女性に人気の車とは、どのようなモデルなのでしょうか。車を選ぶときは、スタイリング、室内やラゲッジルーム(荷室)の使い勝手、運転のしやすさなど、さまざまな観点から車種を絞り込む必要があります。
そこで今回は、女性に人気の車ランキング、車を選ぶときのポイント、装備しておきたいおすすめ機能、そしてかわいい車種やかっこいい車種の特徴を解説します。
どの車が自分に合っているのかを考える際に、ぜひ参考にしてみてください。
女性に人気のある車ランキング
まず、女性に人気のある車のランキングをみていきましょう。ここでピックアップする車種は、女性から支持されているモデルや女性が車に求めることを参考にしています。
女性が車を選ぶときには、デザイン、室内の広さや小物入れなどのユーティリティ、運転のしやすさ、安全性、経済性などをポイントとする人がが多いです。
では、人気のある車ランキングトップ5をみていきましょう。
1位:ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOXは室内空間が広く、後席スライドドアを装備するスーパーハイトワゴンの軽自動車です。
助手席には前後のスライド量が570mmあるスーパースライドシート機構を採用しているため、後席と運転席間の移動が楽にできます。また、スライドリアシートとあわせれば、多彩なシートアレンジが可能です。
安全面では、ホンダの先進的な運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を搭載しています。そのためN-BOXは、室内が広く使い勝手に優れ、安全性が高い軽自動車といえるでしょう。
子育て世代の普段使いや、多くの荷物を積載するシーンでも役に立ちます。
【ホンダ N-BOXのスペック等】
・全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,780mm
・燃費(WLTCモード):21.2km/L(グレード:G)
・価格:142万8,900円~
2位:スズキ ワゴンRスマイル
スズキ ワゴンRスマイルは、2021年9月10日に発売を開始した新しいワゴンRシリーズです。
ハイトワゴンの軽自動車であるワゴンRスマイルは、「高いデザイン性とスライドドアの使い勝手を融合させた、新しい軽ワゴン」をコンセプトに開発されました。
広い室内空間に充実した収納スペースを備え、後席にスライドドアを採用していることが特徴です。
また、ワゴンRよりも頭上空間にゆとりを持たせ、前席の着座位置を高くすることで、見通しの良さを確保しています。
運転支援システムである「スズキセーフティサポート」と相まって安心感のあるワゴンに仕上がっており、日常の買い物や子育て世代をはじめとした幅広い女性ユーザーに最適です。
【スズキ ワゴンRスマイルのスペック等】
・全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,695mm
・燃費(WLTCモード):25.1km/L(グレード:HYBRID S)
・価格:129万6,900円~
3位:スズキ ハスラー
スズキ ハスラーは、軽ハイトワゴンとSUVを融合させたクロスオーバーモデルです。
丸型を取り入れたヘッドライト、直線的でタフな印象のスタイリング、遊び心があり使い勝手に優れるインテリア、マイルドハイブリッドによる優れた燃費性能、先進的な運転支援システムなどにより、小さくも頼もしい軽自動車に仕上がっています。
また、取り外して洗えるラゲッジアンダーボックスや、汚れに強い素材を採用したリアシート背面パネルが装備されているのも特徴です。
日常のドライブだけでなく、休日のアウトドアにも使える軽自動車といえるでしょう。
四輪駆動モデルには、雪道やアイスバーンでの発進をサポートする「スノーモード」、滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂での車速を維持する「ヒルディセントコントロール」という3つの機能を搭載しています。
【スズキ ハスラーのスペック等】
・全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm
・燃費(WLTCモード):25.0km/L(グレード:HYBRID Gセーフティサポート非装着)
・価格:128万400円~
4位:トヨタ ヤリス
トヨタ ヤリスは、従来ヴィッツとして販売されていたコンパクトカーで、2020年の4代目から車名がヤリスになりました。
プラットフォームやエンジンなどを一新したヤリスは、5ナンバーの扱いやすいボディサイズ、充実した小物入れ、レーダーとカメラによる先進的な運転支援システム、ハイブリッドシステムによる燃費性能が魅力です。
また、一部グレードのメーカーオプションには、外側に傾く回転シートを運転席と助手席に装備できます。回転シートは、スカートや和服を着用している時に嬉しい装備といえるでしょう。
ヤリスは、女性に嬉しい装備が充実し、扱いやすく安全性の高いコンパクトカーです。
【トヨタ ヤリスのスペック等】
・全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mm
・燃費(WLTCモード):36.0km/L(グレード:HYBRID X)
・価格:139万5,000円~
5位:MINI ミニ5ドア
MINI ミニ5ドアは、丸型ヘッドライトや角のとれたスタイリングにより、女性から人気が高い輸入車です。
また、多彩なボディカラーの組み合わせにより、個性的なスタイリングに仕立て上げられるのもミニならではの特徴といえます。
ミニには、3ドア・5ドア・コンバーチブル・クロスオーバーなどのラインアップがありますが、今回おすすめするのはミニらしいスタイリングを維持しながら、後席へのアクセスがしやすく、利便性が高い5ドアハッチバックです。
2021年6月に発表された最新のミニ5ドアは、運転支援システムである「アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」、「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、「前車接近警告機能」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」などを一部グレードを除き標準装備しています。
ミニ5ドアは、かわいらしいスタイリングと使い勝手・安全性を両立した輸入車です。
【MINI ミニ5ドアのスペック等】
・全長4,025mm×全幅1,725mm×全高1,445mm
・燃費(WLTCモード):19.5km/L(グレード:ミニクーパー5ドアD)
・価格:290万円~
女性が車を選ぶときのポイント
車を選ぶときは、用途に合っているか、家族を乗せることがあるかなどの使用条件を重視すると良いでしょう。
利便性が良くなかったり、運転しにくかったりすると、購入した後に後悔してしまう可能性があります。
そのため、ここから説明するポイントを確認してから車の購入を決めることをおすすめします。
用途に合っている
車の用途は、生活環境によって異なります。小さな子どもや要介護者がいる場合、また買い物や送迎がメインである場合や休日の外出に使う場合など、車を使う目的はそれぞれ異なるため、目的に合った車を選ぶことが大切です。
子どもを乗せる
子どもを乗せることが多い場合は、室内が広く、後席にスライドドアを採用している車がおすすめです。スライドドアであれば、狭い場所でも後席を開閉するときの間口が大きくとれます。
また、子どもが自分でドアを開けるときに隣の車や壁などにドアをぶつけてしまう心配がありません。子育て世代の女性が車を選ぶときは、スライドドアであることを重視すると良いでしょう。
要介護者を乗せる
要介護者を乗せることが多い場合は、頭上空間が広く、乗降する間口が広くとれるスライドドアを採用し、乗降するステップの高さが低く抑えられている車がおすすめです。
介護をする場合、体勢の変化をなるべく少なくして、介護者の身体への負担がかからないようにすることが求められます。
頭上空間の高さがある車は、頭をかがめることなく乗降できるため、介護に適しているといえるでしょう。
また、車椅子に座ったまま車に乗ることや身体への負担を少なくするために、乗降するステップが低い車を選ぶことをおすすめします。
買い物や送迎に使う
日常生活の中での買い物や送迎などに車を使う場合、小回りが利くコンパクトな車がおすすめです。買い出しに行く店舗によっては、駐車場が狭いことがあります。
小回り性能に優れ、ボディサイズが抑えられているコンパクトな車であれば、狭い駐車場への出入りや行き違いなどでも運転がしやすいです。
日常生活の一部として車を使う場合には、扱いやすさを重視すると良いでしょう。
アウトドアを楽しみたい
アウトドアを楽しむ場合には、積載スペースや走破性能を重視して車選びをすると良いでしょう。アウトドアでアクティビティを楽しむときは、さまざまな荷物を積載することが多いためです。
また、場所によっては舗装されていない道を走らなければならないこともあります。したがって、アウトドアで必要な用品を積載できるスペースが十分に確保できるか、舗装されていない道での走行に困ることがないかという観点で車を選ぶことをおすすめします。
視界が広い
運転をするときに大切なのは、前方や周囲の状況を見渡せる視界の広さです。車のピラー(窓柱)の死角が多かったり、窓枠の高さが高かったりすると、視野が広くとれません。
視界の広さを確認するためには、実際に車に乗って自分の目で確かめることが必要です。そのため、車を購入しようとするときは販売店へ足を運び、運転席に座ったり試乗をしたりして運転がしやすいかどうかを確認しましょう。
体に合っている
座席の着座位置やシートの形状などは、車によって異なります。自分の身体に車が合っていない場合、運転しているときに疲れてしまったり、運転しにくいと感じたりすることがあります。
そのため、カタログや評判だけを鵜呑みにせず、自分で車を見に行って、運転席に座ったり後席に乗ったりして、乗り心地や座り心地などが自分の身体に合っているかを確かめましょう。
燃費が良い
車を所有すると、ガソリン車の場合には燃料代、電気自動車の場合には電気代がかかります。燃費(電気自動車の場合は電費)は家計に影響するため、なるべく燃料(電力)消費が少ない車を選びましょう。
燃費は、ガソリン1Lあたり何km走行できるかという数値がカタログに「km/L」で表記されています。
電費は、「航続距離(km)÷バッテリー容量(kWh)」で1kWhあたり何km走行できるか算出することが可能です。1kWhあたりの走行距離が長いほど電費が良いということになります。
おすすめの機能
車を選ぶときは、アシスト機能や安全装置が充実しているモデルを選ぶと良いでしょう。
アシスト機能や安全装置は、日ごろの運転をサポートしてくれたり、狭い場所の通過や駐車場に車を停めたりするときに役に立ちます。
ここからは、装備されていると便利なおすすめ機能を3つ紹介します。
運転アシスト機能
運転アシスト機能は、近年急速に普及してきた機能です。カメラやレーダーなどを使い車両の前方・側方・後方を自動で確認し、危険を検知すると警告したり、運転のアシストをしたりしてくれます。
各自動車メーカーから多くのアシスト機能が発表されていますが、その中でも日常の運転や万一の時に役立つ機能は、オートライト、レーンキープアシスト、アダプティブクルーズコントロール(全車速域追従機能)です。
オートライトは、ライトの点灯・消灯忘れを防止でき、安全運転や自己防衛運転に役立ちます。
レーンキープアシストは、幹線道路や市街地で車線を維持してくれる機能です。ただし、メーカーや車種によって作動条件が異なるため、市街地でも使えるタイプなのか、一定の速度域まで到達しなければ作動しないのかを事前に確認してから使用してください。
アダプティブクルーズコントロールは、前方車両から安全な距離を維持するために車速を自動的に調整してくれる機能で、特に長距離運転の時に役立ちます。
駐車アシスト機能
駐車アシスト機能とは、バックカメラやバックモニター、コーナーセンサーのことです。バックカメラやバックモニターは、ギアを「R」に入れると車両後方に装着されているカメラの映像をモニターに映し出します。
また、車種によっては車を上から見下ろしたように表示してくれるアラウンドビューモニターが装備されていることもあるでしょう。真上から見たような映像であれば、さらに自車の位置を確認しやすくなります。
アラウンドビューモニターが装備できる場合には、選択しておくことをおすすめします。いずれも車両の後方や周囲の死角をサポートしてくれる機能であるため、装着しておくと良いでしょう。
コーナーセンサーは、車両が障害物(壁や車など)に近づくと警告してくれるシステムです。ドライバーの気がつかないうちに近づいている障害物を教えてくれるため、装着しておくことをおすすめします。
安全装置
安全装置には、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などがあります。衝突被害軽減ブレーキは、車両に装着されているカメラやレーダーによって前方車両への接近を検知し、ドライバーへ警告するシステムです。
警告があるにも関わらず、ドライバーがブレーキ操作をしない場合には、システムが緊急ブレーキを作動させ、前方車両への衝突被害を軽減させます。
誤発進抑制機能は、車両に装着されているレーダーなどによって障害物を検知し、誤ってアクセルを踏み込んで障害物の方向へ発進しそうになった場合に、警告して発進しないよう制御するシステムです。
衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能は、万一の時のために装着しておくと良いでしょう。
かわいい車種とは
一般的にいう、かわいい車とはどのようなモデルのことなのでしょうか。
かわいい車とは、コンパクトカーを指すことが多く、豊富なカラーバリエーションが用意され丸型をモチーフとしたパーツを取り入れている場合が多いです。
特に、丸型にヘッドライトを採用し、角がとれたスタイリングで、カラフルなボディカラーにしているとかわいい車という印象をもつ人が多いようです。
具体的な車種としては、ホンダ N-BOX、スズキ ワゴンRスマイル、ダイハツ ムーヴキャンバス、スズキ ラパン、ダイハツ キャスト、スズキ ハスラー、スズキ ジムニー、トヨタ パッソ、フォルクスワーゲン ビートル、フィアット 500、MINI ミニなどが挙げられます。
かっこいい車種とは
一般的にいう、かっこいい車とはどのようなモデルなのでしょうか。
かっこいいといわれる車は、一般的に横長基調のパーツが随所に取り入れられ、シャープなスタイリングを演出し、メッキパーツで加飾されている車種が多いです。
スポーツカーやセダンなどに限らず、SUVやコンパクトカー、ミニバンであっても、ヘッドライトやバンパーの形状などによって、かっこいい車という印象をもつ人が多いようです。
具体的な車種としては、ホンダ N-BOXカスタム、ダイハツ タントカスタム、スズキ スペーシアカスタム、トヨタ ヤリス、ホンダ フィット、トヨタ アクア、日産 ノート、マツダ MAZDA3、日産 キックス、ホンダ ヴェゼル、メルセデス・ベンツ Aクラス、BMW 1シリーズなどが挙げられます。
まとめ
今回は、女性に人気のある車ランキング、女性が車を選ぶときのポイント、おすすめの機能、かわいい車やかっこいい車について解説しました。
車を生活の一部として使う場合には、運転のしやすさ、室内スペースの広さ、乗り降りのしやすさなどに注目して車を選ぶと良いでしょう。
また、生活の一部として車を使う場合に加え、買い物や送迎、休日のドライブや遠出などにも車を使う場合には、長時間の運転をサポートするアシスト機能が装備されている車を選ぶことをおすすめします。
さまざまなアシスト機能があると、万一の時でも安心感があります。ただし、自分にとって本当に必要な装備とはどのようなものなのか、しっかりと考えてから車を購入しましょう。