SUVの乗り換え検討なら考慮すべきスライドドア採用の車種を紹介

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  • 投稿日:2023/06/14
  • 更新日:2023/06/14
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SUVといえば、堂々たるボディと迫力のあるフォルムが魅力的ですが、その大きなボディを持つ車種は車内への乗降がしにくいというデメリットもあります。そこで、SUVでもスライドドアを採用した車種が増えており、その魅力に注目が集まっています。

スライドドア車なら、狭い駐車スペースでも乗降が容易で、子供や高齢者、障がい者などの方々もストレスなく乗り降りできます。また、荷物を積み込む際にも、スムーズに作業ができるため、日常的な使い勝手が格段にアップするのです。今回は、そんなSUVのスライドドア車の魅力について解説していきたいと思います。

スライドドア車の魅力

「ドアの開け方によって、車の使い勝手が大きく変わる」というのは意外と知られていないかもしれません。そんな中、近年注目を集めているのがスライドドア車です。スライドドア車にはどのような魅力があるのでしょうか。                                     

扉の開閉がスムーズ

スライドドア車は、横にスライドするタイプのドアを採用しています。従来のドアと比べると、開閉がスムーズで、特に子どもや高齢者など、手荷物を持っている場合や狭いスペースでの乗り降りの際に便利です。                                        

広い開口部

スライドドア車は、ドアが横にスライドするため、従来のドアよりも広い開口部が確保されます。大型の荷物や、車いす、ベビーカー、自転車などの積み込みがしやすく、車内空間を有効活用できます。

安全性が高い

スライドドア車は、従来のドアよりもドアが大きく、開口部が広いため、安全性が高いというメリットがあります。また、一般的なドアと比べて、開閉時に車外に突き出すことがないため、駐車場などでのドアのぶつかり事故を防ぐことができます。                                       

車内空間の有効活用ができる

スライドドア車は、ドアが横にスライドするため、ドアが開いている状態でも車内にスペースがあるため、車内空間の有効活用ができます。例えば、テーブルや椅子を置いて飲食を楽しんだり、荷物を置いたまま作業をしたりすることができます。             

多様な用途に対応可能

スライドドア車は、荷物車やワンボックスカーなど、多様な用途に対応可能です。特に、家族でのドライブやアウトドアレジャー、ビジネスでの移動など、幅広いシーンで活躍することができます。

スライドドアを搭載したSUV

スライドドアが便利なミニバンや軽自動車はよく知られていますが、最近ではSUVにもスライドドアが搭載されたモデルが登場しています。SUVの大型なボディにスライドドアが搭載されることで、車内への乗り降りがスムーズになるだけでなく、多目的な使い方ができるという魅力があります。ここでは、スライドドアを搭載したSUVについて紹介していきます。

スライドドアSUV:三菱デリカD:5

世界で唯一となる7〜8人乗りのオールラウンダーSUVとして、スライドドアを採用した車があります。この車は、高いオフロード走破性を持ち、どんな道路状況でも乗員や荷物を目的地まで確実に運ぶことができる車をコンセプトに開発されました。

また、電子制御4WDを採用しており、路面の状況に応じて3つの走行モードに切り替えが可能です。スライドドアにはワンタッチ機構が付き、荷物や子どもを抱えていても楽に開けることができます。

初代モデルが2007年にデビューして以降、商品改良が頻繁に行われ、現在のモデルは外観も中身も初代とは世代が異なります。外観は2019年に刷新され、特徴的なヘッドランプとダイナミックなグリルによって力強さを演出しています。また、その年のグッドデザイン賞も受賞しました。新車価格は2023年1月現在、400.1万円〜447.5万円です。

スライドドアSUV:三菱eKクロススペース

日産のeKスペースをSUV化したモデルである、スライドドアを搭載したハイトワゴンの「デリカD:2」は、高い走行性能や安全装備、広々とした室内など、多くの魅力を持っています。急な坂道や滑りやすい路面でも安全に走行できるヒルディセントコントロールを採用し、高速道路の運転アシスト機能も備えています。

フロントフェイスはたくましく存在感があり、室内はeKスペースよりも全高が高く、後部座席のスライド量も多く余裕あるスペースを確保しています。一部グレードにはハンズフリーオートスライドドアが設定され、キックセンサーでドアを開けることができます。

新車価格は165.5万円からで、2022年度末に生産が打ち切られました。後継モデルの「デリカミニ」が2023年5月に投入される予定です。

スライドドアSUV:スズキスペーシアギア

3台目は、スズキの軽自動車「スペーシアギア」です。こちらもスーパーハイトワゴン「スペーシア」の派生モデルで、乗り降りしやすいスライドドアを装備しています。

 外観は、フロントグリルをはじめ、ルーフやホイールなどがブラックに塗装され、自由でタフなSUVらしさを演出しています。インテリアのデザインには、個性的なメーターやインパネアッパーボックスなど、遊び心があふれています。

撥水加工が施されたシートと、低床+大開口で積み下ろししやすいリアゲートによって、濡れて汚れた荷物も気軽に収納できます。また、車をスマートフォンと連携させる「スズキコネクト」を装備しており、遠出も安心・快適です。新車価格は2023年1月現在、172.5万円から196.6万円です。

スライドドアSUV:ホンダフリードクロスター

最後に紹介するのは、ホンダの「ホンダフリードクロスター」です。人気のあるコンパクトなミニバン、フリードからの派生モデルで、アクティブなスタイルを持っています。

SUVでありながら、スライドドア開口部の足元は低く抑えられているため、乗り降りがしやすく、日常生活の様々なシーンで便利です。外観では、メッキ仕様のフロントグリルに加え、前後のバンパー下部にはアンダーガード風のパーツを装着し、ルーフレールやドアミラー、ドアハンドル、そしてアルミホイールは専用のもので、アウトドアシーンに映えるデザインとなっています。

トランクも大容量で、キャンプに向かう時でもテントやシュラフ、調理器具などの大量の荷物を難なく積み込めます。新車価格は2023年1月現在、257.2万円〜275.4万円です。

意外に少ないスライドドアSUV

狭いスペースでも乗り降りがしやすいため、特に小さな子どもを持つファミリー層に大人気のスライドドアですが、SUVではあまり見かけません。SUVにスライドドアが採用されないのは、コスト面や強度、重さなどが理由に挙げられます。

コスト面

SUVにスライドドアが採用されない理由の1つは、コストの問題です。スライドドアを装備するには、専用の車台が必要であり、市場のニーズから電動化する必要があります。そのため、大きな製造コストがかかってしまいます。

また、SUVは高い車高と大きなタイヤを装備し、レジャー先でのオフロード走行にも耐えるために足回りも強化されています。そのため、製造コストも高くなりがちです。

製造コストを市場価格に転嫁すると、製品の競争力が低下してしまうため、SUVにスライドドアが採用されにくいのです。

強度、重さ

もう1つの理由は、スライドドア採用車には強度や重量の面での課題があることです。スライドドアが広く開くためには、車体の側面を強化する必要があります。

また、スライドドアを電動化する場合には、モーターなどの部品を追加する必要があります。これらの変更により、SUVはより重くなり、魅力が損なわれる可能性があります。

発売が期待されるスライドドアSUV

最後に、将来的に発売が期待されるスライドドアのSUVについて、紹介しましょう。こちらでは、トヨタが発表した「Tjクルーザー」に加えて、アイシンが発表した「新リンク式パワードア(LPD)」について取り上げます。

トヨタTjクルーザー

2017年の第45回東京モーターショーでトヨタが発表した「Tjクルーザー」を紹介。この車はスライドドアを採用しており、ミニバンとSUVが融合した使い勝手バツグンの車として、発売が期待されています。

シンプルで飽きのこないデザインが特徴で、写真では大きく見えますが、実際にはステーションワゴンの「カローラツーリング」より小さなボディになります。インテリアには、後席はもちろん助手席までフラットにできるシートを持っており、車中泊や長尺物の積載なども可能です。

動力には、2Lクラスのエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせているため、燃費や環境性能にも期待できます。この意外とコンパクトで利便性のある現実的なスライドドアSUVは、市販化が期待されるコンセプトカーです。

アイシン「新リンク式パワードア(LPD)」

2つ目に紹介するのは、自動車パーツのサプライヤーであるアイシンが2022年11月に発表した「新リンク式パワードア(LPD)」です。アイシンは、パワースライドドア関連部品で世界トップシェアを誇るメーカーであり、新たに開発されたLPDは、市場拡大が続くSUV向けにもスライドドアを搭載可能とする画期的なシステムです。

実際に高級SUVであるレクサスRXで試作され、公開された動画では助手席側の前後ドアが電動でスムーズに開く様子が確認できます。

従来のスライドドアは、開口部の上部・中央・下部に当たるボディに3本のレールが必要ですが、LPDでは中央部分に独自のアームを持ち、かつセンターピラーを廃したことで利便性の高い開口部を実現しました。アイシンは、2024年に市場への投入を目指しています。

まとめ

今回は、スライドドアを搭載する車の魅力や人気のSUVに採用するモデル、そして今後発売が期待される車について解説しました。

スライドドアSUVは、ミニバンとSUVの使い勝手を融合した便利な車種です。トヨタが発表した「Tjクルーザー」や、アイシンが開発した新しいパワードアシステム「LPD」など、次々と新しいモデルが登場しています。

スライドドアのおかげで、乗り降りがスムーズで、積載もしやすく、車中泊にも最適です。また、燃費や環境性能にも期待できます。スライドドアSUVは、大人数や荷物を頻繁に運ぶ方やアウトドア派の方に特におすすめです。ぜひ、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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