エンジンオイル添加剤とは?役割や選び方、使う時の注意点を解説

メンテナンス
  • 2022/08/03
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エンジンの調子を整えるのに良いといわれている、エンジンオイル添加剤。

使ってみたいと思っても、具体的にどのような効果が得られるのか、または気軽に使えるものなのかどうかが気になりますよね。エンジンオイル添加剤の効果を得るには、その特徴を理解して選ぶことがポイントです。

そこで本記事では、エンジンオイル添加剤を適切に使えるよう、その効果や選び方、使用する際の注意点についてご紹介します。

エンジンオイル添加剤とは

エンジンオイル添加剤とは簡単にいうと、エンジンの劣化を防いだり性能を補ったりするために添加するものです。エンジンオイルには本来、エンジンのピストン運動によって生じる摩擦を防ぐ働きがあります。

エンジンオイルは使用していくうちに劣化するので定期的に交換しますが、車の使用状況によっては十分に劣化を防ぐことが難しいのです。

そこで使われるのが、エンジンオイル添加剤。エンジンオイルの劣化を防ぎ、エンジンの状態を良好に保つことが期待できます。

エンジンオイルには、摩擦を防ぐ「潤滑」のほかに

・密封
・洗浄
・冷却
・防錆

などの働きがあります。

エンジンオイル添加剤を入れることによってこれらの機能をさらに引き出し、質の高いメンテナンスをすることが可能となります。

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エンジンオイル添加剤の役割

エンジンオイル添加剤には、どのような働きがあるのでしょうか。

主な働きとして下記の2点が挙げられます。

・エンジンオイルを洗浄し、汚れを防ぐことによるエンジンの保護
・燃費、性能の向上

それぞれの役割についてくわしく見てみましょう。

エンジンオイルを洗浄し、汚れを防ぐことによるエンジンの保護

エンジンオイル添加剤には、あらかじめオイルに配合されているものと後から添加するものの2種類があります。あらかじめ配合されているものは、エンジンオイルが持つ本来の役割を果たすためです。

後から添加するタイプには、こうした性能を「補う」役割があります。

具体的には、

・沈殿物がエンジン内に溜まらないように洗浄する
・エンジン内部をコーティングして汚れを防止する

などの効果です。

洗浄することや汚れを防止するということは、エンジンオイルの性能をできるだけ落とさないようにエンジン内部をきれいな状態に保つということです。

つまり、後から加えるものにはエンジンを保護する効果が期待できるのです。

燃費・性能の向上

エンジンオイル添加剤の中には、燃費や性能を向上させる効果が期待できるものがあります。たとえば、油性向上剤や極圧剤などのエンジンオイル添加剤を入れると、潤滑作用が向上します。

さらに、密封作用(燃焼室に燃焼ガスを閉じ込める作用)によって燃焼ロスが起こりにくくなり、エンジンが滑らかに回転します。これが燃費の良さにつながります。

また、これらのエンジンオイル添加剤には、エンジン内部を油膜でコーティングする働きがあるため

・エンジンが稼働している時に発生する金属の摩擦抵抗を減らす
・スカッフィングの発生を防ぐ

など潤滑性能における効果も期待できます。

エンジンオイル添加剤の選び方

エンジンオイル添加剤には種類があり、それぞれ働きが異なります。条件にあったものを選ぶには、以下のポイントを押さえましょう。

・エンジンの状態や求める効果
・対応している車種
・使いやすさ

エンジンの状態や求める効果

エンジンオイル添加剤は種類が多いですが、すべてを混ぜて入れるというわけにはいきません。そのため、現在のエンジンの状態や解消したい不具合などにあわせたものを選びましょう。

気になるエンジンの状態や不具合と、効果が期待できるエンジンオイル添加剤について表にまとめました。

不具合添加剤
振動や異音を解消したい油性向上剤や耐摩耗剤などエンジン機能を回復させる添加剤
使用頻度が少ないため、エンジンオイルの劣化が気になる清浄剤または分散剤
オイルのにじみを解消したいオイル漏れ止め添加剤

使用目的に合ったエンジンオイル添加剤を選ぶためには、エンジンの状態を適切に把握する必要があります。

把握しづらい場合は専門家に状態を確認してもらい、どのエンジンオイル添加剤が向いているかアドバイスをもらうと良いでしょう。

対応している車種

車種によっては、あわないまたは入れることのできないエンジンオイル添加剤があります。

たとえば、現在ではほとんど見かけなくなった2サイクルエンジン。市販されている添加剤のほとんどは4サイクルエンジン用であるため、使用できる添加剤は限られています。

また、ミッションは低温粘度を保つ必要がある、ディファレンシャルギアでは極圧性が重要視される、というようにそれぞれの特性に特化したエンジンオイル添加剤が必要なケースもあります。

エンジンオイル添加剤を選ぶ際は、その車に対応しているかどうかを必ず確認するようにしましょう。

使いやすさ

使いやすさで選ぶのであれば、直接注げるタイプのエンジンオイル添加剤がおすすめです。このタイプのエンジンオイル添加剤は、特別なスキルや道具を必要とせず、ボトルのまま注ぎ込めるという点に魅力があります。

ただし、ボトルの形状によって注ぎやすさが異なるので注意が必要です。手を汚さずに簡単に注ぎたいのなら、注ぎ口が細長いタイプのものを選ぶことをおすすめします。

そのほかに、エンジンオイルと混ぜてから入れるという方法もあります。ただし、このタイプは自分で混ぜなければならず、取り扱いが難しいため「添加剤の併用について知識がある」「セルフメンテナンスに慣れている」

というのでなければ避けるのが無難でしょう。

エンジンオイル添加剤の注意点

エンジンオイル添加剤は、取り扱い方を間違えると深刻なトラブルを招くおそれがあります。
特に注意したいのは、次の2点です。

・エンジンオイルの粘度
・エンジンオイル添加剤を入れてはいけないエンジン

それぞれくわしく見てみましょう。

エンジンオイルの粘度

エンジンオイルの適正な粘度は車種によって異なります。(適正な粘度は、車の取扱説明書で確認可能)

しかし、それを無視してしまうとエンジンの故障につながるのです。基本的に、異なる粘度のエンジンオイル同士を混ぜることは避けなければなりません。なぜなら、オイル本来が持つ性能を弱めてしまうおそれがあるからです。

たとえば、低粘度のエンジンオイルに高粘度のエンジンオイル添加剤を入れると、添加剤同士が混ざり合い、本来とれていたオイルの性能バランスを崩してしまいます。

そうすると、エンジンオイルの潤滑性能が十分発揮されずエンジンの劣化が加速するおそれがあります。

エンジンオイル添加剤を入れてはいけないエンジン

エンジンの中には、エンジンオイル添加剤を入れてはいけないものがあります。たとえば、ロータリーエンジン。

ローターと呼ばれる三角形の回転子を回して車を動かすロータリーエンジンとエンジンオイル添加剤は相性があまり良くありません。特にカーボンデポジットを大量に生成するポリマー添加剤を入れると、始動性が悪くなります。

エンジンオイル添加剤を入れてはいけない車として有名なのが、日産のGT-R(R35型)です。VR38DETT(GT-Rのエンジン)には、ライナーレスと呼ばれるプラズマコーティングが施されています。エンジンオイル添加剤を入れると、このプラズマコーティングが削られてしまいダメージを与えるリスクが大きくなります。

エンジンオイル添加物を入れても良いかどうかは、愛車の取扱説明書で確認できます。

まとめ

今回は、エンジンオイル添加剤の効果や選び方などについて解説しました。エンジンオイルの主な効果は以下のとおりです。

・エンジンオイルを洗浄し、汚れを防ぐことによるエンジンの保護
・燃費、性能の向上

エンジンオイル添加剤は、適切に使われれば効果を発揮しますが、一歩間違えるとトラブルを引き起こすことにもつながります。注意点を守りながらエンジンオイル添加剤を適切に活用し、愛車のエンジンを長持ちさせましょう。

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