SUVとはSport Utility Vehicleの頭文字で、「スポーツ用多目的車」と訳される車です。SUVには、クロスオーバー、クロスカントリー、コンパクトモデル、軽自動車など、さまざまなタイプやバリエーションがあります。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、各タイプがどのような車なのか解説するとともに、代表的なモデルを3車種ずつ紹介します。SUV選びに悩んだときは参考にしてみてください。
クロスカントリーSUV3選
クロスカントリーは、通称「クロカン」と言われ、オフロードにおける高い走破性能を備える本格派SUVのことです。
ボディフレームには、耐久性が高く悪路における走破性能に優れる"はしご状"のラダーフレームを採用し、道なき道や段差がある場所でも頼りがいのある走りが魅力です。
キャンプやアウトドア、未舗装路を走行することが多い方は、クロスカントリーが適していると言えるでしょう。
クロスカントリーSUVその1:トヨタ ランドクルーザー
トヨタ ランドクルーザーは、クロスカントリーを代表する車種で、日本のみならず世界でも人気のモデルです。
1951年に誕生してから「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として世界中から圧倒的な信頼を得ています。
2021年の新型(300系)では、ラダーフレームにパワーと燃費を両立したエンジンを搭載し、新開発のサスペンションを装着。エンジンは、ガソリンとディーゼルの2種類を用意しています。
また、オフロードの走行でタイヤの空転によるスタックや駆動力不足による失速が起こりやすい路面状況に応じた走行支援を装備しているのも特徴です。
走行支援モードは、「AUTO」「DIRT」「SAND」「MUD」「DEEP SNOW」「ROCK」の6つから選択できます。
【トヨタ ランドクルーザーの主要スペック】
■全長4,950~4,985mm×全幅1,980~1,990mm×全高1,925mm
■エンジン
・ガソリン:3.5L V型6気筒ツインターボガソリン(415PS/650Nm)
・ディーゼル:3.3L V型6気筒ツインターボディーゼ(309PS/700Nm)
■駆動方式:フルタイム4WD
■燃費(WLTCモード)
・ガソリン:7.9~8.0km/L
・ディーゼル:9.7km/L
■価格:510万円~
クロスカントリーSUVその2:メルセデス・ベンツ Gクラス
メルセデス・ベンツ Gクラスは、高級感を兼ね備えるクロスカントリーです。
1979年のデビュー以降、世界のあらゆる道を走破できる性能やメルセデス・ベンツらしい高級感が高く評価され、日本でも根強い人気があります。
2018年には、新設計のラダーフレームやサスペンションを使い、新しい9速ATなどを搭載した新型が登場。
従来の四角い無骨なGクラスのスタイリングを維持しながら、悪路走破性能や日常使いにおける乗り心地を向上させました。
ドライブモードには、他のメルセデス・ベンツラインアップと同様の「エコ」「コンフォート」「スポーツ」「インディビジュアル」に加え、オフロードモードの「Gモード」を装備。安定したオフロード走行を実現しています。
また、Gクラスは、メルセデス・ベンツの名にふさわしい高級感ある内装や先進的な安全システム(レーダーセーフティパッケージなど)により、ラグジュアリーモデルとしても高く評価されているクロスカントリー車です。
【メルセデス・ベンツ Gクラスの主要スペック】
■全長4,660mm×全幅1,930mm×全高1,975mm
■エンジン:3.0L直列6気筒ディーゼルターボエンジン(330PS/700Nm)
■駆動方式:フルタイム4WD
■燃費(WLTCモード):9.7km/L
■価格:1,289万円
※スペックや価格はG400dのもの
クロスカントリーSUVその3:スズキ ジムニー/ジムニーシエラ
スズキ ジムニー/ジムニーシエラは、ラダーフレームを採用する軽自動車および小型車のクロスカントリーモデルです。
ジムニーは、1970年に軽自動車唯一の四輪駆動車として登場してから、悪路走破性の高さや取り回しの良さから山間部などで活躍してきた実力派クロスカントリーです。
2018年に20年ぶりにフルモデルチェンジをして新型となったジムニー/ジムニーシエラは、新開発のラダーフレームに、ジムニーシリーズ伝統の「FRレイアウト」「副変速機付パートタイム4WD」「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」を装備しています。
また、角張ったスタイリングによってクロスカントリーらしい無骨さを演出しているのも特徴です。
ジムニーは、軽自動車規格のサイズで660ccターボエンジンを搭載した軽自動車となっています。一方、ジムニーシエラは、軽自動車のジムニーをベースに、トレッド幅の拡大やオーバーフェンダーを装着をし、1.5Lエンジンを搭載した小型車です。
【ジムニー/ジムニーシエラの主要スペック】
■サイズ
・ジムニー:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mm
・ジムニーシエラ:全長3,550mm×全幅1,645mm×全高1,730mm
■エンジン
・ジムニー:660cc直列3気筒ターボエンジン(64PS/96Nm)
・ジムニーシエラ:1.5L直列4気筒(102PS/130Nm)
■駆動方式:パートタイム4WD(ジムニー/ジムニーシエラ)
■燃費(WLTCモード)
・ジムニー:14.3~16.2km/L
・ジムニーシエラ:14.3~15.0km/L
■価格
・ジムニー:148万5,000円~
・ジムニーシエラ:179万3,000円~
クロスオーバーSUV3選
クロスオーバーSUVは、乗用車のプラットフォームをベースにSUVのデザインやエッセンス、走破性能を加えたモデルです。
ボディには、一体型構造のモノコックボディを採用していることが多く、舗装された道(オンロード)での走行安定性が高いことが特徴です。日常生活から休日のアウトドアまで幅広く活躍します。
クロスオーバーSUVその1:トヨタ ハリアー
トヨタ ハリアーは、高級乗用車の性能とSUVの機能性や使い勝手を併せ持つ高級クロスオーバーSUVです。
1997年に従来のカテゴリーにとらわれない高級クロスオーバーSUVとしてデビューしました。以降、ラグジュアリークロスオーバーの第一線を維持し続けています。
2020年には、エレガントなクーペフォルムと上質な室内空間を持つ4代目を発売。パワートレインは、ハイブリッドとガソリンエンジンの2種類で、駆動方式に2WDと4WD(ハイブリッドはE-Four)をラインアップしています。
また、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えた予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」などを装備しているため、安全性が高いのもポイントです。
【トヨタ ハリアーの主要スペック】
■全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mm
■エンジン
・ハイブリッド:2.5L直列4気筒ガソリンエンジン+モーター(エンジン:178PS/221Nm、フロントモーター:120PS/202Nm、リアモーター:54PS/121Nm)
・ガソリンエンジン:2.0L直列4気筒ガソリンエンジン(171PS/207Nm)
■駆動方式:2WD/4WD(ハイブリッドはE-Four)
■燃費(WLTCモード)
・ハイブリッド:21.6~22.3km/L
・ガソリン:14.7~15.4km/L
■価格:299万円~
クロスオーバーSUVその2:マツダ CX-5
マツダ CX-5は、ミディアムサイズのクロスオーバーSUVで、マツダのグローバル販売の約3分の1(2020年時点)を占める人気モデルです。2012年に初代が登場し、2017年に2代目へフルモデルチェンジしました。
2代目CX-5では、マツダの洗練された「魂動(こどう)」デザインや進化した「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」によって、見た目だけでなく中身の上質感も向上しています。
パワートレインは、2.0Lガソリンエンジン、2.5Lガソリンエンジン、2.2Lディーゼルエンジンで、それぞれに2WD(FF)と4WDをラインアップ。
トランスミッションは6速ATです。なお、ディーゼルエンジンを搭載する「XD」は、6速MTも用意されています。
【マツダ CX-5の主要スペック】
■全長4,575mm×全幅1,845mm×全高1,690mm
■エンジン
・2.0Lガソリン:2.0L直列4気筒ガソリンエンジン(156PS/199Nm)
・2.5Lガソリン:2.5L直列4気筒ガソリンエンジン(2WD:190PS/252Nm、4WD:188PS/250Nm)
・2.2Lディーゼル:2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジン(200PS/450Nm)
■駆動方式:2WD/4WD
■燃費(WLTCモード)
・2.0Lガソリン:14.0~14.6km/L
・2.5Lガソリン:13.0~13.8km/L
・2.2Lディーゼル:16.6~19.5km/L
■価格:267万8,500円~(特別仕様車を含む)
クロスオーバーSUVその3:トヨタ ヤリスクロス
トヨタ ヤリスクロスは、トヨタのコンパクトカーであるヤリスをベースにしたコンパクトクロスオーバーSUVです。
ヤリスは5ナンバーですが、ヤリスクロスは全幅が1,765mmになっているため3ナンバー登録となります。
ボディサイズがヤリスよりもひとまわり大きくなっているものの、ヤリスシリーズの持ち味である「軽快な走り」「先進の安全・安心技術」「低燃費」を受け継いでいるのが特徴です。
また、路面状況に応じた走行支援を3つのモードから選択できる「マルチテレインセレクト」などオフロードや滑りやすい路面における走破性に寄与するシステムをガソリン車の4WDに採用しています。
安全装備は、ミリ波レーダーと単眼カメラ方式を使い、昼夜の歩行者や昼の自転車運転者を検知する機能が付いた衝突回避支援、レーダークルーズコントロールなどが含まれる「Toyota Safety Sense」を装備(ガソリン車 X"Bパッケージ"を除く)。
ヤリスクロスは、高い安全性を備えるコンパクトクロスオーバーSUVです。
【トヨタ ヤリスクロスの主要スペック】
■全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,590mm
■エンジン
・ガソリン:1.5L直列3気筒ガソリンエンジン(120PS/145Nm)
・ハイブリッド:1.5L直列3気筒ガソリンエンジン+モーター(ガソリン:91PS/120Nm、フロントモーター:80PS/141Nm、リアモーター:5.3PS/52Nm)
■駆動方式:2WD(FF)/4WD(ハイブリッドはE-Four)
■燃費(WLTCモード)
・ガソリン:17.4~20.2km/L
・ハイブリッド:26.0~30.8km/L
■価格:179万8,000円~
ミドルサイズSUV3選
ミドルサイズSUVは、全長4,500mm前後、全幅1,850mm前後のSUVです。
ここでピックアップするのは、トヨタ RAV4、マツダ CX-8、日産 エクストレイルですが、その他にもメルセデス・ベンツ GLC、BMW X3、アウディ Q3、レンジローバー イヴォークなど、輸入車SUVのバリエーションも充実しているカテゴリーです。
ミドルサイズSUVその1:トヨタ RAV4
トヨタ RAV4は、乗用車タイプのクロスオーバーSUVという新しいSUV市場を開拓したモデルです。1994年に初代がデビューし、モデルチェンジを繰り返しながら、現在も販売が続いています。
2019年に発売が開始された4代目(グローバルでは5代目)では、ガソリン車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHV)をラインアップしているのも特徴的です。
RAV4は、SUVらしい力強さと洗練さを融合したデザインに、ゆとりあるラゲージスペースを備えています。また、ガソリン車の4WDには、走行状況に応じて前後だけでなく、後輪左右のトルク配分をする「ダイナミックトルクベクタリング」を搭載しています。
予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しているのもポイントです。
【トヨタ RAV4の主要スペック】
■全長4,600~4,610mm×全幅1,855~1,865mm×全高1,685~1,695mm
■エンジン
・ガソリン:2.0L直列4気筒ガソリン(171PS/207Nm)
・ハイブリッド:2.5L直列4気筒ガソリン+モーター(エンジン:178PS/221Nm、フロントモーター:120PS/202Nm、リアモーター:54PS/121Nm)
・プラグインハイブリッド(PHV):2.5L直列4気筒ガソリン+モーター(エンジン:177PS/219Nm、フロントモーター:182PS/270Nm、リアモーター:54PS/121Nm)
■駆動方式:2WD(RAV4のみ)/4WD(ガソリン車はダイナミックトルクベクタリング、PHVはE-Four)
■燃費(WLTCモード)
・ガソリン:15.2~15.8km/L
・ハイブリッド:20.3~21.4km/L
・プラグインハイブリッド(PHV):22.2km/L(ハイブリッドレンジ)
■価格:277万4,000円~
ミドルサイズSUVその2:マツダ CX-8
マツダ CX-8は、上質かつ洗練されたデザイン、意のままに操れる走りの良さ、優れた静粛性や乗り心地を兼ね備えたミドルサイズのクロスオーバーSUVです。
マツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブテクノロジー)」とデザインテーマ「魂動(こどう)」を全面的に採用した国内市場向けSUVの最上位モデルで、大人6名・7名が快適に乗車できる3列シートを備えています。
パワートレインは、2.2Lディーゼル、2.5Lガソリンエンジン、2.5Lのガソリンターボエンジンの3種類。トランスミッションに6速ATが組み合わされています。駆動方式は、2WD(FF)と4WDです。
【マツダ CX-8の主要スペック】
■全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mm
■エンジン
・ガソリン:2.5L直列4気筒ガソリンエンジン(190PS/252Nm)
・ガソリンターボ:2.5L直列4気筒ガソリンターボエンジン(230PS/420Nm)
・ディーゼルターボ:2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジン(200PS/450Nm)
■駆動方式:2WD(FF)/4WD
■燃費(WLTCモード)
・ガソリン:12.2~12.4km/L
・ガソリンターボ:11.6~12.0km/L
・ディーゼルターボ:15.4~15.8km/L
■価格:299万4,200円~
ミドルサイズSUVその3:日産 エクストレイル
日産 エクストレイルは、アウトドアスポーツを楽しむ若者をターゲットとしたミドルサイズのSUVです。
2013年から販売している3代目では、高い走行性能や先進安全機能、そして、先進運転支援技術「プロパイロット」を装備しています。
また、あらゆる路面に対応するトルク配分型電子制御4WDシステム「インテリジェント4×4」を組み合わせるグレードも用意されているのもエクストレイルの特徴です。
パワートレインは、ガソリンエンジンとハイブリッドの2種類。駆動方式は、20Xiが2WDと4WD、20Sが4WDです。
エクストレイルには、ベーシックなモデルのみならず、エクストリーマ、オーテック、NISMOパフォーマンスパッケージの仕様も用意しています。
【日産 エクストレイルの主要スペック】
■全長4,690~4,710mm×全幅1,820~1,830mm×全高1,730~1,745mm
■エンジン
・ガソリン:2.0L直列4気筒ガソリンエンジン(147PS/207Nm)
・ハイブリッド:2.0L直列4気筒ガソリンエンジン+モーター(エンジン:147PS/207Nm、モーター:41PS/160Nm)
■駆動方式:2WD(20Xi)/4WD(20Xi、20S)
■燃費(WLTCモード)
・ガソリン:12.2~13.2km/L
・ハイブリッド:13.8~15.0km/L
■価格:316万1,400円~
コンパクトSUV3選
コンパクトSUVは、全長4,000mm前後、全幅1,700mm前後のSUVのことです。ここでピックアップするのは、トヨタ ライズ、日産 キックス、ホンダ ヴェゼルですが、その他にも、トヨタ ヤリスクロス、トヨタ カローラクロス、マツダ CX-3、スバル XV、プジョー 2008、DS3クロスバック、フィアット 500Xなどが挙げられます。
コンパクトSUVその1:トヨタ ライズ
トヨタ ライズは、普段使いからレジャーまで使える・楽しめる5ナンバーSUVです。全長4m以下、全幅1.7m未満であるため、扱いやすく運転しやすいSUVとなっています。
エクステリアは四角く力強いスタイリングで、インテリアは随所にメッキ加飾や赤のアクセントカラーを配置した上質感ある室内です。
2019年のデビュー当初は、1.0Lターボエンジンのみでしたが、2021年に1.2Lガソリンエンジン仕様と1.2Lハイブリッドを追加しました。
また、対歩行者検知機能付き衝突警報および衝突回避支援機能や標識認識機能などが装備される「スマートアシスト」を全車に標準装備しています。
【トヨタ ライズの主要スペック】
■全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm
■エンジン
・ガソリンエンジン:1.2L直列3気筒ガソリンエンジン(87PS/113Nm)
・ガソリンターボエンジン:1.0L直列3気筒ガソリンターボエンジン(98PS/140Nm)
・ハイブリッド:1.2L直列3気筒ガソリンエンジン+モーター(エンジン:82PS/105Nm、モーター:106PS/170Nm)
■駆動方式:2WD(1.2Lガソリン、1.2Lハイブリッド)/4WD(1.0Lターボエンジン)
■燃費(WLTCモード)
・1.2Lガソリンエンジン:20.7km/L
・1.0Lガソリンターボエンジン:17.4km/L
・1.2Lハイブリッド:28.0km/L
■価格:170万7,000円~
コンパクトSUVその2:日産 キックス
日産 キックスは、電動パワートレイン「e-POWER」を搭載したコンパクトサイズのクロスオーバーSUVです。
エクステリアには精悍な顔つきで日産ならではのVモーショングリルを採用し、インテリアにはフラットなダッシュボードと左右対称の落ち着いたインパネが広がっています。
パワートレインは、1.2Lエンジンで電力を発生させ、モーターを駆動させる「e-POWER」を搭載。電気モーターで車を動かすため、静かで力強い動力を得ることができます。
また、高速道路での長距離運転と渋滞を軽減する運転支援技術「プロパイロット」を全車に標準装備。キックスは、運転サポートが充実し、電動パワートレインを搭載する上質なコンパクトSUVです。
【日産 キックスの主要スペック】
■全長4,290mm(オーテックは4,330mm)×全幅1,760mm×全高1,610mm
■エンジン:1.2L直列3気筒ガソリンエンジン+モーター(エンジン:82PS/103Nm、モーター:129PS/260Nm)
■駆動方式:2WD(FF)
■燃費(WLTCモード):21.6km/L
■価格:275万9,900円~
コンパクトSUVその3:ホンダ ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルは、SUVとクーペを掛け合わせたスタイリングとミニバンのような使いやすさと燃費性能を融合したコンパクトサイズのクロスオーバーSUVです。2013年に初代がデビューし、2021年に2代目へフルモデルチェンジしました。
2代目では、エクステリア・インテリアともに水平基調のスタイリングになり、より上質感や落ち着いた造形となっています。
パワートレインは、ガソリンエンジンとモーター走行中心の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載。高い環境性能を実現しています。
また、運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を全車に標準装備しているのも特徴です。
【ホンダ ヴェゼルの主要スペック】
■全長4,330mm×全幅1,790mm×全高1,580mm~1,590mm
■エンジン
・ガソリン:1.5L直列4気筒ガソリンエンジン(118PS/142Nm)
・e:HEV:1.5L直列4気筒ガソリンエンジン+モーター(エンジン:106PS/127Nm、:131PS/253Nm)
■駆動方式:2WD(FF)/4WD(e:HEV playは未設定)
■燃費(WLTCモード)
・ガソリン:15.6~17.0km/L
・e:HEV:22.0~25.0km/L
■価格:227万9,200円~
軽SUV3選
軽自動車のSUVは、軽自動車規格に収まるサイズや動力源を搭載したSUVです。ここでピックアップするのは、スズキ ハスラー、ダイハツ タフト、スズキ スペーシアギアですが、その他にも、先述のスズキ ジムニー、三菱 ekクロスなどがあります。
軽自動車のSUVは、クロスオーバーモデルが多いため、気軽にSUVライフを楽しむことができます。
軽SUVその1:スズキ ハスラー
スズキ ハスラーは、軽トールワゴンとSUVを融合させた軽乗用車です。2014年に初代を発売すると、広い室内空間のトールワゴンのクロスオーバーSUVとして幅広いユーザーに受け入れられました。
2020年に発売を開始した2代目では、丸型をモチーフとしたヘッドライトや四角いスクエアなスタイルなど、初代モデルを彷彿とさせる面影を残しながら、各部をブラッシュアップして"遊べる軽"として進化しました。
パワートレインは、全車にマイルドハイブリッドを採用しています。また、スズキの予防安全技術「スズキセーフティサポート」も装備されています。ハスラーは、安全性が高く、遊び心をくすぐられる軽クロスオーバーSUVです。
【スズキ ハスラーの主要スペック】
■全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm
■エンジン
・HYBRID:660cc直列3気筒ガソリンエンジン+モーター(エンジン:49PS/58Nm、モーター:2.6PS/40Nm)
・HYBRIDターボ:660cc直列3気筒ガソリンターボエンジン+モーター(エンジン:64PS/98Nm、モーター:3.1PS/50Nm)
■駆動方式:2WD/4WD
■燃費(WLTCモード)
・HYBRID:23.4~25.0km/L
・HYBRIDターボ:20.8~22.6km/L
■価格:128万400円~
軽SUVその2:ダイハツ タフト
ダイハツ タフトは、「日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる頼れる相棒」をコンセプトにしたトールワゴン型の軽クロスオーバーSUVです。
スクエアボディと高い最低地上高、大径タイヤなどによりSUVらしい力強さを表現しています。
また、前席の上部には大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車に標準装備としているのもポイントです。インテリアも四角い造形をモチーフとしているため、室内でもSUVらしいタフなイメージを感じられます。
パワートレインは、自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類。駆動方式は、2WDと4WDを各グレードに設定しています。また、衝突回避や運転支援などがセットになっている「スマートアシスト」も装備されています。
【ダイハツ タフトの主要スペック】
■全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,630mm
■エンジン
・ガソリン:660cc直列3気筒ガソリンエンジン(52PS/60Nm)
・ガソリンターボ:660cc直列3気筒ガソリンターボエンジン(64PS/100Nm)
■駆動方式:2WD/4WD
■燃費(WLTCモード)
・ガソリン:19.7~20.5km/L
・ガソリンターボ:19.6~20.2km/L
■価格:135万3,000円~
軽SUVその3:スズキ スペーシアギア
スズキ スペーシアギアは、スーバートールワゴンのスペーシアをベースにSUVテイストに仕上げたクロスオーバーSUVです。
「広い室内空間とアクティブスタイルを融合したSUVな軽ハイトワゴン」をコンセプトに、丸型のヘッドランプやフロントグリルなどの専用装備、積載に便利なルーフレール、ブラックを基調としたインテリアによって、タフでアクティブなモデルに仕上げられています。
パワートレインは、全車にマイルドハイブリッドを搭載。駆動方式は2WDと4WDを各グレードに用意しています。衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」や後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」などの安全装備は全車に標準装備されています。
【スズキ スペーシアギアの主要スペック】
■全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,800mm
■エンジン:
・HYBRID XZ:660cc直列3気筒ガソリンエンジン+モーター(エンジン:52PS/60Nm、モーター:3.1PS/50Nm)
・HYBRID XZターボ:660cc直列3気筒ガソリンターボエンジン+モーター(エンジン:64PS/98Nm、モーター:3.1PS/50Nm)
■駆動方式:2WD/4WD
■燃費(WLTCモード)
・HYBRID XZ:20.2~21.2km/L
・HYBRID XZターボ:19.2~19.8km/L
■価格:168万7,400円~
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まとめ
今回は、SUVの意味やタイプ別SUVの代表モデルを紹介しました。それぞれに個性があり、自由で柔軟なスタイルがSUVの特徴・魅力だといえるでしょう。
この記事では代表的なモデルのみを紹介してきましたが、世界を見渡せば多種多様のSUVが見つかります。
種類が多いSUVの中でもクロスカントリーやクロスオーバーなどの絞り込みができれば、好みのSUVを見つけることができるでしょう。
ここで紹介してきたジャンルを参考に自分にあったSUVを見つけてみてください。