ガソリンスタンドで洗車するか自分で洗車するか迷った場合は、それぞれの特徴(メリットやデメリット)を比べてみてはいかがでしょうか。
ガソリンスタンド洗車は洗車機にせよ、スタッフの手洗いにせよ、費用はかかりますが楽に洗車を終わらせることができます。
一方自分で手洗いする場合は時間や労力と引き換えに費用を浮かせられ、また自分の好きなように洗車できる点もメリットです。
もちろん、それぞれには注意点もありますので、比較しながら使い分けられるようになると良いかと思います。
ここでは、ガソリンスタンド洗車と自分で手洗いする場合の違いについて、メリットや注意点を中心にお伝えします。
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目次
ガソリンスタンド洗車とセルフ手洗いの特徴を比較
まずはガソリンスタンド洗車とセルフ手洗いの特徴を比較してみましょう。以下表の内容を、順に解説していきます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ガソリンスタンド洗車(洗車機) | ・費用と手間のバランスが良い ・洗車時間を大幅にカットできる |
・ブラシが届かない部分がある ・コーティングの劣化を早める可能性がある |
ガソリンスタンド洗車(手洗い) | ・高品質な仕上がり ・専門の道具や設備が整っている ・コーティング等のオプションまで任せられる |
・費用が高い |
セルフ手洗い | ・費用がかからない ・好きなように洗車できる |
・時間と手間がかかる ・間違った洗車でクルマを痛める可能性がある |
ガソリンスタンド洗車(洗車機)のメリット
最初にガソリンスタンド洗車(洗車機)のメリットをみていきましょう。主なメリットは以下があります。
- 費用と手間のバランスが良い
- 洗車時間を大幅にカットできる
費用と手間のバランスがいい
ガソリンスタンドの中には、全自動で洗車ができる、ドライブスルー型の洗車機を備えているところがあります。
ドライバーは拭き上げだけを行えばよく、自分で洗車する場合に比べて必要な道具や作業を省くことができます。
また、シャンプー洗車を選べば、料金も300~500円程度と比較的安価に抑えられます。洗車にかかる手間を減らしつつ、料金を安く抑えたい人にはおすすめです。
自分で洗車するのは面倒、もしくは自分で洗車する環境がないが、できるだけ安価に洗車を済ませたいという方にぴったりな、最もバランスの良い洗車方法かと思います。
洗車時間を大幅にカットできる
上記の手間とも関連しますが、セルフ洗車と比べ、洗車機を使えば洗車時間を大幅にカットできます。自分で洗車を行う場合、少なくとも30分程度、場合によっては1時間程かかることが多いと思いますが、洗車機を使えば約10分程度で洗車が終わります。拭き上げまで見ても、20分あれば終わるでしょう。
時間と手間を大きくカットできるのが、ガソリンスタンド洗車の最大のメリットと言えます。
ガソリンスタンド洗車(洗車機)のデメリット
一方、ガソリンスタンド洗車は以下のようなデメリットもあります。
- ブラシが届かない部分がある
- コーティングの劣化を早める可能性がある
ブラシが届かない部分がある
人間の手で洗車を行うわけではないので、どうしてもブラシが届かない部分が出てきます。例えば下回りは顕著な例で、下回り洗浄コースをオプションで追加したとしても、セルフ洗車と比べた場合の仕上がりは一目瞭然でしょう。
また、洗車機はセンサーで突起物を避けるように作られているので、洗車されない部分が意外と大きく残ることも。
洗車機は隅々まで完璧に綺麗にできるわけではないことは留意しなければなりません。
コーティングの劣化を早める可能性がある
洗車機を利用する大きなデメリットとして、コーティングへの悪影響があります。
洗車機は人間の手のように擦る強さをコントロールできません。コーティング車の場合もそれ以外の車と同じ力でブラッシングされるため、それがコーティングを痛める可能性が指摘されています。
また、撥水用に使われるワックスとコーティングの相性が良くない場合、コーティングの劣化を早める恐れがあるため、誤った知識でワックス付きのコースを選択すると、コーティングを痛める可能性も。
このように、コーティング車で洗車機を使う場合は、意外に正しい知識が必要になります。
ガソリンスタンド洗車(スタッフ手洗い)のメリット
続いては、ガソリンスタンド洗車(スタッフ手洗い)のメリットです。主なものは以下になります。
- 高品質な仕上がり
- 専門の道具や設備が整っている
- コーティング等のオプションまで任せられる
高品質な仕上がり
ガソリンスタンドのスタッフはプロですから、洗車後の仕上がりはこの中で最も良いです。
ルーフから下回りまで、隅々まで丁寧に洗車してもらえることはもちろん、洗車傷対策や水シミ対策などを踏まえた行程で洗車を行なってくれることも安心ポイントの一つ。
洗車機と自分で洗車した場合と比べると、その仕上がりははっきりと違いがわかるのではないでしょうか。
専門の道具や設備が整っている
ご家庭で洗車する場合と比べ仕上がりに違いが出るのは、道具や設備の面も関わっています。
業者用の専用洗剤や、高圧洗浄機など、そうしたものが揃っているからこそ実現できるクオリティがあります。
専門的な環境で洗車してもらうことで、いつも以上の仕上がりを実感できるでしょう。
コーティング等のオプションまで任せられる
手洗い洗車を受け付けているお店の多くは、その後の汚れ予防の一環としてコーティング等のオプションを用意していることがほとんどです。
もちろんカー用品店でワックスやコーティングスプレーなどの商品を買い、自分で行うこともできますが、手間がかかります。また、施工のやり方にもコツがあり、綺麗に施工するには技術も必要です。
こうした点まで任せられるのは、プロの手洗い洗車を利用するメリットの一つになるでしょう。
ガソリンスタンド洗車(スタッフ手洗い)のデメリット
続いては、ガソリンスタンド洗車(スタッフ手洗い)のデメリットです。
費用が高い
ほとんど弱点がないプロの手洗い洗車ですが、費用面が唯一のデメリットです。この中では最も費用がかかる方法になりますが、しかし、費用以上のメリットを実感できる人が多いのも事実です。
また、毎回プロの手洗い洗車にせずとも、例えば3ヶ月1回のペースにするなど、頻度を落として使うだけでも有効です。
ご自身の予算と合わせて、頻度をコントロールするのも賢い使い方になります。
自分で手洗いするメリット
最後は、自分で手洗いを行う選択肢です。まずはメリットからみていきましょう。
- 費用がかからない
- 好きなように洗車できる
費用がかからない
最も大きなメリットは、費用がかからない点でしょう。最初に道具さえ揃えれば、あとは水道代などの限られたコストしかかかりません。
車を大事にしており、常に洗車をしたい場合は、有効な選択肢になるかと思います。
好きなように洗車できる
また、自分で好きなように洗車できる点も、自分で手洗いをするメリットです。
例えば、汚れがある箇所に偏っていても、洗車機は決められた内容でしか洗車してくれません。
一方、自分で洗車をする場合は汚れが完全に取れるまで自分の手で徹底的に洗車ができます。
このように洗車の強弱や重点的に洗いたい箇所をコントロールできる点も、自分で洗車を行うメリットと言えるでしょう。
自分で手洗いするデメリット
続いて、自分で手洗いを行う選択肢のデメリットです。
- 時間と手間がかかる
- 間違った洗車でクルマを痛める可能性がある
時間と手間がかかる
自分で手洗い洗車を行う最大のネックは、時間と手間の問題でしょう。
予備洗い、シャンプー洗車、拭き上げまでしっかりと行うと、最低でも30分はかかるか思います。また、洗車傷をつけないように、割と神経を使いながら作業を進める必要もあります。
こうしたことが面倒になって洗車をしなくなってしまっては本末転倒ですので、洗車機やプロの力も借りながら、洗車頻度は正しくキープすることが大切です。
間違った洗車でクルマを痛める可能性がある
もう一つ、知識不足による車へのダメージです。
例えば、砂埃などがついたままボディをゴシゴシ洗ってしまうと、砂の粒子が洗車傷の原因になってしまいます。
また、コーティング車にコンパウンド入りの撥水商品を使ってしまうと、コーティングの劣化を早めてしまう恐れがあるので、商品選びにもある程度知識が必要です。
もちろん、正しい知識を入れれば回避できることではありますが、洗車で車を痛めてしまっているケースは少なくないと思われます。
自宅で洗車できない場合はコイン洗車場を利用する方法も
自宅に洗車スペースがなかったり、水道がない方の中にも自分で手洗い洗車をしたい方は大勢いると思います。そんな場合はコイン洗車場を利用すると便利です。
コイン洗車場にはドライブスルー洗車機の他、洗車スペースが用意され高圧洗浄機などが備えられている施設も。
このような洗車場が近くにあれば、そこを利用して手洗い洗車が可能です。
コイン洗車場の高圧洗浄機の仕組み
コイン洗車場の高圧洗浄機付洗車機も、所定のコースを選んでから料金を支払うのはドライブスルー洗車機と同じです。
しかし、高圧洗浄機付洗車機の場合、洗車が始まると高圧洗浄機から水やシャンプーなどが一定時間噴射される仕組みとなっているため、時間内にボディやホイールなどの汚れを落とすテクニックが求められます。
コイン洗車場でのセルフ手洗いに必要な道具
コイン洗車場には高圧洗浄機など、汚れを流すための機材は備えられていることが多いですが、一方でスポンジやクロス等の道具は持ち込む必要があることが多いです。
-
【自分で持ち込む道具】
- ボディ用のスポンジ、クロス
- タイヤ用のスポンジ、クロス
- バケツ
- カーシャンプー
- ワックス、コーティング剤 など
コイン洗車場位はこれらを用意した上で向かいましょう。
コイン洗車場ではマナーを守ろう
コイン洗車場には多くのドライバーが訪れるため、以下のマナーを守って使用しましょう。
- 洗車機を使い終わったら、速やかに洗車機から離れる
- 混雑している場合は、洗車スペースから車を移動して拭き上げを行う
- 隣の車に水などがかからないよう注意する
- カーシャンプーなどの空容器は持ち帰る など
自分で手洗い洗車を行うには?
続いては、自分で手洗いを行おうと思っていた方向けに、必要な道具や作業の流れについてお伝えします。
手洗い洗車に必要な道具
洗車用スポンジ | ボディ等に傷をつけず洗車するために、ボディ用とタイヤ用で2つ用意 |
---|---|
カーシャンプー | 泡立ちが良いものを選ぶと、ボディの塗装にダメージを与えにくい |
ホイール用シャンプー | カーシャンプーでは落ちにくいホイールの汚れを落とすために必要 |
バケツ | 可能であれば洗車に特化したバケツを用意したい |
タオル(クロス) | 吸水性が高いので、マイクロファイバークロスがおすすめ |
ワックス | ワックスを塗布することで、塗装面に傷がつきにくくなり、水垢の付着からも愛車を守ってくれる |
手洗い洗車の手順
洗車の手順は、大きく分けて次の3ステップに分かれます。
- ステップ1:水で汚れを流す
- ステップ2:ボディとホイールを洗う
- ステップ3:キレイに拭き上げる
1.水で汚れを落とす
洗車時はいきなりスポンジでシャンプー洗車を行わず、必ずボディの汚れ、砂埃等を水で洗い流すようにしてください。
繰り返しになりますが、砂埃はボディを痛める原因になる物質です。これらを十分に洗い流さないまま洗車を始めてしまうと、洗車傷をつけるリスクが上がってしまいます。
重要な工程ですので、省かず、確実に実行するようにしましょう。
また、水で洗い流す順番は「上→下」を意識してください。当然、汚れは上から下に水と一緒に落ちていくので、順番が逆だとせっかく綺麗にした箇所にまた汚れがついてしまいます。
車全体の砂埃等が落ちるよう、できるだけ丁寧に行いましょう。
2.ボディとホイールを洗う
続いてはボディとホイールのシャンプー洗車です。
ボディーは「ムートン」と呼ばれる柔らかい素材、またはスポンジで洗うのが一般的で、ホイールはスポンジやブラシ等で洗います。洗車傷をつけないため、スポンジはボディー用とホイール用は必ず使い分けましょう。
また、シャンプーは十分に泡立てるのがポイントです。十分に泡立ったシャンプーが汚れを浮かし、ボディーへのダメージを抑えてれます。シャンプーはバケツの中で十分に泡立てるようにしましょう。
また、ボディーをスポンジで擦る際はゴシゴシと強く擦るのはNGです。洗車傷の原因になるため、優しく洗い上げることを意識してください。
水洗いの時と同様、洗う順番は上→下を意識しましょう。
3.綺麗に拭きあげる
拭き上げも十分に行なっていなかった方も多いと思いますが、洗車後の水シミ防止の意味でとても重要です。水滴がそのまま蒸発すると、含まれているミネラルが水シミになってしまいます。
シャンプーのすすぎが終わったら時間をおかず、素早く拭き上げを終わらせましょう。
拭き上げに使うタオルは、一般のフェイスタオル等を使うのはNGです。繊維目が粗く、洗車傷の原因になってしまいます。繊維の細かいマイクロファイバータオル等で拭き上げるようにしましょう。
ガソリンスタンド洗車(洗車機)の効果を高める予備洗い
洗車機はブラシが届かない部分がある点がデメリットの一つでした。しかし、ある対策をすることで、洗車機の洗車効果を高めることができます。それが「予備洗い」です。
ここからは、予備洗いのメリットや、意識的に予備洗いしたい箇所についてみていきましょう。
予備洗いを行うメリット
予備洗いは、洗車の仕上がりを高めると同時に、車に傷つくリスクを減らす上でも効果的です。予備洗いを行うメリットは、以下になります。
- 車に洗車傷がつくリスクを減らせる
- 仕上がりが綺麗になる
車に洗車傷がつくリスクを減らせる
車には走行中様々な汚れが付着します。特に砂埃や鉄粉は洗車時に車を傷つける原因になるもので、それらがついたままブラシでこすってしまうと洗車傷になってしまう可能性が高いです。
こうした物質を予備洗いで取り除くことで、洗車傷がつくリスクを減らせます。
仕上がりが綺麗になる
洗車機は汚れを感知することはできませんから、汚れている部分もそうでない部分も均一にブラシをかけます。結果、洗車機を通した後も汚れが残ってしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか。
しかし、特に汚れている部分は最初に予備洗いである程度洗っておけば、洗車機のパワーでも汚れを取り除くことができるようになります。
また、洗車機はブラシが届かない部分がありますので、そうした箇所は人間の手で汚れを取ることで、全体の仕上がりがキレイになります。
予備洗いを特に行いたい部位
では、予備洗いはどの部分を重点的に行えば良いのでしょうか。特に意識して欲しい箇所は以下の通りです。
- サイドミラー周り
- ワイパーの下
- グリルの部分
- リアナンバープレートがついている凹み部分(特に天井になる部分)
- タイヤやホイール部分
これらはいずれも「洗車機のブラシが届かない箇所」です。
上記以外にも、クルマ固有の形状によって「ブラシが届きづらそうだな」と感じる部分があるでしょう。そうした点は、重点的に予備洗いを行うことにより、最終的な仕上がりに差が生まれますので、洗車機の待機時間などを使い、予備洗いしておくことをおすすめします。
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最新のクリーナーを利用した水なし洗車であることが特徴で、場所を選びません。外出先の買い物中などにご利用される方も多く、ご自宅以外にも出張いたします。
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まとめ
ガソリンスタンドで洗車すると、自力で洗車するよりも手軽に洗車できますし、プロのスタッフに頼めば丁寧な洗車が期待できます。
しかし、コストを抑えつつ気になる部分を洗いたい場合は、コイン洗車場を利用してみましょう。
選ぶコースによっては、500円以下の金額で洗車機を利用でき、スピーディーに洗車が完了します。
洗車にじっくり時間をかけられる人は、洗車場にある水道から水を汲み、自分で用意したスポンジやカーシャンプーを使って洗車するのもおすすめです。