
マイカーを長く使うか、それとも一定のタイミングで買い替えるのかは、多くの方が一度は迷うテーマといえます。「乗り潰した方が得なのでは?」と考える方もいれば、「新しい車に早めに替えた方が安心」と思う方もいるでしょう。実際のところ、どちらが得なのかは単純な比較では判断できません。 その理由としては、購入価格だけでなく税金や保険、車検、メンテナンス、さらには売却時のリセールバリューといった多くの要素が関係してくることが挙げられます。この記事では、車を乗り潰すのと買い替えるのとどちらが得なのか、複数の視点から解説します。
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車は乗り潰すのと買い替えのどちらが得なのか?
車の維持費や購入費用を考えるうえで、「長く乗るか、早めに買い替えるか」は悩むポイントになります。どちらにもメリットとデメリットがあり、単純に総コストだけで答えを出すことはできません。 ここでは、判断の基準となるポイントをいくつか紹介します。
乗り潰したほうが総コストは得だが・・・
車は一度購入すれば長く乗るほど「購入回数」が減るため、合計の出費は少なくなります。たとえば新車を10年間乗り続ければ、同じ期間に5年ごとで2回買い替えた場合と比べ、購入費用の合計は大幅に抑えられます。こうした意味では、乗り潰す方が総コストは得だといえるでしょう。 しかし、それだけで判断するのは危険です。年数を重ねた車は燃費性能が落ちるため、ガソリン代がかさむことになりかねません。 さらに車の安全技術や快適装備の進化は早く、古い車に乗り続けることで最新技術を享受できないデメリットも無視できません。結果として、総コストそのものは得であってもガソリン代がかさむ、時代に合った機能を使えないなど、懸念すべき点もあるのです。
現車で購入資金を作る場合は、早めに買い替えたほうが得
乗り換えの際、今乗っている車を買取りや下取りに出して次の車の購入資金に充てるケースは多く見られます。このとき重要になるのが、「リセールバリュー(再販価値)」です。 車は年数を経るほど、また走行距離が長くなるほど価値が落ちます。査定額は新車登録から7年を境に急激に落ちるとされており、以降はよほどのレアモデルやプレミアカーでない限り下落し続けていくのが一般的です。 また、近年は環境性能や安全装備の進化により、モデルチェンジのたびに価値の基準が変わる傾向がある点も無視できません。現行モデルの人気が続いているうちに売却すれば、高いリセールを維持できる可能性が高まります。資金効率を考えるなら、長く乗るよりも早めに買い替えた方が合理的な選択といえるでしょう。
古くなればなるほど修理費がかかる場合もある
車は古くなるほど経年劣化が進み、部品の摩耗も激しくなるためメンテナンス頻度が上がります。また、故障のリスクも高まり、頻繁にパーツ交換や修理が必要になるケースも少なくありません。 さらに、古い車ほど部品の供給が少なくなり、在庫が限られているため修理が困難になる可能性もあります。加えて、修理中は代車を借りるなど生活面での不便も発生します。乗り潰すつもりで維持していても、メンテナンス費用や修理関連の費用がかさみ「買い替えたほうが安かった」という結果になる可能性も十分に考えられます。
車の一般的な買い替えサイクル
一般的な車の乗り換えサイクルは、どのくらいの年数なのでしょうか。一般社団法人 日本自動車工業会による「2023年度 乗用車市場動向調査」により、2023年の全保有車の保有期間を表にまとめました。
保有年数 | 割合 |
---|---|
〜1年 | 1% |
〜3年 | 9% |
〜5年 | 19% |
〜7年 | 19% |
〜10年 | 28% |
10年超 | 24% |
参考:2023年度乗用車市場動向調査 報告書 このデータから読み取れるのは、車を短期で買い替える人が一定数いる一方で、5年以上同じ車に乗り続ける人が全体の7割近くを占めているという点です。特に7~10年が28%、10年超が24%と、長期利用層も決して少なくありません。 また、1~5年で買い替える人が全体の約3割いることは注目に値します。これは、リセールバリューが高いうちに手放すことで次の購入資金を確保する戦略や、新しい安全装備や燃費性能を重視して早めに切り替える動きが影響していると考えられます。 つまり、買い替えサイクルには「資金効率を優先する層」と「長期利用で出費を抑える層」の二極化が見られるといえるでしょう。
車の実質負担額シミュレーション
乗り潰すのと買い替えるのと、どちらが得かを判断するには、実際にどの程度の費用がかかるのかを具体的にイメージすることが重要です。ここでは300万円の新車を購入したケースを想定し、3年、5年、7年、9年で乗り換えた場合の実質負担額を比較してみましょう。
項目 | 3年で乗り換え | 5年で乗り換え | 7年で乗り換え | 9年で乗り換え |
---|---|---|---|---|
車両代 | 300万円 | 300万円 | 300万円 | 300万円 |
車検・法定費用 | 0円 | 14万円 | 28万円 | 42万円 |
自動車税 | 10万円 | 20万円 | 30万円 | 40万円 |
リセール | ▲150万円 | ▲100万円 | ▲50万円 | 0円 |
実質年負担 | 53万3,000円 | 46万8,000円 | 44万円 | 42万4,400円 |
実質月間負担 | 4万4,000円 | 3万9,000円 | 3万6,000円 | 3万5,370円 |
シミュレーションを見ると、長く乗るほど年間・月間の負担額は小さくなることがわかります。9年間乗り続ければ実質月間負担は約3万5,000円となり、3年で乗り換える場合に比べて大きな差が出ています。 ただし、長期利用には修理費の増加リスクや、最新機能を使えず不便を感じる、といったデメリットも伴います。一方で3〜5年で乗り換える場合は、リセールバリューをうまく活かして次の購入資金に充てられるのがメリットといえるでしょう。 リセールとの兼ね合いや、自身が何を重視するのかによって判断基準は変わります。費用面だけを見れば「長く乗る方が得」ではあるものの、快適性・安全性やライフスタイルの変化、またリセールを利用したいと考えるなら、短めのサイクルでの買い替えも視野に入るのではないでしょうか。
車の買い替えが妥当なケース
「乗り潰す」と「買い替える」にはそれぞれメリットとデメリットがありますが、以下のようなケースでは買い替えがおすすめです。
- 現車に不便を感じ始めた時
- 車検の直前
- 10年10万キロを迎える前
- フルモデルチェンジの前
- 高額な修理が必要な不具合が出た場合
- 「欲しい!」と思える車が見つかった時
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
現車に不便を感じ始めた時
「もう少し広さが欲しい」「燃費が悪くて維持費がかかる」など、今乗っている車に不満や不便さを感じるようになったら、買い替えを検討するサインといえます。 車は生活の道具である以上、不便を我慢しながら乗り続けるのは大きなストレスになりかねません。家族構成の変化によって、適した車が変わるケースもあります。また、新型車はこれまでになかったコネクト機能や運転支援機能などがあり、利便性、快適性が格段に向上しているケースも少なくありません。 今乗っている車が生活に合わなくなった、機能が物足りないなど不満を感じたら、次の一台を考えるタイミングといえるでしょう。
車検の直前
車の買い替えのタイミングとして一般的なのが、車検の直前です。車検にはまとまった費用がかかるため、「この先も乗り続けるか、それとも買い替えるか」を判断する節目といえます。 特に年数が経過している車では、整備や部品交換が追加されて車検費用が膨らむことも少なくありません。そのため、車の状態によっては車検を通す前に買い替えを検討するのも合理的な判断といえるでしょう。
10年10万キロを迎える前
「10年10万キロ」は、新車登録から10年経過、走行距離10万キロを指し、車の買い替え時期のひとつの目安とされています。現在の車は性能や耐久性が上がり13年程度が寿命といわれていますが、それでも10年10万キロを過ぎるころには経年劣化が進み、メンテナンス頻度が上がったり、燃費が悪化したりするケースが少なくありません。 安心して乗り続けたいなら、このタイミングをひとつの区切りと考えるのもいいでしょう。
フルモデルチェンジの前
モデルチェンジが行われると、旧モデルの価値は大きく下がります。フルモデルチェンジが近いとわかっている場合、その前に売却すれば比較的高い価格で手放せる可能性があります。 逆に新型が発表されてからでは買い取り価格が急落するため、普段から車の情報に敏感になり、タイミングを逃さないようにすることが大切です。
高額な修理が必要な不具合が出た場合
エンジンの載せ替えは、修理費用が数十万円に及ぶことがあります。またトランスミッションや足回りなども、場合によってかなり高額な修理費用が発生するケースも少なくありません。 まだ新しく、今後何年も乗り続ける、というのであれば修理するのもいいですが、登録からある程度の年数が経っているなど、買い替えが視野に入る時期であればそのタイミングで買い替えるのもいいでしょう。
「欲しい!」と思える車が見つかった時
車は単なる移動手段ではなく、ライフスタイルを彩る存在でもあります。そのため、気持ちの面も大切です。「乗りたい!欲しい!」と思える強く惹かれる車に出会えた場合は、それを手に入れること自体が大きな満足につながります。 「この車に乗りたい」と思える一台に出会ったとき、買い替えを決断するのもいいかもしれません。本当に欲しい車なら、満足度の高いカーライフが実現するはずです。
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まとめ
車を乗り潰すか、それとも早めに買い替えるか、どちらが得かは一概に決められるものではありません。長く乗れば購入費用を抑えられる一方で、修理費や安全性能の面で不利になる可能性があります。逆に早めに買い替えれば、リセールバリューを活かして資金効率を高められますが、その分出費も多くなります。 実際のデータを見ても、買い替えサイクルは人によって大きく異なり、3年や5年で乗り換える人もいれば、10年以上乗り続ける人も珍しくありません。 大切なのは、自分のライフスタイルや価値観、そして現在の車の状態を踏まえて判断することです。不便さや不安を感じながら無理に乗り続けるより、納得感を持って買い替えるほうが結果的に満足度の高いカーライフにつながるのではないでしょうか。
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