県外で車を買ってみよう!流れや注意点について

購入
  • 更新日:2025/06/11

欲しいクルマはあるけれど「そのディーラーが近くにない」「中古車でそのクルマが県外のショップにある」ということも少なくないかと思います。

もちろん、県外のディーラーやカーショップでクルマを買うことは全く問題ないですが、購入までの流れや手続きについて疑問も生じるかと思います。

そこで、この記事では県外でクルマを買おうと思っている方に向け、最低限押さえておくべき事項をお伝えいたします。

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県外でクルマを買う場合の流れ

県外でクルマを買う場合、どのような流れで購入になるか疑問も生じるかと思いますが、近くにある店舗で購入する場合と流れ自体に変わりはなく、以下のようになります。

  • ディーラー・カーショップを探す
  • 申し込み
  • 商談・見積もり
  • 契約手続き
  • 納車

ディーラー・カーショップを探す

県外でクルマを買うには、まず「希望する車種を扱っている店舗」を探すことが第一歩です。新車を希望する場合は、各メーカーの正規ディーラー、中古車であれば中古車販売店やカーショップをチェックしましょう。

都市部には、地方では取り扱いのない希少な新車や限定モデルを扱うディーラーも多くあります。県外まで視野を広げれば、欲しいクルマが見つかる可能性がぐんと高くなります。

中古車の場合、地方だとそもそも取り扱い店舗が少なかったり、在庫が限られていたりするため、県外での中古車購入が現実的な選択肢になります。

申し込み

インターネットや中古車情報誌などで希望するクルマを見つけたら、まずは販売店に問い合わせを行いましょう。おすすめの方法は電話での連絡です。掲載車両に「購入希望」の意思を早めに伝えることで、他の購入希望者よりも優先される可能性が高まります。

申し込みは、商談の一つ手前にあたり、電話やメールで問い合わせた順番でそのクルマへの商談権利が回ってきます。特に人気があるクルマは、問い合わせが複数件入っている場合も珍しくありませんから、本当に欲しいならメールより電話での問い合わせが申し込みの早道です。

販売店の公式サイトや大手中古車情報サイトから問い合わせが可能ですが、急ぎの場合や人気車種の場合は、電話での問い合わせが確実です。

このとき、県外からの購入希望であることを明確に伝えるのがポイント。販売店側も対応の流れを想定しやすく、手続きがスムーズになります。

商談・見積もり

遠方のディーラーやカーショップとの商談や見積もりは、基本オンラインで行われます。電話やメールのほか、LINEなどで車両の写真や動画、カタログを送ってもらいながら商談を進めていくスタイルが一般的です。

中古車をオンライン商談する場合、事前に何を質問するか準備しておくことをおすすめします。基本的に店頭での商談でもそうですが、欲しいクルマを目の前にすると、ほとんどの方が質問する内容が頭から飛んでしまい、お店のペースで商談が進むケースが多くみられます。

そこで、メモ書きでもよいので、質問する内容をまとめておくとよいでしょう。特に中古車を県外から購入する場合、現車確認が難しいため、以下のような点をしっかりと確認しておくことが重要です。

キズの位置を細かく写真で送ってもらう。さらにクルマ全体の動画を送ってもらう

中古車購入で気になるのがクルマのキズでしょう。ネットに掲載されている車両情報にもキズ情報が掲載されている場合もありますが、全部掲載されているわけではありません。そこで、販売店に目立つキズではなく、コンパウンドでキズ消しが不可能なキズを全て写真や動画で送ってもらいましょう。

メンテナンス状況を送ってもらう

オイル交換の頻度は、エンジンにとって重要です。まずは欲しいクルマが指定のオイル交換サイクルで実施していたのか確認します。

年式が古くなると交換部品が多くなるのでメンテナンスノートの有無を確認します。ただし、オーナーが何人も変わっている古いクルマの場合、メンテナンスノートがない場合がほとんどです。その場合は、不具合について担当者に確認します。

不具合を確認する項目は、サスペンションからの異音や異常振動はないか、ATなら「PからD」「DからR」への切り替えに1秒以上かかるかどうか確認します。そしてエンジンを始動して、アイドリングで振動が車内にないかどうか、エンジンから異音の発生がないかどうか確認します。

これらを確認すれば、キズの状態やクルマの走行に関する情報が聞き出せます。

このほか、どのような使い方をしていたのかも重要になってきます。しかし、カーショップで前のオーナーの使い方まではわかりませんが、ある部分を見るとある程度わかることもあります。

まずスポーツカーの場合、サーキット走行はクルマに大きな負担がかかるので購入を避けるべきクルマです。そこで、販売店にタイヤの状態を聞きます。ショルダー部分にタイヤが溶けたような跡がないか確認してもらいます。さらに、ボディのチリがあっているかも重要なポイントです。

次に臭いです。臭いは特に注意すべきポイントと言えます。ペット臭やたばこ臭、さらにカビ臭は、自分で確認できないので、担当者によく聞く必要があります。特に臭いに敏感な方は、どんな臭いが車内にするのか、エアコンをつけて室内循環にした状態で確認してもらいましょう。

最後に、外見がとてもきれいでも見えない部分にキズが多くあり、走行性能に問題をきたすこともあります。そこで、必ずクルマの下回りのキズ具合を確認してもらいます。写真だけでなく動画も必ず添付してもらい、スリキズやへこみなどがないか確認しましょう。もし、アーム類にキズがあったなら、購入は見送る材料になります。

本来なら現車確認を自分で行うのが理想です。もちろん、遠方の場合は交通費や時間を考えるとオンラインで商談するしかありません。もし比較的近い場所なら、現地に出向いて試乗予約をするなどして、現車確認をしたほうがよいでしょう。

契約手続き

商談がまとまり、車両に納得できたら契約へと進みます。契約は郵送やメールで進行し、必要書類のやり取りは追跡可能な郵送方法(レターパック・簡易書留・特定記録郵便)を利用しましょう。
◆新車購入に必要な書類(普通車の場合)
・実印と印鑑証明
・委任状
・車庫証明
◆新車購入に必要な書類(軽自動車の場合)
・住民票の写し
・委任状
・都市部や人口の多い都市は車庫証明
・認印
◆中古車購入に必要な書類(普通車の場合)
・実印と印鑑証明
・委任状
・車庫証明
◆中古車購入に必要な書類(軽自動車の場合)
・住民票の写し
・委任状
・都市部や人口の多い都市は車庫証明
・認印

納車

必要書類を提出し、販売店がクルマの準備が整うと、いよいよ納車になります。遠方の納車は陸送業者によって行われるのが一般的です。

クルマの納車は普通、自宅納車、販売店での納車の2通りですが、県外など遠方の場合は、自宅納車もしくは陸運事務所での納車になる場合が多いでしょう。このほか、購入者の自宅にキャリアカーが入れないなどの場合は、広い場所での納車が基本です。

県外購入であっても店舗まで引き取りに行くことも可能ですが、基本的には自宅への納車が主流です。

県外でクルマを買うデメリット

県外でクルマを購入する場合、以下の4つのデメリットが挙げられます。
・陸送費がかかる
・他府県登録費用がかかる
・メンテナンス先は改めて探す必要がある
・中古車購入の難易度が高い

陸送費がかかる

陸送費は、クルマを遠方まで運ぶ際に必ずかかる料金です。近場のディーラーやカーショップは、営業マンがクルマを届けるので陸送費がかからないため、遠方の場合のデメリットといえます。

陸送費は、基本的に陸送される距離が遠くなると費用が高くなり、近くなると安くなる価格設定です。このほか、車両の大きさや車高によっても費用が異なります。

陸送費の相場は、近場なら2万円から3万円、遠方でも10万円程度です。よって、せっかく近場より安くクルマを購入できても、遠方からの陸送費に数万円かかってしまうと、近場で購入したほうが安かったなんてことも起きてしまいます。

このほか、相場より高い陸送費のカーショップもあります。陸送費に関しては、カーショップごとで独自に規定を設けている場合もあるので、事前にリサーチしてシミュレーションしていないとリスクでしかありません。

他府県登録費用がかかる

クルマを購入する際には、新車・中古車問わず「登録費用」が必ず発生します。クルマの登録は、普通車・軽自動車にかかわらず、購入者の住所を管轄する運輸支局で行わなければなりません。そのため、県外などの遠方で購入した場合、販売店が登録に行く支局が離れていると「他府県登録費用」として追加料金が発生することになります。

通常、クルマの登録手続きは販売店のスタッフが陸運支局まで出向くか、提携している行政書士に依頼して行います。その際、法定費用に加えて「登録代行費用」が発生し、これが一般的に1万〜3万円ほどかかります。

しかし、遠方での登録となると、営業担当者が他府県まで出向く交通費や、現地の行政書士への外注費、陸送業者による登録代行費などが上乗せされるため、全体の登録費用が高くなる傾向にあります。

この「他府県登録費用」は法的に定められたものではなく、各ディーラーや中古車販売店が独自に設定しています。そのため、店舗によって大きく差があり、なかには10万円近い費用を設定している業者も存在します。

重要なのは、販売店から管轄運輸支局までの距離によって費用が大きく変動する点です。契約前に見積もりをしっかり確認し、どのくらいの他府県登録費用がかかるのかを事前に把握することが大切です。

メンテナンス先は改めて探す必要がある

クルマは購入後のメンテナンスが非常に重要な商品です。通常は購入した店舗でアフターサービスを受けることが多いですが、県外の店舗でクルマを購入した場合、近隣で信頼できる整備工場を自分で探す必要があります。

全国展開している大手ディーラーや中古車販売チェーンであれば、系列店舗が各地に存在し、そちらでメンテナンスを受けることも可能です。しかし、ほとんどの場合、オンライン共有された車両は地域ごとに割り振られており、遠方の購入チャンスは限られます。

結果として、県外購入が現実的なのは地域限定の中古車販売店や、地場ディーラーに限られ、購入者の居住地には系列店がないケースが大半です。

とはいえ、現在は大手カー用品店でも整備や車検サービスを提供しており、昔に比べて整備工場の選択肢は増えています。オートバックスやイエローハットなどの量販店、さらには車検専門チェーンなどでも、日常点検やオイル・タイヤ交換などのサービスを受けられます。

ただし、そうした店舗が近くにない場合や、特殊車両・輸入車などを購入した場合は、通常の整備工場では対応できないこともあります。購入前に、地元の整備工場で対応可能かどうか確認しておくと安心です。

中古車購入の難易度が高い

中古車をオンラインで県外から購入する際は、現車を実際に確認できないため、購入における難易度が格段に上がります。写真や説明だけでは把握しきれない部分が多く、「実車を見ないまま契約する」リスクが伴います。

問い合わせ時に問題がなかったとしても、実際に納車されたら想像と違ったというケースも少なくありません。つまり、県外から中古車を購入するのは、いわば「くじ引き」のような要素がある買い物です。

もちろん、プロであれば車両の状態や消耗部品のチェックポイントを理解しており、将来的なトラブルの予測もできます。しかし一般の方には、中古車の劣化具合や今後の故障リスクを把握するのは困難です。

結局のところ、購入時に見えるのは外装のキズや汚れ程度であり、エンジンや電装系などの内部コンディションについては販売店の説明を信じるしかありません。そのため、信頼できる販売店でない限り、県外の中古車購入はハイリスクとなります。

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クルマ購入を県外取引にする場合に押さえるべきポイント

クルマを県外から購入する場合、一般ユーザーにもできる抑えるポイントが3つあります。
・信頼できるショップかよく確認する
・クルマの状態に関する不明点は全て無くしてから契約する
・見積書の内容をよく理解する

信頼できるショップかよく確認する

県外でクルマを購入する場合、最も重要なのが販売店の信頼性です。現車確認ができないからこそ、販売店とのやり取りや対応態度を通じて、信頼できるショップかどうかをしっかり見極める必要があります。

まず、電話対応の印象を確認しましょう。電話で問い合わせた際に、スタッフの受け答えがぶっきらぼうだったり、こちらの質問に対して曖昧な返答しかできない場合は要注意です。質問に対して迅速で丁寧に答えてくれるかどうかは、そのショップの誠実さを見極めるポイントとなります。

次に、メールでのやり取りのレスポンスも重要な判断材料です。返信が24時間以上かかる場合、その販売店は顧客対応に問題があるかもしれません。特に、メールだけで済まそうとする業者は避けたほうが無難です。信頼できる中古車販売店は、電話やオンライン会議など、直接話ができる手段を提供してくれるはずです。

また、ショップの実態もチェックしておきましょう。展示場や事務所の様子、運営形態をウェブサイトや地図で確認するのも大切です。なかには自宅兼事務所で運営している販売店もあり、一概に悪いとは言えませんが、そうした店舗では整備や納車をすべて外注しているケースが多く、その分、余分な代行手数料が発生する可能性があります。

さらに、規模の大きい販売店であっても、県外からの問い合わせに対して冷たい対応をされることもあります。これは、冷やかし目的の問い合わせが多いためです。しかし、購入意思がはっきりしていることを伝えれば、対応が変わる場合もあります。それでもシビアな対応が続くようなら、その店舗は県外の顧客を重視していない可能性が高いため、別のショップを検討しましょう。

クルマの状態に関する不明点は全て無くしてから契約する

県外で中古車を購入する際は、クルマの状態に関する不安を解消することが最優先です。特に気になるのが、「外装のキズや汚れ」「機械的な故障リスク」でしょう。

外装の状態については、ほとんどの場合、画像や動画で確認できます。どこにキズがあり、どの程度の汚れがあるかを販売店に確認し、画像で詳細を送ってもらいましょう。気になる部分は、納車前に修理対応してもらえるかどうかも事前に相談しておくと安心です。

問題となるのは、納車後に起きる可能性のある故障リスクです。納車前に既に判明している不具合は、販売店で修理してもらうか、自身で修理するかを選べます。しかし、購入後に起きるトラブルは予測が難しく、ある程度のリスクを受け入れる必要があります。

とはいえ、年式・走行距離・整備履歴などから、どの部品が劣化しているかある程度の予測は可能です。自信がない場合は、車に詳しい知人や専門家にアドバイスを求め、事前に相談することをおすすめします。

加えて、遠方の販売店ではトラブル発生時のクレーム対応や返品が難しいこともあります。したがって、購入前の段階でできる限り多くの情報を収集し、疑問点をクリアにするヒアリングを行うことが重要です。

見積書の内容をよく理解する

クルマの契約前に必ず見積もりが提示されますから、その内容をしっかり理解しましょう。そしてわからない項目は必ず質問して納得するのが基本です。

クルマの見積もりを見ると、普段見慣れない項目がずらりと並び、その横には万単位の金額が並んでいることに驚きます。しかし、それらは全て必要な費用とは限らず、削れるものもあります。

見積書に計上される項目は、車両本体代金、登録諸費用の2つが基本です。そして登録諸費用が細かく分類され、登録手数料や登録代行料、検査費用、検査代行費用、納車費用などが記載されています。

なかでも納車費用に関しては、カーショップ側で独自に決めている金額なので、中身をよく確認します。

特に注意すべき点は、納車費用に頼んでもいないのにコーティング費用が計上されている場合があります。また、納車費用の中に車両清掃代が計上されていることもあるので、しっかりと中身を確認して必要ない経費は削除してもらいましょう。

販売店の中には、車両本体価格を安く見せる代わりに、諸費用で利益を確保しようとするショップも存在します。そのため、同条件のクルマを他の店舗でも探し、複数の見積もりを比較することが大切です。見積もりを比較することで、価格だけでなく、各項目の中身や不要な費用の有無を判断できます。

まとめ

かつては、県外でクルマを購入するのは一部のカーマニアに限られていましたが、今ではインターネットの普及により、全国どこからでもクルマを購入できる時代になりました。

全国から探せることで、理想の一台に出会える可能性は格段に高くなりましたが、その分、見積もりの内容確認・信頼できるショップ選び・車両状態のチェックなど、購入前に注意すべき点も多くなります。

しかし、この記事で紹介した注意点をしっかりと押さえれば、県外での車購入も安心して行えます。ぜひ、理想のクルマを見つけるためのバイブルとしてご活用ください。

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著者情報

コイズミ

18歳から自動車業界に入り、自動車整備や自動車鈑金、新車中古車販売を数十年手がけてきました。 現在はリタイヤして自動車関連の情報を発信しています。
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