軽自動車はそもそも燃費の良い車ですが、その中でもハイブリッドモデルは特に燃費が良くガソリン代を節約できます。「軽自動車を購入するなら、ハイブリッドモデルが良い」と考えている人もいるでしょう。
しかし、いくつもの車種が販売されているので、どの軽自動車が良いのか迷うこともあるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、ハイブリッドモデルの軽自動車を紹介するので、参考にしてください。
目次
ハイブリッドモデルがある軽自動車おすすめ6選!
ハイブリッドモデルの軽自動車としては、以下の6車種がおすすめです。
- スズキ スペーシア
- スズキ ハスラ
- スズキ アルト
- スズキ ワゴンR
- 日産 ルークス
- 三菱 デリカミニ
スズキ スペーシア
ファミリー層に人気の軽ハイトワゴンです。パレットの後継モデルとして2013年に発売され、 長年にわたって人気があります。ハイブリッドモデルの燃費は、2WDのHYBRID Gで25.1km/Lです。ボディカラーが豊富で、4つのツートンカラーと8つのモノトーンカラーから選べます。
軽自動車の中でも車高の高い車であり、そのため車内の天井が高く圧迫感が少ないです。車内は座席をスライドでき、畳むこともできるので、自由なアレンジができます。両側のリアドアはスライドドアとなっており、また低床設計であるため、乗り降りしやすいです。さらにバックドアが広いので、大きな荷物も楽に積み込めます。
そして、特徴となっているのが後席の構造。座席に備わっているフラップを調節することで、オットマン、レッグサポート、荷物ストッパーと3つのモードを使えます。車内には各所に小物収納スペースを確保。ペットボトルやノート、ボックスティッシュなどが置いておけます。
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スズキ ハスラー
2014年に初代モデルが発売され、今でも人気のあるクロスオーバーSUVタイプの軽自動車です。トールワゴンにSUVのようなデザインを施した、今までにないタイプの軽自動車になっています。ハイブリッドモデルの燃費は、2WDのHYBRID X、HYBRID G、タフワイルドのそれぞれのグレードで25.0km/Lです。
さまざまなシートアレンジが可能。前席と後席をフラットにすることもでき、長さのある荷物でも積み込めます。後席は左右別々に、スライドとリクライニングができるので、好きなように動かせます。ダッシュボードのデザインが特徴的で、インパネのガーニッシュが、カーキやブルーで彩られ、アクセントになっておりスタイリッシュです。
軽自動車とは思わせないような走りで加速が良く、マイルドハイブリッドシステムが発進時にモーターでエンジンをアシスト。一般的な軽自動車のタイヤの14インチよりも、一回り大きい15インチタイヤを装備していて、グリップ力やブレーキ性能アップに貢献しています。
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スズキ アルト
1979年誕生と長い歴史があり、今も人気の軽自動車です。少し前までは、新車価格が100万円を切っており、格安軽自動車として代表的な車でした。2021年から発売の9代目のハイブリッドモデルだと、新車販売価格は100万円以上となっています。ハイブリッドモデルの燃費は、2WDのHYBRID X、HYBRID Gだと27.7km/Lと高い燃費を実現しています。
シンプルなデザインの内装ながらも、各所に小物収納スペースを確保。ラゲッジスペースは比較的広いので、いろいろな荷物を積み込めます。軽自動車であるため、小回りがきき狭い道でも運転しやすいでしょう。外観は全体的に丸みを帯びたデザインで、落ち着いた雰囲気があり親しみやすいです。
予防安全技術のスズキセーフティサポートを搭載。衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱警報、全方位モニターなどが安全運転をサポートします。また、スリップや横滑りを防止するESPを全グレードに装備しました。
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スズキ ワゴンR
ハイトワゴンというカテゴリを作った車であり、長年人気があります。通常モデルの他に、男性ユーザーをターゲットにしたスティングレーも用意されました。ハイブリッドモデルの燃費は、2WDのHYBRID FX-S、 HYBRID ZXだと25.2km/Lです。郊外モードで走行すれば、さらに燃費が高まります。
ボディの骨格は先代モデルよりもさらに軽量化。マイルドハイブリッドシステムも使うことで、燃費が良くなっています。また、搭載するハイブリッド用のバッテリーの高出力化と大容量化によって、モーターのみでの走行が可能となりました。
車内のダッシュボード部分には、軽自動車としてはじめてヘッドアップディスプレイを採用しました。ヘッドアップディスプレイにスピードやナビゲーションを表示します。Aピラーを補足して、運転席からの視界を広く確保。また、シートポジションは調節でき、運転しやすい位置に持っていけます。
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日産 ルークス
スーパーハイトワゴンで、車内空間が広い車です。デイズルークスがフルモデルチェンジして、ルークスという名前になりました。ハイブリッドモデルの燃費は、S、X、ハイウェイスターXなどのグレードで20.9km/Lとなっています。
運転席からの視界が広く、運転しやすくなっています。助手席のスライドドアはハンズフリーであり、手を使わずドアを開けることが可能。開閉速度を調節でき、荷物で手が塞がっていても使いやすいです。また、ドアを閉めている途中でもロックをかけることができます。
車内には運転席の他に、前席やドア側にエアバックを装備。さらにボンネットの衝撃吸収性を向上させ、安全性を高めました。横滑りを軽減するVDC、シートベルトに一定の力が加わると、力を吸収して胸部への負担を減らすなど、安全機能もいくつも備わっています。
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三菱 デリカミニ
ミニバンであるデリカの軽自動車版として登場しました。ブラックのホイールアーチやダイナミックシールドなどによって、ワイルドな見た目のデザインに仕上げられています。ハイブリッドモデルの燃費は、2WDのG、GPremiumで20.9km/Lとなっています。デリカと同じく、アウトドアで使いやすい機能が盛り沢山です。
後席は320mmにスライド幅を持ち、リクライニングすることもできます。そしてシート表皮は撥水素材を採用しており、飲み物がこぼれても拭き取りやすいです。ラゲッジルームの床は塩化ビニールで、後席のシートバックは塩化ビニールであり、撥水性能が高い素材が使われています。濡れた荷物を積んでも、床や座面が濡れにくくなっています。
滑りやすい路面をサポートするグリップコントロール、下り坂で車速を抑えるヒルディセントコントロールを装備。そして4WDモデルには15インチタイヤと、専用にチューニングしたショックアブソーバーを備えました。デリカほどの悪路走行性はないですが、それでもでこぼこ道ならばスムーズに走れるので、ある程度の不整地は問題なく走行できます。内外装のカスタムパーツが多数存在し、屋根に荷物を詰めるようになるルーフラックも販売されています。
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軽自動車に搭載されているマイルドハイブリッドとは?
軽自動車に搭載されているハイブリッドシステムの多くが、マイルドハイブリッドです。マイルドハイブリッドはフルハイブリッドとは違います。ここでは、どのようなハイブリッドシステムなのか説明します。
マイルドハイブリッドとは?
マイルドハイブリッドはモーターの出力やバッテリーの容量が少なく、フルハイブリッドとは違いモーターのみでは走行できない場合が多いです。しかし、モーターは発進時や加速時に使用します。マイルドハイブリッドのモーターが行うのは、以下のようなことです。
- 車の減速時の回生ブレーキの力で発電して、バッテリーを充電する
- モーターが発進や加速をアシストする
- モーターによってスムーズなエンジン再始動を行う
- エンジン停止時でもエアコンが使用できる
よく意識しながら運転していると、マイルドハイブリッドによってなんとなく発進や加速が良いと感じることがあるかもしれません。
飛躍的に燃費が向上するわけではない点に注意
マイルドハイブリッドシステムを搭載する目的は、燃費向上のためです。燃費は10~20%ほど向上するとされています。
もちろん、大幅な燃費向上を果たすならば、フルハイブリッドシステムを搭載するのが良いと言えるでしょう。しかし、マイルドハイブリッドはコストが低いというメリットも存在します。
フルハイブリッドは高出力モーターや大容量バッテリーなどが必要であり、そのためコストがかかります。マイルドハイブリッドは、容量の少ないバッテリーと出力が高くないモーターを搭載するので、コストを抑えることが可能です。
低コストで搭載できるシステムであるため、軽自動車など新車販売価格の低めの車に採用されることが多いです。
軽自動車でハイブリッドモデルを選ぶメリット・デメリット
軽自動車でハイブリッドモデルを選ぶときには、どんなメリットとデメリットがあるのか紹介します。
軽自動車でハイブリッドモデルを選ぶメリット
ハイブリッドモデルの軽自動車を選ぶメリットは、以下のとおりです。
- スムーズに発進しやすい
- 静粛性が高い
- 税金(環境性能割)が安くなる
スムーズに発進しやすい
軽自動車のハイブリッドであるマイルドハイブリッドは、モーターが発進時にアシストすることで、スムーズな発進を可能としています。また、アイドリングストップからの再始動でも、モーターが発進をアシストしてくれます。どちらかというと、アイドリングストップからの再始動時に、スムーズだと実感できるでしょう。
静粛性が高い
マイルドハイブリッドは、アイドリングストップからの発進が静かです。特にガソリンエンジンモデルの車では、アイドリングストップからの発進ではエンジンが再始動する音と揺れが発生します。中には、この音や振動が嫌いで、アイドリングストップ機能をオフにする人もいるようです。
しかし、軽自動車のハイブリッドモデルならば、モーターがスムーズなエンジン始動をアシストするので、ほとんど音や揺れが発生しません。これまで、アイドリングストップを嫌っていた人でも、不快にならずにその機能を利用できるでしょう。
税金(環境性能割)が安くなる
軽自動車のハイブリッドモデルは、エコカー減税と環境性能割によって税金が安くなります。
エコカー減税では、2030年度燃費基準を60%以上達成した車が対象です。基準値以上だと初回車検時の自動車税量税が安くなります。また90%以上を達成していれば、免税となります。さらに、120%以上を達成すれば2回目の車検時の自動車税量税も免税です。
環境性能割も安くなります。2019年に導入され、車両の環境性能によって税額が変わる税金制度です。2020年燃費基準を達成し、なおかつ2030年燃費基準を60%以上達成すれば環境性能割の税額が低くなります。ちなみに、軽自動車のハイブリッドモデルは、車両登録の初年度から13年経過しても、自動車税と自動車重量税が高くなりません。
軽自動車でハイブリッドモデルを選ぶデメリット
ハイブリッドモデルの軽自動車を選ぶデメリットは、以下のとおりです。
- 価格が高い
- 修理費が高くなる場合がある
価格が高い
ハイブリッドモデルはガソリンモデルの同車種よりも、新車販売価格が高くなる傾向にあります。これは、ガソリンモデルに使われるパーツ以外にも、ハイブリッドシステム用のパーツを搭載するので、その分コストが高くなるからです。
搭載するのは駆動用モーターやバッテリーです。フルハイブリッドよりもコストは低くなりますが、それでもマイルドハイブリッドでもガソリンモデルより価格が高くなるのは避けられません。
修理費が高くなる場合がある
ハイブリッドモデルには、ガソリンモデルに搭載の制御系の電気系統の他に、ハイブリッドシステムを動かす駆動系の電気系統も備わっています。また、ハイブリッドシステムとしてのモーターやバッテリーも搭載します。そのため、これらの部品も故障することがあり、修理費が高くなるときもあります。ちなみに、バッテリーが劣化して交換するとなれば、この交換費用も高いです。
燃費を良くする運転方法
ハイブリッドモデルを選ぶ理由の1つが、燃費の高いことでしょう。運転の仕方によっても、燃費を高められます。どのように運転すれば、燃費が高くなるか紹介します。
「急」がつく運転を避ける
急加速や急発進、急ブレーキなどの運転は避けるようにしましょう。急加速してスピードを出しすぎる運転も燃費に影響しますが、逆にスピードが遅すぎる運転も燃費を悪くします。
スピードが出すぎていると空気抵抗が増えるので、燃費が低くなります。そしてスピードが遅すぎる運転では、目的地までの運転時間が長くなり、やはり燃費を下げます。道路ごとに決められた速度があるので、その速度に従って走るようにすると良いでしょう。
不要な荷物は下ろす
余計な荷物は積まないようにしましょう。 日本自動車工業会のデータによると、10kgの荷物を下ろすと、時速50kmで走ったときにはガソリンを15ml節約できるとされています。もしも、リッター20kmの燃費の車だと、15mlのガソリンでは300m走れる計算です。これは、短い距離ですが、燃費向上を意識して少しずつガソリンを節約していけば、走行できる距離が大幅に伸びるでしょう。
タイヤの空気圧を適切に保つ
タイヤの空気圧が低いと、路面に接するタイヤの面積が増えて抵抗が増えるため、燃費が低くなります。空気圧が高いと燃費が良くなる可能性はありますが、高すぎる空気圧だとタイヤを傷めて、バーストする恐れもあるので注意が必要です。
タイヤは規定の空気圧よりも少し高めにしておくのが良いでしょう。タイヤには自分で空気を入れて空気圧を確認することも、ガソリンスタンドやカー用品店で空気を入れてもらうこともできます。
まとめ
ハイブリッドモデルの軽自動車に搭載されるのは、マイルドハイブリッドシステムです。ハイブリッドによってスムーズな発進を行うことができ、燃費を高めることができます。また課税される税金が安くなるので、お財布への負担が減るでしょう。
この記事では、軽自動車のハイブリッドモデルのおすすめ車種を紹介しました。ガソリンモデルの同車種よりも、良い燃費で走行できます。紹介した車種を見て、軽自動車を選ぶときの参考にしてください。