税金の優遇措置が受けられることは、電気自動車の魅力の一つですよね。確かに電気自動車は税金面で優遇されていますが、複数の制度があるためトータルの納税額がわかりにくいかもしれません。
また、優遇措置はどのくらいの期間利用できるのか調べないと出てこないという点も、わかりにくさに拍車をかけています。
そこでこの記事では、電気自動車にかかる税金について、具体的に説明します。
電気自動車にかかる税金
電気自動車を購入した場合、どのような税金が課されるのでしょうか。それぞれ詳しく見てみましょう。
自動車税
自動車税とは、自動車を所有することに対して課される税金のことです。税金の対象となる期間は、4月1日から翌年の3月31日まで。期間中に車を所有している人宛に、納付書が送付されます。
普通自動車の場合、自動車税額は排気量によって以下のように区分されています。
軽自動車 | 10,800円 |
1000cc以下 | 25,000円 |
1000cc超1500cc以下 | 30,500円 |
1500cc超2000cc以下 | 36,000円 |
2000cc超2500cc以下 | 43,500円 |
2500cc超3000cc以下 | 50,000円 |
3000cc超3500cc以下 | 57,000円 |
3500cc超4000cc以下 | 65,500円 |
4000cc超4500cc以下 | 75,500円 |
4500cc超5000cc以下 | 87,000円 |
5000cc超5500cc以下 | 110,000円 |
※2023年1月現在
電気自動車は排気量がゼロですので、「1000cc以下」に区分されます。つまり、電気自動車が支払う自動車税額は、25,000円です。ただし、「グリーン化特例」が適用される場合は、減税される可能性があります。
自動車重量税
自動車重量税とは、国に対して納付する税金のことです。納付方法は、車検代とともに納付するかまたは運輸支局で納付します。(車検時にまとめて支払うのが一般的です)
自動車重量税は、車の重量によって課される税額が異なります。例えば、軽自動車に課される自動車重量税は、6,600円/年です。(新規検査から13年が経過している場合は8,800円/年)
普通車の場合は、下記のように0.5トン刻みで税額が増えていきます。
0.5トン以下 | 8,200円 |
0.5トン超~1トン以下 | 16,400円 |
1トン超~1.5トン以下 | 24,600円 |
1.5トン超~2トン以下 | 32,800円 |
2トン超~2.5トン以下 | 41,000円 |
2.5トン超~3トン以下 | 49,200円 |
※2023年1月現在
環境性能割はかからない
「環境性能割」は地方税の一種で、廃止された自動車取得税の代わりに新設されました。対象となる自動車の環境性能の良さに応じて、減税または免税となります。
環境性能割における自動車の区分には、大きく分けて「電気自動車等」と「ハイブリッド車を含むガソリン車等」の2種類があります。前者に区分される電気自動車は、非課税です。電気自動車の税金を考えた時に、環境性能割を納めるべきか気になるかもしれませんが、「課税されない」と覚えておきましょう。
電気自動車で受けられる税制優遇
電気自動車で受けられる税制優遇制度には、どのようなものがあるのでしょうか。それぞれ詳しく見てみましょう。
グリーン化特例
グリーン化特例とは、環境に配慮した自動車を対象とした税制優遇制度の1つです。対象となるのは、電気自動車など2021年4月1日から2023年3月31日までの間に購入し新車登録した自動車です。
減税率は、対象となる車の環境性能の良さに応じて25~75%と変動します。電気自動車の減税率は75%。グリーン化特例が適用される前の電気自動車に課せられる自動車税は25,000円であることから、グリーン化特例が適用された後の納付額は6,500円です。
グリーン化特例の適用期間が過ぎた後は新基準が新設されて、75%の減税が継続される予定です。
エコカー減税
「エコカー減税」とは、排出ガスや燃費性能の高さに応じて自動車重量税が減税される制度です。対象となるのは、2021年5月1日から2023年4月30日までに新規登録された自動車。
減税割合は、設定されている「2030年度燃費基準の達成率」に応じて25~100%と異なります。電気自動車はエコカー減税の対象で、減税率は100%です。
電気自動車購入してからの税金
電気自動車を購入してからどのような税金がどのくらいかかるのか、簡単に知りたいですよね。電気自動車購入の際に、グリーン化特約とエコカー減税が反映された場合、どのような税金がどのくらいかかるのか見てみましょう。
2回目の車検までにかかる税金
電気自動車を購入してから、2回目の車検までにかかる税金は、
・自動車税
・自動車重量税
の2種類です。
これを、グリーン化特約とエコカー減税が反映されたと想定し、納税額をまとめると以下のようになります。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | |
自動車税 | 6,250円 | 25,000円 | 25,000円 | 25,000円 | 25,000円 |
自動車重量税 | ― | ― | 0円 | ― | 20,000円 |
電気自動車を購入した場合、エコカー減税が適用されることによって初回(3年目)の車検時に発生する自動車重量税は、0円となります。また、2回目の車検時(5年目)も自動車重量税は減税されます。
まとめ
電気自動車にかかる税金についてご紹介しました。電気自動車を購入する際にかかる税金は「自動車税」「自動車重量税」の2種類です。
電気自動車は「グリーン化特約」「エコカー減税」と2種類の税制優遇制度を受けることができるため、普通自動車よりも納める税金は少なくなります。
電気自動車は、税金面で優遇される分だけ維持費を抑えられます。節税という視点から、優遇制度を利用できる時に電気自動車を購入するというのもよいでしょう。
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