
車は大きな買い物であり、初めて購入する場合は総額でどのような費用がかかるのか、またどのような手続きが必要なのか、戸惑うことも少なくありません。
この記事では、初めての方でも安心して車を購入できるよう、費用の内訳から手続きのステップ、購入方法の比較、さらにはおすすめの車種までをわかりやすく解説します。
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目次
車を買うのに必要なお金は?
車の購入時に必要になるのは、車両代金だけではありません。また、車の入手後も維持費がかかるため、トータルでどの程度のお金が必要かをしっかりと見極めておく必要があります。
購入にかかるお金
まず、車の購入時にかかる費用について見ていきましょう。
A.車両本体代金
車を購入する際に最も大きな出費となるのが、車両本体の代金です。価格は車種によって異なりますが、新車の軽自動車であれば100万円前後から、普通車なら200万~300万円程度が一般的な価格といえるでしょう。
同一車種・同一グレードであっても、ハイブリッド車はガソリン車よりも20~30万円程度高くなるのが一般的です。なお中古車の場合、同じ車種でも走行距離や年式により大きく価格が異なります。
B.諸費用
車は登録しないと、公道を走れません。その登録に必要な法定費用や各種代行費用なども購入時に支払います。諸費用の金額は車によって異なりますが、車両代金の1~2割程度が必要です。
諸費用は、一般的に以下の項目に分けられます。
【自動車税(種別割)】
自動車税(種別割)は自動車の排気量に応じて毎年課される税金で、排気量が大きくなるほど税額が高くなります。毎年4月1日時点での車の所有者に納税義務が発生するため、購入時には登録月に応じた初年度分を月割で支払わなければなりません。
ただし、軽自動車の場合は月割り制度がなく、4月2日以降に購入した場合はその年度の軽自動車税(種別割)は免除されます。
【自動車重量税】
車両の重量に応じて課される税金ですが、軽自動車の場合は重量に関係なく一律です。
新車購入時は初回車検までの3年分(自家用乗用車の場合)をまとめて納めます。一定の燃費基準をクリアしたエコカーは、性能に応じて自動車重量税の免除や軽減措置が受けられます。
【環境性能割】
環境性能割は購入する車の燃費や排出ガス性能に応じて課される税金で、かつての自動車取得税に代わるものです。環境性能の高い車ほど税率が低くなり、普通車で0〜3%、軽自動車で0〜2%の範囲で課税されます。
【自賠責保険】
自賠責保険は公道を走行するすべての自動車に加入が義務付けられている保険であり、対人事故における被害者の身体に対する損害を補償します。新車購入時は37ヵ月分(初回車検までの期間分)を一括で支払うのが一般的です。
【リサイクル料金】
廃車時に必要となるリサイクル処理費用をあらかじめ前払いする制度です。車種や装備によって異なりますが、一般的には7,000円〜12,000円程度となります。
【その他の費用】
上に挙げた法定費用以外にも、以下のような費用がかかります。
- 登録手数料
- 車庫証明書取得代行手数料
- オプション費用
- 納車費用
納車費用などはディーラーや販売店によって扱いが異なるため、あらかじめ確認しておくと安心です。また、フロアマットやETCなどのディーラーオプションを追加した場合は、ローンに含めるか、その場で支払うかを選択できるケースが多く、ローンに含めない場合は諸費用とともに支払うことになります。
維持・管理にかかるお金
車は購入したあとも、維持・管理のための費用が必要です。年間の維持費は車種や使用環境によって異なりますが、おおまかには以下のような目安になり、サイズや排気量が大きくなるほど高くなるのが一般的です。
- 軽自動車:年間約25万〜30万円程度
- コンパクトカー:年間約30万〜35万円程度
- 普通車(中型):年間約35万〜40万円程度
- 普通車(大型):年間約40万〜50万円以上
項目ごとに見ていきましょう。
A.任意保険料
任意保険には、加入義務はありません。ただし、自賠責保険の補償対象が対人事故の被害者の身体のみであること、さらに補償額には上限がありその金額が今の基準では十分ではないため、加入するのが原則といえます。
対人・対物賠償保険は無制限で加入するのが一般的で、その他必要に応じて車両保険や特約などを追加します。
保険料は運転者の年齢や保険等級、車種、事故歴などによって変動します。通常20代前半の若年層やスポーツカー所有者はリスクが高いとみなされ、保険料も高めになります。一方、30代以上で無事故歴が長く、日常的な使用が中心であれば保険料は安く抑えられます。
B.駐車場代
自宅に車の保管スペースがない場合は月極駐車場を手配しなければなりません。月極駐車場の相場は都心部で2万〜5万円、それ以外の地域でも5,000円〜1万円程度が一般的です。
C.燃料費
燃料費は使用頻度や走行距離、車種の燃費性能によって大きく異なります。例を挙げると燃費が15km/Lの車で月に500km走行する場合、ガソリン価格が180円/Lと仮定すると、ひと月の燃料費は約6,000円、年間では72,000円程度です。
D.メンテナンス費
車には、定期的なメンテナンスが欠かせません。オイル交換やクーラントの補充といった日常的なメンテナンスのほか、数年ごとにタイヤ交換やバッテリー交換なども必要です。車種や車の使い方によっても変わりますが、年間2~5万円程度は必要になるでしょう。
特にタイヤ交換やバッテリー交換はメンテナンス費用の中でも高額になりがちで、それだけで数万円がかかります。このほかにも突発的な不調が生じた場合には、さらに修理費用も発生します。
E.自動車税(種別割)
自動車税(種別割)は、購入時以降も毎年継続して納税しなければなりません。毎年4月1日時点での車の所有者に課税され、5月末(一部地域は6月末)までに納税します。
一定の燃費基準を満たしている車はグリーン化特例により、新車登録の翌年度分に限り税額の軽減措置が受けられるケースもあります。
F.車検費用・法定費用
車の維持費の中で大きくなりがちなのが、車検費用です。車検時には自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料といった法定費用のほかに、車検業者に支払う車検基本料、車を車検に合格できる状態にするための整備費用が必要です。
軽自動車でも3~7万円程度、普通車なら10万円を超えるケースも少なくありません。
車購入費用はどれくらい用意すればいい?
車を購入する際、どれくらいの予算を用意すべきか悩むこともあるかもしれません。一般的に、自動車の購入費用は「年収の半分以内」がひとつの目安とされています。
購入費用を年収の半分以内に抑えることで、維持費を含めても家計を圧迫しにくくなります。
また、カーローンを利用する場合、金融機関では返済負担率(年収のうち借金返済に充てる割合)を重視します。年収の半分以内の金額で車を選ぶことで、無理のない返済計画を立てやすくなり、ローン審査にも通りやすくなるでしょう。
さらに、今後の住宅取得や教育資金といったライフイベントに備えるうえでも、車の購入にかける費用を抑えておくことは大切です。年収の半分という基準は、長期的な家計管理の観点からも現実的でバランスの取れたラインといえるでしょう。
車購入の流れ
車の購入時にはさまざまな手続きが必要であり、初めての方にとってはわかりづらい部分も少なくありません。ここでは、車購入の一般的な流れを紹介します。
1.クルマを探す
欲しい車が決まっていない場合は、車探しから始めます。
クルマの探し方
理想の1台を見つけるには、まず情報収集から始めましょう。カーセンサーやグーネットなどのポータルサイトを活用すれば、価格帯・ボディタイプ・年式・走行距離などの条件で絞り込めます。
また、近隣のディーラーや販売店に直接足を運ぶ方法もあります。スタッフから車種についての詳細な説明を聞いたり、カタログをもらえたりするためより車について詳しく知りたい場合に適しています。
さらに、carsのようなマッチング型サービスを活用するのもひとつの手段です。予算や希望条件を伝えるだけで全国200万台以上の在庫から最適な1台を提案してもらえるため、自力での検索が難しい、また時間がないため効率よく車探しがしたい、という方にも適しています。
実物を見てみよう
実際に車を見て触れることは、購入を検討するうえでとても大切です。新車であっても、ボディカラーの印象やシートの座り心地、運転時の視界など、カタログや画面越しではわからない要素があります。中古車の場合はなおさらです。
可能であれば試乗もしてみましょう。走行時のフィーリングや取り回しのしやすさなど、自分にとって運転しやすいかどうかを確認できます。購入後に後悔しないためにも、現車確認と試乗はできるだけ行うことをおすすめします。
2.商談・注文
欲しい車が決まったら、いよいよ商談・注文のステップです。
スタッフとは積極的にコミュニケーションをとろう
見積もりの内容やオプションの説明、納期や保証の内容など、気になる点は遠慮なくスタッフに質問しましょう。後々のトラブル防止のためにも、しっかりとコミュニケーションを取り、認識をそろえておくことが大切です。
特にディーラーで車を購入する場合は、メンテナンスや車検などでその後も長く付き合うことになるケースが多いため良好な関係を築くように心がけましょう。
オプションで好みにカスタマイズしよう
メーカーオプションは後付けができず注文時のみの対応なので、欲しいオプションは忘れずに追加しておきましょう。
そのほかドライブレコーダー、フロアマットなどのディーラーオプションは、ライフスタイルに応じて選ぶことで利便性や快適性が向上します。また、ボディコーティングや防錆処理などの施工も必要に応じて検討しましょう。
支払い方法を相談しよう
現金一括払い、カーローン、リースなど、支払い方法にはさまざまな選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の資金計画やライフスタイルに合った方法を選ぶことが重要です。
ローンを組む場合は金利や返済期間、ボーナス払いの有無なども比較検討し、無理のない返済計画を立てましょう。
3.納車
契約が完了し登録手続きなどが済むと、いよいよ納車です。新車の場合は注文から1〜3ヵ月、中古車では1〜2週間程度で納車されるのが一般的です。
納車時には、車両に傷や不具合がないかをしっかり確認しましょう。外装・内装のチェックはもちろん、付属品やオプションがきちんと装着されているか、取扱説明書や保証書、車検証など必要書類がそろっているかも確認すべきポイントです。
また、自動車保険の加入手続きも納車前に完了させておく必要があります。納車までに保険の契約を済ませ、補償内容と開始日をしっかり確認しておきましょう。
車を購入する方法のメリット・デメリット比較
車の入手方法は現金一括払い、カーローン、リースの3つに大きく分けられますが、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。
違いや特徴を見極めて、自身にあった入手方法を見極めることが大切です。
購入方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
一括購入 |
・利息がかからない ・購入後の負担が少ない |
・まとまった資金が必要 |
ローン |
・負担を毎月払いで分散できる ・まとまった初期費用が不要 |
・利息がかかる ・審査がある ・自分名義にできない場合がある |
リース |
・初期費用がかからない ・車検、税金、メンテ代含めて月々定額 |
・中途解約できない ・利用に制限がかかる |
一括購入
購入時に車両本体価格と諸費用をすべて支払う購入方法です。
一括購入のメリット
利息がかからない
一括購入の場合、ローンやリースのように利息や手数料を払う必要がありません。車両の代金と諸費用のみの支払いで済むため、最も総支払額を押さえて車を入手できます。
購入後の毎月の負担が少ない
購入時にすべての金額を支払っているため、ローンのように毎月の負担がありません。固定費が発生しないため、ほかの方法と比較すると購入後の負担が少ないのは大きなメリットといえるでしょう。
一括購入のデメリット
まとまった購入資金が必要
一括購入のデメリットとしては、まとまった金額が必要なことが挙げられるでしょう。新車の場合、軽自動車でも100~250万円程度かかります。選ぶ車種によっては500万円を超えるケースもあり、一時的な金銭的負担はかなり大きいといえます。
手元の資金が十分でない場合は、欲しい車を購入できない可能性も否定できません。
ローン購入
カーローンは車の購入資金を金融機関や信販会社などから借り受け、決められた期間で返済していく車の購入方法です。
ローン購入のメリット
負担を毎月の支払いで分散できる
ローンの場合、車両代金を月々の分割払いで支払えるため、無理のない資金計画が立てやすくなります。
まとまった初期費用がなくても購入できる
ローンを利用する際は車両本体価格の20~30%程度の頭金を入れるのが一般的ではありますが、それでも現金一括購入ほどのまとまった資金がなくても車が購入できます。
近年では頭金なしで利用できるローンも登場しているので、利率なども合わせて自身にあったローンを選ぶとより楽に欲しい車を入手できる可能性があります。
ローン購入のデメリット
利息がかかる
ローン購入では、借入額に対して利息が発生します。そのため支払総額は現金一括購入よりも高くなる点はデメリットです。
利率はローンによって異なりますが、一般的に金融機関のローンは金利が低く、ディーラーローンは高い傾向があるといわれています。
審査が必要
ローンを利用するには、収入や信用情報に基づく審査を通過しなければなりません。またローンを利用できる場合であっても、必ずしも希望額の融資が受けられるわけではない点にも注意が必要です。
車を自分名義にできないことがある
ディーラーローンの場合、ローン完済までは車の所有権をディーラーもしくは信販会社が持つ「所有権留保」があるのが一般的です。そのためローンを完済するまで車の所有者名義が購入者のものにならず、売却や名義変更に制限がかかるケースがあります。
リース(サブスク)
リース(サブスク)は、 車を購入せず、一定期間利用する契約を結ぶ方法で、月額定額のサブスク感覚で乗れるのが特徴です。
リース購入のメリット
初期費用がかからない
リースでは原則として頭金が必要ありません。また諸費用も月額料金に含まれているため、初期費用なしで手軽にカーライフが始められるのはリースならではのメリットです。
車検、メンテ等も含めて月々定額で使える
リースの特徴として、月々のリース料金に契約期間中の車関係の税金や自賠責保険料といった、法定費用が含まれていることが挙げられます。また、プランによっては車検費用やメンテナンス費用もコミコミになっているため、突然の出費がほとんどなく家計管理がしやすい点もメリットといえるでしょう。
リース購入のデメリット
審査が必要
リースもローン同様、審査があります。審査に通過できない場合、利用はできません。
中途解約ができない
リースは契約期間を通して車両代金を回収する仕組みであるため、原則として中途解約ができません。何らかの理由で解約する場合は、残価や残りの契約期間分のリース料金の一括払いなどの解約金の支払いが発生するのが一般的です。
利用に制限がかかる
リース車両の所有者はリース会社です。そのため一般的なリースの場合契約満了時に車両を返却することが前提になっています。
リース車両は契約満了時の車両の予測価値である残価を設定し、その残価を車両本体価格から差し引いてリース料を算出するのが一般的です。残価を維持するために走行距離制限が設けられ、設定した上限を超えて走行した場合は契約満了時に追加の支払いが発生します。
また、車両の価値を損なうようなカスタマイズもできません。このように、リースでは車の使い方に一定の制限がかかるのはデメリットといえるでしょう。
新車・中古車のメリット・デメリット比較
新車と中古車、どちらを購入するかで迷うこともあるかもしれません。価格以外にもそれぞれメリットとデメリットがあるため、ここで詳しく見ていきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
新車 |
・真っさらなクルマに乗れる ・装備・性能が最新 ・特別保証がつく |
・価格が高い ・納期が長い |
中古車 |
・安く買える ・納期が短い ・選択肢が豊富 |
・状態の個体差が大きい ・売れてしまう可能性がある |
新車のメリット
まずは、新車の魅力から見ていきましょう。
誰も使っていない真っさらなクルマに乗れる
新車は過去に使用歴がないため、内外装ともに汚れや劣化がなく、まっさらな状態から自分だけのカーライフをスタートできる点が大きな魅力といえるでしょう。
パーツの消耗がなく、乗り癖などもついていないため、精神的にも安心感があります。
装備・性能が最新
車は新しいほど、安全装備や快適装備が充実しています。近年はインフォテインメント機能やコネクティッドサービスも進化しているため、最先端の技術を多数搭載した新車でより快適なカーライフが送れるでしょう。
特別保証がつく
新車にはメーカー保証が標準で付帯しており、一定期間または走行距離内であれば故障時の無償修理が可能です。保証内容も明確で、ディーラーでのアフターサービスも充実しているため、万一のトラブルにも安心して対応できます。
新車のデメリット
新車購入におけるデメリットとしては、以下が挙げられます。
価格が高い
近年は車の高額化が進んでおり、軽自動車であっても諸費用込みで100万円以内の車を探すのは難しくなっています。
普通車となるとより高額になるため、予算によっては価格が高すぎて欲しい車が購入できない、ということになるケースもあるかもしれません。
納期が長い
人気車種や注文が殺到する新型モデルの場合、注文から納車までに数ヵ月以上かかることもあります。
すぐに車が必要な場合には不向きなケースもあり、納車待ち期間を考慮したうえでの計画が求められます。
中古車のメリット
続いて、中古車を選ぶことで得られるメリットを見ていきましょう。
安く買える
同じ車種であっても、中古車であれば新車よりも大幅に価格を抑えることが可能です。予算が限られている場合や、ワンランク上の車種を狙いたい場合にも有効な選択肢といえるでしょう。
納期が短い
中古車はすでに在庫があるため、契約から納車までがスピーディーです。早ければ1〜2週間で乗り始めることができるため、急ぎで車が必要な人にも適しています。
選択肢が豊富
中古車なら現行モデルに限らず、過去のモデルやすでに販売終了した車種も選択肢に入ります。デザインや装備の好みに合わせて、過去のモデルも含め幅広いバリエーションの中から選べるのは中古車ならではの魅力です。
中古車のデメリット
一方で、中古車には気をつけたいポイントもいくつかあります。
クルマの状態を見極める力がいる
中古車は使用歴があるため、外装のキズや内装の劣化、機関系の消耗など、状態にバラつきがあります。購入時には車の状態をしっかり確認する必要があり、ある程度車の状態を見極める力が求められるといえるでしょう。
売れてしまう可能性がある
中古車は基本的に「一点もの」であり、他の人が先に購入すれば二度と同じ個体に出会えません。気に入った車が見つかった場合は、早めの判断が求められます。
車選びで見るべきポイントは?
車選びの際に、予算だけを考慮して「買える車」を選んでしまうと、実際に使い始めてから「思ったより使いにくい」「維持費が想定以上だった」と後悔することになりかねません。
ここでは、購入前にチェックすべき代表的なポイントを紹介します。
自分の環境で駐車できるか
自宅周辺の道路環境や駐車スペースの大きさを考慮して、車を選びましょう。自宅にガレージがある場合でも、車のサイズが大きすぎれば物理的に駐車できません。幅や全長、高さの確認はもちろん、駐車時の取り回しや切り返しのしやすさも確認しておきましょう。
特に都市部では、立体駐車場の制限(高さ155cm以下など)がある場合も多く、SUVやミニバンでは駐車不可となるケースも少なくありません。購入前には、車のサイズと駐車場の条件を必ず確認しておきましょう。
ライフスタイルに合っているか
車は、日々の暮らしの中でどのように使われるかによって最適なタイプが変わります。近隣への買い物や送迎がメインであれば軽自動車やコンパクトカーが便利ですが、家族での遠出やアウトドアが多いならミニバンやSUVが適しています。
また、通勤で毎日使う方と、週末だけ乗る方とでは燃費や走行性能に対する求めるレベルも異なります。自分のライフスタイルに適した車を選ぶことが、後悔しない車選びのコツといえます。
リセールバリューはどれくらい残りそうか
将来的に車を売却する可能性があるなら、リセールバリュー(売却時の価値)も無視できません。人気のある車種やカラー、グレードの個体は、数年経っても高値で売却できる傾向があります。
また、走行距離や修復歴、定期的なメンテナンス記録も査定に影響します。最終的に売るつもりがあるなら、リセールバリューを視野に入れた車選びと定期的なメンテナンスは欠かせません。
快適性は納得できるものか
日々運転するうえで、快適に利用できるかどうかも重要な車選びのポイントといえます。シートの座り心地や収納スペースの配置、運転のしやすさ、静粛性など、自身や同乗者にとってストレスなく使用できるかを確認しましょう。
試乗の際には、運転席からの視界や操作系のわかりやすさもチェックすることをおすすめします。特に長時間運転が多い方にとっては、快適性の差が疲労感に直結します。
「欲しい!」と思えているか
「この車に乗りたい」と心から思えるかどうかも、大切な車選びのポイントです。スペックやコストパフォーマンスだけで選ぶと、愛着がわかず早い段階で手放すことになりかねません。
デザインや走行フィーリング、ブランドへの共感といった直感的な要素も、車選びではとても大切です。生活の足であると同時に、日常に彩りを与えてくれる存在として、自分がワクワクできる1台を選びましょう。
初めての車購入でおすすめの車6選!
最後に、比較的買いやすい価格帯で、初めての購入に適した車種を6台厳選しました。コンパクトカーからミニバン、SUV、軽自動車まで、多様なライフスタイルに対応できるモデルを紹介します。
トヨタ ヤリス
ヤリスはトヨタのベストセラーコンパクトカーで、運転初心者でも安心して扱えるサイズ感と、ハイブリッド車の高い燃費性能が魅力。先進安全装備も充実しており、日常使いから長距離移動まで快適に使用できる1台です。
ホンダ フリード
フリードは、5人乗りもしくは7人乗りの選択が可能なコンパクトミニバンです。取り回しの良さと広い室内空間を両立しており、子育て世代を中心に高い人気を集めています。
スライドドア搭載で乗り降りもしやすく、家族でのお出かけにも最適です。
トヨタ ライズ
ライズは5ナンバーサイズの扱いやすい大きさのSUVですが、ミドルサイズSUVのような存在感のあるスタイルが魅力です。タフなデザインのSUVが欲しいけれど、大きすぎるSUVは扱える自信がない、という方におすすめ。
ハイブリッド車も選択でき、燃費性能も優れています。
スズキ スペーシア
全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載し、クラストップの低燃費を誇るスペーシア。
現行型では、交差点での衝突被害軽減に対応した衝突被害軽減ブレーキや、カーブ前速度抑制機能を搭載したアダプティブクルーズコントロールなど、最新鋭の安全装備を多数搭載しています。
スズキ ジムニー
本格的なオフロード性能を備えた唯一無二の存在、それがジムニーです。
ラダーフレーム、FRレイアウト、3リンクリジッドアクスル式サスペンションなどのジムニーの伝統を継承し、悪路走破性において軽自動車で右に出るモデルはありません。
山岳地帯や豪雪地帯においても、ニーズが高い1台です。
スズキ スイフトスポーツ
スイフトスポーツは、欧州仕込みの走りが魅力のコンパクトカーです。日常の足として使いつつ、走る楽しさも味わいたい方にぴったりの1台といえるでしょう。
安全装備や快適装備も備え、バランスの取れた実力派モデルです。
まとめ
車の購入は大きな買い物であり、生活の質を左右する選択でもあります。購入の際には金銭的な面以外にも車を使うシーンや家族構成なども考慮し、さまざまな面からよく検討することが大切です。
自分に合った車を見つけ、安心・快適なカーライフをスタートさせましょう。