洗車後のワックスがけは必要か?メリットや注意点について

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  • 更新日:2024/09/03
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「洗車はするけど、ワックスがけって本当に必要なの?」「愛車のボディのワックスがけ、どうやったらいいのだろう…」

そんな悩みを抱えていませんか。たしかにワックスがけの作業は労力が必要なので、施工すべきかどうか迷ってしまいますよね。

そこでこの記事では、ワックスがけのメリットや製品の種類、そして施工の手順と注意点について、くわしく解説します。

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洗車後のワックスの必要性

ワックスは主に、車のボディのツヤ出しのために使用されます。カーシャンプーで洗車すると、ボディに付着した汚れは落ちますが、経年劣化で失われたツヤが戻ってくるわけではありません。

その新車時のツヤを、ワックスは見た目のうえで蘇らせてくれるのです。またワックスがけは、塗って拭き上げるだけという簡単な工程で、誰でもツヤ出しができるという点が最大のメリットです。

さらに、ボディ表面を紫外線などから保護し、はっ水効果によって汚れを固着させないという利点もあります。

なお、ワックスがけによる丹念な作業によって、愛車の細かな部分まで見て回ることになるので、結果として異常箇所のチェックにもなります。

ワックスを利用するメリット・デメリット

ここからは、ワックスを利用するメリット、デメリットを見ていきましょう。

H3 ワックスを利用するメリット

ワックスの利用には、さまざまなメリットがあります。具体的には以下の通りです。

  • 艶を出せる
  • 塗装面を保護できる
  • 汚れを落としキズを目立たなくできる

ツヤが出る

洗車をした後にワックスをかけると、車のボディに新車時のようなツヤを出せます。ツヤがある車はとてもきれいに見え、近くで見ても高級感があります。

また、オーナーがとても車を大事にしていることも見て取れるでしょう。ボディの定期的なメンテナンスによって、愛車を手放す際にも査定額がプラスされる可能性もあります。

塗装面を保護できる

塗装面を保護できる点も、ワックスのメリットです。ワックスをかけるとボディ塗装面に皮膜が形成され、紫外線やホコリ、排気ガスなど塗装を痛める原因物質から愛車を守ることができます。

また、ワックスにははっ水性もあるため、シミのもとになる酸性雨をボディからスムーズに流し、残留させないというメリットもあります。

汚れを落としキズを目立たなくできる

ワックスには、洗車では取り除けなかったボディの汚れを落とす効果もあります。大事に乗っていても、車のボディには爪や洗車によってどうしても細かなキズがついてしまいます。

ワックスをかけることでこれらのキズの溝にワックスが入り込むので、小さなキズであれば目立たなくさせることができます。

ワックスを利用するデメリット

続いては、ワックスの弱点、デメリットについてです。こちらも正しく理解しておくといいでしょう。具体的には以下の通りです。

  • 有機系の汚れがつきやすくなる
  • 持続時間は短い

有機系の汚れがつきやすくなる

少し難しい話になりますが「有機物は有機物でくっつきやすい」という法則が自然界にはあります。ワックスは有機物ですので、有機物の汚れがつきやすくなる点がデメリットです。

有機汚れの代表例を挙げると、

  • 花粉
  • 排気ガス
  • 鳥のフン

などが挙げられます。

これらはワックスをつけているとくっつきやすいと覚えておきましょう。

一方でガラスコーティングは無機系なので、上記の汚れには強いですが、無機汚れに弱いです。代表的なもので言えばイオンデポジット(水垢)になります。

逆にワックスは雨等の水滴には強いです。しかし、放置するとイオンデポジットは取りづらくなるので、過信は禁物です。定期的な洗車を心がけましょう。

持続時間は短い

ワックスの対抗馬としてよく考えられるのが、KeePerなどのガラスコーティングではないでしょうか。当然、このようなガラスコーティングに比べるとワックスの持続時間は短いため、定期的な塗り直しが必要です。

こうした塗布の面倒くささを強く感じる方は、ガラスコーティングを検討してみる価値はあるでしょう。

ただし、先ほどお話しした通り、ガラスコーティングとワックスではつきやすい汚れが違ってくるので、その点を理解した上で施工を決めるようにしましょう。

ワックスとコーティングは何が違う?

ワックスもコーティングも、用途としては撥水効果を得て汚れをつきづらくするほか、車に艶を出すという点は同じです。

では、ワックスとコーティングで異なる点は何になるのでしょうか?ここからは、ワックスとコーティングの違いについてお伝えします。

つきやすい汚れ

ワックスとコーティング(ガラスコーティングとします)の主な違いの一つが、つきやすい汚れです。

ワックスは有機性なのに対し、ガラスコーティングは無機性のため、それぞれつきやすい汚れが異なります。

有機物は有機物同士でくっつきやすく、逆に無機物は無機物同士でくっつきやすいという自然界の法則があります。ワックスは花粉、鳥のフン、排気ガスなどの有機汚れには弱いですが、逆に雨水などから生じる水垢に対してはガラスコーティングより強いです。

ただし、「コーティング」といっても無機性のガラスコーティングと有機性のポリマーコーティング等があります。無機性、有機性、どちらのコーティングを指すかによって意味合いが違ってきますので、理屈で覚えると間違えないかと思います。

持続時間

ワックスの持続時間は良くて数ヶ月程度です。効果が落ちてきたら、その都度塗り直しが必要になります。

一方、KeePer等に代表されるガラスコーティングの持続時間は数年スパンで続きます。しかし、施工難易度がかなり高いことから、基本的にはプロに依頼することになるので、費用も高額です。

どちらが良いかは一概に言えませんが、予算に余裕がある場合は、ガラスコーティングを考えても良いかと思います。

ワックスの種類4つ

車のワックスは、固形・半練り・液体・クリームタイプなどの形状別に種類が分かれており、施工によって期待される効果もそれぞれ違います。

ここでは、ワックスの効果を引き出すための使い分け方を解説します。

固形ワックス

固形ワックスの主成分は植物性のロウで、ほかのワックスと比べて深いツヤや光沢を出しやすいというメリットがあります。

一方でコンパウンドや洗浄剤は入っていないため、クリーニング効果はありません。また固形で伸ばしにくく、作業には手間と時間がかかるのが難点です。

半練りワックス

半練りワックスとは文字どおり、柔らかく伸びやすい性質を持つワックスです。ツヤは固形よりは出ませんが、作業しやすく気軽に使用できるのがメリット

コンパウンド配合の製品もあり、細かなキズを目立たなくする効果も期待できます。

液体ワックス

液体ワックスは、その手軽さから最近多くの人気を集めています。水分が多いため、半練りよりも施工が簡単です。

また、ワックスを染み込ませたティッシュ型の製品もあり、それを使えばさらに短時間で仕上げられます。しかし、仕上がりはそれなりで、持続性もあまりありません。

クリームタイプのワックス

クリームタイプは、固形ワックスの成分をクリーム状にしたものです。ツヤ出しやボディの保護効果などは固形ワックスと同様の効果が期待できるうえに、固形より作業が簡単であり、いいとこ取りのタイプといえます。

ただ、ほかのワックスと比較してやや値段が高いのが難点です。

ワックスの選び方

ボディーカラーにあった商品を選ぶ

ワックスは、愛車のボディカラーに合わせて選びましょう。車のボディカラーは、大きく「濃色」と「淡色」の2種類に分けられます。

ブラックなどの濃色はキズが目立ちやすい一方で、汚れはそれほど目立ちません。一方、ホワイトなどの淡色は、キズは目立たない反面汚れが目立ってしまうという特徴があります。

したがって、濃色のボディカラーでは磨き傷がつきやすいコンパウンド配合タイプは避けた方が良いでしょう。そして、淡色の場合はキズを目立たなくして汚れも落とす、コンパウンド配合タイプがおすすめです。

なお、ワックスの製品は「濃色用」と「淡色用」に分けられています。製品の表示に応じてワックスを選ぶと失敗がないでしょう。

作業のしやすさから選ぶ

ワックスを車全体に塗っていくのは、なかなか大変な作業です。

固形ワックスはワックス成分が凝縮されており、ワックスの効果を存分に期待できる反面、塗りづらい点が否めません。

一方、半煉タイプやスプレータイプ、またシート型のクリーナー等を使えば、固形ワックスよりも簡単に車全体にワックスを塗ることができます。

どちらも一長一短がありますので、ご自身のニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。

ワックスがけの正しい手順

ここからは、実際にワックスをかける際の手順について解説していきます。作業は、固形・半練り・液体・クリームといった形状によって手順が変わります。

製品のタイプごとに、作業の手順とポイントを押さえていきましょう。

固形ワックスの場合

まずは、固形ワックスを使う時の手順を紹介します。

  1. 付属のスポンジを濡らし、固く絞る
  2. スポンジでワックスを取る
  3. 一定の方向で、ボディにワックスを塗っていく
  4. しばらく置いて、ボディにワックスをなじませる
  5. 乾いたワックスを拭き取る

固形ワックスは伸びにくく、作業には時間がかかります。そのため一度の作業範囲を40〜50cm四方に区切ると、塗り忘れや乾き過ぎを防げて、効率的に作業ができます。

またワックスをかける際、円を描くように広げるとムラが出てしまうため、一定方向にタテタテ→ヨコヨコと細かく塗ると、きれいに仕上がります

ワックスをボディになじませる時間は製品によって違うため、あらかじめ確認しておきましょう。

半練りワックスの場合

次に、半練りワックスを使う時の手順を紹介します。

  1. 付属のスポンジを水で濡らし、固く絞る
  2. スポンジでワックスを取る
  3. 一定の方向で、ボディにワックスを塗っていく
  4. しばらく置いて、ボディにワックスをなじませる
  5. 乾いたワックスを拭き取る

半練りワックスは基本的に固形ワックスと手順が一緒ですが、より扱いやすいのが利点です。

ワックスをかける際は固形と同様に円を描くように広げず、一定方向にタテタテ→ヨコヨコと細かく塗っていくとムラが出ません。

なお半練りワックスは、固形ワックスを塗る前の下地づくりにも利用できます。長期間、ボディのメンテナンスを怠っていた場合に活用しましょう

液体ワックスの場合

今度は、液体ワックスを使う時の手順を紹介します。

  1. ボディ表面に、スプレーでワックスを吹き付ける
  2. クロスを水で濡らし、固く絞る
  3. ボディにワックスを塗り広げる
  4. 別の乾いたクロスで、ボディを拭き上げる

スプレーで液状のワックスを吹き付ける製品は、洗車直後の濡れたボディに直接施工ができるため、拭き上げの工程をカットできます。ほかのワックスと比べて大幅に時間短縮が可能なので、忙しい人におすすめです。

固形や半練りのものと違って施工方法がシビアではないため、あまり一定方向での塗り広げなどを気にする必要はありません。

また、ティッシュ型の製品を使う場合はボディを拭き上げてから施工しましょう。

クリームタイプのワックスの場合

最後に、クリームタイプのワックスを使う時の手順を紹介します。

  1. クロスを用意して水で濡らし、固く絞る
  2. ワックスをクロスに取る
  3. 一定の方向で、ボディにワックスを塗っていく
  4. しばらく置いて、ボディにワックスをなじませる
  5. 乾いたワックスを拭き取る

クリームタイプのワックスは、固形ワックスや半練りワックスと比べて形状が液体に近いため、塗布面でよく伸びて作業が簡単です。ただし、液体ワックスほどの伸びはないので、雑に作業をするとムラが出てしまいます。

また、固形ワックスと比較して、ワックスを多く出し過ぎてしまうこともあるので、その点に気をつけながら施工すると良いでしょう。

ワックスがけを行う際の注意点

最後に、ワックスがけの注意点を解説します。まず、よく晴れた暑い日に施工すると、塗ったワックスがすぐに乾いてしまいますできるだけ、曇った日や気温の低い日に作業をしましょう

また、未塗装のバンパーや窓の端にあるゴムの部分、ヘッドライトなどに塗ってしまうと部品が劣化してしまうおそれがあります。あらかじめ、養生テープで保護しておくと良いでしょう。

ガラスへの付着も、ギラツキの原因となり運転に支障が出てしまうので危険です。付着した場合は、ガラスクリーナーでよく取り除きましょう。

エンブレムなどの凸凹部分への塗布は、ワックスが詰まり、かえって汚く見えるので、竹串などに布を巻き付けてかき出すと良いでしょう。

まとめ

今回は、ワックスがけのメリットや製品の種類、そして施工の手順と注意点について、くわしく解説しました。ワックスがけは労力が必要となり、作業はたしかに面倒ですが、愛車にとっては数々のメリットがあります。

ぜひ、この記事を参考にしていただき、あなたに合ったワックスで、愛車をピカピカにしてあげてくださいね。

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