電気自動車(EV)のメリット・デメリットを解説

カーライフ
  • 投稿日:2023/01/31
  • 更新日:2023/01/31
  • 2085

電気自動車(EV)の普及が広まりつつあるなかで、「今度買い替える時は、電気自動車にしようかな」と、乗り換えを検討している人も少なくないでしょう。乗り換えを検討する前に、電気自動車の定義や他車との違いなど知っておきたいことはたくさんありますよね。

そこで本記事では、

・電気自動車について
・電気自動車のメリット
・電気自動車のデメリット
・今後の電気自動車の普及

の4点について、わかりやすく説明します。

電気自動車(EV)について

電気自動車とは、電気を動力とした自動車の総称です。専用電池に電気を充電して電動モーターを回転させ、車体を動かします。充電方法はいくつかありますが、太陽光発電などの再生可能エネルギーを使った充電もその1つです。

電気自動車の特徴は、他の車と比べるとよくわかります。ガソリン車や他の“次世代自動車”との相違点について見てみましょう。

ガソリン車との違い

ガソリン車と電気自動車の大きな違いは、車を動かす動力です。ガソリン車は、ガソリンを燃やすことによって発生したエネルギーをもとに駆動します。一方の電気自動車は、電気モーターを使います。

構造的には、燃料タンクやエンジン、マフラーを搭載しているガソリン車に対し、電気自動車が搭載しているのは、蓄電池と制御装置、モーターです。

ハイブリッドカーとの違い

ハイブリッド車(HV)とは、電気とガソリンの両方で駆動する車のことです。電気で走るという点では、電気自動車に分類されるかもしれませんが、構造的には異なります。

電気自動車には、エンジンがありません。一方のハイブリッドカーは、電気とガソリンの両方を動力としているため、エンジンに加えて電気を動力に変えるモーターを搭載しています。

プラグインハイブリッドカーとの違い

プラグインハイブリッドカー(PHEV)とは、外部充電機能を搭載したハイブリッドカーのことです。プラグインハイブリッドカーは、電気モーターとガソリンの両方を使い分けて走行できるという点において、電気自動車と異なります。

さらに、外部充電機能を搭載することによって、電気で走行可能な距離が電気自動車よりも長いという特長があります。

燃料電池自動車との違い

燃料電池車(FCV車)とは、水素を使って作られた電気を利用して走る車のことをいいます。同じ電力でも、燃料電池車は水素を使用するという点において、電気自動車と異なるでしょう。燃料電池車で使用する水素の補給方法は、

・「水素ステーション」でチャージする(直接水素形)
・車内で水素を作り補給する(車上改質形)

の2種類あります。

電気自動車(EV)のメリット

電気自動車には、ガソリン自動車にはないメリットがあります。

維持費が抑えられる

電気自動車は、ガソリン自動車に比べて維持費が低い傾向にあります。その理由は、電気を使用している点。原油価格は常に変動し、一気に高騰することも珍しくありません。

一方の電気自動車の動力となる電気は、太陽光や火力など複数の方法で確保できるため、価格も安定傾向にあります。さらにお得な電力会社を利用すれば、電気料金を抑えることも可能です。

走行中の騒音が少ない

電気自動車は、ガソリン車に比べて走行中の騒音が少なめです。ガソリン車は、ガソリンを燃やしてエンジンを動かしますが、その時に回転音が出ます。また、マフラーを改造して大きな音を出しながら走る車もあります。

一方ガソリン車のようにエンジンを回転させる必要のない電気自動車は、静かすぎることが懸念されるほど騒音とは無縁です。

環境に優しい

電気自動車が環境にやさしいと言われているのは、ガソリンの代わりに電気を使用しているためです。ガソリン車の排出ガスには、二酸化炭素など環境問題を引き起こす要因といわれている物質が含まれています。

電気自体は二酸化炭素を排出しません。太陽光などの再生可能エネルギーを使って電気を作ることで、さらに環境にやさしい車になります。

非常時の電源として活用できる

電気自動車を充電して蓄えた電気は、非常時の電源に使用できることをご存じでしょうか。電気自動車にはV2H(Vehicle to Home)といって、バッテリーに蓄電された電気を家庭で使用できるシステムが搭載されています。V2Hは、直流の電気を交流に変換して家庭に供給します。この仕組みにより、平時だけでなく非常時にも電気の活用が可能となります。

補助金、減税の対象である

電気自動車を購入する際に、補助金や減税措置を受けられる可能性があります。例えば、CEV補助金は、国が実施している補助金制度です。電気自動車を含むCEV(クリーンエネルギー自動車)を購入する際に、最大50万円の補助金が交付されます。

エコカー減税とは、自動車重量税減税の特例制度のことで、初回車検の際に発生する自動車重量税が減税されます。電気自動車の中でも燃費水準の高いものは、初回と2回目の車検における自動車重量税の全額免税対象です。

電気自動車(EV)のデメリット

電気自動車には、メリットとともにデメリットもあります。

車両価格が高い

電気自動車は、車両価格自体が高額な傾向にあります。その理由は、電気自動車に使用するリチウムイオン電池の原料費の高さ。リチウムは高額で、コストダウンにつなげるのが難しいというのが現状です。

ただし、政府や地方自治体が実施している補助金制度やランニングコストの低さを考えると、車両価格の高さはそれほど負担に感じないかもしれません。

充電に時間がかかる

一般家庭の電圧は、100vまたは200vです。200vの電圧で1時間あたり3kW充電できるとすると、ゼロの状態から30kWの電池をフル充電するにはおよそ10時間かかります。

急速充電(1時間あたり50kWの充電が目安)という方法もありますが、それでもガソリンスタンドで給油するよりも時間がかかるでしょう。

航続距離が短い

電気自動車は、ガソリン車に比べて航続距離が短い傾向にあります。電気自動車は開発が進み、航続距離の長いモデルも登場しています。中には、1度の充電で、500kmほど走行可能なものもあります。しかし、ガソリン車の航続距離が600~1,500kmであることを考えると、電気自動車の航続距離は、短いと言わざるを得ないでしょう。

充電スタンドを探さなければならない

家庭以外での電気自動車の充電は、充電スタンド(充電スポット)と呼ばれている専用の場所でする必要があります。

充電スタンドは、ガソリンスタンドよりも数が少なく、場合によっては充電スタンド探しに手間取ることもあるでしょう。加えて、充電スタンドの利用には事前登録が必要となりますので、ガソリンの給油に比べて面倒だと感じるかもしれません。

今後の電気自動車の普及

「グリーン戦略」とは経済産業省が推進している政策のことで、2050年までにカーボンニュートラルの実現を掲げています。

政府は、カーボンニュートラルの実現に向けて、「自動車・蓄電池」を含む14の重点分野を選びました。「自動車・蓄電池」において掲げられている目標は、「2035年、乗用車の新車販売で電動車100%」です。

つまり、国レベルで電気自動車の普及が進められていて、近い将来ガソリン車から太陽光発電などのグリーンエネルギーを利用した車へとほぼ完全にシフトすることが予想されます。

次世代自動車と呼ばれているものには、電気自動車の他にもありますが、電気自動車は脱ガソリン車を代表する次世代の自動車として、今後も世界的規模で普及していくでしょう。

まとめ

電気自動車について、その意味からメリット・デメリット、将来性まで説明しました。

クリーンなエネルギーで駆動し、走行中の騒音が少ないなど、電気自動車は時代にマッチした自動車です。電気自動車には、車両価格の高さや充電にかかる時間など、デメリットもありますが、技術の発展に伴い改善されていくと予測されます。

経済産業省が中心となってグリーン戦略を推進していることからもわかるとおり、将来は電気自動車を含む次世代自動車にシフトしていくと考えられます。

この記事をシェア

カテゴリー内記事Related articles

cars Enjoy! Smart Life
carsはSDGsに取り組んでいます

Sustainable Development Goals
ページトップへ