現金はもちろん、マイカーローンを使用しても車を購入することができます。マイカーローンは大きく分けると、銀行系ローン・ディーラーローン・自社ローンの3つです。
より低い金利で利用できることもあり、銀行系マイカーローンを使い車を購入する人も多いです。ローン返済中でも車を買い替えたいという人はいるでしょう。どのように車を買い替えるのか、この記事でお伝えします。
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銀行系マイカーローンで買った車の買い替え前に確認すること
銀行系マイカーローンで購入した車を買い替えるときは、先に所有権と残債を確認しましょう。
所有権
最初に車の所有権は誰になっているか確認しましょう。車は所有者のみ売却できます。そのため、所有権が自分であるか確かめる必要があります。
マイカーローンを利用して購入した車は、所有権がローン会社になっている場合があります。ただし、銀行系マイカーローンだと、所有権は車を購入した本人であることが多いです。
所有権は車検証を見て確認できます。車検証の「所有者の氏名又は名称」の項目を見て、誰が所有権を持っているか調べておきます。もしも、所有権が自分以外であるときは、車を売る前に名義変更しないといけません。
残債
次にマイカーローンの残債を確認しましょう。残債は、マイカーローンを利用している銀行のサイトや支払い明細書、または銀行で聞くことでわかります。
残債がわかれば、車を売ったときにローンを完済できるのか、返済できない分のローンがいくら残るかが把握できます。手元にいくらのお金が確保できるかわかるので、車を買い替える資金や生活資金にするなどと、計画を立てやすいでしょう。
もしも、車を売ってもローンを完済できないときは、自己資金を使う、またはローンを利用することのどちらかを検討し、完済を目指す必要があります。ローンは、返済できない分だけ借りるか、新しく買う車のローンに上乗せするかのどちらをを選びます。
もし他人名義になっていたら？名義変更の方法
マイカーローンを利用して購入した車は、ローン完済まで「所有者」がローン会社の名義となっていることがあります。この状態で勝手に車を売却したり譲渡したりすることはできません。名義変更を行いますが、いくつかの手順を踏む必要があります。
そして、ローンが残っている状態での名義変更は、通常の名義変更と比べて複雑なため、注意が必要です。
名義変更に必要な手続き
以下の流れで手続きを行いましょう。
- ローン残高の確認と一括返済の相談
- ローンの完済
- 所有権解除手続き
- 正式な名義変更の申請
まず、ローンがどのくらい残っているかを確認し、名義変更のために一括返済が必要か、ローン会社に問い合わせます。
基本的に、車の名義（所有権）を移すにはローンの完済が必要です。完済後にローン会社から「所有権解除書類」が発行されます。
完済後にローン会社から所有権解除に必要な書類（譲渡証明書・委任状・印鑑証明書など）を受け取り、運輸支局で所有者をローン会社から本人名義に変更します。軽自動車の場合は、自動車検査登録事務所で名義変更を行いましょう。
自分で名義変更を行えますが、通常は車買取店舗が行ってくれます。
名義変更に必要な書類
車の名義変更には、ローン会社から渡される書類と自分で用意する書類を用意します。
ローン会社から発行される書類は、以下のとおりです。
- 完済証明書
- 委任状
- ローン会社の印鑑証明書
発行されないときは、自分で取り寄せて用意してください。また、自分で揃える書類は以下のものがあります。
- 車検証
- 自賠責保険証
- 納税証明書
- リサイクル券
- 印鑑証明書と実印
- 本人確認書類
- 譲渡証明書
- 申請書
- 委任状
委任状は車買取店舗が用意してくれます。必要書類を揃えて、車買取店舗に提出します。軽自動車を手続きするときは、実印は不要です。どの書類が必要かわからないとき、または不安なときは、ローン会社や車買取店舗で聞いて下さい。
残債がある場合の今後の選択肢
車のローンが残っているときは、なにかしらの方法で返済を続けます。返済方法にはいくつか種類があるので、使いやすい方法で返済すると良いでしょう。
今まで通りの返済を続ける
自分で現金を用意できる場合は、今までどおり返済を続けていくこととなります。貯金を返済に充てたり、積立金をおろして返済に使ったりすることとなるでしょう。
自己資金を使ってローンを返すので、他のローンを使う必要がなく、新たに借金を背負う心配がありません。
売却資金や自費一括返済する
車を売却してその金額で、ローンの残債を返済する方法です。売却額が残債よりも多いときは、そのままローンを完済できます。
残債のほうが売却額よりも多いときもあります。そのようなケースでは、車を売ったお金を残債の支払いに充てても、ローンが残ります。そのため、残ったローンをどうにかして返済しないといけません。自己資金を使って返済してローンを完済するか、他の方法でお金を用意することもなります。
新しい車のローンに上乗せる（おまとめローン）
新たにローンを組んで車を買い替えることができます。その場合は、古いローンの残債を足して新しくローンを組むことも可能です。いわゆるおまとめローンです。
ただし、借入総額が多くなるので、返済の負担が増えます。無理なく返済できる金額であるかどうかを確認してから、おまとめローンは利用したほうが良いでしょう。また、どのディーラーや金融機関でも利用できるローンではないので、事前に使えるかどうか確認してください。
現在の車を下取りに出すのは損って本当？
車を売るときは、より高値で買い取ってもらえると、十分なお金を確保しローンの残債を完済できます。車を買い取る方法は、買い取りと下取りの2つがあります。一般的に下取りは、買い取りよりも低い金額で車を売ることとなり損します。少しでも高値で車を売りたいときは、買い取りに出しましょう。
下取りは、ディーラーで新しい車を買うときに使う方法です。所有している車を引き取ってもらい、その引取代金を新しい車の購入資金に充てます。
下取り価格は買い取り価格よりも、10～30%低くなるのが一般的です。無理な金額で引き取らなくてもお客さんが車を手放してくれます。そして、車種の人気度やオプションの有無などが査定で価格に反映されません。そのため、買い取り価格よりも安い価格となります。
一方で、不人気の車や古い車でも下取りしてくれるというメリットはあります。しかし、少しでも高値で売って、より多くの現金を手に入れたいときには買い取りしてもらうことをおすすめします。
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まとめ
銀行のマイカーローンが残っている車でも、買い替えすることができます。自分名義の車だと、そのまま売却して買い替えるだけです。ローン会社の名義の車の場合は、先に名義変更を行います。
ローンを返済すると名義変更できるので、自己資金を用意する方法や、新しくローンを使う方法などで完済してください。車を売ってローンの残債に充てることも可能です。その場合は、より高値で売るために買い取りしてもらいましょう。
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