ステーションワゴンは、高い積載性能と快適で安定した走行性能が特徴的な車種です。長時間の運転でも横風やコーナーでのバランスを崩しにくいため、荷物や人をたくさん乗せての長距離移動にも最適です。
今回は、SUVやミニバンとは一線を画す、魅力あるステーションワゴンの中から厳選した5車種をご紹介します。車選びの参考にしてみてください。
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トヨタ カローラツーリング
トヨタのカローラツーリングは、2019年9月に販売を開始したカローラシリーズのステーションワゴンで、TNGAプラットフォームを採用しています。外観はスポーティで、シャープでワイド感があります。内装は水平基調のフラットなダッシュボードとアクセントパーツの配置によって、高級感のある室内空間になっています。
カローラツーリングの機能には、リバーシブルフロアボードや2段階調整可能なラゲッジフロアなどがあり、使い勝手が良くなっています。さらに、ラゲッジフロアを上段に設定し、リアシートを倒すことで、フラットな室内空間を作り出すことができ、長い物も収納できます。
エンジンは1.5Lダイナミックフォースエンジン(2WDのみ)と1.8Lハイブリッド(2WD/4WD)があり、燃費性能と走行性能の両立が実現されています。WLTCモード燃費は、1.5Lガソリン車が17.8km/L〜19.1km/L、ハイブリッド車が24.9km/L〜29.5km/Lとなっています。
カローラツーリングは、スポーティなデザインと優れた使い勝手、燃費性能を持つステーションワゴンをお探しの方におすすめの車です。
トヨタ カローラフィールダー
トヨタ カローラフィールダーは、コンパクトな5ナンバーサイズのステーションワゴンで、運転がしやすく扱いやすい車です。その小回りの利くボディには、ダイナミックなスタイリングが施され、アクティブでスタイリッシュな印象を与えます。バックドアは軽量かつ開閉がしやすく、使い勝手がよくなっています。
2013年8月には、1.5Lハイブリッド(リダクション機構付きTHS lI)を追加し、2015年3月には、安全装備をパッケージにした「Toyota Safety Sense C」を搭載しました。2017年10月には、フロントグリルを中心に意匠変更を行い、よりスタイリッシュな印象を与えるようになりました。また、「Toyota Safety Sense C」が全車に標準装備され、さらに安全性が向上しました。
しかし、2019年9月にカローラツーリングが登場すると、カローラフィールダーのバリエーションは大幅に縮小され、ビジネスユース向けのコンパクトワゴンという位置づけとなりました。現在、5ナンバーサイズのステーションワゴンとしては希少な存在となっています。もし、5ナンバーサイズのコンパクトで扱いやすいステーションワゴンを新車で手に入れたい場合は、早めに乗り換えることをお勧めします。
スバル レヴォーグ
スバル レヴォーグは、スバルがグランドツーリングカーとしての走りを追求したステーションワゴンです。そのため、積載性能はもちろんのこと、走りの楽しさや安全性能にも力を入れています。
特に、スバルの代表的な安全技術「アイサイト」が標準装備されていることが大きな特徴の一つです。アイサイトは、フロントカメラを使って車線逸脱や衝突の危険性を検知し、必要に応じてブレーキをかけたり車速を調整するなど、先進的で高度な自動運転技術を備えた安全装置です。
また、レヴォーグには、スバルの得意とする水平対向エンジンが搭載されており、このエンジンは低重心であり、車両の安定性が高いことが特徴です。そのため、走りにも定評があり、STI Sport Rでは、2.4Lターボエンジンを搭載することで、更にスポーティな走りを楽しめるようになっています。
内装についても、スバル独自のスポーティで先進的なデザインが採用されており、質感や装備も充実しています。また、プラスアルファの荷室によって、収納できる荷物の量が多いことも魅力の一つです。
スバル レヴォーグは、ステーションワゴンとしての機能性と走りの楽しさを両立させた、非常に魅力的な車種となっています。
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(画像)
メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンは、日本でも大変人気があり、実用的な大きさが特長のCクラスにおいてステーションワゴンが設定されたモデルです。この車種は、メルセデス・ベンツらしい高級感と実用性を兼ね備えた、まさに一石二鳥のモデルとして注目を集めています。
2021年6月に販売を開始した新型Cクラスステーションワゴンは、安全運転支援システム、縦型の大型センターディスプレイによる直感的な操作性、そしてDIGITALライトによる高精細な夜間視認性など、メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルであるSクラスから技術的なエッセンスを受け継いでいることが話題となっています。
また、エクステリアとインテリアのデザインには、Sクラスにも通じるエッセンスが取り入れられつつも、Cクラスらしいスポーティなデザインも加味されています。
Cクラスステーションワゴンは、メルセデス・ベンツらしいラグジュアリーな質感が扱いやすいサイズに凝縮され、ステーションワゴン特有の広い荷室も備えたモデルです。
さらに、基本モデルのみならず、高性能モデルである「メルセデスAMG」も用意されています。ステーションワゴンならではの実用性をそのままに、エレガントでスポーティな走りを楽しみたい場合には、このモデルをおすすめします。
BMW 3シリーズツーリング
BMW 3シリーズツーリングは、人気車種であるBMW 3シリーズのステーションワゴン版です。2019年6月から販売された最新モデルでは、快適なドライビングと実用性を両立させています。
外観は、3シリーズセダンと同様に1枚のフレームで囲まれたキドニーグリルが印象的です。ステーションワゴンらしい伸びやかなショルダーラインとルーフラインで、個性的なデザインとなっています。
ラゲッジスペースは、広さだけでなく、独立開閉リヤウィンドウが特徴的です。これにより、狭いスペースでもラゲッジスペースにアクセスしやすくなりました。
3シリーズツーリングは、BMWの高い技術力が反映された快適な走りを提供しています。また、実用性も重視しており、アクティブなライフスタイルを持つ人には最適な車種です。
ステーションワゴンの選び方
ここまで、個性的で魅力的なステーションワゴンを5車種紹介してきました。ここからは、ステーションワゴン選びのポイントや注目すべき点、考えておくべきことについて紹介します。ステーションワゴンを選ぶときには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
サイズの確認
車のサイズは事前に確認しておくことが大切です。ステーションワゴンには、小型で5ナンバーサイズに収まるコンパクトタイプから、全長や全幅が大きいラージタイプまで様々な種類があります。
そのため、車庫の長さ・幅・高さが車のサイズに適合しているかを確認しておくことが必要です。
使用用途で選ぶ
車の選び方は、用途によって異なります。普段使いで数人分の荷物を運ぶことが多い場合は、5ナンバーに収まるコンパクトタイプがおすすめです。一方、あらゆる用途に使いたい場合は、ミドルタイプが適しています。
また、ロングドライブでの快適性や走行安定性を求める場合は、ラージタイプが最適です。例えば、カローラツーリングやレヴォーグなどがミドルタイプに、3シリーズツーリングやCクラスステーションワゴンなどがラージタイプになります。
用途に合った車を選ぶことが、快適なカーライフを送るための重要なポイントです。
ルーフレールの有無
ルーフレールは、車の屋根に荷物を積載するためのレールです。主にスキー板やテント・キャンプグッズなど、アウトドアで使う用品を収納するために使われます。ルーフボックスは、取り外しが可能で、必要なときだけ積載容量を拡大させることができます。
そのため、車内を汚すことなくアウトドア用品を収納したい場合には、ルーフレール付きの車を選ぶことがおすすめです。また、ルーフレールがないモデルが好みの場合でも、実用性を重視するのであれば、ルーフレール付きのモデルを選ぶことがおすすめです。
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まとめ
ステーションワゴンは、最近はSUVやミニバンに人気が集まっており、その影響でラインナップも減ってきている車種です。しかし、ステーションワゴンは、走行安定性と荷物積載性の両方を兼ね備えたモデルとして、一定の需要があります。
だからこそ、安定した走りと荷物の積み込みを両立したい場合には、ステーションワゴンが最適な選択肢と言えるでしょう。皆さんも、走りと使い勝手に優れたステーションワゴンに乗り換えてみるのはいかがでしょうか。