自然とアウトドアスポーツの人気が高まるにつれ、SUVやクロスオーバー車の需要が高まっています。そのなかでも、スズキが製造するジムニーは、その小型で堅牢なデザインと、クロスカントリー車としての機能性が人気を集めています。
その一方で、その独特なデザインには燃費の悪さが指摘されることもあります。そこで、今回はジムニーの燃費について詳しく解説します。ジムニーの燃費は一体どのくらいなのでしょうか?購入を検討している方は必見です!
ジムニーの燃費は?
小型車であるために燃費に関しては不安視されることもあるジムニーですが、通常の運転であれば燃費効率を心配する必要はありません。
スズキが公式で案内する燃費を見てみましょう。ただし、実際の走行条件によって燃費は変わってきますので、あくまでも参考程度にご覧ください。
公式発表の燃費
ジムニーのWLTCモードカタログ燃費は、トランスミッションで異なります。
ジムニーは、トランスミッションの選択によって燃費に差が出ます。駆動方式はパートタイム4WDの1つのみで、20km/L台後半のカタログ燃費を持つ他のスズキ車と比べると、燃費は約5割ほどです。
実燃費
それでは実燃費についてはどうでしょうか。オーナーから収集するサイトである「e燃費」で、ジムニーの実燃費をチェックしてみました。
※2023年3月時点
「e燃費」のサイトでは、ジムニーの実燃費は5MTで15km/Lを切る数値となっています。これは2Lエンジンを搭載するSUV並みの燃費です。
1ヶ月のガソリン代
さらに、1ヶ月に1度給油する人の場合、どれくらいの金額が必要なのか計算してみましょう。
165円/Lの場合
・165円/L × 燃料タンク40L = 6,600円
1度の給油による走行可能距離
・5MT車:
燃料タンク40L × 14.06km/L = 562.4km
・4AT車:
燃料タンク40L × 12.60km/L = 504.0km
ジムニーの特徴
スズキのジムニーは、1970年に初代モデルが発売された、軽規格の本格オフロード車です。
現在のモデルは、1998年に発売された初代モデルから20年ぶりにフルモデルチェンジされた3代目モデルであり、2018年に発売されたものがその3代目モデルの後継となる4代目モデルとなります。
ジムニーは、コンパクトなSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)として知られ、以下のような特徴があります。
1.高い走破性能
ジムニーは、4輪駆動や差動制限機構、高い地上高などの装備により、悪路や山道などの走破性能が非常に高い車です。
2.コンパクトなボディ
ジムニーは、小回りが利き、狭い道でも運転しやすいコンパクトなボディが特徴です。また、小型であることから燃費も良い傾向があります。
3.デザイン
ジムニーは、個性的な外観デザインが魅力的な車です。ルーフに付けられた大きなルーフレールや、丸型のヘッドランプなど、ユニークなスタイリングが特徴です。
4.使い勝手の良さ
コンパクトなボディにも関わらず、ジムニーは広い室内空間を持ち、多彩な荷室スペースもあります。また、ドアが大きく開くため、乗り降りも容易です。
5.安全性
最新の安全技術を搭載しており、衝突回避支援システムやエマージェンシーブレーキ、車線逸脱警報など、多彩な安全装備が備わっています。
これらの特徴から、ジムニーはアウトドアスポーツやアウトドアレジャーに最適な車として、また日常的な移動手段としても人気があります。
駆動方式は「パートタイム4WD」を採用しており、通常は2WDでの走行ですが、悪路などに遭遇した際には手動で4WDに切り替えることができます。
ジムニーの走行性や乗り心地
ジムニーは、オフロード走行に特化した車種であり、その走行性能は非常に優れています。加えて、ボディ剛性の高い車体と4輪駆動システムを採用しており、悪路や急傾斜などの厳しい環境でも安定した走行を実現しています。
しかし、高い車高がもたらすセンターオブグラビティの高さから、曲がりやすさに難があるという評価もあります。
また、ジムニーはオフロード走行に特化しているため、舗装路での乗り心地はやや硬く感じられます。エンジンやタイヤの騒音も比較的大きいため、高速道路などでの長距離移動には向かないという意見もあります。
ただし、ジムニーはその個性的なデザインや、コンパクトなボディサイズ、オフロード走行に特化した性能から、多くのファンを魅了しており、その独特の乗り味が愛されています。
ジムニーに似た車は?
ジムニーを購入する際に検討される車種は、購入目的や予算、使用環境によって異なりますが、以下のような車種が挙げられます。
1.スズキ:ハスラー
「遊べる軽」というコンセプトで開発されたハスラーは、四駆テイストの個性的なエクステリアと、機能性とオシャレを兼ね備えたインテリアを併せ持ちます。
丸目2灯ヘッドライトを採用しボディもスクエア型と、ジムニーとよく似たタフなイメージです。
2.ダイハツ:タフト
都市部を主な走行エリアとするユーザー向けの軽自動車で、コンパクトなボディサイズと高い燃費性能が特徴です。車両価格もジムニーと比べると安価であるため、コストパフォーマンスに優れた車種と言えます。
3.ダイハツ:ロッキー
ジムニーと同様にSUV車種で、コンパクトなボディサイズでありながら、広い室内空間や荷室スペースがあります。価格帯もジムニーよりもやや低めに設定されています。
4.三菱:エクリプスクロス
エクリプスクロスは、車内空間や荷室スペースがジムニーと比べると広く、快適な乗り心地を実現しています。価格帯はジムニーと同程度から若干高めです。
5.スズキ:スイフトスポーツ
スイフトスポーツは、コンパクトなボディサイズにスポーツ走行に特化したモデルで、ジムニーと同様に軽快な走行を楽しめます。価格帯もジムニーよりも低めに設定されています。
以上のように、同程度の価格帯で検討される車種には、ジムニーとは異なる特徴を持った車種が多数存在します。購入目的や使用環境に合わせて、検討する車種を絞り込んでいくと良いでしょう。
まとめ
今回は、ジムニーの燃費やモデルの特徴、そして1ヶ月にかかるガソリン代について解説しました。
ジムニーの燃費は、5MT車で約14km/Lで、他の軽自動車と比べるとあまり良くありませんが、2Lエンジンを搭載するSUVと同等の性能を持っています。しかしながら、その唯一無二のスタイルと本格的なオフロード走破性能を持つことから、非常に人気があります。
1ヶ月に1回給油する使い方であれば、月のガソリン代は約6,600円ほどです。この記事を参考に、長く愛用できる1台を選ぶ際の参考にしてください。