今、人気の車はどんな車種?販売台数ランキングからみる売れ筋モデル

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  • 投稿日:2021/11/04
  • 更新日:2023/02/17
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いま、人気がある車はどのような車種なのでしょうか。今回は、2021年上半期の販売台数ランキングをもとに人気車種について解説します。

ここで紹介するランキングは、一般社団法人日本自動車販売協会連合会と一般社団法人全国軽自動車協会連合会が発表しているデータをもとにしています。

また、人気の車の共通点や売れている理由もあわせて解説していますので、車選びの参考にしてみてください。

いま、人気の車の共通点

2021年上半期の販売台数ランキングのデータなどを見ると、コンパクトカー、ファミリーカー、クロスオーバーSUVがキーワードであるといえます。

これらのモデルは、運転がしやすく室内空間にゆとりがあり、休日のアウトドアまで対応できるという部分が共通しています。

では、2021年上半期の人気車種ランキングをみていきましょう。

普通車(登録車)の人気車種ランキングトップ5

ここでは、普通車(登録車)の人気車種ランキングトップ5を解説します。このランキングは、一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表している「乗用車ブランド通称名別順位」の2021年4~9月の販売台数上位5車種をもとにしています。

なお、カローラなど複数のバリエーションを展開しているモデルは、シリーズ全車種と教習車を含めた合計台数で順位付けされています。

第1位:トヨタ ヤリス

画像出典:カーセンサー

トヨタ ヤリスは、2020年に登場したコンパクトカーです。

これまで日本ではヴィッツとして販売されてきたコンパクトカーですが、2020年の4代目からはヤリスに車種名を変更して販売されています。

ヤリスは、新開発のコンパクトカー向けTNGA(トヨタニューグローバルアーキテクチャ)プラットフォーム「GA-B」を採用し、新開発の「1.5Lダイナミックフォースエンジン」を搭載。

剛性の高いボディと新しいエンジンにより、スムーズな走りを実現するとともに、先進的な安全装備を備えていることが特徴です。

バリエーションは、5ナンバーサイズの5ドアハッチバック「ヤリス」、クロスオーバーSUVの「ヤリスクロス」、GRが手がけるスポーツモデルの「GRヤリス」の3種類をラインナップしています。

主要スペック

サイズ:全長3,940mm×全幅1,965mm×全高1,500mm(グレード:ヤリス ハイブリッドX)
エンジン:ガソリン/ハイブリッド/ガソリンターボ
燃費(WLTCモード):13.6~36.0km/L
価格:139万5,000円~
ボディタイプバリエーション:5ドアハッチバック、3ドアハッチバック、5ドアクロスオーバーSUV

第2位:トヨタ ルーミー

画像出典:カーセンサー

トヨタ ルーミーは、2016年にデビューしたコンパクトトールワゴンです。

5ナンバーに収まるコンパクトなボディサイズであるため運転がしやすく、後席にはスライドドアを採用しています。そのため子育て世代に優しく、狭い駐車場でも乗り降りがしやすいことが特徴です。

2020年のマイナーチェンジでは、衝突回避支援ブレーキ、二輪車と夜間の歩行者にも対応した衝突警報機能、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールなどを搭載し、運転支援システムおよび安全性を強化しました。

バリエーションは、ベーシックな「ルーミー」とメッキパーツを多く採用した「ルーミーカスタム」をラインナップしています。

主要スペック

サイズ:全長3,705mm×全幅1,670mm×全高1,735mm(グレード:カスタムG)
エンジン:ガソリン/ガソリンターボ
燃費(WLTCモード):16.8~18.4km/L
価格:155万6,500円~
ボディタイプバリエーション:5ドアハッチバック

第3位:トヨタ カローラ

画像出典:カーセンサー

トヨタ カローラは、トヨタの長寿モデルの一つで長年に渡り販売され続けているモデルです。

2021年10月時点で販売されているカローラシリーズは、

「カローラスポーツ」:5ドアハッチバック
「カローラ」:セダン
「カローラツーリング」:ステーションワゴン
「カローラクロス」:クロスオーバーSUV
「カローラアクシオ」:5ナンバーセダン
「カローラフィールダー」:5ナンバーステーションワゴン

の6種類をラインナップしています。それぞれの用途や目的に合ったボディタイプを選べる点がカローラシリーズの魅力です。

主要スペック

サイズ:全長4,375mm×全幅1,790mm×全高1,460mm(グレード:カローラスポーツ ハイブリッドG)
エンジン:ガソリン/ハイブリッド/ガソリンターボ
燃費(WLTCモード):14.4~30.0km/L
価格:155万7,600円~(5ナンバーモデルを含む)
ボディタイプバリエーション:5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアステーションワゴン、5ドアクロスオーバーSUV

第4位:トヨタ アルファード

画像出典:カーセンサー

トヨタ アルファードは、3列シートを備える多人数乗車が可能なラグジュアリーミニバンです。

2021年10月時点で販売されているアルファードは2015年から発売している3代目で、存在感のあるフロントフェイスを採用しメッキパーツを随所に多用して高級感を演出しています。

室内はラグジュアリーミニバンにふさわしい上質な空間が広がっており、特に2列目にはキャプテンシートを採用しオットマンやテーブルなどが装備され、高級感と居心地の良さを追求。

ファミリーカーとしてだけでなく、要人の送迎などにも使われる多様性の高いミニバンです。

主要スペック

サイズ:全長4,945mm×全幅1,850mm×全高1,950mm(グレード:ハイブリッドX)
エンジン:ガソリン/ハイブリッド
燃費(WLTCモード):9.6~14.8km/L
価格:359万7,000円~
ボディタイプバリエーション:ミニバン

第5位:日産 ノート

画像出典:カーセンサー

日産 ノートは、5ドアハッチバックのコンパクトカーです。2021年10月時点で販売されているのは、2020年から発売を開始した3代目となります。

新しいプラットフォームに電動パワートレインの「e-POWER」が搭載され、運転支援システム「プロパイロット」を装備していることが特徴です。

デザインは、横長基調の前後ライトやシンプルなパネル構成で上質感を演出。

バリエーションは、

「ノート」:5ドアハッチバック
「ノートオーテッククロスオーバー」:クロスオーバータイプ
「ノートオーラ」:プレミアムコンパクトカー
「ノートオーラニスモ」:スポーツグレード
「オーテック」:カスタマイズモデル

などを展開しています。

主要スペック

サイズ:全長4,045mm×全幅1,695mm×全高1,505mm(グレード:ノート S)
エンジン:電動パワートレイン「e-POWER」
燃費(WLTCモード):22.7~29.5km/L
価格:202万9,500円~
ボディタイプバリエーション:5ドアハッチバック、5ドアクロスオーバー

軽自動車の人気車種ランキングトップ5

続いて、軽自動車の人気車種ランキングトップ5を発表します。このランキングは、一般社団法人軽自動車協会連合会が発表している「2021年9月通称名別新車販売確報本年累計」の販売台数上位5車種をもとにしています。

なお、スペーシアなど複数のバリエーションを展開しているモデルは、シリーズ全車種の合計台数で順位付けされています。

第1位:ホンダ N-BOX

画像出典:カーセンサー

ホンダ N-BOXは、広い室内空間や存在感のあるデザインが特徴のスーパーハイトワゴンの軽自動車です。2017年から発売が開始された2代目では、新プラットフォームや新しいパワートレインを採用しています。

また、新採用の助手席スーパースライドシートなどの実用性の高い機能を充実させているのも特徴です。

さらに、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も搭載しています。

バリエーションは、ベーシックな「N-BOX」とスポーティーなスタイルにカスタマイズされた「N-BOXカスタム」の2種類です。

主要スペック

サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,790mm(グレード:N-BOX G)
エンジン:ガソリン/ガソリンターボ
燃費(WLTCモード):19.0~21.2km/L
価格:142万8,900円~
ボディタイプバリエーション:5ドアスーパーハイトワゴン

第2位:スズキ スペーシア

画像出典:カーセンサー

スズキ スペーシアは、パレットの後継モデルとして登場したスーパーハイトワゴンの軽自動車です。2021年10月時点で販売されているのは、2017年にデビューした2代目となります。

全高が高いため室内空間が広く、環境性能が高いマイルドハイブリッドのパワートレインを採用しているのが特徴です。

また、スズキの予防安全技術セーフティサポートを搭載しているグレードも用意されています。

バリエーションは、ベーシックな「スペーシア」、シャープなフロントフェイスでスポーティーな「スペーシアカスタム」、クロスオーバータイプの「スペーシアギア」の3種類です。

主要スペック

サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,785mm(グレード:スペーシアハイブリッドG)
エンジン:マイルドハイブリッドガゾリン/マイルドハイブリッドガソリンターボ
燃費(WLTCモード):19.2~22.2km/L
価格:129万8,000円~
ボディタイプバリエーション:5ドアスーパーハイトワゴン、スーパーハイトワゴンクロスオーバー

第3位:ダイハツ タント

画像出典:カーセンサー

ダイハツ タントは、室内空間の広さと使い勝手の良さをあわせ持つ軽自動車としてスーパーハイトワゴンという新たな分野を2003年に開拓しました。

2021年10月時点で販売されているタントは2019年から販売している4代目で、ダイハツの新世代の車づくり「DNGA(ダイハツニューグローバルアーキテクチャ)」の第一弾モデルとして登場。

運転席と助手席のシートスライドを長くとることで、室内のウォークスルーが容易になっています。また、助手席側ピラーレスドアによる広い開口部により、乗り降りがしやすいのも特徴です。

バリエーションは、ベーシックな「タント」とスポーティーなスタイルの「タントカスタム」をラインナップしています。

主要スペック

サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,755mm(グレード:カスタム X)
エンジン:ガソリン/ガソリンターボ
燃費(WLTCモード):18.8~21.0km/L
価格:124万3,000円~
ボディタイプバリエーション:5ドアスーパーハイトワゴン

第4位:日産 ルークス

画像出典:カーセンサー

日産 ルークスは、広い室内、使い勝手の良さ、安全性を追求したスーパーハイトワゴンの軽自動車です。後席の足元のスペースは795mmもあるため、ゆとりをもって座ることができます。

また、後席の室内高は1,400mmの高さがあることから、小さな子どもが立ったまま着替えることも可能です。

さらに、一部グレードの後席スライドドアは、車体の下に足をかざすだけで自動開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」を両側に採用。そのため、両手が塞がっていてもドアの開閉に苦労することがありません。

安全面では、先進的な安全運転技術やSOSコールなどを搭載したグレードも用意されています。

バリエーションは、ベーシックな「ルークス」、スポーティーな「ハイウェイスター」、カスタマイズモデルの「オーテック」をラインナップしています。

主要スペック

サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,780mm(グレード:ルークス X)
エンジン:ガソリン/ガソリンターボ
燃費(WLTCモード):16.4~20.8km/L
価格:141万5,700円~
ボディタイプバリエーション:5ドアスーパーハイトワゴン

第5位:スズキ ハスラー

画像出典:カーセンサー

スズキ ハスラーは、室内空間にゆとりのある軽ワゴンとSUVを融合させた新しいジャンルの軽クロスオーバーです。

2021年10月時点で販売されているハスラーは、2020年から販売している2代目で、丸型ライトやクロスオーバーらしい角張ったスタイリングにより、幅広い世代から人気があります。

パワートレインは、新開発のマイルドハイブリッドエンジンと新開発のCVTを組み合わせたパワートレインを全車に搭載。

安全面は、夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキの「デュアルカメラブレーキサポート」や後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」を標準装備しています。

主要スペック

サイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm(グレード:ハイブリッド G)
エンジン:ガソリンマイルドハイブリッド/ガソリンターボマイルドハイブリッド
燃費(WLTCモード):20.8~25.0km/L
価格:128万400円~
ボディタイプバリエーション:5ドアクロスオーバー

クロスオーバー(SUVの要素を取り入れた車)が人気な理由

普通車と軽自動車の人気車種ランキングをみてみると、SUVのテイストを加えたクロスオーバーのモデルがランクインしていることがわかります。これは近年のキャンプやアウトドアの人気が影響しているといえるでしょう

キャンプ場やアウトドア施設は舗装されていない場所もあるため、最低地上高(地面から車体最下部までの高さ)が高いSUVやクロスオーバーが適しています。

そのため、最低地上高に余裕のあるクロスオーバーモデルの需要が高いのです。また、クロスオーバーモデルは、運転席からの見通しが良く運転しやすいことも人気を支える理由の一つとなっています。

軽自動車が人気な理由

軽自動車の保有率は、36.7%(軽乗用車のみ)を占めるほど普及しています。

軽自動車が人気である理由は、自動車税が普通車よりも安く抑えられ、ボディサイズが小さく運転がしやすいだけでなく、室内スペースにも十分な広さがあり、内外装の質感も普通車とほぼ同等であるためです。

また、シートアレンジが多彩で、アレンジ次第でフルフラットのスペースを作り出すことができ、車中泊にも対応できることから年々保有率が高まっています。

さらに、ファミリーカーとしてのニーズも高いため、全高が1,700mmを超えるスーパーハイトワゴンの軽自動車が人気です。

ランキング上位をみてみると、トップ5のうち4台がスーパーハイトワゴンとなっています。このことからも室内スペースが広い軽自動車が人気であるといえるでしょう。

まとめ

今、売れている車をランキングでみてみると、コンパクトで運転がしやすく、室内空間にゆとりがあり、休日のキャンプやアウトドアなどにも柔軟に対応できるモデルが人気であることがわかります。

これから車を購入する場合は、人気車種やライバル車をチェックしておくと良いでしょう。

人気の車やライバルモデルがわかっていると、他車との比較や値引き交渉がしやすくなります。人気の車を知って、お得に車を購入する参考にしてみてください。

※2021年11月現在の情報をもとに掲載しています。

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