数あるボディタイプの中でもたいへん人気のある軽自動車。価格の安さに見合わない性能・快適性から、老若男女幅広い方に人気のある車種です。
一方で、その豊富な種類から「どれを選べばいいかわからない」というのも、軽自動車特有の悩みなのではないでしょうか。
そこで、この記事ではcars編集部が厳選した、「買ってよかった」と思っていただける軽自動車を5車種厳選しました。
もちろん、この記事で紹介する以外の車種も魅力的なものばかりですが、性能や快適性、実用性、そして軽自動車の歴史を踏まえピックアップしてみました。一つの参考にしていただけますと幸いです。
本当に買ってよかった軽自動車厳選5車種!
人気の軽自動車はデザインやボディカラーが豊富なので、自分好みの1台を選びやすいといえます。その中で本当に買ってよかったと思える厳選した軽自動車は以下の5車種です。
- スズキ ワゴンR
- スズキ スペーシア
- ホンダ N-BOX
- ダイハツ ミライース
- スズキ ハスラー
スズキ ワゴンR
初代スズキ ワゴンR発売以前、軽自動車は狭い乗り物としての認識が強くありました。その弱点を背を高くすることで克服し、広い室内となり登場しました。この広い室内空間は現行の6代目でも受け継がれています
スズキ ワゴンRは、ユーザーが求めているものを全て詰め込んでいるといっても過言ではありません。特にフルフラットにできる車内は、今はやりのキャンプにも対応できる広さを提供します。
さらに、昨今の燃料高騰でもめげない燃費の良さも魅力です。マイルドハイブリッド搭載車種は、軽自動車No1の燃費性能を誇ります。
今までは、ワゴンRと男性向けのワゴンRスティングレーの2種類のデザインしかありませんでしたが、6代目ではスタンダードのFX、ヘッドライトを上下に2分割してヴェルファイアのようなスポーティな雰囲気を高めたFZ、そして大きなグリルに縦長のLEDヘッドライトが特徴のスティングレーの3つの顔から選べます。
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スズキ スペーシア
軽自動車の中で人気が高く販売台数も多いのがスーパーハイトワゴンであり、その一角を担うのがスズキ スペーシアです。
スズキス ペーシアを目の前で見ると、軽自動車とは思えない大きさが印象的です。もちろん軽規格内のサイズに収まっていますが、コンセプトがコンテナをイメージしており、堅牢で大きく広いイメージがわくようにデザインされています。
スーパーハイトワゴンは子育て世代に人気の車種であり、スズキ スペーシアも家族のノリモノにピッタリの室内空間となっています。そのため、子育て世代だけでなく幅広い世代にも人気があります。後席のオットマンはもちろん、買い物した荷物を後席においてもズレ落ちないストッパーまで付いているほか収納も豊富で、まるで自分の家の部屋のように使用できる魅力あるクルマです。
デザインもサイドに波型のプレスラインでコンテナ感を出して大きく頑丈な雰囲気を高めています。2トーンカラーも用意していますが、Dピラーの色の境目にデカールを貼っています。しかしそのデカールを触るとしわ感があり、まるで部品を装着しているように感じるなど、高品質な仕上がりです。
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ホンダ N-BOX
ホンダN-BOXは、軽自動車販売台数第1位を獲得し続ける人気車種です。この人気の秘密は、軽自動車とは思えない室内空間の広さ、質感の高さ、そして驚くほど安定した走行性能といえます。
室内空間の広さは、同じスーパーハイトワゴンのライバル車を一歩リードしています。その秘密は、エンジンをコンパクトにして、クラス最長のロングホイールベースを採用したことに加え、通常後席やトランクの下にある燃料タンクをフロントシートの下に移動させて、低床を実現したからです。
質感の高さを見ると、エクステリアはスタイリッシュなデザインが目を引きます。上級グレードになるほど、専用のエアロパーツにより存在感が高まります。内装もトリムやインパネが丁寧に作りこまれ、小型車に匹敵する質感の高さを備えています。
そして、走行性能はカーブでもタイヤの接地感が高く、ワインディング走行が楽しくなるほどで、とてもハイトワゴンとは思えない気持ち良い走りが可能です。さらに乗り心地も非常によく、シートの質感と相まって、長距離移動も疲れにくくなっています。
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ダイハツ ミライース
2011年に低燃費・低価格・省資源を特徴に登場し、第三のエコカーと呼ばれるほど基本性能を高く評価されました。そして2017年にそのコンセプトを2代目に引き継がれています。
ミライースの魅力は、シンプルで飽きの来ないデザインで、フロントノーズを長く見せる設計でガッチリと見えます。
ミライースは、日常使いが便利になるよう設計されており、人気のスーパーハイトワゴンと逆行するように、全高が低くなっています。これにより、駐車場選びが容易で、機械式駐車場も躊躇なく侵入できます。
全高が低いと、昔の軽自動車のように室内が狭いと想像しますが、シートのヒップポイントを低くし、頭上に圧迫感がない空間を確保しているので、見た目のデザインより広く感じます。
燃費性能は、全てのグレードがガソリンエンジンですが、ハイブリッド車を凌駕するWLTCモード25.0km/L(2WD)を実現しており、これは徹底的な軽量化と空気抵抗を軽減したデザインがなせる業です。
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スズキ ハスラー
スズキハスラーは、街乗りもアウトドアもどちらも似合うユニークなデザインと使い勝手の良さが特徴のハイトワゴンSUVです。
ハスラーのデザインは唯一無二であり、似たデザインが多いハイトワゴン系軽自動車と一線を画す独創的なデザインが特徴です。一目見てハスラーと分かるフロントグリルとヘッドライトの組み合わせは、見せ方によって力強さと愛らしさを備えています。
大きな特徴は、水や汚れに強いラゲッジでしょう。拭き取りも簡単な素材でできているので、アウトドア志向の方にも適した簡単なお手入れが魅力です。もちろん収納スペースも多いので、アウトドアの様々な荷物の収納も簡単です。
SUVは、燃費性能が気になりますが、すべての車種にマイルドハイブリッドが用意されているほか、力強い走りのターボと、日常使いでもパワフルなトルクで不便を感じさせないノンターボを用意しています。
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後悔しない軽自動車購入のための比較ポイントは?
軽自動車購入で後悔しないための比較ポイントは以下の3つになります。
- 見た目
- 快適性(実用性)
- 走行性
見た目
どんな商品でも手にするとき、必ず自分に似合っているか試着などして確認するはずです。これと同じように、軽自動車選びも好みのデザインやボディカラーを慎重に選ばないと後悔する可能性があります。
軽自動車選びで重要なのは、実際に展示場で気になる軽自動車を見た時の心に響き渡る衝撃の度合いです。この衝撃が強いほど、その軽自動車を欲しいと感じているはずです。つまり、衝撃が強い軽自動車を探すことです。
クルマの見た目はクルマに乗ることを楽しくさせ、さらに愛着も沸くので、いつまでの大切に乗り続けられる魔法のような事柄なので見た目の比較はとても重要です。
快適性(実用性)
軽自動車を選ぶとき、基準となる事柄は人それぞれですが、快適性や実用性はだれもが外せない部分になるはず。
最近は軽自動車とは思えない車内の広さを備えた車種も多くなりました。しかし、車内が広いだけではどの軽自動車でもさほど変わりがありません。付加価値として何が装備されているかが重要です。
さらに、車内の快適性だけでなく、荷物を多く載せる方もいるでしょう。そういった方は、利便性も考慮するとよい車種が見つかります。
また、運転のしやすさも快適性に繋がりますが、動力性能だけでなく、取り回しのしやすさや乗り心地を重視する方もおおいはず。
以下は、各車種で差が付きやすいポイントなので比較検討するときの目安とするとよいでしょう。
- 後部座席のスライド量による広さ
- 車内の高さ
- シートの座り心地
- シートアレンジの種類とフラットシートの有無
- スライドドアが遠隔操作可能なのか
- ラゲッジスペースの広さと高さ
- ステップの高さによる乗り降りの快適性
- ターボエンジンとノンターボエンジン
- ハイブリッドの必要性
走行性
軽自動車は非力と感じる必要がなくなってきました。ターボが出始めのころは、ターボラグで出足がもたつきましたが、今のターボエンジンは、どこからアクセルを踏んでも気持ちよく加速します。
ターボは、排気の力を利用して多くの空気をエンジンに押し込み、同時にそれに見合った燃料を送り込むのでノンターボよりパワーが各段に高くなります。最近は、排気を制御するウェストゲートを電動化してコンピュータ制御にしたため、効率よくブーストをかけられるようになっています。これにより、低いエンジン回転からパワーが盛り上がり、さらに効率よく制御するので燃費もよくなっています。
走行性能には、駆動方式も大きく関係します。2WDは車重を軽くできるので、軽やかな動きになる反面、雪道や悪路には苦手です。4WDを選べば、雪道の上り坂で本領を発揮するので、雪国の方はおすすめの駆動方式です。
サスペンションも重要で、スポーツ走行に振った車種と乗り心地に振った車種が存在します。同じメーカーの同じ車種でも、グレードでサスペンションチューニングが異なるので比較するとよいでしょう。
新車と中古車はどちらが良い?メリットデメリットについて
クルマ市場には新車と中古車があり、どちらにもメリットとデメリットが存在します。
新車のメリットデメリット
新車にはメリットしかないと感じる方も多いはず。確かに、新しいクルマは誰も使用していないので特別感があります。さらに昔は、新車購入者の特権として慣らし運転の儀式なるものも存在しました。しかし、今は一部スポーツカーを除き、慣らし運転が必要ないクルマがほとんどなので、慣らしを儀式と捉えた方達にとって少し寂しいといえます。
このように新車にはメリットのほかにデメリットと感じる部分も存在し、それぞれを比較検討して自分に合ったクルマ選びが重要です。
新車のメリット
新車のメリットは、誰も乗っていない真っ新なクルマを所有できることです。新車の輝きと、新車にしか味わえない車内の香りは、新車を手に入れた方のみが感じられることです。
そして、新車購入には、新車選びと、新車を注文する際のカスタマイズが待っています。特にカスタマイズ選びは、自分好みの色やオプション装備ができるので、自分だけの1台にすることも可能です。もちろん、最先端の技術が詰め込まれているので、燃費や安全性に満足できます。
このほか、値引き交渉がしやすいことやエコカー減税も受けられる車種が多いでしょう。さらに、最販時に高額で売却も可能です。
新車のデメリット
新車のデメリットは、購入価格が中古車より高いことです。そして、購入時に初期費用として多くの税金を納める必要があるほか、購入金額が高い割に、購入後急激に値段が落ちてしまうことです。
このほかにも、新車は注文してから生産になるので、納期が中古車よりかなり長くなります。また人気の車種でバックオーダーを抱えていると、納車まで数か月かかることも珍しくありません。
さらに、新車で販売されていても、購入できない場合があります。それはすでにモデルチェンジが予定されているクルマなどは、在庫のみの販売となり、新車でもグレードもボディカラーも選べないこともあります。
中古車のメリットデメリット
中古車には新車にはないメリットがある一方、中古車ならではのデメリットも存在します。
中古車のメリット
中古車のメリットは、価格が安いことです。もちろん古くて走行距離が多いと非常にリーズナブルな価格で購入できほか、現行モデルの未使用車は、新車で購入するよりかなり安く手に入れられます。
さらに、同じ車種で同じグレードでも、中古車は個体ごとで状態が変わるため購入価格も変わります。つまり、同じ予算でも自分が欲しかったクルマを手に入れるチャンスがあるということです。
中古車の強みは、新車では手に入らない車種も購入できるほか、希少車やレアな車種も探して購入できる可能性があります。
納車に関しても中古車であればすでに現車が目の前にあるので、数日で納車が可能な場合もあるなど、納車までの時間がとても短いのが特徴です。
中古車のデメリット
中古車は基本1点ものです。同じクルマはほかにありません。これは、車種とグレードと色が同じでも、細かいオプションが異なる他、走行距離や車体や内装に付いたキズ、そして登録時期も異なるからです。
中古車のデメリットは、故障の心配です。前オーナーの使い方がどのような物か整備記録簿で確認するしかなく、走行が荒っぽかったのか、消耗品は品質より価格重視で行っていたのかなど、クルマの状態にかかわる不安は大きくなるでしょう。
修理については、中古車でも保証制度があるので安心と思いがちですが、新車に比べて保証期間がとても短く、故障するのは保証が切れてからということも珍しくありません。また、メンテナンスを中古車購入時にすぐに行う必要がある場合も多く、整備コストは高くなります。
さらに、修復歴についても不安があります。店頭で修復歴なしであっても、後から修復歴が見つかる例も少なくありません。専門家と一緒に中古車を選ぶ方もいるように、中古車選びは慎重に行わないと、購入後に思わぬ出費があります。
軽自動車のボディタイプの違い
軽自動車には数多くのボディタイプがありますが、主に以下の4つに分けられます。
- ハイトワゴン・スーパーハイトワゴンタイプ
- セダンタイプ
- SUVタイプ
- スポーツタイプ
ハイトワゴン・スーパーハイトワゴンタイプ
現在軽自動車で人気があるのが、このハイトワゴンとスーパーハイトワゴンです。どちらも軽自動車とは思えない広い室内空間と、圧迫感が少ない車内が特徴です。
両者とも車高の高いワゴンですが、ハイトワゴンは低い車高なので、駐車場に高さ制限もそれほど気にする必要がありません。
ハイトワゴンはスーパーハイトワゴンより低く抑えた車高なので、重心が低いことから、走行性能も軽やかになります。
一方スーパーハイトワゴンは、一般に全高が1,700mm以上なので、車内空間はとても広く作られています。子供が立ったまま着替えができるのはこのスーパーハイトワゴンです。
広い室内は大人4人乗車しても圧迫感を感じません。そのため、家族で出かけても快適な他、広い車内を利用したアウトドアレジャーもこなせます。
さらにスーパーハイトワゴンは、スライドドア装備の車種がほとんどなので、乗り降りがしやすく荷物の出し入れも簡単であり、使い勝手が良いのが特徴です。
セダンタイプ
軽自動車のセダンタイプは、コンパクトで軽量なので燃費がとても良い特徴があります。コンパクトな車体は、狭い道路も難なく走行できるほか、駐車場はどこでも気にせず駐車できます。
さらに、セダンタイプは新車も中古車も軽自動車の中で安いので、コストパフォーマンスが一番高いタイプといえます。
セダンタイプは軽自動車の伝統的なデザインなので、完成度も高く軽自動車の中では操縦性能や機能性が成熟しています。つまり、軽自動車らしさを一番感じられるコンパクトなデザインで扱いやすさはすべてのデザインの中で1番といえます。
SUVタイプ
SUVは世界でも根強い人気がありますが、最近はコンパクトなデザインに向かう傾向があります。そんな中、軽自動車にもSUVタイプが存在しており、取り回しがしやすいボディでアウトドアを楽しむにはちょうど良いサイズといえます。
軽自動車SUVにも本格的に悪路走行ができるクロスカントリータイプと、街乗りからちょっとした未舗装路を走るためのクロスオーバータイプの2種類があります。
SUVタイプの魅力は、軽自動車ならではの小さいボディをいかした小回りの利いた走行ができるので、レジャー施設の小さい駐車場も問題なく使用できるほか、狭い路地の雪道も悪路も快適に走行できます。
内装もアウトドア志向にあわせて、水に濡れても汚れても安心なシートやラゲッジスペースを用意しているほか、アウトドアに便利な装備も多いのも特徴です。
スポーツタイプ
スポーツタイプの軽自動車は限られた車種しかありませんが、コンパクトなボディでワインディングを軽やかに走れる魅力があります。
かなり趣味性が高いタイプですが、一度足を踏み入れると、軽量コンパクトの運動性能に嵌ること間違いなし。軽量のスポーツモデルなので、他の軽自動車より加速性能も高く、低いボディから生み出されるコーナリング性能は目を見張るものがあります。
スポーティなボディスタイルと、バケットシートやカーボン調を使った内装は、スポーツカーそのものであり、見ているだけでも楽しめます。
まとめ
軽自動車を買ってよかったと感じるのは、数あるタイプから自分に合った車種を見つけられた時です。メーカーから発売される車種はそれぞれ特徴があり、同じ軽自動車で同じタイプで有ってもクルマが違うと全く違う顔を見せます。
まずは目ぼしいクルマがあれば、実際に展示場で見ることです。さらに中古車を探す場合も、新車で販売されているなら、まずは新車展示場でどんなクルマか実車確認すると、中古車の中から車種を選定しやすくなるでしょう。
後悔しないためには、車種の特徴を事前に下調べをして、実車確認することです。そして、自分の使い方と欲しいクルマを照らし合わせることも忘れないでください。