「月極駐車場を契約する時って、どんな書類が必要なんだろう…」
「二度手間にならないよう、駐車場契約の必要書類を事前にちゃんと準備したい!」
月極駐車場を契約する機会はそう多くはないため、忙しい合間を縫って契約に赴いたのに書類の不備によって出直しとなるのは避けたいですよね。
そこでこの記事では、月極駐車場の契約に必要な書類やケースによって準備するもの、そして連帯保証人についてくわしく解説します。
月極駐車場の契約に必要な書類
月極駐車場の契約にはさまざまな書類が必要ですが、多くのところでは「運転免許証」と「車検証」の写しが求められます。
ここではそれらの理由と、チェックされる書類の項目についてくわしく見ていきましょう。
運転免許証のコピー
月極駐車場を契約する際に必要なものとして、まず「自動車運転免許証」が挙げられます。
運転免許証は、その人が自動車を運転する許可がされていることを示す公文書ですが、駐車場の契約では契約者本人であるかどうかや現住所を確認するために使われます。
有効期限が切れている場合は、契約を断られるケースもありますので注意が必要です。
また、コピーする際は表面だけではなく裏面も忘れないようにしましょう。駐車場によっては、原本の提示が求められることもあります。
車検証
2つ目に必要なものは、実際に駐車しようとしている車の「車検証」です。
車検証とは、自動車の所有者や使用者、そして登録時や車検時において自動車保安基準に適合していることを証明する公文書で、正式名称は「自動車検査証」です。
車検証は、契約車両と同じ車なのか、車の大きさは駐車場に入るものなのかなどが確認されます。
駐車場の契約と並行して新しく車を購入する場合には車検証がまだ手元にないため、購入予定の車のカタログなどで大きさなどを提示しましょう。
月極駐車場の契約に必要なそのほかのもの
月極駐車場の契約には、そのほかにも次のようなものが必要です。
1)印鑑
2)緊急連絡先
3)初期費用
4)金融機関の通帳・実印またはクレジットカード
それぞれ必要な理由を解説します。
印鑑
月極駐車場の契約には、まず「印鑑」が必要です。駐車場を貸し借りする際には、賃料や賃貸借期間などの諸条件が記載された「駐車場賃貸借契約書」という書類が作成されます。
印鑑はこの書類に捺印する際に使用しますので、必ず準備しましょう。
捺印に使う印鑑はシャチハタ以外であれば「認印」で構いません。
緊急連絡先
2つ目に必要なのは「緊急連絡先」です。緊急連絡先は、賃料の滞納や契約者の入院・死亡など、何らかのトラブルで契約者と連絡がとれなくなった際、代わりに連絡するために使われます。
主に両親や成人した子ども、兄弟など、2親等以内の家族を指定することが一般的です。
緊急時以外に使用されないので連絡がいくことは非常に稀で、緊急連絡先に指定することによる迷惑はかかりません。
初期費用
3つ目に必要となるのは、初期費用です。駐車場代は前払いが基本で、4月に契約した場合は4月分の賃料を先に納めます。
初回の支払い時は、一般的に次の費用が必要です。
1)1ヶ月分の賃料
2)敷金
3)仲介手数料
仲介手数料は、不動産屋を通さない直接契約であれば不要です。鍵付き駐車場や立体駐車場の場合は、鍵やリモコンなど備品の保証金も必要となることがあります。
金融機関の通帳・実印またはクレジットカード
4つ目に必要なものは、金融機関の通帳や実印、またはクレジットカードです。これらは、2ヶ月目以降の賃料を自動で引き落とす手続きをするために使用します。
銀行口座からの引き落としを希望する場合は、「口座振替依頼書」に捺印します。クレジットカードは非対応のところも多いため、どのような支払い方法があるのかを事前に確認し、契約当日に持参しましょう。
月極駐車場の契約時、場合によって必要になる書類
駐車場によっては、そのほかにも次のような書類の提出を求められることがあります。
1)住民票や会社謄本のコピー
2)印鑑証明のコピー
3)任意保険書のコピー
4)収入証明のコピー
それぞれについて、くわしく見ていきましょう。
住民票や会社謄本のコピー
駐車場によっては、住民票や会社謄本のコピーが必要になるケースがあります。審査が厳しい駐車場に多く、書類も「発行されてから3ヶ月以内のもの」と指定されます。
なお、住民票はマイナンバーカードがあればコンビニのコピー機から取得できます。
また。法人名義で借りる場合には会社の登記簿謄本が必要で、中には原本の持参を求められることもあります。
さらに、会社概要や会社案内が載ったパンフレット等の提示を必須とする駐車場もあるので、事前に確認しておきましょう。
印鑑証明のコピー
駐車場の中には、印鑑証明のコピーを必要とするところもあります。印鑑証明は、契約書に捺印した印鑑を不正に利用されないように使われます。
印鑑証明のコピーが求められた場合、契約書には実印で捺印しましょう。印鑑証明も「発行されてから3ヶ月以内のもの」と指定されることが多く、マイナンバーカードがあればコンビニのコピー機からも取得可能です。
特に法人名義で借りる際には必須で、この場合は原本を求められます。
任意保険証のコピー
契約時に任意保険証のコピーが必要となる駐車場もあります。審査が厳しい駐車場で稀に提示が求められ、基本的には契約車両の確認に使われます。
駐車場内での物損事故は意外に多く、任意保険に加入していない人がほかの車にぶつけてしまった場合、スムーズに解決しないケースがあります。
また、機械式駐車場の場合は機械を損傷してしまった場合に、保険内容によっては損害をカバーできないこともあるのです。
これらのトラブルを避けるため、オーナーによっては提示を求められます。
収入証明のコピー
審査が厳しい駐車場では、「収入証明」の提示が求められることがあります。
特に賃料が高額な駐車場で必須にされていることが多く、契約者が支払い能力のある人物か、トラブルを起こすような人間ではないかなどを判断するために使われます。
収入証明として利用できる書類は、市役所などで入手できる「所得・課税証明書」や、会社が発行する「源泉徴収票」、「給与支払証明書」などです。
フリーランスであれば「確定申告書の写し」を、そして法人名義の場合は「決算書」を提示しましょう。
連帯保証人が必要になるケースも
個人・法人を問わず、連帯保証人を必要とする駐車場もあります。連帯保証人とは、駐車場を借りる人とまったく同じ義務を負って連帯し、保証する人です。
賃料を滞納したり駐車場の設備を壊してしまった際、借り主が弁済できない場合は本人に代わって支払いをすることになります。
基本的に連帯保証人は、支払い能力のある両親や兄弟、成人した子どもなど2親等以内の親族であることが求められ、その人の身分証明書や印鑑証明書も必要です。
連帯保証人のなり手がいない場合には、「家賃保証会社」を利用しましょう。保証会社の相場は賃料の0.5~1ヵ月分ほどで、1~2年ごとの更新となります。
まとめ
今回は、月極駐車場の契約に必要な書類や場合によって準備するもの、そして連帯保証人などについて解説しました。
駐車場の契約時には、運転免許証と車検証のコピーを準備しましょう。また多くの駐車場では、印鑑や緊急連絡先、そして初期費用の支払いなどが必要です。
審査が厳しい駐車場では、住民票や印鑑証明、収入証明のコピーなども提出が求められ、さらに連帯保証人が必要となるケースもあります。
この記事を参考に、月極駐車場の契約をスムーズに進めてくださいね。
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