スライドドアが装備されている車は、狭い場所での乗り降りがしやすかったり、隣の車にドアをぶつけたりする心配がないことなどが特徴です。そのため、ファミリー層だけでなく、狭い駐車場に停めることが多いユーザーや荷物の出し入れを頻繁にする方にもおすすめのモデルとなります。
今回は、スライドドアを装備する車のメリットやデメリット、スライドドア車を選ぶときのポイントなどを解説します。スライドドア装備の車を探している方や、おすすめの車を知りたい方は参考にしてみてください。
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スライドドア車のメリット
スライドドアが装備されている車は、乗り降りのしやすさ、狭い場所での使い勝手の良さ、荷物の出し入れのしやすさなど、多くのメリットがあります。ここからは、スライドドア車の代表的なメリットを3つピックアップして解説します。
乗り降りが楽
スライドドアが装備されている車は、乗り降りしやすいことがメリットです。スライドドア装備の車の多くは、後席のドアがスライドとなっています。また、地上から高さが低く設定されているモデルが多いです。
そのため、後席のチャイルドシートに子どもを乗せるときや足腰に負担をかけたくない人が後席に乗るときに重宝します。子どもや年配の方を乗せることがある場合はスライドドア装備の車がおすすめです。
荷物の出し入れもしやすい
荷物の出し入れがしやすいこともスライドドア装備車のメリットとなります。一般的なヒンジドアの場合、コインパーキングや路肩に停車して荷物を下ろすとき、ドアを全開にできないことが多いでしょう。
一方、スライドドアであれば、狭い場所でもドアを全開にできるため、大きな荷物や長さがある物でも出し入れすることができます。荷物の運搬をすることが多い場合には、スライドドア装備の車がおすすめです。
狭い場所でも乗り降りできる
街中のコインパーキングや家の駐車場など、隣に車が停まっている場所でも容易に乗降できる点もスライドドア車のメリットです。スライドドア車であれば、隣に車が停まっていてもドアをぶつける心配がありません。また、狭い場所でも開口部が大きくとれるため、乗り降りもしやすいです。
狭い場所に車を停めることが多い場合には、スライドドア車を選んでおくと乗降の際に苦労することがないでしょう。
スライドドア車のデメリット
スライドドア装備の車は、価格が割高になったり、車両重量が重たくなったりするなどがデメリットとなります。ここからは、スライドドア車の主なデメリットを2つ解説します。
車両価格が割高
スライドドア装備の車は、車両本体価格が高くなりやすいです。スライドドアは、一般的なヒンジドアよりも部品点数が多く、複雑な構造となっています。そのため、ヒンジドアの車と比べるとスライドドアの車の方が割高になってしまうのです。
また、修理するときにも、部品代や工賃が高くなりやすいこともスライドドア車のデメリットといえるでしょう。
車両重量が重くなる
先述したとおり、スライドドア車は部品点数が多く、ドア付近の構造が複雑です。そのため、車両重量が重くなることもデメリットとなります。車両重量が重くなると、燃費が悪くなり、燃料代が多くかかります。少しでも燃料代を抑えたいのであれば、スライドドアよりも軽量なヒンジドアの車の方が良いといえるでしょう。
スライドドア車を選ぶポイント
スライドドア装備の車を選ぶときには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。ここからは、スライドドア車を選ぶときのポイントを3つ紹介します。車選びをするときに注目してみてください。
電動スライド機能
電動スライド機構(パワースライドドア)の有無を確認しましょう。スライドドアが電動になっていると、開閉時に力を使う必要がなく、半ドアになることもありません。また、電動スライドドアの多くは、挟み込みを防止する機能が付いているため、安全性にも優れています。
この電動スライドドアは、車種やグレードによって、片側のみの設定になっていたり、オプション設定になっていたりするため、車を選ぶときは電動スライドドア項目を見落とさないよう注意しましょう。
スライドドアの幅・高さ
スライドドアの幅や高さも注目すべきポイントとなります。幅や高さが十分にあればドアの開口部が大きくとれるため、人の乗り降りや荷物の積み降ろしがしやすいです。一方、幅が狭く高さが低い場合、乗り降りや積み降ろしがしにくくなります。
また、地上から車の床面までの高さ(ステップ)も合わせてチェックしておきましょう。地上から床面までの高さが低いと乗り降りや積み降ろしがしやすくなるため、頻繁に人の乗降や荷物の出し入れを行うのであれば、ステップの高さが低いスライドドア車を選ぶことをおすすめします。
機能性
スライドドアには、ボタンひとつでドアの開閉や解錠・施錠ができたり、両手が塞がっていてもドアを開けたり閉めたりできるタイプもあります。子どもを抱いた状態で乗り降りしたり、両手いっぱいの荷物を運んだりする場合には、手が塞がっていてもドアの開閉やロックができる機能が付いているモデルを選んでおくと良いでしょう。
このような便利な機能は、車種やグレードによって設定が異なります。そのため、求める機能が装備されるグレードを選んだり、オプションを追加することを忘れないようにしましょう。
スライドドア装備自動車5選
ここからは、スライドドアが装備されている車を5車種紹介します。軽自動車、コンパクトカー、ラグジュアリーモデルなど、さまざまなカテゴリーの中から代表的なモデルをピックアップしました。車選びの参考にしてみてください。
スライドドア装備自動車:ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOXは、存在感あるデザイン、広い室内空間、スライドドアによる利便性などが特徴の軽スーパーハイトワゴンです。2017年から販売を開始した2代目では、助手席スーパースライドシートなど充実した機能により、使い勝手にも優れています。さらに、先進的な安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が全タイプに装備されているのも魅力的なポイントです。
スタイリングや使い勝手だけでなく、安全性能も充実しているスライドドア装備軽スーパーハイトワゴンを探している方におすすめです。
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スライドドア装備自動車:ダイハツ タント/タントカスタム
ダイハツ タント/タントカスタムは、助手席側のピラー(柱)がドアに埋め込まれているピラーインドアを採用する軽スーパーハイトワゴンです。2003年の発売以来、圧倒的な室内空間の広さや使い勝手の良さなどが好評のモデルとなっています。
また、2代目ではピラーインドアの「ミラクルオープンドア」を、3代目では両側パワースライドドアを採用するなど、絶えず進化し続けてきました。
2017年に販売を開始した4代目では、ミラクルオープンドアを活かした「ミラクルウォークスルーパッケージ」により、使い勝手をさらに向上させています。加えて、先進的な運転支援システム「スマートアシスト」も装備されていることもトピックです。
助手席側の開口部が大きいスライドドア装備の軽スーパーハイトワゴンが欲しいのであれば、タント/タントカスタムがおすすめです。
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スライドドア装備自動車:トヨタ シエンタ
トヨタ シエンタは、2003年の初代モデルから「コンパクトカーの運転のしやすさ」と「ミニバンの利便性」を追求しているスライドドア装備のコンパクトカーです。
2022年に販売を開始した3代目では、扱いやすい5ナンバーサイズのボディをそのままに、2列目シートの居住性を向上させ、車に乗る全ての人が、気軽に、簡単にくつろげる室内空間としています。また、トヨタセーフティセンスやトヨタチームメイトなど先進的な安全装備や機能を用意しているのも特徴です。
運転がしやすいコンパクトサイズのスライドドア装備モデルを探しているのであれば、シエンタも候補のひとつです。
スライドドア装備自動車:日産 セレナ
日産 セレナは、1991年から販売しているミドルサイズのスライドドア装備ミニバンです。2022年に発表された6代目では、初代から受け継がれる「BIG、EASY、FUN」のコンセプトに代表される室内空間の広さや利便性をそのままに、快適性を追求し、最先端の技術や機能を充実させています。
また、先進的な運転支援システム「プロパイロット」を全グレードに標準装備し、最上位グレードの「e-POWER LUXION(ルキシオン)」には長距離運転におけるドライバーの負担を軽減する「プロパイロット2.0」が標準装備されます。
長距離移動でも安心なスライドドア装備ミニバンを探しているのであればセレナがおすすめです。
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スライドドア装備自動車:トヨタ アルファード
トヨタ アルファードは、スライドドア装備のラグジュアリーミニバンです。2015年から販売を開始した3代目では、新しい高級車の概念を創造することを目指し「大空間高級サルーン」をキーワードに開発されました。アルファードは、上質な乗り心地、優れた操縦安定性、ゆとりある大空間などを有するラグジュアリーミニバンとして、ファミリー層だけでなく、要人の送迎などにも使われています。
2017年のマイナーチェンジでは、外装や内装の意匠変更に加え、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しました。
安全性にも優れるスライドドア装備のラグジュアリーミニバンが欲しいのであればアルファードがおすすめです。
まとめ
スライドドア装備の車は、ファミリーカーとして使えるだけでなく、送迎車や車中泊などにも利用できる利便性を備えています。また、日本の狭い道路事情にもマッチするため、あらゆる場面で重宝することでしょう。スライドドア装備の車を探しているときは、この記事で紹介したポイントに注目し、メリット・デメリットをしっかりと理解してから購入することをおすすめします。