイントがあります。

保証料や繰り上げ返済手数料は、ローン契約する前にチェックしておくべきポイントです。

保証料

自動車ローンを契約すると保証料が発生します。保証料は保証人を立てない代わりに、保証会社へ支払う料金です。

保証料は初期費用として、最初に現金で支払うことになるので準備しておきましょう。おおよその目安が借入額の約1~1.5%程度です。

300万円の自動車ローンであれば、約3万~4.5万円の見込みになります。

繰り上げ返済手数料

早くローンを返済するために繰り上げ返済は、とても有効な方法です。

総支払額を抑えることができるため、お金に余裕ができたタイミングで多く返済に回すと良いでしょう。

そこでチェックしておくべきなのが繰り上げ返済の手数料です。

手数料が無料というケースもたまにありますが、基本的には返済の度に1,000~5,000円程度手数料がかかるケースが多くあります。

自動車ローンで月々の返済額を減らすポイント

自動車ローンの返済額を減らすには、いくつかの方法があります。頭金や車種の選び方を、少し変えるだけで返済額を減らすことが可能です。

月々の返済額を減らせれば、自動車ローンの不安も軽減できるでしょう。

頭金やボーナス払いを増やす

頭金を多めに準備することや、ボーナス払いを利用すれば毎月の返済額を減らせます。

頭金を50万でも100万でも入れられれば、借入額が少なくなるので月々の返済額も少なくすることが可能です。

また、ボーナス払いも月々の返済額を減らせる方法ですが、ボーナスは必ず決まってもらえるものではありません。

ボーナス払いを入れたとしても、無理のない金額にしておきましょう。

車種の変更やオプションを減らす

「月々の返済額が多いな・・・」と思ったらいくつかの車種で返済額を検討してみましょう。

車種によって車両価格が違うので、それぞれで返済額が変わります。安い車種に変更すれば、予算的にも無理がなくなるかもしれません。

また、レザーシートやサンルーフなどをつけている場合も、オプションを減らして返済額を調整しましょう。

中古車を選ぶ

車種やオプションの変更と同様に、中古車を選択することも月々の返済額を減らす方法です。

同じ車種だとしても、中古車を選択することで価格を抑えられます。

中古車であれば、年式や走行距離によって価格が異なるので、好きな車種でありながら月々の返済額が減らせるでしょう。

新車にこだわりがなければ、負担を軽減できるおすすめの方法です。

カーリースを利用する

自動車ローン以外にも、初期費用や税金、保険料などがかかってしまいます。数年にわたって返済できるか不安な方も多いでしょう。

カーリースであれば初期費用はかからずに、税金や保険料、メンテナンス費用まで含まれた月額定額で新車に乗ることが可能です。

車に乗るためにかかる費用を総合的に見れば、家計の計算がしやすく利用できます。

カーリースなら頭金や金利の心配もナシ

自動車ローンが不安な方には、カーリースなら頭金や金利の心配もなく新車に乗ることができます。

今まで車を購入することばかり考えていた方は、選択肢に入れてみても良いでしょう。カーリースの特徴やメリットをご紹介します。

初期費用がいらない

車を購入する場合には、登録料や税金など諸費用となる初期費用が発生します。

一般的に初期費用は自動車ローンに組み込まず、最初に準備して支払うものです。最初にこの初期費用が準備できないと、車の購入が難しくなります。

カーリースであれば初期費用がかからないので、貯金がなくても新車の購入が可能です。

月額費用を抑える

カーリースは、車体価格から契約終了時の残価を差し引いた金額を、月々のリース価格として分割するため月々の支払額を抑えられます。

金利や手数料の心配がいらないので、自動車ローンの負担が大きくて諦めていた方も、カーリースを利用すれば費用を抑えて新車に乗ることが可能です。

自動車ローンの月々の返済額で悩んでいる方は、比較してみると良いでしょう。

維持費の心配もいらない

車を持つと月々の返済額だけでなく、税金や車検、保険料、メンテナンス費用がかかります。

税金や車検はまとまった金額になるので、急な出費があると家計にも影響が大きいです。

カーリースであれば、毎月の費用に税金や車検、保険料、メンテナンス費用を含むことができるので維持費の心配もありません。

毎月の支払額が安定しているので、家計の計算もしやすいでしょう。

まとめ

自動車ローンの月々の返済はいくらになるか?車を購入するときに1番気になるポイントです。

月々の返済額は、シミュレーションをした上で余裕を持った計画をしなくてはいけません。返済額を決めるポイントや注意点を把握して検討しましょう。

また、自動車ローンが不安な方にはカーリースを選択肢に入れてみることもおすすめです。

カーリースであれば、初期費用がかからず維持費も月々の支払額に含むことができます。家計への負担が少なく自分に合った方法で、新車に乗れる方法を比較してみましょう。

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